事例Ⅰ 2度目の試験に向けた私の反省勉強 by ビビタク

事例Ⅰ

読者の皆さん、初めまして。
タキプロ15期の ビビタク と申します。

春になり、そろそろ桜の咲く時期です。
今年の試験でも皆様方に桜の咲くよう、いいサポートができるよう頑張っていきたいと思うので、
これから1年間よろしくお願いいたします。頑張っていきましょう。

さて、8月の1次試験のことで頭がいっぱいという方も多いかと思いますが、中小企業診断士試験は
例年10月下旬に行われる2次筆記試験が大きな山場となります。
そこで今回は私の2次筆記試験、特に事例Ⅰへの対応について紹介させていただければと考えています。
以下に述べるのは50代後半の自分の体験に過ぎず、皆に当てはまる内容ではないと思いますが、
一つの事例だと思って参考にしてください。

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■はじめに

私のプロフィールを簡単に紹介します。
ハンドルネーム:ビビタク
年代/性別:50代後半/男性
職種:サービス業
他の主な保有資格:行政書士、宅建士、ITストラテジスト、AFP
受験歴:1次1回、2次2回
勉強方法:1次独学、2次独学
勉強時間:1次100時間 2次200時間(大体このくらい)
タキプロとの関わり:ブログ購読、口述試験対策セミナー受講(お世話になりました!)

■事例Ⅰとは

中小企業診断士試験は1次試験と2次試験(筆記・口述)で構成されています。
このうち1次試験は、中小企業診断士に必要な知識を有するかどうかを判定することを目的として、マークシート形式により行われるものです。過去問と同等の知識があれば解ける問題も多く、はっきりいって丸暗記でもかなりの対応が可能です。
これに対して2次筆記試験は、1次試験合格者が中小企業診断士に必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的として、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力を確認するため、記述方式で行われるものです。毎回新しい事例が出題され、過去問の公式解答も示されていないため、対策はなかなか大変です(というか、私は1年目きちんと準備していなかったため、何が何だかという感じで試験が終わってしまいました。)。
事例Ⅰはこの2次筆記試験の最初に受験することとなる科目であり、組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例について80分かけて行われるものです。
与件文には創業当時から現在までの対象企業等の変遷(経営戦略の変化、社員の増減、組織の複雑化、事業継承、市場等外部環境の変化などなど)や今直面している課題が満載です。読むだけでも勉強になる内容ですが、試験では短時間(たった80分!)でこの与件文をもとに中小企業診断士として企業の状況分析や助言をすることが、問題文により求められています。
2次筆記試験全体では夕方までに4つもの事例について試験を受けるわけですから、誰でもへとへとになります。ただ、まだ最初の事例です。脳の体力的には問題ない、頭脳明晰な状態で受験できます。ぜひ高得点を狙いましょう。

■2度目の試験に取り組むにあたって心がけたこと

私の最初の2次試験は、どの科目も50点は取れたものの平均60点行かず、不合格という結果に終わりました。その時の反省をもとに、次の点に注意して試験勉強を進めることとしました。

1.1次試験の知識を応用できるように、再度きちんと習得しておく。
2次筆記試験は「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力」を求めるものです。つまり、中小企業診断士として「どうすれば企業がうまく行くか(儲けられるのか)」を診断先企業の経営者に説明できる能力を示さなければいけません。
このとき必要なのは、ただの思い付きではない、プロとしての理論・知識から生み出された説明です。というと難しく感じますが、2次筆記試験レベルであれば1次試験で勉強した内容を「きちんと」理解していれば十分です。
この点私は、1次試験を突破するための知識の丸暗記はしましたが、その後2次試験までにかなり抜けてしまいました。そのため結果的に、1次試験の知識をきちんと理解・整理したうえで2次試験に臨むことができませんでした。これでは2次試験に向けては失格です。
ただし、「今年は1次だけでいいや」という人には参考になるかもしれないので、当時の私の勉強方法は後程(参考)として記しておきます。

2.組織(人事を含む)面の課題に関する経営者からの相談だという前提を忘れない。
事例Ⅰは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理」について出題するものです。これは2次試験の案内にも明記されています。つまり、事例Ⅰでは新製品の開発や営業成績を直接伸ばすことではなく、そのようなことができるように組織と人事をどうしていくかについての助言が中小企業診断士(あなた)に求められているのです。これは、大企業の部長レベルでいえば経営企画部長や人事部長が担当する分野への助言です。組織面では構造・運営が経営者の目指す方向に向いたものとなっているか、その意図が組織全体に浸透し組織の文化になっているか、人事面では採用、配置、評価について社員の納得を得られるような制度になっているか、人材育成のための体制が整っているかが重要です。
要は組織の構築・運営、労働意欲(モラール)の向上・人材育成に関して、課題の発見・改善策の提案が主に求められているのです。この点を意識しましょう。
私は初回の試験の際、何の意識もせず解答していました。結果として、的外れな答えをしていたようです。

3.社会人経験に頼らず、与件文・問題文を素直に読む。
この試験を受験する人は既に社会に出ている方が多いと思います。私もそうです。50代後半ということもあり、社会人経験だけは無駄に豊富です。となると過去の経験からいろいろ与件文に関係ないことを思いつきます。アイディアとしてはいいのかもしれませんが、与件文が前提となる試験では足枷にしかなりません。
耳タコかもしれませんが、答えは与件文の中にあります。間接的に書いてあることが多いので戸惑いますが、①創業から現在に至る時系列的変化、②過去の取組とそれによる成長、③近年の環境変化とそれに応じて求められる新たな改革の方向性の課題と向かうべき方向性は必ず与件文に書かれています。その上で問題文が求めていることを素直に読み解き、解答することを心がけましょう。
企業自体の情報や外部環境の情報収集という中小企業診断士として一番大変な作業は、既に出題者が済ませています。これを素直に受け止めましょう。

■私の勉強方法

1.過去問活用
2次筆記試験の過去問は、そのまま再出題されることはありませんが、事例の宝庫です。これを活用しない手はありません。最大限に活用しましょう。私のやったことは次のとおりです。
 ・過去問の与件文をじっくり読む。(大枠をつかむため。15年分くらい)
 ・過去問の与件文を使って、時系列の把握とSWOT分析の練習をする。(10年分くらい。問題は解かない)
 ・過去問を解く。この際問題文をじっくり読み解くことを心がける。
公式の解答はないので、「ふぞろい」「全ノウハウ」「TAC」等の過去問解答・解説をかき集めて活用しましょう。なお、公式の解答自体はありませんが、「出題の趣旨」は毎年度試験結果とともに発表されています。これを読めば出題者が何を求めているかはわかるので、私は参考にしていました。ご覧になりたい方は、中小企業診断協会のトップページから「第2次試験の出題の趣旨」で検索してください。過去問の解答の方向性をチェックする際に便利です。
なお、私は問題演習の際、原則時間は計らずじっくりと取り組むことにしていました。中身もわからないうちから時間配分を気にしてもしょうがないと考えていたからです。時間配分について考えたのは試験の3週間程度前からだったと思います。

2.1次試験知識の復習
「スピードテキスト」と「まとめシート」を繰り返し読み込みました。この内容をファイナルペーパーにも記載し、試験当日はそれを読んでいました。

(参考)1年目の1次試験の勉強法
私は1次試験を結構あっさりと通過することができました(経営情報システムは免除だったので受験してません。)。
この時の勉強方法は凡そ次のとおりでした。
 ・まとめシートとスピード問題集をひととおりこなす。
 ・その後はスマホアプリで隙間をみて問題演習と復習を何回も繰り返す。
 ・問ごとに表に過去問裏に答えを記入したカードを、情報カードを利用して作成、
  毎日数十枚携帯して昼休みに解き、不正解なものは正解するまで繰り返し解く。
 ・最終的には反射的に解答できるようにする。
正直、1次試験を突破するだけならこれで十分だと確信していますが、中身を理解しているとは言い難かったです…

■おわりに

いかがだったでしょうか。少しは参考になるといいのですが。。。
先人たちの知恵は様々です。
他の方々の投稿も参考にして自分のスタイルを作ってください!
あと言い忘れていましたが、本番の試験では最後まであがいて、必ず解答用紙を埋めましょう(笑)。

次回は、とうま さんの登場です。 

お楽しみに! 

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