まだ間に合う!口述試験を乗り越える3つの対策~by次郎

読者の皆様、こんにちは!
タキプロ12期の「次郎」です。趣味は食べることと走ることです。

【プロフィール】

  • 受験歴:1次試験1回、2次試験2回
  • 勉強スタイル:独学
  • 2次試験勉強方法:過去問演習(平成13年~最新年を2~5周)

これらの経験を元に、皆様のお役に立てる記事を執筆します!

今回のブログでは、あと5日で、一人でもできる口述試験の対策についてお話します。

先週1/14(金)に、令和3年度中小企業診断士試験の2次筆記試験合格者(1/23(日)の口述試験を受験する資格を得た方)が発表されました。
合格された方は、本当におめでとうございます。最後の関門となる口述試験の準備に、このブログが参考になれば幸いです。
来年を目指す方も、今後の勉強に役立つ部分がきっとあるかと思いますので、ご一読いただけると嬉しいです。

参考までに、私(次郎)がこれまで執筆したブログはこちら▽

■はじめに

中小企業診断士の口述試験と聞いて、どの様なイメージが浮かぶでしょうか。

ネットを見ると「落とすための試験ではない」ことは何となく分かりますが、「どうすれば合格するのか/しないのか?」については、意外と情報が無く不安になる人も多いのではないでしょうか。

これは、1次試験や2次筆記試験と比べて口述試験は受験者数が少なく、自分の経験を共有できる合格者もニーズを持つ受験生も少ないためというのが主な理由だと考えます。

実際、どの程度の受験生が、口述試験を受けて合格しているのでしょうか。
ここ10年の傾向を見てみます。

表「2次筆記試験と口述試験の受験者数と合格率の推移」

※中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」を元に次郎作成(2次筆記試験合格率、口述試験合格率を計算)

上表から、口述試験については以下のことが推測されます。

  • 直近6年は不合格者(B-C)が3人以下にとどまっており、「落とすための試験でない」ことは確かそう。
  • 2次筆記試験合格率(B/A)と口述試験合格率(C/B)の相関は弱く、筆記が難しい年は口述も難しくなるということは無さそう。

これらを踏まえて、不合格となる可能性をできるだけ低くするために、年度ごとの傾向にとらわれずオーソドックスな対策にしっかり取り組むことが有効と考えます。

では早速、私が実際に取り組んだ対策を3つお話していきます。

 1. 全事例を見直す

 2. 口述試験の想定質問を解く

 3. トラブル対応をシミュレーションする

口述試験を乗り越える3つの対策

1. 全事例を見直す

2次筆記試験の再現答案は作成しましたか。

再現答案があれば、与件文とともに復習するすることが有効です。

もし再現答案を作っていなければ、最低限与件文を読み込み、予備校等の解答例を口頭で言えるようにすることをオススメします。
可能であれば、理解を深めるために紙に書いて解き直すことが理想です。

口述試験では、与件文と問題を理解していることを前提に質問されます。
筆記試験から時間が空いて内容を忘れてしまっていると、口述試験で「質問に何も答えられない」状態になる可能性が高いです。
これは最もよく言われる不合格パターンです。なお、他の不合格パターンとしては「試験の遅刻/欠席」があります。

私(次郎)が、令和2年度の口述試験で実際に受けた質問と回答を紹介します。

  1. 【事例Ⅱ】X島を訪れた消費者に対して、B社が取るべきコミュニケーション方法を教えてください。
    • 回答:ハーブ畑や工場の見学です。顧客ロイヤルティを高めて売上と利益の拡大につなげます。
  2. 【事例Ⅱ】Z社に依存せず取引先を拡大するために、B社が活かせる強みを教えてください。
    • 回答:2点あります。独自のハーブという製品の魅力と、大手製薬メーカーZ社との取引実績にもとづく信頼です。
  3. 【事例Ⅲ】作業チーム間のスキルの差を埋めるためにC社は何をすべきか教えてください。
    • 回答:ベテラン従業員を活用します。技術承継や教育を進めることで、スキルの底上げを図ります。
  4. 【事例Ⅲ】難易度の高いモニュメント製品を受注するために、C社が加工技術をどう高められるか教えてください。
    • 回答:技術標準化の余地があります。マニュアル策定等によって標準化を進め、高難易度の製品にも対応できるようにします。
  5. 【事例Ⅳ】短期借入金を増やすことが、D社にどの様な影響を及ぼすか教えてください。
    • 回答:短期安全性が悪化して信用に影響します。また、資金調達のバランスが悪化します。
  6. 【事例Ⅳ】D社にとって、リフォーム事業拡大のためのE社買収がもたらす費用面でのメリットを教えてください。
    • 回答:D社は住宅事業を営むため、E社事業との親和性は高いと思われます。両社間で商品を取り引きすることで、商品コストを低減できます。

いずれも、筆記試験の与件文を理解した上で少し考えれば回答できる質問です。

私も全く誇れる回答ではありませんが、合格することができました。
ちなみに、質問される事例は2つで合計4問程度とよく言われますが、私の場合事例Ⅱ~Ⅳと3つの事例で6問聞かれました。

2. 口述試験の想定質問を解く

上記の質問例を見ると、口述試験対策として、筆記試験の解答を覚えておくだけではやや不安です。
ただ、筆記試験と同じ深さで更に考えさせるというよりも、口述試験では比較的易しい質問が範囲を広げて問われる印象です。

ではどの様に考える範囲を広げていけば良いのでしょうか。
残された時間が少ない中、一から自分で質問を準備するのではなく、想定質問集を入手して効率的にインプット・アウトプットしていくことをオススメします。
私の場合、LECの「口述想定質問集」を購入しました。

一般的に、口述試験対策は、予備校や受験生支援団体が開催する模擬面接が有効と言われます。
しかし私の場合、気が付いた頃にはどれも定員一杯になっており、参加することができませんでした。

という訳で今回は、一人でもできる想定質問集の使い方を紹介します。

  1. excelシートでフォーマット※を作り、想定質問集から質問のみを転記する。※図「想定質問回答一覧(イメージ)」参照
  2. 面接のリズムに少しでも近付けるために、質問に1問ずつ口頭で回答する。この時、他の質問は隠しておき、対象の1問のみ見える様にする。時間を計っておき、問題を見てから回答を話し終えるまでの目安を1分~2分以内とする。
  3. 話した内容をフォーマットの「回答(案)」列に記載する。
  4. 「回答(予備校例)」をフォーマットに転記して自分の「回答(案)」と見比べ、「回答(案)」を○(このまま使える)、△(要素が不足している)、×(根本的に間違えている)で評価する。
  5. 「反省点」を記載する。特に評価が△や×の場合、○にするために必要なアクションを書く。
    (上記1~5を全質問分、全事例分繰り返し)

ここまで取り組むと、事例企業に対する理解が深まり、自信につながります。

図「想定質問回答一覧(イメージ)」

※上記イメージの内容は、想定質問、回答(予備校例)を含め次郎作成

3. トラブル対応をシミュレーションする

ここまで対策をしても、やはり本番はトラブルが起こります。

自分が答えに窮しそうな場面を可能な限り多く想定し、対応方法まで考えておくと、落ち着いて本番に臨むことができます。

以下に、中小企業診断士の口述試験で想定されるトラブル場面と対応方法例をいくつか紹介します。

  • 場面:質問が全く理解できなかったら?
    • 対応方法:面接官に「申し訳ございません。もう一度質問を繰り返していただけますか?」と伝え、相手が答える間に考えておく。
  • 場面:精一杯答えたつもりなのに「他にありませんか」と聞かれたら?
    • 対応方法:視点を変える。経営者視点から答えたのであれば、従業員視点からも答えるなど。
  • 場面:事例企業のことを忘れてしまったら?
    • 対応方法:「一般的には」と枕詞を入れて1次試験の知識をベースに答える。

「答えがイマイチだったら面接官の心証を損ねるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ただ、少なくとも私の周りの合格者からは、回答に対して更問で詰められたといった例は聞いたことがありません。
9割の答えで返そうと無言で考えこんでしまうよりも、6割の内容でも会話が成り立つようスムーズに返答することが重要だと感じます。

トラブル場面のインプットは、模擬面接に参加した方はそこから、参加しなかった方は対策2の「一人でもできる想定質問集の使い方」を実施する中で見つけたことから考えてみてください。

余談ですが、私は資格試験の勉強が趣味です。
何度も面接に挑む中で、最後に大事だと痛感したのがこの対策です。
ある面接では、緊張で早く話し過ぎたためにスピーチの時間を余らせてしまい、ポイントを十分伝えられずに合格点を取れず悔しい思いをしました。
再挑戦時には、反省を活かして、時間が余った場合の対応方法(ポイントを多めに準備しておき残り時間を見つつ調整する)を考えて練習しました。
その結果、面接本番でも力を発揮でき、合格することができました。
以降、制限時間が少なくスピーディーな応答が特に求められる面接試験では、必ず「トラブル対応をシミュレーションする」ことを実践しています。

■おわりに

以上、私(次郎)が考える「まだ間に合う!口述試験を乗り越える3つの対策」でした。
可能な部分から取り組んでみてください。

ここからは口述試験が終わった後のアドバイスです。

試験終了後、なるべく早めに試験で聞かれた質問と自分の回答をメモに残すことをオススメします。
私の場合、口述試験の会場を出た後すぐに、スマートフォンでメモしました。
回答に加え、反省点も記載していました。参考になれば幸いです。

  • もう少しゆっくり落ち着いて話すべきだった。一つ一つの回答が短く、結果的に多くの質問に答えなくてはならなかった。
  • 全ての質問に一呼吸置いてから答えるべきだった。簡単な質問に即答していると、難しい質問を考え込んだ時に目立ってしまう。
  • 答え終わった時に「以上です」と伝えるべきだった。面接官がどのタイミングで次の質問に移れば良いか判断し難かったかもしれない。

当時メモを取っていたからこそ、こうして今、他の人に経験を伝えることができています。
ぜひ、試験が終わった後、10分で良いので時間を取ってみてください。

繰り返しますが、まだ間に合います。口述試験を受ける方は、あと一歩頑張ってください!
皆様が悔いの無いよう、残りの時間を最大限活用して、合格を勝ち取られることを応援しています!

次回はあらこうさんの登場です。
お楽しみに!

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