合格体験記~自分の反省を踏まえて伝えたいこと~by おーちゃん

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のおーちゃんと申します。今回は合格体験記というお題で、初めて投稿させて頂きます。お付き合い頂けますと幸いです。

■はじめに

まず自己紹介です。私は現在40代半ばの会社員(男性)ですが、診断士を志したのは38歳~39歳の頃でした。新卒で入社した会社に今も勤めているのですが、当時は40歳を前にして、(会社に強い不満があったわけではないものの)自分の将来に対し漠然とした不安を感じ始めたのがきっかけです。

受験回数は一次試験2回、二次試験3回ですが、途中空白期間があったため、勉強開始から合格まで6年程掛かりました。自身の反省点も交えて以下経緯を記載しますので皆さんの参考になれば幸いです。

■1回目(2017年)

方法:TAC通学

結果:一次〇、二次×(得点:事例Ⅰ~Ⅳの順に47/58/60/53 計218点)

勤務先の補助制度が使えるTACの診断士講座に通い始めました。一次の勉強は新鮮で、楽しみながら勉強し、合格できました。(が、法務が40点ギリギリだったのは今思い出しても冷や汗ものです。。法務は比較的得意で、公開模試でも上位10%くらいに入っていたので、直前期に他の科目を優先してあまり勉強していませんでした。やはり油断は禁物です)

二次の勉強を始めたのは一次試験の後からでしたが、解法のノウハウが確立できず、不合格となりました。今振り返ると勉強方法の反省点は多々あり、落ちるべくして落ちたと言えますが、以下に敗因分析と反省点を纏めてみました。

<反省点>

過去問を使った自己学習が不十分でした。私は、「時間が無い中で色々なものに手を出すと失敗する」と思い込み、TACの答練(オリジナル問題)とTACの過去問集のみに教材を絞っていました。
合格体験記等を読むと、「過去問をxx周した」との記述が多かったので、ひたすら数をこなす事を心がけ、自分の解答と模範解答を比較し、同じ様な事が書けていたかどうかを「何となく」見て一喜一憂し、勉強した気になっていました実際の合格者の解答と自分の解答を比較し合格答案(現実的に自分に書けるレベル)に近づける事は絶対的に必要な作業と思います。これには「ふぞろい」等を使った自己学習が必要になります。

■空白期間(2018年~2020年)

翌年(2018年)も当然二次を受けるつもりで、二次専門予備校にも申し込みしていましたが、その直後に海外転勤となり、結局2018年は二次が受験できず、暫く診断士の勉強からは離れていました。二次試験受験のチャンスを逃してしまい再度一次から受け直しになったわけですが、結果的には一次知識の定着につながった為、寧ろ良かったのではないかと思っています。

一次の勉強を再開した時には過去の一次知識は忘却の彼方という感じでしたが、もう一度勉強しなおす事で記憶が定着、今でもある程度覚えています。合格後の実務補習でも一次知識は役立ちますし、経済学知識には新聞を読んで理解が深まる等の利点もあります。

■2回目(2021年)

方法:一次:独学、二次:MMC(直前コース)

結果:一次〇、二次×(得点:76/57/64/42 計239点)

海外赴任先から帰国したため、2020年秋頃から診断士の勉強を再開。一次の知識はかなり忘れていたため、テキストの読み直しから始めました。2017年から内容が更新されている3科目(情報システム、法務、中小企業経営・政策)はTACのスピードテキストとスピード問題集を買い、その他は過去問を繰り返しました。とは言え1回目の受験時よりは時間をかけずにインプットできたため、並行的に二次の勉強を行いました。

過去問を分析する勉強が足りなかったという前回の反省から、「ふぞろい(最新版以外は、合格者の解答が2~3年分纏まっている「答案分析」のみ)を昔のものも含めて購入し、過去問を解いた後に自己採点を行った後、反省点をメモしていました。

また、勉強量が得点に直結しやすいと言われる事例Ⅳは、特に時間をかけるようにしました。勉強法は、定番の「30日完成」と「全知全ノウ」で基礎を固め、過去問を時間内で解くことを繰り返すというオーソドックスなものでしたが、MMC答練や各種模試でも得点が安定するようになりました。

が、事例Ⅳは「得意になった」という意識があった為、本試験では空回りして42点という散々な結果に。。具体的には、最初の経営分析に30分くらい掛けてしまった上、時間をかけた割にCVPの問題ができず、「こんな筈では…」と焦ってしまい、できた筈の問題すらできずに時間終了…という感じでした。むしろ苦手意識を持っていた方が、着実に取れる所を取る、という割り切りができるので良かったのではないかと思います。 総合で1点足りず、本当に悔しい思いをしました。

<反省点>

事例Ⅳは「これだけ勉強したから大丈夫だろう」という油断があり、本番で時間配分や捨て問の取捨選択含め戦略的な取り組みが十分ではありませんでした。模試では合格点が出ていましたが、本試験の緊張感は全然違うので戦略的な取り組みが重要となります。その点を甘く考えていました。

■3回目(2022年)

方法:二次:KEC(通年コース・オンライン)

結果:二次〇(得点:65/69/62/70 計266点)

今回こそ必ず合格できるよう、幾つかの予備校の体験授業を受け、ロジックや理論を重視するという方針が自分の考えに近かったKECのお世話になる事にしました。前年時間が足りず大失敗した事例Ⅳに関しては、経営分析・CVP・NPVなど分野別に解法を定型化するKEC独自のメソッドがあり、時間が足りなくなり焦ったというトラウマを持っていた自分にフィットしました。また全体的に授業中・授業後でも質問でき、疑問がその場で解消できるのも自分に合っていました。私は地方在住で授業は100%オンラインでしたが、特に通学と比べたデメリットは感じませんでした。

二次試験の予備校選びに関しては、周囲の評判だけで決めず、体験授業を受けて自分に合っている所を選択するのをお勧めします。

■おわりに

今振り返ると、「自分に合った二次試験の勉強方法を早期に確立していれば、もっと効率的に合格できたかもしれない」という思いはあります。詳細は既に記載の通りですが、ポイントを以下に纏めました(あくまで自身の経験に基づいた私見)。

  • 事例Ⅰ~Ⅲは、予備校の課題をこなすだけでは不十分で、過去問分析を行い、「ふぞろい」等を使った自己学習で自分の答案と合格答案との差を意識し、近づける努力をすることが大切。
  • 事例Ⅳは、「守り」を重視し、時間配分、基本的な問題を落とさない事を重視。難問は捨て問と割り切り、時間があれば部分点を狙う気持ちで。時間不足に悩む人は、解法を定型化すると心理的に余裕が生まれる。自分でそんな事できないよ!という人は予備校等で教えてもらう。

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次回はたくさんの登場です。
お楽しみに!

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