脱モヤ07「二次試験テキストを最大活用せよ」/くコ:彡

こんにちは、いか@タキプロです。

試験範囲が広い一次試験、正解が公開されない二次試験。モヤモヤせずに勉強していきたい。

「脱モヤ十か条」、本日は第五条「テキストの観点から見た二次試験」をお送りします!
(※脱モヤ十か条ってなんじゃーって方はこちら

いかの二次試験勉強遍歴

皆さんは、二次試験を合格するにはどのような力が必要だと捉えていますか?
いかは様々なテキストから試験合格に必要な「Point」を教わりました。本日はそれを紹介します。

【Point 1】 キーワード抽出力
私は最初「ふぞろいな合格答案(同友館)」を読んで、本試験は与件文からキーワードを探してきて回答に盛り込むことが重要な試験だと思い込みました。論述式問題の採点において、キーワード有無で採点するのが確かに現実的と考えたからです。しかし、模範解答をみると与件文には無いキーワードや文章が多数使われています。この捉え方”だけ”では不充分でした。

Point 2】 設問意図を汲む力
次に「TBC 速習2次試験(TBC)」を読んで、設問文は大事であり、流し読みせずきちんと問われている意図を汲みとる必要があると知りました。この点を意識することで回答のピントずれが減ったように思います。

【Point 3】論理的に回答を導く力
3つ目は与件情報から論理的に回答を導いていく力です。個人的には過去試験は「第2次試験過去問題集(TAC)」の解説が一番しっくりきましたが、自分で同じ回答を再現することができませんでした。そこで、併せて「世界一やさしい答案作成術(同文館)」(※)を読んだところ、解説された解法に目から鱗が落ちました。そこで腹落ちし、ようやくそれらしい回答が書けるようになったわけですが、それだけではまだ合格には届かず、一年目は残念な結果に終わります。

(※)2011年発売のため、18年6月現在新品入手困難、古本も価格高騰しているようです。ご注意。

【Point 4】中小企業経営者からの相談であることを意識
1年目失敗の反省点の1つは、事例を「単なる問題」として捉えてしまっていたことでした。本当に経営相談にのっている前提に立てば、手元資金の重視、個別施策成功より経営視点での問題解決、経営者が今回相談したいことへの回答(事例Ⅰなら人事組織に関する回答か)などの点を考慮しなければなりません。「ビジネス書」を読んだり「タキプロ等、診断士が書くブログ」を読んだりして、そのような感覚・意識を身につけました。

【Point 5】 施策知識とフレーム、多面性
事例Ⅰ~Ⅲで問われる知識のうち幾つかはパターンが決まっています。試験時に1から考えても回答は出来ますが、考慮漏れが起きますし、貴重な試験時間も勿体ないです。頻出の知識はあらかじめ徹底的に暗記してしまい、与件や設問の単語や文章を見たら反射的に必要な知識が出るようにしました。ここでのおススメは「合格者の頭にあった全知識/全ノウハウ(同友館)」です。この中から自分なりに必要な知識やフレームを抜粋して、暗記アプリに投入し隙間時間にひたすら覚えました。

【Point 6】事例のメイン課題、各設問の位置づけを見抜く力
反省点その3は、各設問を個別の問題として認識し回答してしまっていたことです。各事例には、経営者がもっとも解決したいメイン課題が必ず隠れています。各設問も、実はそのメイン課題解決にたどり着くためのステップであることが多いです。各設問の回答方針は当然メイン課題解決につながる内容を優先的に盛り込むことになります。このPointは「事例問題攻略マスター(同友館)」から学びました。このテキストでは各事例ごとにメイン課題と設問間の構成が示されています。各事例のメイン課題を見抜く特訓を繰り返し行いました。

【Point 7】回答構成力
反省点その4は、「最初のX割の文字数で○○を書き、次のX割の文字数で○○を書き、残りで○○を書く」といった回答構成が未熟だったことです。回答を書く途中で「この内容も入れないと」とつい追加で思いつき、文字数制限に収まらず消して書き直してを繰り返す、なんてことが多々ありました。当然ながら、書き直しに多大な時間がかかる上、文章もおかしな日本語になってしまう悪手です。かといって、下書きを書いていたら時間が足りません。Point 6同様、「事例問題攻略マスター(同友館)」を読んで、あらかじめ回答構成を考え、足りない要素は書く前に気がつくための方法を身に着けました。

【Point 8】 文章力
「こういうことを書こう!」というイメージを、具体的に分かりやすく簡潔な文章にする力です。具体的な取り組みは、「第2次試験過去問題集(TAC)」や「ふぞろいな合格答案(同友館)」の写経ですが、私の場合は、通常の「写経」は単なる作業になってしまい身につかなかったので、模範解答をそのまま写すのではなく少し工夫をしました。主題から外れるので今回は省略します(※ご要望あれば別記事で書きます)

【Point 9】 総合力
Point 1~8で一通り必要事項は満たしたつもりでも、本当にそれで得点がとれるかどうか、確認しようがないのが本試験。唯一の採点手段として「ふぞろいな合格答案(同友館)」を用いて、自己回答を採点することで最終チェックをひたすらやりました。

この時「ふぞろい」を久々に読みましたが、同じテキストにも関わらず、1年前に読んだ時とPoint 8まで身につけて読んだ時では、理解できる内容の濃さがまるで違いました。1年前の私はこのテキストを読みこなす実力がまるで足りなかったのだと気づき愕然としました。

【Point 10】 事例Ⅳ対策
事例Ⅳだけは勉強方法が完全に異なるので最後に分けて書きます。事例Ⅳの取り組みは問題をひたすら解くことで、解法を身につけミスを撲滅させることです。問題集としては定番ですが「各過去問」「集中特訓 財務・会計計算問題集(TAC)」「意思決定会計講義ノート(税務経理協会)」あたりがお奨めです。意思決定会計講義ノートは「試験レベル以上に難しい」ため評価は人により賛否わかれますが、私は事例Ⅳで全体得点をカバーする戦略であったため必須でした。事例Ⅳが苦手な方は無理に手をつけなくてもいいと思います。


以上のとおり、様々な対策テキストを読み比べましたが、同じ2次試験用テキストでも特色は結構違います。もし1つ最高のテキストを勧めてくれと言われても私は回答できません。同じテキストでも、読む人のその時点の習得度によって有用性はまるで違うからです。

どの本が良い/悪いではなく、各自が今足りていないスキルに応じて必要なテキストを上手く使い分けて活用すべきです。
皆様は、どのスキルは今充分で、どのスキルはまだ不充分か把握済みでしょうか。私のこの勉強遍歴が少しでも検討の参考になれば幸いです。

本日も豊漁!くコ:彡
最後までお付き合いいただき感謝です!

【お知らせ】
タキプロ一次試験セミナー(東京)、いよいよ受付締切明日6/7までです!興味はあるけどまだ申し込んでないという方は今すぐどうぞ!(申込ページ)

いかも登壇させていただく予定ですよ~!くコ:彡

いか流 脱モヤ十ヶ条
第一条:自分なりの挑み方を見出す
第二条:診断士試験の目的は仲間作り
第三条:暗記は忘れてナンボ
第四条:難問は期待値で点を取る
第五条:いか流!二次テキスト適性診断(今回)
第六条:与件はツッコミどころが満載だ
第七条:SWOTだって必須じゃない
八条:理不尽を感じたら社長になろう
第九条:NPVはミスを撲滅し得点源に
第十条:『見直し』で20点を稼ぐ

 

明日のブログはお待ちかねの【とどろき劇場】、いよいよ第四章に突入です!
楽しみにしていてくださいね!くコ:彡

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