【事例Ⅳ】2次試験を3回受験した私がおすすめする問題集と演習方法 by シンディ―

事例Ⅳ 財務・会計

完全独学で試験を突破したタキプロ17期の   シンディ― と申します。  

私のプロフィールや全体の合格体験記は過去記事をご覧ください。

2次試験の勉強を進める中で、多くの方が直面するのが「事例Ⅳ」の壁ではないでしょうか。

「電卓の計算ミスが減らない…」
「解答解説を読んでも、なぜその解法になるのか理解できない…」
「NPVの複雑な計算でいつも時間が足りなくなる…」

働きながら独学で合格を目指す受験生にとって、事例Ⅳの計算問題や記述問題への対応は大きな悩みです。私自身も多忙な日々の中で勉強時間を捻出していたため、事例Ⅳの解法が身につかず焦りを感じた経験が何度もあります。

しかし、適切な教材を選び、生成AIなどの最新ツールを味方につけて正しい手順で過去問演習を繰り返せば、事例Ⅳは確実に得点源へ変えられます。
今回は、私が実際に合格点を勝ち取るために実践した「事例Ⅳ対策の具体的な学習法」を解説します。

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■事例Ⅳで確実に合格点を獲得する学習戦略

過去問演習の回数をこなすことが最優先

事例Ⅳ対策において最も成果につながる学習法は、過去問演習の回数を重ねて出題パターンと計算プロセスを完全に理解することです。解法パターンの引き出しを増やすには、実際の過去問に何度も触れて出題者の意図を汲み取る訓練が欠かせません。数多くの類似問題を浅く解くよりも、本試験の過去問を二度と間違えないレベルまで深く理解する方が、本番での対応力が向上します。実際に私も、過去問の解き直しを徹底し、間違えた原因を突き止める作業を繰り返しました。

事例Ⅳ対策の基本軸は、過去問演習の回数を重ねて解法プロセスを自分のものにすることだと意識してください。

ちなみに、事例Ⅳのパターンはほぼ決まっており、過去問を10年分くらい解けばそのパターンは見えてきます。それでも差が出るのは、計算ミスがあるからです。「事例Ⅳは計算ミスしたら負け」と1日10回唱えてください。

事例Ⅳ対策でおすすめする活用教材5選

私が実際に使用して効果を実感した5つの教材を紹介します。

教材名主な役割・活用方法
① TAC過去問集学習のメイン軸。論理的で詳細な解説を理解し、解法プロセスをトレースする。
② ふぞろいな合格答案記述問題対策。キーワードの網羅性や、受験生が実際に書いた答案の相場観を把握する。
③ 生成AI(Gemini Pro)専属家庭教師。解説を読んでも理解できない箇所の「解説の解説」を行わせる。
④ AASハイスコアマスター応用力の強化。特にステージ4(高難度問題)の解き方を吸収する。
⑤ 簿記2級問題集基礎力強化。基本的な仕訳や工業簿記の構造を復習し、計算力を底上げする。

① TAC過去問集(演習のメイン軸)

事例Ⅳ攻略の土台となるのはTACの過去問集です。TAC以外でも構いませんが、TACの解説は極めて論理的であり、本試験で求められる思考プロセスをそのまま学ぶことができ、私に合っていました。

解説を暗記する勢いで読み込み、解き方を完全に再現できるように演習を繰り返しましょう。

② ふぞろいな合格答案(記述問題対策)

経営分析や経営改善策などの記述問題にはふぞろいシリーズを活用します。合格者が本試験でどのようなキーワードを盛り込み、どのようなレベルの答案で得点しているかを理解します。

記述問題についても、しばらくはTAC過去問集を使っていましたが、TACの模範解答とふぞろいの解答が異なったため、実際の合格答案を参考にした方が良いと思い、最終年度はふぞろいに切り替えました。

③ 生成AI「Gemini Pro」(解説の解説ツール)

独学者の最大の弱点である「質問相手がいない」という問題を解決するのが生成AIです。
解説で納得がいかない部分を解説してもらうツールとして、学習のスピードを大幅に引き上げてくれます。
理解できない解説は、問題と解説のページを撮影してGeminiに添付。「第5期に運転資本の増加額を計上しなくて良い理由を初心者向けに解説して」などと指示するだけです。

※当時のGeminiはProでないと納得できる解説を得られませんでしたが、現在は能力が上がっているのでFlashでも良いかもしれません。もちろんClaudeやChatGPTでも同じことが可能だと思われます。

④ AASハイスコアマスター(ステージ4のみ)

事例Ⅳの応用力をもう一段高めたい場合、AASハイスコアマスターの「ステージ4」がお勧めです。複雑な設問に対する整理の仕方が身につきます。

ステージ1~3は解いていませんが、おそらく良問ぞろいだと思います。

※正直、解説が間違っているのではないかという問題もありましたが、Geminiを使って自分が納得する解答を作成していました。

⑤ 簿記2級問題集(計算基盤の構築)

財務会計に苦手意識がある方は、簿記2級のテキスト・問題集(CPAなら無料)で基礎的な考え方を補強するのも有効です。
元々財務会計は苦手科目でした。
そもそも用語の意味を理解していないため、何を問われているのか分からないのです。
簿記を学習してからは、何より自信が付いたことが最大のメリットだったと思います。

あえて優先度を下げた教材とその理由

限られた勉強時間の中で合格点を取るためには、「やらないこと」を決める判断も必要です。私が実際に取り組んだ上で、優先度が低いと感じた教材とその理由を解説します。

市販問題集の優先度が低い理由

「30日完成」や「TAC集中特訓 財務・会計 計算問題集(絶版)」など、割と有名で私も解きましたが、過去問ではない問題集に取り組むくらいなら、本試験の過去問演習に時間を割く方が学習効率は高いと思います。

これらの問題集は良質な問題が揃っていますが、過去問演習の回数をこなして、本物に触れた方が本番の対応力が身につきます。

2年目以降における「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」の立ち位置

「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」も有名で、初年度の受験生が解法パターンを網羅的に整理する際には非常に役立つ書籍です。

しかし、2年目以降の受験生や時間がある程度確保できる場合は、最初から過去問をそのまま解く演習に時間を使うべきです。
「第1問(経営分析)の次に第4問(記述)を解く」といった本番の解順テクニックや時間配分は、実際の過去問を年度別に通して解くことでしか身につきません。

合格を引き寄せる事例Ⅳの演習・解法テクニック

電卓計算はブラインドタッチができるまで練習する

事例Ⅳにおいて、電卓操作のスピードと正確性は直接的な得点源になります。
計算に時間を奪われると記述問題の考案時間が削られてしまいます。
電卓を見ずに打てる「ブラインドタッチ」を習得することで、計算スピードが上がるだけでなく、与件文や問題用紙から目を離さずに計算できるため、数字の転記ミスを激減させることができます。

YouTubeで練習方法を探してみてください。

Gemini Proに「解説の解説」をさせる

過去問を解いていて「なぜこの式が成り立つのか」と解説でつまずいた時は、スマートフォンのカメラで解説ページを撮影し、生成AI(私の場合はGemini Pro)に画像を添付して質問する手法が効果的です。

ここで重要なのは、「解法そのものは過去問集の解答を正とする」ことです。
AIにゼロから問題を解かせると過去問集の解説と異なる解法が示され、混乱が生じる可能性があるため、「この解説を初心者向けに噛み砕いて解説して」と、解説の解説役として生成AIを活用してください。

この方法を取り入れることで、疑問点をその場で解消できるようになります。

難問は解けなくても問題ない

超難問が出題されたとしても、「自分が解けない問題は他の受験生も解けていない」と割り切り、焦らない精神的余裕を持つことが重要です。

中小企業診断士2次試験は相対評価の試験であり、全体的に難易度が高い年であっても得点調整や採点基準の柔軟な適用が行われます。

基本問題と部分点を確実に拾い上げるように過去問演習を繰り返しましょう。

NPV問題は「図で勝負する」

タイムラインの図(表)で整理して計算ミスを防ぐ

事例Ⅳの最難関であるNPV問題は、頭の中や雑なメモで計算しようとせず、タイムライン(時期ごとのキャッシュフロー一覧)を図や表の形で書き出して解くのが最善の方法です。
NPV問題で失点する最大の原因は、公式の未修得ではなく「各年度の営業キャッシュフローの集計漏れ」や「減価償却費の加算ミス」、「現価係数の掛け間違い」などのケアレスミスです。
情報をあらかじめ固定のフォーマット(図)に整理することで、ミスを物理的に防ぐことができます。

※作図の「初めの一歩」

財務会計初心者だった頃は、解説に書かれている図の意味すら理解できませんでした。
例えば下図のような図解をしている場合がありますが、もし第2期期首に収入があった場合、どこに書き込めば良いのかイメージできなかったためです。
この図に慣れている方にとっては理解できないことが理解できないと思います(笑

私の場合、理解しやすいように我流の作図をしていました。私のメモはこんな感じです。

作図ができれば問題は解けます。NPVは作図できるかどうかが勝負です。

■まとめ

事例Ⅳの攻略に向けた要点は以下の3点です。

  1. 基本戦略は「過去問演習の徹底周回」。二度と間違えないレベルまで理解を深める。
  2. 解説でつまずいたら生成AIに撮影・質問し、疑問点を即座に解消する。
  3. NPV問題は横着せず「タイムライン図(表)」を描いて整理し、計算ミスをゼロにする。

皆さんが事例Ⅳを克服し、2次試験合格を掴み取ることを心より応援しています!

絶対に合格しましょう!

次回は、ほな爺 さんの登場です。 

お楽しみに! 

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