結局、2次試験は何が正解なのか by エニスカイ


こんにちは、タキプロ15期の エニスカイ です! 
2度目の登場となる今回は、試験制度の裏側の推測から、評価される2次試験の答案について考察してみたいと思います。
初回の記事(自己紹介・合格体験記)はこちらです。

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■はじめに

【読んで欲しい人】

・中小企業診断士の勉強を始めたばかりの人

・2次試験の経験がない人

・模試や採点サービスの結果は良いのに本番で結果が出ない人

・答えのない2次試験は難しいと思っている人

今回の記事では、受験生を惑わせる2次筆記試験(事例Ⅳを除く)について、どのような答案が評価されるのかということを改めて考察してみました。

前提として、私には各事例の内容について皆さんに何かをお伝えできるような知識はありません。
(具体的な試験対策に関しては、過去のタキプロブログにも素晴らしい記事がたくさんあるので、参考にしてください!)
むしろ、1次試験合格後に慌てて2次試験のことを調べ始めた私が、限られた時間の中でどう勉強すべきかを考え抜いて、そこに全振りして合格できた経験から、その視点をお伝えしたいと思います。
このため、結果論である可能性については十分ご承知おきください^^;

■まず結論から

先に結論を述べてしまうと、2次筆記試験におけるポイントは以下のとおりです。
こう書くと「当たり前だろ!」という声が聞こえてきそうですが、なぜそうなのかを含め少しは深堀しているので、ぜひ読んでみてください。

 1 知識ではない
 2 一貫性が重要
 3 答えなんてない
 4 セオリーを外すな!

■彼を知り己を知れば百戦殆うからず

1~4へ進む前に、試験制度から考察してみます。

複数回の試験を行う以上、それぞれの試験に必ず目的があります
そして、その目的は基本的には重複しないはずです。

私は、公務員として事業者選定を多く経験し、事業提案の内容を評価する仕組みも作ってきました。
選考する側が提案内容を評価して点数化するには、自分たちがその提案によってどのよう状態になりたいのかを明確にし、各段階の選考ではどういうポイントを評価するのかを決める必要があります。

というより、これをしないことには採点基準も作れないし、点数化はできません。
こうしたことを踏まえ、各段階の試験がしっかりと意味があるものであるにはという観点から、試験制度の設計者のつもりになって考えた結果、以下のように推測しました。

 実務補習(や実務従事)については、また次回以降の記事で書ければと思います。
 勉強内容の記事が書けなさそうな私は、ネタ探しに必死です笑

■1 知識ではない

すでに1次試験で専門知識を問われているわけなので、その知識は2次試験の前提ではあるものの、それ以上のものを知っているかどうか、思いつくかどうかは、大きな問題ではないと考えました。

R5の例で言えば、サブスクがそれに当たります。
サブスクが加点要素である可能性はあると思いますが、書けなくても制約条件である割賦販売をしっかり排除しさえすれば、及第点が取れないわけではないと考えています。

ましてや、「サブスクリプション」と書かなければダメなんてことはまずないと思います。
「サブスク」でもいいと思いますし、私は「月額定額制」という表現を使いました。
ついでに言うと、サブスク自体もやや不安があったので、予備校の教えに従いリスクヘッジとしてもう一つ、下取りという選択肢も書きました。

そもそも、「新しいプライシングの流れ」という制約からすると、サブスクすら本来ダメな解答とすら考えています(あるいは設問が良くないか)
サブスクはビジネスモデルやサービス提供の形態であって、プライシングではないんじゃないかと。
いすれにせよ、こんなふんわりした問題で点数を切られるような試験なんだったら、そもそも受かる価値なんて大してない(!)と割り切って気にしないようにしていました💦

■2 一貫性が重要

我々が受けているのは、経営コンサルタントになるための試験です。
企業の診断を行い、社長に助言するという問題ですから、各事例におけるすべての設問の答案は、一貫性がなければ助言として成立しません。

設問1でSWOT分析をしたのであれば、その後の設問も、SWOT分析の流れに沿った答案を書く必要があります。
これは、おそらく多くの予備校などでも言われているし、当たり前のことかなと思います。

上述した事業者選定の例で言えば、「手厚く人員を配置します」と書いているのに、一方でやたら効率化の記述があったり、収支計画の人件費が妙に小さかったりすると、これだけでかなり厳しいです。
やはり、矛盾した提案というのは端的に言って、 だと思われてしまうんですよね。

■3 答えなんてない

というより、「答えは一つではない」が正確でしょうか。

活躍している経営コンサルタントたちが同じ企業を診断しても、同じ助言をすることはないでしょうし、場合によっては判断が明確に分かれることもあると思います。
ましてや我々は、経営コンサルタントの卵になろうとしている段階で、そもそも立派な答え(提案)が求められるわけはありません。

目的が経営改善であるならば、そのための施策(手段)は無数にあるということです。
先ほどの事業者選定の例で言えば、役所がなりたい状態は目的、事業提案は手段です。
2次筆記試験でも、目的(試験が求める答案)に対して手段(答案)は無数にあっておかしくないですよね。

そもそも、一つの答えがあるのであれば、試験委員の先生方がコンサルすれば全ての中小企業がハッピーになるわけですが、いくら優秀な診断士であっても唯一確実な答えを出すことなんて不可能でしょう。
だから、「これを書けばこの設問は合格」のような採点基準は作りえないはずです。
したがって、判断の違いが合否を分けることはないと考えます。

だとすれば、「設備投資をすべきか」といった設問も、それまでの解答との一貫性が担保され、その判断に至る立論がしっかりしていれば問題ないことになります。

■4 セオリーを外すな!

じゃあ一貫性があれば何でもいいのかと言えば、当然そんなことはないでしょう。
だとすれば、何が良くて何がダメなのか、これはセオリー理解しているかだと思います。

MBAにしろ中小企業診断士にしろ、受験勉強で学ぶのはセオリーだと言っていいと思います。
試験委員の著書に書かれた内容などは、その最たるものです。
ちなみに、私は時間のなさに必死すぎて、2次試験が終わってから試験委員の本を読みましたが、これは早い段階で読んでおけば良かったと思いました。
試験委員の著書は、この試験におけるセオリーの塊です。

これを読まなくてもセオリーを外さずかけたのは、優れたツールがあったからです。
「〇〇をする際の課題は△△だ」
「〇〇を改善するには、△△だ」
みたいなやつです。
私は詳しく知らないのですが、「茶化」という有名なものもその一つですよね。
私は、予備校で提供されたツールを活用しました。

こうしたツールを、「キーワードを入れれば良い」ということではなく、答案全体の論理展開に沿って(2の一貫性です)、その論理の中で説得力を持たせるためにツールを活用するイメージです。
正しいセオリーであっても、答案全体の論理構成に合わないものを用いればアウトなんだと思います。

私の頭のイメージですが、真ん中が自分の答案の「論理構成の道」です笑
道は他にもたくさんありますし様々なセオリーもありますが、この道を選んだのであれば、次の設問で🚫マークのセオリーを持ち出してしまうと、自分の論理構成には合わなくなってしまうということです。

■おわりに

初受験で、1次試験が終わってから慌てて2次試験のことを考え始めると、結構焦ると思います。
2か月半くらいの限られた時間で合格確率を上げるために、余計な情報に惑わされずリソースを一転集中するため、自分なりに行き着いた結論を長々と説明させていただきました。

自分の情報リテラシーを考えるとネットは情報が溢れすぎているため、XでもYouTubeでも情報収集は一切せず、予備校の情報と自分の考えだけを頼りに取り組んだところ結果につながったので、記事にしてみました。

・2次試験では何を求められているのか(試験制度からの考察)
・セオリーは何か(試験委員の考察)

この記事の内容を理解してから、個々の事例対策の記事などを読んでいただくと、より効果的なのではないかなと思っております。
(この考えが合わない、理解しがたいという方は、ご自身の考えで試験に臨むのが良いと思います!)

タキプロブログを活用して、合格を勝ち取りましょう!

次回は、みっひー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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