「事例Ⅰ」のお悩み解消します!~by次郎

事例Ⅰ

読者の皆様、こんにちは!
タキプロ12期の「次郎」です。趣味は食べることと走ることです。

【プロフィール】

  • 受験歴:1次試験1回、2次試験2回
  • 勉強スタイル:独学
  • 2次試験勉強方法:過去問演習(平成13年~最新年を2~5周)

これらの経験を元に、皆様のお役に立てる記事を執筆します!

■はじめに

2次筆記試験まであと二カ月弱、準備の状況はいかがでしょうか?
タキプロ勉強会でお話を聞くと、「どう勉強したら良いかまだ分からない」という受験生の方も多い印象です。

今回は、「事例Ⅰのお悩み解消します!」と題して、事例Ⅰでよく聞かれる悩み別に、原因を分析した上で対処法をご紹介します。

皆さんが最近取り組んだ事例Ⅰの過去問を、少し思い返してみてください。
得点できなかった理由は、次のうちどれでしょうか。

 1. 各問題に対するキーワードの振り分けを間違えた

 2. 全体的にキーワードが漏れていた

 3. そもそも何がキーワードか分からない

※ここでの「キーワード」は「加点対象となり得る用語」とします。

学習の進度としては、(まだまだこれから)3<2<1(あと一歩)とイメージしてください。
今回のブログでは、上記の悩み別に、事例Ⅰの考え方や勉強の進め方を、私の経験を交えてお伝えします。

参考までに、私がこれまで執筆したブログはこちら▽

合格体験記~私の過去問の解き方編~by次郎(2021/8/7)
「事例Ⅲ」対策~必要なのは想像力と論理~by次郎(2021/5/10)
「中小企業経営・中小企業政策」勉強のやる気~by次郎(2021/3/25)
【祝!令和2年度合格】独学で短期間合格/次郎さん(2021/1/22)

では、早速本編に入ります!
「全部読む時間が無い!」という方は、ご自身の悩みに当てはまる箇所からお読みください。

■事例Ⅰお悩み別対処法

1. 各問題に対するキーワードの振り分けを間違えた

知識は十分、各事例の頻出キーワードも想起できる、しかし問題間での振り分けを間違えて得点に結びつかないというケースです。
原因は、事例Ⅰ特有の問題要求の捉えにくさだと考えます。
事例Ⅱは「施策」、事例Ⅲは「問題点と対応策」などが頻出な一方、事例Ⅰには定番の要求が殆どありません。

対処法:解答の方向性のイメージをつかみましょう。

私の場合、何となく下図のフレームをイメージして、要求解釈に臨んでいました。
※私(次郎)の経験則です。

過去問を解く中で、問題毎に必要な分析観点と、着眼すべき時制のパターンがあるのではないかと感じ、図で示したものです。
この経験則を得てからは、仮説を持って問題要求解釈や与件文読解に臨むことができ、大外れすることが少なくなりました。

勿論例外はありますが、一般的な傾向を知っておくことで、初めてそれが例外であることを知り、いつもとスタンスを変えて対応することができます。

なお、このイメージは、要求解釈が困難な事例Ⅰで特に有効でしたが、事例ⅡやⅢでも通用する部分があると感じます。

2. 全体的にキーワードが漏れていた

解答例を見てやっとキーワードを思い出すというケースです。

原因は、解答につながる直接的な表現が与件文に少なく推測が求められるという事例Ⅰの性質にあると考えます。

対処法:解答に即使える「内容の型」を必ず押さえましょう。

中小企業診断士2次試験では、受験生の間で「型」と呼ばれるものが存在します。
事例Ⅰの場合、「さちのひもけぶかいねこ」が有名です。
これは、キーワードとして得点に直結する「内容の型」と言えるため、必ず使えるようにすることをオススメします。

事例Ⅰにおける「内容の型」の重要性を考えるために、事例Ⅱと比べてみます。
事例Ⅱの「型」として有名なのは、「誰が、何を、どの様子に、効果」(通称「だなどこ」)です。
これは、キーワードを与件文から抽出するための「形式の型」であり、「型」自体が加点対象となる可能性は低いと言えます。

では、なぜ事例Ⅰに「内容の型」があるのかというと、与件文からの推測に比重が置かれるため、解のパターンは絞って易しくすることで難易度のバランスを取っているのだと私は考えています。

「さちのひもけぶかいねこ」は、以下のブログで詳しく紹介されています。

なお、事例Ⅰの「内容の型」を実際に使えるレベルまで昇華するためには、問題点とセットでイメージすることが有効です。
例えば、「さちのひもけぶかいねこ」の一つ「権限委譲」をただ覚えるのではなく、「どの様な問題点がある場合に使われそうか?」→「経営トップに権限が集中している場合」と、問題点と併せて理解する様にします。
普段から問題点と「型」をセットで押さえることで、試験で与件文を見た際にも「この型が使えるのではないか?」と導くことができます。

3. そもそも何がキーワードか分からない

解答例を見ても意味が分からない用語がある、また、事例Ⅰで普遍的に使えるキーワードなのか事例個別の用語なのか分からないというのがこのケースです。

原因は、恐らく認識済みかと思いますが、組織・人事に関する基本的な知識が漏れていることです。

事例Ⅰでは「内容の型」が有効と上述しましたが、知識が無いと対応できない問題が出る場合もあります。
例えば、昨年令和2年の2次試験事例ⅠではSECIモデルが出題され、多くの受験生が答えられませんでした。

対処法:インプットする時間を作りましょう。

「何を今更…」という方、もう少しお付き合いください。

ここで質問です。
あなたは事例Ⅰの知識が足りないと分かった時、「A」「B」どちらの考えで勉強を始めますか?

A:「まずは知識の補充が大事。1次テキストを総復習してキーワードを覚えよう
B:「ある程度の知識漏れはしょうがない。過去問を解きながらキーワードを仕入れていこう

実は、Aが1年目の私、Bが2年目の私でした。

1次試験と2次試験では、試験の性質がそもそも異なります。

イメージし易くするために、野球のバッター視点で例えてみます。
1次試験は、バッティングセンターでの練習です。毎年ある程度決まった範囲から(定められた球種と球速)、それぞれ独立した問題が出され(1球1球が非連続)、明確な正解があります(飛ばせば勝ち)。
2次試験は、投手を相手とした試合での実戦打撃です。事例企業毎に(投手の調子を含む膨大な変数)、ストーリーで問題がつながり(投球の組み立て)、答え方に幅があります(試合の流れで打ち方を決める)。

1年目はこの違いに気付かず、キーワードを覚えることを優先した結果、過去問でのアウトプットを練習する時間を確保できず消化不良のまま試験本番を迎え、不合格でした。

2年目は、キーワードを事例で適用できることがゴールと考え直しました。
インプット面では、主に過去問の解答例からキーワードをストックするようにしました。
ただし、この方法のみだと新たな問題に対応し難くなるため、主に次の参考書を使って体系的に知識を補充しました。

それでも、あくまで過去問を解くことをメイン対策と考え、参考書は通勤時などのスキマ時間に読むのみとしました。

■おわりに

以上、私(次郎)が考える「事例Ⅰお悩み別対処法」でした。
もし「これは使えるかも!」という内容があれば、今日から実践してみてください。皆様の試験合格につながれば何よりです。

事例Ⅰを苦手と感じる方は多いですが、気持ちで負けてしまうのは勿体無いです。
何が自分の苦手意識につながっているのかを分析して、対策を練って克服しましょう。
まだ時間はあります。

皆様が悔いの無いよう、残りの時間を最大限活用して、合格を勝ち取られることを応援しています!

次回はびんちょまさんの登場です。
お楽しみに!

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