負担を減らして事例Ⅲを攻略しようbyハルカ


2回目まして、タキプロ12期の「ハルカ」です。

今回は事例Ⅲの解答を作成する際、自身がとくに気を付けた点についてご紹介します。記事の後半では、製造業経験者ならではの陥りやすい罠についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

いかに脳の負担を減らすか

前回の記事でもお話しましたが、私は本番で事例Ⅲを解いている最中に、集中切れを起こしてしましました。頭が十分に回らない中で、何とか合格答案を作成できたコツを、皆さんにお伝えしたいと思います。

①図で整理する
皆さんはいざ解答作成に取り掛かる段階で、「生産工程ってどうなっていたかな」、「これってC社社長の代のことだったっけ」等、すでに何度か読んだ問題文を更に読み返すこと、ありませんか?
私は、問題文を一読しながら、C社の生産工程や概要を、余白部を使って簡単な図に落とすようにしていました。図にするメリットは、文字よりも脳が処理するのに負担がかからないこと、そして、書くことを通して自分の頭の中で情報を整理できることです。

②問題と対応策のパターンを覚える
事例Ⅲで取り上げられる問題の企業は様々です。とはいえ、製造業かつQDに関するという制約下では、基本的な問題のパターンは、実は限られます。
そこで、演習で解いた事例の問題と対応策の組み合わせを、ぜひ覚えるようにしてください。その後、問題文や設問を読んだ時点で、条件反射的に解答の候補が思い浮かぶようになれば、しめたものです。なお、覚えづらいという方は、単語帳を作成するのもオススメです。以下は私が作成していたパターンの一例ですがよろしければご参照ください。

問題対応策
作業者間で習熟度にバラツキがある作業標準を定め、作業者に社内教育を行う
モノを探すのに時間がかかる5Sを実施する
情報を各担当者しか知らない情報を社内共有する

③要素を色分けする
解答を作成するまでに、問題文のどの要素を使用するか検討される際、多くの皆さんは何らかの印をつけられると思います。いくつか試した結果、個人的にやりやすかったのは、要素を色分けしてしまうことです。たとえば第1問は黄色、第2問は緑色等、設問と要素をペアになるよう色を塗ると、視覚的にわかりやすくなります。ついでに、段落ごと色が塗られていないような場合、要素の拾い漏れに気づくきっかけにもなります。
注意点は色を被らせないことです。私は設問の分岐にも対応できるよう、マーカーを8色携帯するようにしていました。

以上、3つのコツをご紹介しました。試験本番では、緊張や寝不足等負の要因が重なり、普段の力を出し切るのはなかなか困難です。そんな中でも、皆さんが積み重ねてきた学習の成果をより多く発揮できるよう、少しでもお役に立てればと思います。

本業と事例Ⅲとの関係

私は現職以前に、樹脂成形メーカー、金属加工メーカーと2つの製造業を経験してきました。当然事例Ⅲは得意科目だろうと期待されるところですが…
得点開示の請求結果はなんと66点!一応Aランクとはいえきわめて微妙な点数です。 そんな私が、製造業経験者が陥りがちな「あるある」を、独断でランク付けしました。

第1位:対策の優先順位を下げてしまう
事例Ⅲの企業概要や問題設定自体は、製造業経験者にとって、とても親しみのある内容だと思います。そこから点数も伸ばしやすいだろうと油断して、事例Ⅲへの着手が遅くなるのが一つ目の罠です。

第2位:アイディア解答に走る
事例Ⅲで扱われる問題、たとえば納期遅延はどの製造業でも起こりうるがゆえに、自身が経験した自社の問題と混同してしまうことがあります。これが2つめの罠です。実務的に有効な解答であったとしても、それが問題文や設問から読み取れない内容であれば、得点にはなりません。

とくに後者は、一人で学習していると気がつきにくい内容です。タキプロでは受験生同士で互いの解答について指摘しあう「勉強会」を開催しております。そういった機会を積極的に活用して、ご自身の解答をブラッシュアップして頂ければと思います。

■おわりに

事例Ⅲは本番3科目に当たりますので、極度の疲労状態で取り組むことになります。そうは言っても、あらためて解いたら合格レベルの答案が作成できたのに、という後悔を残すのは非常に勿体ないことです。
そういった悲劇を回避するべく、あえて頭の働きづらい状況で演習を行っておいてください。理想は本番どおりの時間割で取り組むことですが、そこまで時間が取れないというお忙しい皆さんには、残業帰りや家事を終えた夜遅くなどがオススメです。そうして「本番力」を高め、ぜひ良い結果を勝ち取ってください。

次回はたなさんさんの登場です。
お楽しみに!

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