【事例Ⅰ】模試不調・再現答案はすべてB判定…それでも初挑戦で「75点」を取れた理由 by だいす

タキプロブログをご覧の皆様、はじめまして!タキプロ17期の だいす と申します。
私は1次試験で足切りなどの苦戦を経験し、3年目でようやく2次試験に進出しました。「2年目のプレッシャーを避けるため、2次試験は絶対に一度で合格する」と心に決め、1次試験終了後の8月から本格的に2次対策を開始。試行錯誤を重ね、なんとか一度の挑戦で合格することができました。
今回は、私が最後まで手応えが掴めず悩み抜いたものの、最終的に本試験で「75点(A判定)」を獲得できた事例Ⅰについてお話しします。
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目次
■模試不調、再現答案はすべて「B判定」だった
正直に申し上げると、受験生時代、事例Ⅰの模試や答案練習で良い結果が出た記憶はほとんどありません。 さらに本試験終了後、各予備校の採点サービスに提出した私の再現答案の評価は、なんとすべてB判定(50点台)でした。
事例Ⅰは公式の模範解答が公表されず、予備校ごとに見解が大きく分かれることも多いため、「何が正しい解答なのか」「どう書けば点数が伸びるのか」と最後まで暗闇の中を走っているような感覚でした。
■模試の位置づけと、本試験の評価を分けたもの
振り返ってみて思うのは、模試は得点や判定に一喜一憂する場ではなく、80分の時間配分や解答プロセス(解き方)を試すための実験場に過ぎないということです。どれだけ練られた予備校のオリジナル問題であっても、練り上げられた「本物の過去問」の質には及びません。模試の判定が悪かったからといって、落ち込む必要は全くないのです。
そして、実際の採点で評価を分けた要因について、私なりに振り返ってみました。
予備校の採点サービスでは、どうしても重要なキーワードが入っているかが評価基準になりやすい側面があると感じます。
一方で、本試験の評価においては、専門用語や知識を詰め込むこと以上に「与件企業のストーリーに合っているか」「設問の問いに素直に応えているか」という文脈や論理の繋がりも、同じくらい大きく加味されているのではないか、と自分の再現答案を見返して強く実感しました。
- 与件企業が抱える固有のストーリーから外れていないか
- 設問文の制約や要求に対して、素直かつ論理的に答えているか
私の答案は、固い専門用語こそ少なかったものの、「与件文の事実を根拠にし、設問の制約を守って、因果関係を愚直につなぐ」ことだけは徹底していました。結果として、その論理の繋がりと与件文へのこだわりが、本試験での高得点につながったのだと考えています。
■80分を攻め切る!私のタイムマネジメント
模試や過去問演習を通して確立した、本番でのリアルな「80分間のタイムマネジメント」の手順をご紹介します(事例Ⅰの9:40開始を想定)。
00〜04分(9:44まで):受験番号・名前記入/与件の段落ナンバリング/冒頭文と末尾文の確認
05〜15分(9:55まで):設問読解(1回目:制約条件や要求の把握)
16〜20分(10:00まで):与件読解(1回目:全体像の素早い把握)
21〜30分(10:10まで):設問読解(2回目:より深い設問解釈)
31〜35分(10:15まで):与件読解(2回目)〜解答イメージ描画/難易度把握/関連キーワードの紐づけ
36〜80分(10:20〜最後):解答骨子の組み立て/記述作成(残り約45分間)
ポイントは、前半35分間で「設問と与件の往復(各2回)」を丁寧に行うことです。いきなり書き始めるのではなく、解答の方向性と論理構造(骨子)をガチガチに固めてから、残り45分で一気に記述へ集中するスタイルを崩しませんでした。
■傾向変化は必ず起きる!本番で「慌てない」ための鉄則
2次試験では、過去のパターンに囚われていると焦ってしまうような「出題傾向の変化」が必ずどこかで起こります。
実際、令和7年度の事例Ⅰでも、近年の傾向とは異なり第1問で珍しく「SWOT分析」が求められたり、与件文が長くなり、総解答記述数も520字に上るなど、ボリューム感のある変化がありました。
試験会場で想定外の形式や文字数を目にすると誰もが動惑します。しかし、「傾向変化やボリューム増は当たり前のように起きるもの」とあらかじめ心構えをしておけば、慌てることはありません。変化があっても焦らず、自分が準備してきたタイムマネジメントと以下の「4つの鉄則」に立ち返ることが重要です。
① 設問文の制約を超えない:主語・述語の要求や制約条件に愚直に答える。
② 一般論ではなく「与件文の事実」を根拠にする:知識出しに逃げず、与件企業の強みや環境変化をそのまま使う。
③ 因果関係を飛躍させない:「AだからB、ゆえにC」という筋道を、誰が読んでも納得できるように書く。
④ 「50文字=1論点」の基準でコンパクトにまとめる:文字数を無駄に使わず、100文字なら2論点、150文字なら3論点を目標に、与件文から拾った要素をギュッとコンパクトに詰め込む。
■おわりに(受験生へのエール)
試験である以上、当日の問題との相性や運の要素も当然あります。合格したからといって偉いわけでもありませんし、不合格だからといってその人の力や価値が否定されるものでも決してありません。
ただ一つ言えるのは、この試験を突破した先には、これまで出会えなかった仲間との人脈や、新しい挑戦の機会など、想像以上に刺激的で広大な世界が待っているということです。
私自身、合格後にタキプロに加入し、受験生支援やブログ執筆という貴重な成長の場を得ることができました。タキプロの活動は合格後の1年間限定ですが、見事合格を果たされた際には、ぜひこのバトンを受け取り、次の受験生を支えるメンバーとしてタキプロに飛び込んできてほしいと思っています。
受験時代、予備校の講師からいただいた大好きな言葉があります。 「2次試験の合格率は約6分の1。ダイス(サイコロ)の目と同じ確率だが、諦めずに取り組めば合格の目を増やせる」
私のハンドルネーム「だいす」も、この言葉から取っています。
予備校の判定が悪くても諦める必要は全くありません。積み重ねてきた自分を信じ、与件文のストーリーに徹底的に寄り添って走り抜けてください!応援しています!
次回は、シンディー さんの登場です。
お楽しみに!
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