中小企業診断士試験合格から資格登録まで by MASA

こんにちは。タキプロ11期 のMASAです。

令和2年度の中小企業診断士試験も口述試験の発表も終わりました。

完全合格された皆さん、おめでとうございます。

この合格を経て、晴れて中小企業診断士試験の合格者となります。但し、よくご存じの通り、試験合格だけでは中小企業診断士を名乗ることができません。その後は実務補習あるいは診断実務への従事を15日間経て、経済産業省に中小企業診断士登録申請をすることで、正式に中小企業診断士として登録されることになります。

今回は試験合格後のプロセスについてご紹介しようと思います。

今回の2次筆記試験で涙を飲んだ人にとっては先の話に思えるかもしれませんが、制度が変わらない限りは、合格後にいずれ通る道です。ざっと目を通して念頭に置いておいて貰えるといいなと思います。

(文章中でマーカーを引いた部分は外部サイトへのリンクが貼ってありますので併せてご参照下さい)

1. 自己紹介

企業内診断士です。

赴任先の東南アジアから一時帰国し令和元年度の二次試験に合格、実務補習、実務従事を経て令和2年5月に中小企業診断士としての登録が完了しました。登録完了後も東南アジアに駐在しており、いまに至ります。合格体験記 も併せてご参照ください。

2. 15日間要件をどうクリアするか

前述の通り、資格取得のためには、試験合格後に実務補習あるいは、診断実務に計15日間携わる必要があります。要綱には明確に書かれておらずわかりにくいのですが、実務補習と実務従事を組み合わせて計15日間とすることでも要件を満たすことができます。

私の場合、試験合格までは、合格することしか念頭になく、合格後のことをよく考えていませんでした。筆記試験合格後に慌ててインターネットで情報収集していました。他の合格者も同じような状況かもしれません。若干情報戦のような様相も垣間見えるので、このようなブログなどでいちはやく情報収集し、出遅れないように日々情報を確認しておくのがいいと思います。

3. 実務補習

口述試験の合格発表直後に始まった、中小企業診断士協会の主催する2021年2月実施の実務補習の申し込みは本日が締切です。この2月の回に申し込みができなかった人は、5月初旬に始まる7月~9月実施の実務補習申し込みを待つ必要があります。情報は中小企業診断士協会のページにアップされますので常に確認しておくことをお勧めします。

私の場合は、海外にいたので、日本での実務補習は5日間コースも15日間コースともに受けられそうになく少し悩んでいました。土日を中心に日程が組んであるとはいっても、一部平日にも補習があり、移動日も考えると数日単位の休暇を短期間に複数回取らなくてはいけなくなるからです。令和2年の場合は、運よく海外での6日間実務補習(2日間東京、4日間は海外)を実施している機関があり、受付が開始した瞬間に申し込みました。定員6名だったのであっという間に枠が埋まってしまいました。

(※)2021年は海外での実務補習事業は休止になっています。

4. 実務従事

私の場合、実務補習を6日間だけ確保できたのですが、資格取得のために残り9日間の補習あるいは実務従事を確保する必要がありました。

中小企業診断士試験合格の権利は3年間有効です。したがって、その期間に15日間要件を満たすことを考えることもできました。ただ、そもそも本帰国のタイミングは明確にはわからないし、内外の状況が変わって実務補習が受けられなくなることがあるかもしれないし、何よりも早く活動をしたいという思いがあったので、あちこち確認した結果、オンラインで実務従事をする機会を見つけることができました。これは「取材の学校」という講座で付随していたサービスで、それを主宰する会社(中小企業です)の企業診断をさせていただく、というものでした。その企業さんのこともより深く知ることもできましたし、受講生で数人のグループを構成し、ほぼ毎週のように打合せを行い、診断報告までの準備を重ねましたので、メンバーの方(もちろん中小企業診断士です)ともお知り合いになることができました。

メンバー間の打合せ、企業経営者のヒアリング、診断結果報告もすべてオンラインで完結しましたが、それにしても何も時間とお金を使って遠路はるばる移動しなくても経営診断サービスが提供できるとは隔世の感があります。

実務従事については、こういう形も、一つの選択肢として考えることができると思います。

なお、ご自身に知り合いの中小企業経営者の方がおられれば、その会社を15日間診断し、証明印を貰う、という形でも診断実務を実施したとみなされるため要件は満たせます。多くの場合、経営者の方がそばにおられることも珍しいと思いますので上記にこれまで書いてきたような流れを取るのが一般的だと思います。

5. 資格登録申請、そして登録

私の場合は、海外での実務補習が2月、講座主宰会社への実務従事が3月、でしたので3月末には資格登録要件である15ポイントを確保することができました。中小企業診断士協会の所定の用紙を記載した上で、ポイント取得を証明する書類(実務補習、実務従事終了後に所定用紙に記入し診断先に証明印を頂くスタイルです)を添付、口述試験合格後に送られてくる      中小企業診断士第2次試験合格証書、住民票とともに経産省に申請します。手続きは以下の中小企業庁のページに記載がありますので併せて参照下さい。

私の場合、海外在住なので住民票がなく、中小企業庁に電話しパスポートでいいことを確認してそのコピーを準備した上で、日本にいる家族に手続きをしてもらいました。

3月末に申請し、登録は5月12日でしたので、登録までに約1か月かかるようなイメージでしょうか。

中小企業診断士として登録されたら官報に名前が掲載されます。

官報発行後しばらくの期間はインターネット上でも該当記事を見ることができます。また、自分の名前の載った官報を記念に買い求める人も多くいるようです。(私もそうしました)

同時に、郵送で中小企業診断士登録証というプラスチックカードが送られてきます。私の場合は日本の自宅に届いているのでまだ現物は見たことがありません。

6. その他

今年の場合、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、人が集合するイベントが大きく影響を受けました。合格後の実務補習についても、その開催が危惧されました。新型コロナウィルスの状況は、これから実務補習を受けようとしていたタキメンの同期合格の人たちもかなりひやひやしながら行方を追っていました。結果的には無事に開催されることになったようで一安心でしたが、たぶんこのようなことは初めてだと思います。

私の場合は、実務補習5日間コースを3回受けるにしても15日間コースを受けるにしても、都度日本に戻る必要がありました。コロナウィルス感染拡大により3月後半以降は日本との間を自由に往来することが事実上不可能になりましたので、結果的にその選択をしなくて正解だったと思っています。

そう考えると、特に私のように海外にいるような人間にとっては、いままで当たり前だったことが当たり前でできなくなる可能性がある、と思う、常に目の前にある機会はその場で掴む、という気構えでいなくてはいけないな、とつくづく思います。

中小企業診断士試験合格後の流れについてお伝えしてきました。

これを読んでおられる皆さんが、合格後のイメージを持って貰えることができれば幸いです。

次回はふぃんさんです。お楽しみに。

 

【お知らせ】

タキプロでは12期メンバーの募集を行っています。
受験生支援団体の中では最大規模の団体で、合格者がつなぐ受験生支援というバトンといった性格だけでなく、合格同期や世代を超えたネットワーク作りなど、今後の診断士活動にとって有益なのは間違いありません。

参加条件はただ一つ。
「令和2年度の診断士試験合格者であること」
です。
あなたも是非、参加してみませんか?
1/23(土)1/31(日)の両日にキックオフイベントをオンラインで開催いたしますが、
まずはこちらの要領をご覧いただき、参加フォームから参加エントリーをお願いいたします!

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