今からできる2次試験対策!「100字トレーニング」で解答力と文章力を鍛えよう! byみずっち

勉強方法

タキプロ16期の   みずっち です。

6月になりました。1次試験の勉強に目途がついて、「2次試験の勉強も少しやってみようかな」と思う方もいらっしゃる時期かと思います。

ですが、

何から始めるべきなんだろうか…

と悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。

私は2次試験対策として「100字トレーニング」を実践し、合格につながる効果を実感できたので、メリットや注意点を紹介したいと思います。

1次試験の知識補強・息抜きとしても有効ですので、よろしければ試してみてください。 
 

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■「100字トレーニング」とは

中小企業診断士の2次試験は、1次試験のマークシートとは異なり、記述式で解答しなければなりません。80分という長いようで短い時間の間に、「与件を読み込み」「設問の意図を解釈し」「キーワードをまとめ」「解答用紙に記入」する必要があります。

おそらく、2次試験の過去問に初めて触れる方は、「一体どうすれば解けるようになるんだ…」と絶望するでしょう(私もそうでした…)。

そこでおすすめしたいのが、「100字トレーニング」です。100字トレーニングとは、2次試験合格のために必要な能力である、「解答力」や「文章力」を鍛えるための勉強法です。

・解答力:設問に即して要点(キーワード)を整理し、自分の言葉で簡潔に表現する力。
・文章力:限られた字数で説得力ある文章に仕上げる力。


具体的には、下記の例のように、問題文に対して「100字以内」で解答を作成することで、「解答力」や「文章力」を身につけることができます。

例題:
C社が製造する部品は、内製にこだわっており、アウトソーシングを行っていない。理由を100字以内で述べよ。

解答例:
理由は、①自社のノウハウの外部流出や技術蓄積に悪影響を与える可能性があるほか、②納期の順守や顧客の求める品質を確保できないリスクがあり、③外注先とのコミュニケーションコストが高くなるため、である。(98字)


なお、100字トレーニングでは、2次試験本番のような与件文はありません。問題文だけで解答を作成します。与件文がないため、事例企業をとりまく状況は自分で想定(妄想?)して記述する必要も出てきます。

少し手間がかかりそうですが、効果は大きいです。次の項目では、100字トレーニングのメリットを説明します。

■100字トレーニングのメリット

100字トレーニングには、「解答力」や「文章力」を身につけられるほかにも、以下のようなメリットがあります。

メリット1:解答の型が身につく

問題に対して、キーワードを軸にして解答を考えるため、「こう聞かれたら、こう答える」というパターン、つまり「解答の型」が自然と身につきます。

キーワードに頼りすぎるのもあまりよくありません(注意点を後述します)が、2次試験は「高得点を狙うのではなく、安定した点を取ること」が鉄則です。そのため、100字トレーニングは厳しい2次試験を戦い抜くための有効な武器になり得ます。

「解答の型」を習得して2次試験を戦い抜こう!

メリット2:文字数感覚が向上する

「文章力」と少々かぶりますが、個人的にはこれが最も大きなメリットに感じました。このメリットは、簡単に言うと「解答を書きながら文字数調整ができるようになる」ということです。

2次試験本番での解き方は人それぞれです。「メモに解答の下書きを書いてから転記する」という方法を取る方もいらっしゃるかと思いますが、私は、「制限時間ギリギリまで解答の内容を考える」タイプであったため、過去問演習や本番ではキーワードのみをメモして、一発書きで解答を記入していました。

過去問を解き始めた当初は、解答内容が解答欄をオーバーしたり、足りなかったりで、文字数の調整に苦労していましたが、100字トレーニングで克服できたと感じています。

100字の枠組みで解答することに慣れてくると、解答を書きながら文字数の調整ができるようになります!

メリット3:スキマ時間でできる

100字トレーニングは、1問あたり10分~15分程度あれば行えます。2次試験の勉強にマンネリを感じてきた際に行うと、気分転換もなるでしょう。

インプットが多くなりがちな1次試験勉強の息抜きとしても手軽にでき、2次試験への移行もスムーズになります!

■100字トレーニングの注意点

メリットが大きい100字トレーニングですが、実践するうえでの注意点もあります。以下の2点に気を付けて、有効活用しましょう!

注意点1:型に頼りすぎない

前述の「メリット1」に「解答の型が身につく」と書いていますが、型に頼りすぎてしまうことによるデメリットもあります。

「こう聞かれたら、こう答える」という機械的なパターンに慣れ過ぎてしまうと、2次試験本番で、「与件の内容を無視して解答してしまう」ことにつながります。

2次試験はあくまで、「『与件ファースト』で設問に解答する」ことが最重要であることを忘れないようにしましょう!

注意点2:あくまで補助的な勉強であることを忘れない

お手軽にできる100字トレーニングは、慣れてくるとスイスイ解けて、達成感もあるため没頭してしまうことがあります。

しかし、100字トレーニングは、あくまで2次試験の解答を楽にするための補助的な勉強方法です。点数を伸ばすためには過去問を解くことが最重要になるので、100字トレーニングに時間を割きすぎないようにしましょう。

「1日30分」「1日2問」など、時間や量を決めて、やりすぎを防ごう!

■私の実践方法

ここでは、私の行った100字トレーニングの方法をご紹介します。あくまで一例ですので、試してみる方はご自身に合った方法を探してみてください!

※以下では、私が受験した当時に使用した教材を紹介しています。各教材の収録内容が変わっている恐れがありますので、実践する際はご注意ください。

【用意したもの】
・解答用紙:方眼ノート(2次試験と同じ7mmの方眼がベスト!)
・問題文:2次試験合格者の頭の中に合った全ノウハウ(以下、全ノウ) 
・問題文:「まとめシート流」!ゼロから始める2次対策(以下、まとめシート流)
・キーワード確認用:2次試験合格者の頭の中にあった全知識(以下、全知)

 
解答は、方眼ノートに書きます。2次試験の解答用紙と同じ7mmの方眼がベストですが、私は手に入らなかったため、8mmを使っていました。

問題文は、「全ノウ」と野網先生の「まとめシート流」に掲載されており、私はこの2教材をひたすら解いていました。

キーワードは、模範解答のほか、「全知」を辞書的に使いチェックしました。「全知」と「全ノウ」はセットで持っておきたいおすすめの教材です。

そして、具体的な勉強の手順は以下のとおりです。

【手順】
手順1:「全ノウ」や「まとめシート流」に掲載されている問題を方眼ノートに書いて解く。
手順2:模範解答や「全知」を参照しながら、書けなかったキーワードをチェック。
手順3:書けなかったキーワードは、「なぜ書けなかったのか」、「どうすれば書けるのか」を考え、書けるようになるための方法も、方眼ノートに書きこむ。

 
私は使いませんでしたが、チャットGPTなどのAIで問題と模範解答の生成もできるかと思います。ただし、ハルシネーション(AIがつく嘘)には気を付けて活用する必要があるでしょう。

また、課金は必要ですがEBA中小企業診断士スクールでも100字訓練サービスを行っているようです。

■おわりに

100字トレーニングは、今すぐ始められるうえに、2次試験の力を鍛えられる「地味だけど効く」勉強法です。

少しずつ積み重ねることで、解答力・文章力が自然と身につき、本番でも迷わず書ける自信につながります。

2次試験の勉強方法でお悩みの方は、まずは1問、今日から始めてみませんか?

今回の記事は以上です。皆さまが合格するための参考になれば幸いです。

次回は、ヤミー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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