基礎が大事!ハプニングでも合格!byきゃるろ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期自称最北在住のきゃるろと申します。
桜の開花予想は5月の地方から合格体験記をお届けいたします。
1次試験東京→2次試験札幌の変更を経験しておりますので、
地方在住もしくは転勤族の方の参考になれば幸いです。

■はじめに

簡単に自己紹介をさせていただきます

年代/性別:30代 男性

職種:製造系 営業

受験歴:1次1回、2次1回

勉強時間:1次800時間、2次100時間

勉強方法:独学 (1次:診断士ゼミナール 2次:ふぞろいシリーズ)

得意科目:1次/財務会計、2次事例Ⅳ

受験のきっかけですが、診断士という資格を会社の研修で知り、漠然と業務に活かせる+活用できたら人生楽しいだろうなと考えていました。
ただ、1次試験2日で7科目+2次試験記述4問とか絶対無理!
と特に目指す気はなかったのが2年前までです。

そんな私でしたが、突然の転機が訪れました。
2年前の春、突然の東京転勤かつ今まで経験のない人生初の電車通勤が 決まったことが、診断士を目指すきっかけになりました。
初めての電車通勤で実感したことは、
意外に自由時間が多い
→何か資格でも取るか
→せっかくだし、診断士目指そう

そこでまず、試験について調べる
→経済学?情報システム? 
やばい何を勉強したらよいのかさっぱり見当がつかない!
となりまして、あえてその年の受験は見送り、1年後の試験での合格を目標に少しずつ独学で対策をスタートしました。

独学にしたのは時期的に中途半端(1年4か月後の1次試験目標)なスタートになってしまったのと、いきなり診断士試験ではなく、 独自のステップで対策をしていこうと考えたことが理由です。

私自身、営業職のため財務、法務、システム等診断士に関連する業務に携わった経験は皆無であり、大学の法学部で学んだ内容もほぼほぼ忘れているという状況で、何一つ診断士に有利なバックグラウンドはありませんでした。 このまま勉強開始しても基礎がないので、理解できず、多分途中で挫折すると今までの人生経験から判断し、あえての遠回り受験を決意したということになります。

■あえての遠回り受験

まず最初の対策として取り組んだことは

宅地建物取引士(以下宅建)
日商簿記二級(以下簿記)
ITパスポート(以下Iパス)取得でした。

なぜ、診断士以外の資格からスタートしたかですが、
宅建ー試験勉強及びマークシート試験に慣れる、試験合格を実感する
簿記ー財務会計+2次試験の事例Ⅳ対策
Iパスー経営情報システム対策

という表向きの理由もありますが、診断士試験に挫折したとしても成果が残るから無駄にはならないと考えた側面もありました。

まずはそれぞれの参考書の流し読みから始めてみましたが、慣れない試験勉強のため、なかなか思うように読み進まないという現実に直面しました。

そこで、テキストについていた無料講義(宅建)や簿記については、簿記系Youtuber ふくしままさゆきさんの動画を通勤時間を利用して、 聞き流すことにしました。

電車内で聞き流す(倍速)→家でテキストを使って復習するという形にすることで、テキストを読むことが苦ではなくなり、勉強のスタイルが確立できたことが収穫でした。

人によるとはもちろん思いますが、私は電車内でテキストを読んで学習できる集中力がなかったので、 倍速で何回も動画を視聴するというのが合っていました。

そのように学習を継続していくことで無事その年の秋に宅建+簿記二級+ITパスポートを取得し、12月~本格的に診断士対策を開始しました。

■1次試験はテクに頼らない

診断士の対策をスタートして7科目の対策スケジュールをたてました。

2週間で1科目のテキストを読み終えるペースで通勤時の動画視聴→家でテキストという基本の形は変えず取り組んでいきました。

このスケジュールにしたのは各予備校の模試が5月の連休前後に設定されていることが多かったので、
現在地の確認+直前期対策の検討のため、まずは予備校模試を第一目標に学習を進めていきました。

1次試験の対策の中で意識したことは、2次試験でも使える知識の習得を目指して、しっかりと理解しながら、進めていくということでした。

2次試験の対策は1次試験が終わるまで無理だと思っていましたが、1次試験から2次試験までは2か月程度しか時間がないので、少しでも効率よく2次試験に取り組めるようにと自分なりに考え、1次試験対策に取り組んでいきました。

特に企業経営理論、運営管理については、範囲が広くよく出るポイントを絞りたくなりましたが、極力試験テクニックのようなものには頼らず、 テキストの内容を理解できているか確認しながら進めていきました。

一通りの科目学習ののち、5月の連休に受けた予備校模試はぎりぎり合格ライン突破で少し安心しましたが、 経営法務が足切りぎりぎりだったことでその後の学習は苦手を作らないことを重視して行くことにしました。

といってもやること自体は同じです。1科目/1週間にペースを上げ、理解していない部分を中心に復習するという流れで対策していきました。

連休明けからは過去問対策も同時進行で実施しました。通信講座で7年分の過去問がついていたので、
1年分7科目の問題を1週間で解く→解説を読む
という形でテキスト学習と合わせて、進めました。

ここでは理解できた設問と理解できていない設問を確認しながら、
理解できていない設問をテキストで学習して、苦手をなくしていくことを意識して取り組んでいきました。

試験本番までに回数を回すことを意識して、テキスト、過去問ともに3~4回ずつ取り組んだと思います。


試験が迫ると焦りが出てきて、効率性を求めたくなると思いますが、これと決めたテキストを徹底的に読み込む+過去問対策に取り組むことで 必然的に苦手克服+2次試験対策につながっていきますので、
是非、今一度テキストの読み込みを行ってみてください。

1次試験当日については、1科目終えるごとに本当疲れて、糖分補給が必須だったのと休憩の時には男子トイレにまさかの行列(女子トイレは多分ガラガラ)ができていたのが記憶に残っています。

■2次試験は集中戦略

自己採点にて1次試験合格を確信できましたので、ようやく2次試験の準備に取り掛かりました。

準備としてまずは、ふぞろい+全知全ノウ+ふぞろい事例Ⅳ問題集を購入することでしたが、意外に売っている書店がなかったので、ネット等で確実に入手できるようにしておいたほうが良いと思います。

まず真っ先に意識して取り組んだのが、事例Ⅳです。

正直、得意な科目という認識はありませんでしたが、唯一正解がはっきりしているという点と 苦手意識を持っている人も多いだろうと思ったので、ここを押さえることが合格に不可欠だと信じ、真っ先に取り掛かりました。

取り組みとしては、
計算問題ー公式を確認して、解き方も含めて確認していく
記述問題ーふぞろいの回答を写経して、回答のイメージを身に着ける
という流れで、まずはテキストを一巡することをまず目指しました。

2次試験に取り掛かって、事例Ⅳ問題集+全知全ノウの1回目の読破が完了した時点で個人的な大ニュースが2つ発生しました。
・東京からの転勤内示(しかも行先北海道)
・一家全員コロナ感染(当時は隔離10日間)

体調不良と転勤準備、その他引越しやら幼稚園探しやらで結局1か月以上何もできませんでした。

ようやく久しぶりにテキストを開いて2次試験対策ができたのが10月も中旬に差し掛かった頃でした。
ここで試験まで約3週間となり、正攻法ではまず間に合わないと思い、超短期での戦略をたてました。

取り組んだこととして、

ふぞろいの回答をひたすら写経ー合格答案の雰囲気、リズムを覚える
→その後、得点要素になるだろう部分が与件文のどこに記載されているのか確認し、与件文の読み解き方を確認していく

ということを繰り返し、合格ラインのイメージを作っていきました。

その中での気づきとしては、制限文字数のバランスを考えて答案を作成することで大きな抜け漏れは回避できるという点です。

例えば、100字で強みと弱みを記載するという問題では
強み45字、弱み45字、調整10字を意識することで、
得点になりうる要素を抑えることができる+与件文の見落としを防げる
という効果があることを確認し、合格ラインを超えることを意識して、
最後の3週間取り組んできました。

模試等は一回も受けずにぶっつけ本番での受験になりましたが、
字数のバランスと得点要素を意識することで、比較的落ち着いて試験中取り組めたと思います。

ここでも一問ごとの疲労感がすごかったので、間食の用意は必須です。
また、私は2次試験会場が自宅から4時間以上かかる遠方だったので、前泊が必要でした。

地域によっては秋の行楽シーズンと重なるので、早めの予約+試験にピークを持っていけるように移動手段等も考え、前日に十分な睡眠がとれるよう、特に遠方の方は早めに検討しておいたほうが良いと思います。

■まさかの合格と実務補習の衝撃

2次試験の手ごたえはよくわからず、その後北海道を満喫する日々を過ごしていました。

合格発表も普通に仕事中でしたので、昼休みに合格発表のサイトにアクセスして、番号があった瞬間三度見しました。

もちろん口述試験対策などしておらず、あわてて調べた結果タキプロの口述試験セミナーを知り、無事通過することができました。

その後、実務補習に参加したのですが、普通の営業職は私だけで、
銀行員だったり、弁護士や税理士の方がダブルライセンスで診断士を取得したという非常にレベルの高い班に配属され、非常に刺激的な実務補習を経験できたことも印象に残っています。

■おわりに

診断士試験は長丁場ですので、いろいろと予期せぬ出来事があると思いますし、思い通りに対策が進まないこともあると思います。

しかし、目標をしっかりと掲げ、本気で取り組んだのなら、絶対に大丈夫です。 皆様の本試験での検討を心から応援申し上げまして、今回のブログとさせていただきます。


次回はゆのさんの登場です。
お楽しみに!

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