新ユニット「TKPエイジレス」はじめました

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タキプロブログの読者のみなさん、こんにちは♪

タキプロ14期のかものしかと申します。

この度、タキプロ14期では、50代以上の合格者9人による新ユニット「TKPエイジレス」を結成しました。

なぜ50代以上なの?と思われる方も多いと思います。

そこで今回は、

 ①TKPエイジレスが目指すこと

 ②今後の活動方針

 ③メンバー紹介

について書いていきます。

TKPエイジレスが目指すこと

TKPエイジレスが目指すことは

中小企業診断士試験の受験生の中でも年々その割合が増加しており、かつ合格率の低い50代以上の受験生への情報提供と支援を通じて、全ての受験生に対する「誰一人取り残さない」受験生支援を実現すること。

です。

(1)50代以上の中小企業診断士試験受験生の増加

平成20年度からの15年間の推移として、中小企業診断士試験の申込者のうち50代以上の申込者は申込者全体をはるかに上回るペースで増加しています。

●図1:1次試験の申込者の推移(平成20年度を100%とした場合の令和4年度までの15年間の推移)※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

●図2:2次試験の申込者の推移(平成20年度を100%とした場合の令和4年度までの15年間の推移)※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

その結果、申込者全体に占める50代以上の割合は、平成20年度では1次・2次ともに約14%のところ、令和4年度には約2倍(1次:約27%、2次:約29%)に増加しています。

●図3:申込者全体に占める50代以上の割合の推移(平成20年度から令和4年度までの15年間の推移)※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

50代以上の申込者が増えている理由については、

「総人口に対する50代以上の割合の増加」×「50代以上の人口における申込者の割合の増加」

に分解してデータを分析してみました。

①総人口に対する50代以上の割合の増加

日本社会の少子高齢化の進行に伴い、日本の総人口における50代以上の割合は、平成20年の約43%から、令和4年には約49%となっており、約2人に1人が50代以上となっています。

特に2023年現在、1971~1974年生まれのいわゆる「団塊ジュニア世代」が49~52歳に達しており、50代が我が国における最大の人口ボリュームゾーンとなりつつあります。

●図4:日本の年代別総人口の推移(単位:千人)※出典:人口推計(総務省統計局)

②50代以上の人口における申込者の割合の増加

人口1千万人あたりの1次試験申込者の割合を年代別に算出のうえ、平成20年度と令和4年度を比較したところ、50代における申込者割合が最も増加しており20代と逆転しています。

●図5:人口1千万人あたりの1次試験申込人数の年代別の変動(平成20年度と令和4年度との比較、単位:人)
 ※出典:人口推計(総務省統計局)、申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

50代以上における中小企業診断士試験の申込者割合が増加している理由については色々推測できますが、今回は以下のとおり初期仮説として軽く触れるにとどめて、今後のユニット活動の中で探索していきたいと思っています。

(50代以上の申込者割合が増加している理由の初期仮説)

①60代以降も働き続ける必要のある時代となったが、一方で50代以上の転職環境は必ずしも恵まれておらず、自律的なキャリア設計が必要となっていること。

②社会情勢の変化に伴い、50代以上の労働者が過去の経験だけに頼って仕事に対するモチベーションを維持することが困難になっていること。

③中小企業診断士の資格制度が50代以上の中高年にも門戸を開いており、かつ、働きながらの受験勉強が可能な難易度であること。

(2)50代以上の中小企業診断士2次試験における低い合格率

令和4年度の申込者に対する合格率を年代別に計算すると、特に2次試験で50代以上の合格率が低くなっています。

●図6:令和4年度1次試験の申込者に対する年代別の合格率
 ※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

●図7:令和4年度2次試験の申込者に対する年代別の合格率
 ※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

また、平成20年度からの15年間の推移を見たところ、1次試験では50代以上と40代以下との間で合格率に大きな差はありませんが、2次試験では一貫して50代以上と40代以下との間で2倍近い差が付いています。

●図8:1次試験の申込者に対する合格率の推移の、50代以上と40代以下との比較
 ※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会) 

●図9:2次試験の申込者に対する合格率の推移の、50代以上と40代以下との比較
 ※出典:申込者・合格者にかかる統計資料(中小企業診断協会)

なぜ50代以上の2次試験合格率が低いのか、その原因としてネット上で書かれているのは「与件文の記載に従わず、自分の経験に基づく解答を書こうとする傾向があり、その結果として得点が付かない」ということみたいです。

TKPエイジレスとしては、今後のユニット活動の中で

 ・本当に「自分の経験に基づく解答を書こうとする」のが主な原因なのか?

 ・「自分の経験に基づく解答を書こうとする」のが主な原因だとすれば、その根本的な原因は何なのか?

といった問いを通じて真の原因を探求のうえ課題を設定し、課題に対して実効性のある対応策を提案できればと思っています。

■今後の活動方針

今後の活動としては、大きく次の3つを考えています。

(1)50代以上の受験生が中小企業診断士試験に合格するための課題と対応策についての提案

例えば、50代以上の多年度受験生の人に不合格年度と合格年度との違いなどについて体験談を聞いて、不合格になる原因と課題を整理のうえ、どのような対応策を行えば課題が解決するかを提案できればと考えています。

恐らくは、その課題と対応策は50代以上だけでなく全ての受験生のお役に立つのではないかと思っています。

(2)50代以上の年齢で新たに中小企業診断士になった人が、どのように資格を活用しているかの紹介

TKPエイジレスのメンバー自らの紹介のほか、タキプロ13期以前の先輩などの事例を紹介したいと考えています。

(3)その他、50代以上の受験生を応援するための活動全般

50代以上受験生あるあるなど、中高年の受験生への応援につながるような情報発信をしたいと考えています。

■メンバー紹介

最後に、今後TKPエイジレスとして活動を行っていく、メンバー9人の紹介を行います。

メンバーには、参加順に会員番号を設定しています。

●ニックネーム:かものしか(会員番号1番)

○合格時の年齢:54歳

○登録状況:未登録(登録予定)

○職種:持株会社・監査

○受験の動機:
・令和4年から勤務先の会社が中小企業診断士登録者へ手当を支給することになり、興味を持ったため。

○受験歴および結果

・1次1回(令和4年度)536点(自己採点)

・2次1回(令和4年度)262点(開示得点)

○勉強時間:1次700時間、2次550時間

○勉強方法:1次/通信(スタディング)、2次/独学

○自己紹介:
・私は軽い気持ちで中小企業診断士試験にチャレンジしましたが、合格した今となっては本当に受験して良かったと思っています。このブログの読者のうち一人でも多くの方を合格者の世界へご案内できるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

●ニックネーム:サト(会員番号2番)

○合格時の年齢:66歳

○登録状況:登録済

○職種:経営コンサルタント

○受験の動機:
・2016年にコンサルタントとして独立開業したとき、中小企業診断士という資格があることを思い出しました。過去問調査の結果、会社員時代の知識と経験で容易に取得できると勘違いし、箔付けおよび中小企業診断士の人脈形成のため取得しようと考えました。

○受験歴および結果

・1次4回(令和3年度)522点(自己採点)

・2次4回(令和4年度)256点(開示得点)

○勉強時間:1次500時間、2次1000時間

○勉強方法:1次/独学、2次/独学

○自己紹介:
・2次試験は実務経験のある業務ほど高得点を取りにくいと言われています。そこで苦労したため、同様に苦労している方に、その克服方法を伝えたくタキプロに参加しています。

●ニックネーム:イマニン(会員番号3番)

○合格時の年齢:50歳

○登録状況:登録前(実務補習中)

○職種:地方銀行勤務

○受験の動機:顧客提案スキルの向上とセカンドキャリア

○受験歴および結果

・1次1回(令和4年度)473点(自己採点)

・2次1回(令和4年度)246点(開示得点)

○勉強時間:1次500時間、2次300時間

○勉強方法:1次/スタディング、2次/独学(ふぞろいなど)

○自己紹介:
・中小企業診断士はかねてから気になっていた資格なのですが、自分には無理だろうと挑戦を躊躇っていました。しかし、50歳を目前に色々考えた結果、勤務先のお取引先への提案スキルの向上とセカンドキャリアの可能性の広がりを期待して挑戦を決意しました。50代はこれまでの人生を振り返り、今後の人生を展望する時期なのだと感じます。そのような経験が誰かの役に立てば幸いです。よろしくお願いします。

●ニックネーム:まさっき(会員番号4番)

○合格時の年齢:52歳

○登録状況:令和5年5月登録

○職種:独立診断士

○受験の動機:独立志望の為

○受験歴および結果

・1次1回(令和4年度)556点(自己採点)

・2次1回(令和4年度)240点(開示得点)

○勉強時間:1次1,400時間、2次600時間

○勉強方法:1次/予備校通学、2次/予備校通学

○自己紹介:
・2次は大ポカやってしまったものの、合格点ジャストで受かりました・・・診断士試験にご縁を感じています。このご縁に感謝し、少しでも受験生の皆さまにのお役に立ちたいと思っています。診断士試験はエイジレス、何歳からでも遅くない! どうぞよろしくお願いします。

●ニックネーム:ノブ(会員番号5番)

○合格時の年齢:60歳

○登録状況:登録前(実務補習1回完了)

○職種:電機メーカのエンジニア(専門は電子回路の設計技術)

○受験の動機:
・定年後は会社員時代に学んだ設計生産性向上や設計品質向上の知識を活用して中小企業を支援する仕事をしたいと考えていましたが、中小企業の経営や中小企業に関する法制度等の基本的な知識が圧倒的に不足している事を思い知らされ、この試験の勉強をすることを通して学べるのではないかと思い受験を決めました。

○受験歴および結果

・1次1回(令和3年度)450点(自己採点)

・2次2回(令和4年度)250点(開示得点)

○勉強時間:1次1000時間、2次700時間

○勉強方法:1次/独学、2次/独学+勉強会参加

○自己紹介:
・これまで電機メーカーにて主に電子回路設計をターゲットとした設計生産性向上と品質向上を実現するための設計技術の確立と、それを自ら実践してFA(Factory Automation)機器の設計をする業務を担当してきました。

セカンドライフを迎えるにあたって、これまでの会社生活を見直し、これまでは所属している会社の競争力を強化するために技術開発や知識の習得を行ってきたが、これからは習得した知識を地元の中小企業に展開できる仕事ができないかと考えるようになりました。しかし、今まで設計ばかりやってきたことから会社経理や法規制に関する知識は乏しく、多くの中小企業が必要としている基本的な支援ができないと思い、試験勉強を通して不足している知識を学べると思い勉強を始めました。幸い僕は長距離通勤だったため通勤時間に電車内で割と勉強できたことより、この時間を利用してコツコツと勉強をすすめ、2021年にある程度1次の目途がついたので受験を試み、ぎりぎりで1次合格となりました。それまで1次の勉強しかしてこなかったので、その年の2次試験はあっさり敗退。翌年は2次の勉強に注力し、2022年の2回目の2次試験で合格を勝ち取ることができました。

僕の勉強方法は1次が完全独学、2次は独学+勉強会参加でしたので、僕と同様の高齢の独学者に役に立つ情報が発信できればなと思っています。特に長距離通勤の通勤時間を有効活用して勉強していたので、時間の効率的な使い方なども紹介できればと思っています。よろしくお願いします。

●ニックネーム:しの(会員番号6番)

○合格時の年齢:51歳

○登録状況:未。3年以内に間に合えばよいと思っています。

○職種:電子部品製造業・海外営業

○受験の動機:自己研鑽、セカンドキャリア

○受験歴および結果

・1次1回(令和4年度)509点(自己採点)

・2次1回(令和4年度)249点(開示得点)

○勉強時間:1次500時間、2次100時間

○勉強方法:1次/ Studying、2次/独学

○自己紹介:
・本業は大卒以来製造業の営業職を続けています。診断士というキャリアには明確な意思がない状態で診断士試験に臨みました。セカンドキャリアを意識した面もありますが、自己研鑽の方が動機として強かったと思っています。合格後には更に多くの研鑽の機会があることも分かってきました。ある文筆家は“オッサンは学び直しにより自分自身の社会的な位置づけをパラダイムシフトする”べきと言っています。受験生の皆様にお伝えできる程の受験ノウハウを自分が持っているとは思っていませんが、こういった受験動機も含めて、受験生の皆様の仲間として少しでもお役に立てることが発信できれば幸いと思います。

●ニックネーム:しばちん(会員番号7番)

○合格時の年齢:52歳

○登録状況:登録前(実務従事まもなく終了予定)

○職種:広告代理店勤務

○受験の動機:
・財務その他、経営全体を考える上での勉強不足を感じたため

○受験歴および結果

・1次2回(令和3年度)450点くらい?(自己採点メモを紛失)

・2次4回(令和4年度)256点(開示得点)

○勉強時間:今となってはもう分かりません

○勉強方法:1次/スタディング・スピード問題集など、2次/最終的には独学(ふぞろい・イケカコなど)

○自己紹介:
・タキプロには口述対策でお世話になったことがきっかけで参加しました。

私は2次を合格するのに、通信講座→独学で4回かかりました。今思えば、勉強会などで他の受験生や合格者の勉強法や考え方に触れる機会を作った方が、もっと早く合格できたのではないかという気がします。そのような気持ちから受験生の皆様に役立つ情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

●ニックネーム:Mic_Kuro (クロ)(会員番号8番)

○合格時の年齢:50歳

○登録状況:2023年5月登録

○職種:製造業 知的財産部門

○受験の動機:
・弁理士・知的財産アナリストとしての知識や特許担当部長としての経験のみでは企業経営の最前線で戦えないと感じ、企業経営の知識・スキルを基礎から修得すべく中小企業診断士資格取得の学習を開始しました。

○受験歴および結果

・1次1回(令和4年度)525点(自己採点)

・2次1回(令和4年度)251点(開示得点)

○勉強時間:1次1100時間、2次500時間

○勉強方法:1次/通信(診断士ゼミナール)、2次/主に勉強会(ココスタ)

○自己紹介:
・50代でも新しいことをいっぱい学べるんだよ、ということが、同世代の方々に響けば嬉しく思います。

●ニックネーム:たきたん(会員番号9番)

○合格時の年齢:58歳

○登録状況:済

○職種:総合物流業 国際旅行・国際海運貨物・国際航空貨物 営業及び管理部門

○受験の動機:セカンドキャリア

○受験歴および結果

・1次4回(令和3年度)438点(自己採点)

・2次4回(令和4年度)246点(開示得点)

○勉強時間:1次1000時間、2次1500時間

○勉強方法:1次/通信教育&独学、2次/通信教育&独学&有志の勉強会

○自己紹介:
・50代に入り自分のサラリーマン人生の先が見通せるようになった状況下、セカンドキャリア形成のため人気上昇中の中小企業診断士の資格取得のため一念発起して勉強を始めたが・・・ 難しい・・・何度受験しても一次突破できない、ようやく一次突破できても今度は二次が突破できない・・・ 周りの若手受験生はどんどん合格・会社では年下社員がどんどん自分を追い越し 心は本当に折れそう・・・ そんな50代サラリーマン受験生に「諦めなければ必ず道は開けます」と伝えたくてタキプロに参加しました。

■よろしくお願いします

TKPエイジレスの活動は、決して世代間の分断を意図するものではなく、むしろ世代を超えたフラットでエイジレスな中小企業診断士受験支援コミュニティを実現するために活動していきたいと考えています。

50代以上の方も40代以下の方も、皆さんどうぞよろしくお願いします。

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新ユニット「TKPエイジレス」はじめました” に対して2件のコメントがあります。

  1. Mark より:

    TKPエイジレスの皆様
    令和5年4月に50代に突入しました令和4年度2次試験合格者です(実務補習中)。
    TKPエイジレスの記事、大変興味深く読ませて頂き、また数多くの共感を覚えました。
    タキプロには受験生時代にブログ・セミナー等でお世話になりました。次の方に恩返ししたい、との思いを持ちつつ一歩が踏み出せず、今に至っております。
    TKPエイジレスの皆様のコメントを拝見し、改めてその思いを実現させたく。メンバー募集であれば参加させて頂き、微力ながら貢献できないか、と思った次第です。
    以上です。

  2. かものしか より:

    Markさん、TKPエイジレスへの参加のお申し出、ありがとうございます!
    もしよろしければ、まずはタキプロ14期へご参加頂ければと存じます。
    参加のご案内は以下のリンク先にございますので、よろしくお願いいたします。
    https://www.takipro.com/about-takipro/14recruitment/

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