ポエムとロジック9

こんばんは。つっちー@タキプロ6期です。

前回の続きで、ジャンル別に文章の目的を考えてみました。

ニュース記事の目的は、5W1Hを早く、正確に伝えることです。だから順序も「起承転結」ではなく、必ず要点から先に書き、後からその説明をしていく流れになっています。またニュースでは客観的な事実を伝える必要があるので、書き手の主観は入りません。

一方、コラムに書かれるのは、評論やエッセイなど、ニュースとは違って誰かの主観的な意見であることが多いです。ニュースのような制約が少ないぶん表現の幅が広いといえます。新聞の第一面のコラムは、社説に次いで記者の腕の見せどころだと聞いたことがあります。前回取り上げた『春秋』もそうでしたが、内容にも趣があって言葉が伸び伸びしている感じがします。コラムの目的は、大きくは「表現」です。

少し話がそれますが、私が書いていた日記もどちらかというとコラムに近いわけです。日記を書くときにいつも気にしていたのが「シズル感」というやつで、思っていることをなるべく生の言葉で書けるように意識していました。そのクセがついていて、以前紹介した自社で書かれた補助金申請書のような生々しい文章こそが良い文章というような偏見を持っていました。

しかし、やっぱりというべきか、熱い思いだけで書かれたその申請は採択されませんでした。試験でいうと不合格です。逆に、熱量は小さくても私が書いた申請書は無事に採択されていました。この差こそが診断士に求められているもの、診断士試験でも問われているものだと思います。すなわち、ロジックです。

ここで二次試験の答案を書く目的を考えてみましょう。言わずもがな、合格すること、1点でも多く点をとることです。そのために根拠にもとづいた自分の考えを採点者にアピールします。納得してもらえるように、説得するのです。つまり、診断士試験で書く文章は、ニュースの文章ともコラムの文章とも目的が違うということがいえます。

・ニュースの目的    ⇒伝達

・コラムの目的     ⇒表現

・診断士試験で書く目的 ⇒説得

まあイレギュラーもありますし、あくまで私個人の捉え方の話ですが、こう考えたときに、診断士試験でなぜこんなにもロジックが求められるのか、私にはすごく合点がいきました。人に何かを伝えるときに情熱だけでは納得してもらえないことがあります。社長の熱い思いをロジックで整理して、援護するのが診断士なのだと気づいたのです。ただ正確に伝えるだけではなく、気持ちを込めるだけでもなく、人を動かすためにはロジックを使って説得しなければならないのだと。

では、そんなニュースともコラムとも違う、診断士に求められる文章とはどういったものなのでしょうか。それは単に「読みやすい文章」ではないと思います。

続く

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