運営管理 傾向と『どう身近な科目にするか』 byゆうろう

皆さんはじめまして。タキプロ16期の ゆうろう と申します。
少しでも合格に近づけるお手伝いができればと考えます。宜しくお願いします。
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■はじめに
今回は「運営管理」における過去の傾向と「運営管理」にあまり馴染みがない方へどのようにして身近な科目にするかという観点でお伝えします。
●プロフィール
・年代/性別:50代 男性
・職種 :製薬メーカーの学術担当
・受験歴 :1次1回 2次1回 養成課程にて中小企業診断士とMBAを取得
・勉強時間 :1次1400時間、2次800時間、MBA入試対策320時間、MBA受講1200時間、
MBA自習3300時間
●1次試験結果(令和4年度)
・運営管理:68点
・運営管理の学習時間:約300時間
■過去の傾向
運営管理は生産管理と店舗・販売管理の2本立てとなっています。そして、2次試験の事例Ⅲに直結する大切な科目です。特徴としては、かなりテスト範囲が広いです。しかも、暗記問題だけでなく、計算問題や図表を読み解く問題もあります。
店舗・販売管理は買い物などで小売店を利用するケースもあり、比較的馴染みやすいかと思います。しかし、生産管理は工場などと関わりがなければ、イメージをしにくいです。では、生産管理と店舗・販売管理の出題傾向を図表1で示します。これがきれいに半々となっています。どちらに重点をおくということは避けて、満遍なく学習する必要があると言えます。
図表1 運営管理の分野別出題数

出典:企業診断 2025年2月号 同友館 P104
それでは、難易度の指標ともなります、科目合格率を1次試験と比較します(図表2)。合格率は3.1%から26.8%までとバラツキがあります。これはテスト範囲が広く、難易度をあげることが容易であることが1つの要因と考えられます。
そのため、学習としては細部にこだわり過ぎないことが重要です。過去問で難解な問題を理解することにこだわると、時間的にもリスクがあります。試験本番においても、難問は時間をかけずに余裕があれば、解くのもひとつの方法です。ある程度の割り切りが必要で、受験した運営管理の難易度が高ければ、他科目で挽回するというマインドが必要になることもあります。なお、科目合格には1次試験合格者は含まれていないことをご留意ください。
図表2 運営管理の科目合格率

出典:一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会の統計資料 一部加筆
■身近な科目にするには
さきほどにも述べましたように、生産管理はイメージしにくい方が多いと思います。どのように身近な科目にしたかを述べていきます。
①問題集やテキストを1周はまわす。
基礎を固めることも重要となります。
②過去問完全マスターをできれば、2周まわす。
運営管理だけでなく、中小企業診断士の勉強には過去問が最適です!
これを2周まわすと自信も付きますし、傾向も掴めます。
③朝のランニング中にスタディングを3倍速で聞き込む。
走りながら、耳でも生産管理に慣れるようにしました。
ただし、事故をしないようにお願いします。
④テレ東の「知られざるガリバー~エクセレントカンパニー~」を視聴する。
土曜の18時に放送されています。製造企業がよく取り上げられていて、興味深く学べます。
⑤「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」を読む
工場の改善方法などが面白く学ぶことができます。
TOC(制約理論)の原点にして最高の入門書と言われています。
⑥工場で働いている人に疑問に思っていることを聞く。
サークルの仲間で、工場で勤務している方がいます。
リアルな意見や体験を聞くことで身近に感じれました。
日常において意識すれば、色々と生産管理を身近に感じることができると思います。
自分に合うように工夫して、楽しく学ばれることをお勧めします。
■おわりに
運営管理は、範囲が広くて、イメージしにくい科目ですが、過去問で土台づくりをすることで、合格点に届くようになると考えます。そして、いかに身近な科目にするかが、重要であり、そして楽しむことができます。
中小企業診断士養成課程は2年間で5回の実務実習があります。5回の中で、私の場合は3回が製造業でした。工場の現場を視察して、職人の技術を目の当たりにしました。どのように効率性を高めるか、安全性を担保できるかなどを日々考えられています。そのような現場で学びを通じてですが、支援できたことを嬉しく思います。また、運営管理を学習していて良かったとも実感できました。
そして、日本はものづくり大国とも称されてます。製造業が日本にとって重要な位置づけであると言えます。その製造業を支える支援はとても意義があると思えれば、少しは取り組みやすくなるのではないでしょうか?
次回は、まいける さんの登場です。
お楽しみに!
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