合格体験記─夢を初めて願って今日までどの位経っただろう byもよろん

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のもよろんと申します。

2次試験を終えた受験生の皆さまは、最近いかがお過ごしでしょうか。
去年のこの時期、私は試験の復習などまったく行わず、前々から興味を持っていたドラムに挑戦したり、恋人欲しさにマッチングアプリを始めたりしていました。
我儘なまま、受験勉強で消費していた時間とエネルギーを全投入です。年の瀬が近づくにつれ、どれもこれも中途半端な状態でやめてしまったんですけどね……。


さて、前置きが長くなりましたが、今回は私の合格体験記をお届けします。
今後受験される方が知っておくと役立つ、具体的な受験テクニックはあまりありません。「こんな感じで合格できた人もいるんだな~」程度の軽い気持ちで読んでもらえると幸いです。

■受験のきっかけ

合格体験記ということで、まずは私のプロフィールをもう一度掲載します。

  • 年代/性別:20代 男性
  • 職種:小売業
  • 受験歴:1次、2次ともに1回
  • 勉強時間:1次630時間、2次270時間
  • 勉強方法:独学

最初のきっかけは、上司からの「若いんだから何か資格取ってみれば?」という一言。
なんとなくやる気になった私は本屋に足を運び、そこで中小企業診断士という資格を初めて知りました。

  • よくわからんけどビジネスに役立つ知識を学べそうだな~
  • 特に受験資格はないのか~
  • 経営コンサルタントに関する唯一の国家資格ってすっげー!

と、もの凄くふわふわした興味が湧いてきたので、その場で「みんなが欲しかった! 中小企業診断士へのはじめの一歩」という受験に興味を持った人用の本を購入。

すると、本を読んでいるうちにどんどんその気になってきたので、そのまま受験を決意。
しかし、プレッシャーや周囲の期待に弱い、もとい、自意識過剰な私は、誰にも勉強を始めたことを明かしませんでした。

2次筆記に合格して職場に受験を明かすまで1年以上続いた、たった一人の戦いの始まりです。

■勉強スタイル

プロフィールにも書きましたが、私は最初から最後まで独学を貫きました。理由はたったひとつ、お金をかけたくなかったから。
なんとなくの興味で受験を決めたので、予備校や通信教材等に高いお金を払う断崖絶壁の崖を登るような覚悟は持てなかったです。

勉強時間は、週14時間(1日2時間)を目安にして取り組みました。

また、月単位・週単位・日単位の勉強計画を立てること、勉強の実績値を記録することも行っていました。運営管理の大・中・小日程計画のようなイメージですね。
やることが決まっていると、余計な思考を挟まずに日々の勉強を始められるのではかどります。

さらに、月単位で計画の振り返りも行ったことで、現状の自分の能力や課題なども把握できました。これは皆さんにもぜひ取り入れてほしいです。

■1次試験受験まで

私が受験勉強を始めたのは3月末頃。その年の1次試験に間に合うかどうかは怪しかった(し、間に合わせるために急いで勉強するのも嫌だった)ので、受験するのは翌年度の試験と決めました。
2回に分けて1次試験を突破する計画にしなかったのは、地方在住のため受験に要する費用が馬鹿にならないからです。

勉強を始めた当初は、TAC出版の「みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書」という教材で勉強を進めました。
上下巻で7科目まとまっていること、値段が安いことの2点が私にばっちり合った教材でした。

そして3か月後。1次試験の問題が公表されたので、実力試しに解いてみたところ7科目合計で428点を記録。ただし、対策を後回しにしていた中小企業経営・政策が34点という結果でした。

この結果で自信がついた私は、来年の1次試験まで気を抜かずモチベーションを維持するために、先行して2次対策も行うことにしました。

1次の財務・会計対策にもなる事例Ⅳの学習から始め、冬場からは「ふぞろい」も購入して事例Ⅰ~Ⅲ対策もスタート。この時点で2次の概要を知ることができていたのは、後の2次対策本番で有利に働いたのかと思います。

翌年、1次試験の2~3か月前には2次対策をストップして1次の勉強に再集中。この時点で1次の過去問は何周したかわからないぐらい解いていたので、正直に言って受験前の不安はなかったです。

余裕をもって試験前日には現地入りし、気力・体力ともにサイコーの状態で本番を迎えました。

■1次試験本番

しかし、本番当日はアタフタしまくり。個人的な得点源として期待していた経済学と財務・会計でまったく手ごたえを感じられず、「準備万端だったはずなのに……」と落胆して昼休憩に入りました。

少し自暴自棄になってしまった私は、試験会場では封印しようと思っていたスマホを解禁。試験とは関係ないネットサーフィンで気分転換をして気持ちを切り替え、その後なんとか2日間の試験を乗り切りました。

そして試験の翌日。TACデータリサーチに恐る恐る解答を入れて点数を出してみると、まさかの500点越え。体感では、合格だとしても420点ギリギリだろうと思っていたので、「ほ?」と放心してしまいました。

本番の手ごたえは必ずしも実際の点数とは結びつかないです。本番では、当然見たこともない問題が出てきます。自分の回答が合っているかどうか、蓋を開けるまでわかりません。不安や緊張でマイナスの方向に思考が膨らみます。

私の場合、体感の点数は「1/2まで絞り込んで最後は直感でマークした」問題をまったく点数勘定に入れていなかったのだと思います。

手ごたえがまったくなかった経済学は80点でした。財務・会計は64点、確かに想定ほど点は取れていなかったものの、十分な点数です。

受験生の皆さんに伝えたいのは、試験本番の直感は意外とアテになるということです。努力を続けてきた自分の出した答えを信じましょう。

■2次試験まで

1次受験前の時点で2次対策は開始していたものの、いざ2次の勉強を再開すると、いまいち良い回答が書けません。
2次の勉強は、自分が成長しているのかどうかが本当にわかりづらいです。

自分の回答に自信が持てず、日々ネットで様々な解法やテクニックを調べては取り入れていました。
私が行った勉強法の中でひとつ勧めるとすれば、TBCの「速修2次テキスト」に掲載されている「抽象化ブロックシート」を覚えることです。
本当は理解して覚えた方がいいのでしょうが、結果的に、丸暗記でも1次で学んだ知識を2次試験の回答に書けるようにアップデートすることができました。

今になって思えば、自分の回答に自信をつけるにはタキプロのWeb勉強会等を活用すればよかったのだと思います。
しかし、当時の私は「自分の拙い答案を晒すとか、むーりぃ……」などと、しょうもないプライドが邪魔をして、それらを活用することなくひたすら孤独学を貫き通していました。

試験が近づくにつれ、もう内容を覚えている問題を何度も解き続けるのに不安を覚えた私は、「ふぞろいな合格答案 10年データブック」を購入して、とにかく初見の事例に取り組むことにしました。

そんな中、本番もあと10日ほどまでに迫ったときに一大事が起きます。初見の事例演習で50点台を取ってしまったのです。

このままでは落ちる。

マイペースに勉強を続けてきた私もようやく火がついて、そこからは1日2時間の勉強目安など気にせず、ひたすら追い込みをかけました。

■2次試験本番

そして迎えた試験本番。私はまたもや出鼻をくじかれます。元々得意なほうではなかったものの、それでも最後まで必死に対策を続けた事例Ⅰ。なのに、出来た感じがまるでしない。

「マジか……」と落ち込みかけたものの、1次試験での出来事を思い出し、目の前の試験に再集中しました。

その後、事例Ⅳまで解き終えて会場の外に出た時、空が真っ暗だったことを鮮明に覚えています。身体の疲れに精神的な不安も相まって、心が闇に飲まれていくようでした。

しかし、終わってしまったものはどうしようもありません。再現答案だけ作成して、試験のことは合格発表まで忘れることにしました。

■合格発表

試験が終わったあとは、冒頭で述べたように自分のやりたいことを好きなようにやっていました。そして、それらにも飽きて年明けを迎え、いよいよ2次筆記合格者発表の日。

私の番号は、東京地区の合格者の中にありませんでした。……と最初勘違いしたのですが、よくよく見るとしっかり載っていました。
「あなたはバカなのですか?」と言われても仕方ない凡ミスですが、不安や思い込みで自分の番号を見落としてしまうことは考えられます。

合格発表を確認する際は、ページ内検索の機能を必ず使いましょう。

ちなみに、手ごたえ最悪だった事例Ⅰは、事例Ⅰ~Ⅲの中では一番点を取れていたことが点数開示で判明しました(69点)。
やはり、試験本番の手ごたえと実際の点数は結びつきません。実質的に相対評価である2次試験は、なおさらその傾向が強いと思います。

みなさん、試験本番で手ごたえが悪い科目があったとしても、さっさと忘れて、目の前の科目だけに集中するように心がけてください。

■おわりに

平成11年生まれの私は、今年が本厄です。厄年なんて気にしない人も多いでしょう。
私自身、だからどうした、とこの間まで思っていました。

ですが、コロナ感染で8月・9月の実務補習受講を断念せざるを得なくなってしまった時には、さすがに厄を信じたくなってしまいました。
マスクもずっと付けていましたし、旅行にだって別に行ってないんですけれどね……。

受験を決意してから早や2年以上、中小企業診断士になるという目標を達成するにはまだ時間がかかりそうです。
合格前も合格後も困難は様々ありますが、私も受験生のみなさんも、まだまだ伸び盛りな夢の途中。辛いことがあってもめげずに頑張りましょう!

——————————————————————


次回は洋一さんの登場です。
お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
みなさんの合格をお祈りしています! バナーをクリックしていただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])

にほんブログ村
皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です