【事例II】不得意科目も平均レベルまで by Naobo  

読者の皆さま、こんにちは。
タキプロ15期、Naoboと申します。
これから1年間、皆さまの役に立つ情報を発信するよう努力しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は事例IIについてお話しますが、2次試験全般に共通する内容も多く含まれています。私は令和3年から2次試験を3回受験し、1回目受験時の事例II C判定を、3回目には59点まで点数を上げ、事例IIの失点を最小点に抑えることができました。

今までタキプロをはじめとして何回も取り上げられている、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という言葉を踏まえ、私なりに実践した結果をご紹介します。気軽に読んでいただければ幸いです。

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■はじめに – 自己紹介

私のプロフィールを簡単に紹介します。

  • 年齢:60代後半
  • 職歴:外資系半導体製造会社でのサプライチェーンマネジメント担当後、現在は半導体関連のベンチャー企業に勤務
  • 受験歴:1次試験4回(最初の1次合格まで3回)、2次試験3回
  • 勉強時間:1次試験1100時間、2次試験700時間
  • 勉強方法:令和元年から4年間は独学(TAC参考書、「事例IVの全知識&全ノウハウ」「ふぞろい」など)、令和5年は独学+Studying
  • 得意科目:(相対的に)1次試験では運営管理、2次試験では事例I
  • 2次試験は3回受験しましたが、集中して勉強した期間は、仕事の都合上、各回約1.5〜2ヶ月でした。

■事例IIの傾向と対策 ― 彼を知る

事例IIは、「マーケティング・流通を中心とした経営戦略及び管理」に関する事例で、どのように経営環境分析を行い、継続的に利益を生み出す仕組みを構築するための助言ができるかを問われます。過去のブログで何度も取り上げられている通り、まずは出題される主旨や傾向を理解することが重要です。過去3年間の出題趣旨をまとめてみました。

年度解答内容(配点)
令和3年内外の経営環境分析(20)
強み・機会を活かすことで、弱み・脅威を克服するための、ターゲティング戦略、商品戦 略、流通戦略(25)
フランチャイズ方式における役割分担を踏まえて、特定ターゲットへのニーズ対応方法(30)
新しい市場への参入に際して必要となる、製品戦略、コミュニケーション戦略(25)
令和4年  内外の経営環境分析(20)
自社の強みを生かして地域課題の解決を図るための商品戦略と流通戦略(20)
自社の成長事業を強化するためのターゲティング戦略(20)
新規市場への参入にあたって必要となる取引関係の構築、商品戦略、協業先がとるべきコミュニケーション戦略(30)
令和5年   内外の経営環境分析(30)
プライシングの観点を考慮した顧客ニーズに対応した販売方法(20)
新規顧客開拓のプロモーション戦略およびイベント実施(20)
重要な顧客との関係性を強化するためのオンライン・コミュニケーション戦略(30)

問題の構成を見ると、経営環境分析から始まり、既存顧客の満足度を高め、新しい顧客や市場を開拓して売上を拡大するための様々な助言が求められます。また、コミュニケーション戦略など、1次試験で学んだ知識が直接活用される場面もあります。

経営環境分析では、SWOT分析または3C分析が用いられます。

  • SWOT分析では、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の観点から内部環境と外部環境を分析します。
  • 3C分析では、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの観点で分析を行います。設問に応じて、与件情報から解答に必要な情報を優先して選び出します。

助言では、以下のフレームワークが一般的に用いられます。

  • (誰に):ターゲットを「デモグラフィック」や「サイコグラフィック」の情報を用いて明確にします。
  • (何を)と(どのように):与件文から自然と導き出される内容が優先され、足りない場合は一次試験の知識を補足します。
  • (効果):期待される結果を設問の指示に沿って論理的にまとめます。また、設問によって各要素の比重が異なるため、その点も考慮して解答を整理します。

事例IIに関連する1次試験の知識としては、企業経営理論、経営戦略論、マーケティング論、運営管理や店舗・販売管理、経営情報システムからコミュニケーション戦略に至るまでの一般的な内容が含まれます。

解答を書く際には、以下の点に注意します。

  • 問題の指示や制約条件を厳守
  • 与件文のキーワードを重視し、読み取れる情報に加えて一次試験の知識の適切な組込み

これらのポイントは、タキプロのブログを読んでいる方ならすでに理解していると思います。しかし、80分の時間制限のある試験会場では、実力を十分に発揮できない受験者が多いのも事実です。それは、どうしてでしょうか?

■自己分析 ― 己を知る

2回の不合格を経験したことで、自分自身をもう一度客観的に見つめ直す必要があると感じました。特に、自分の弱点を深く理解することが必要だと思いました。1回目と2回目の2次試験では、参考書やYouTubeを含むネット上の情報を参考に、良いと思われる勉強法を試みました。それなりに会得したと感じて試験に臨みましたが、1年目は平均B判定、2年目は418点と、大きな変化のない結果に終わりました。どんなに良い勉強方法でも、本番で実践できなければ結果にはつながらないと痛感し、3度目の2次試験に挑む前に、実際の試験状況を踏まえた自己分析を行うことにしました。

自己分析に用いたのは、事例IIでおなじみのSWOT分析です。自己分析には(SW)の部分だけで十分ですが、(OT)も合わせて考慮しました。事例IIに直接関連する項目は少ないですが、以下のような結果になりました。(*の項目はすべての事例に共通します)

S(強み):粘り強さ*

W(弱み):悪筆(私ほどの悪筆は珍しい)*、国語力が不足している(学生時代から最も苦手な科目)*、与件から適切な回答材料を拾いきれない(特に事例IIで顕著)、解答が浮かばず与件外の経験知識に頼ってしまう(BtoCのセンスが欠けているため、事例IIで特に顕著)、体力的な限界*、仕事のことが頭から離れず試験中に影響*

O(機会):9月半ば以降、業務が一段落し、定時勤務で仕事が可能に*

T(脅威):急な仕事が入り、残業が増え、直前の勉強時間の確保が困難になる可能性*

■3回目受験で選択した学習方法 ― 彼を知り己を知った上での戦略と戦術

自己分析の結果を踏まえ、特に弱点(W)を克服するために、2次試験突破に向けて最善の策を練りました。

まず、2次試験では「平均点60点以上、かつ全科目40点以上で合格」というルールがあります。無理な目標を設定せず、大きく点を落とさないことを目標に、与件文から解答材料を抽出し、解答を組み立てることに焦点を当てました。

特に苦手としていた事例IIに対処するため、与件文から各設問に必要な材料を抽出する練習を行いました。これには、設問ごとに異なる色のマーカーを用い、与件文の関連箇所に下線を引き、キーワードをピックアップし、メモ書き程度の解答の骨子を書く方法を採りました。平成19年以降の問題を用いてこの練習を実施し、「ふぞろい」などの資料と照らし合わせながら、見落としたキーワードや内容を振り返り、理解を深めました。

通勤時間を活用して、片道約1時間半のうち50分程度をこの学習に充てることができました。

また、最大の弱点と自覚している「悪筆」に対する対策として、書く速度を落として丁寧な字を書かなければいけません。そこで45分以内に解答の骨子を完成させることを目標にしました。これにより、解答を書くための時間を増やして、最低35分確保するようにしました。

10月からは、過去5年間の過去問を中心に、まずは制限文字数の90-100%で解答をまとめ、その後制限時間内に解答を完成させる練習を2ラウンド行いました。

さらに自己分析で得た機会(O)を活かすために、上司や同僚に2次試験受験の事情を説明し、定時退社の理解を得ました。ただし、最後の1週間は急遽問題対応が必要となり、定時退社が難しくなりましたが(T)、それでも仕事のことが頭を占めた状態を乗り越えることができました。

試験当日は、与件文の内容を完全には把握できていない不安はありましたが、過去の経験や知識に頼ることなく、与件文にできるだけ寄り添った解答を心がけました。

■おわりに

事例IIで合格点には届きませんでしたが、足を引っ張られることなく3回目の試験で合格することができました。

今回は、「彼を知り己を知れば」という考えに基づき、2次試験の学習初期に与件文の理解に集中した経験をお話ししました。これから勉強方法を見直したい方や、新たに勉強方法を構築しようとしている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

余談ですが、事例IIの過去問の勉強をしているうちに、日常生活で様々な発見がありました。自宅から最寄り駅までの10分弱の道のりで、いつの間にか2軒の個人ネイルサロンが開業していることに気づきました。看板は以前からあったのかもしれませんが、勉強の影響で意識が変わったのでしょう。また、群馬の温泉旅館を訪れた際、有名な文人が訪れたことがあると知り、文人に関連する展示物が多くあることに興味深く感じました。これも、事例IIの学習がきっかけで関心を持ったのかもしれません。

次回は、みそにこ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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