戦略的学習のすすめ① 彼を知り己を知れば百戦殆うからず byゆうすけ

はじめまして、タキプロ12期の「ゆうすけ」です。
この記事では、出来るだけ遠回りな勉強をせず効率良く合格点に達するために考えていたことをご紹介します。3週連続お届けする全3回の連載ものとなっており、初回は「彼を知り編」と題して、1次試験の勉強法をテーマにあげました。

戦略とは戦いを略すと書きます。略すとある通り、やらなくて良い勉強はやらないに越したことはありません。暗記するのが苦手で、長時間勉強ができず、できるだけ楽をしたい自分のような人に向けて書きました。勉強時間が1時間でも減らせるようなヒントがあれば幸いです

■私の勉強履歴

まずは、自己紹介を兼ねて私の勉強履歴をお伝えします。
診断士の勉強は全て独学で、1次2次ともに運よくストレート合格でした。
年始に勉強を始めて7月の1次試験および10月の2次試験までの10か月間、祝日がある週を除いて週10時間を基本的なペースとしていました。平日はテキストをぱらぱら眺める程度でとどめ、土日祝は勉強カフェという自習室にこもって1日あたり4時間ほど集中して問題を解きました。延べ勉強時間は約500時間でした。

え、500時間で合格したのか!?と思われたかもしれませんが、ゼロから500時間でストレート合格したわけではありません。

・ビジネス書を読む習慣があり『企業経営理論』は初めて見る単語がほぼなかった
・自作PCを作ろうとしたこともあり『経営情報システム』はイメージが湧くとともに勘が働いた
・簿記3級とビジネス実務法務検定2級を取得しており『財務・会計』『経営法務』は一定の知識があった
・製造業で人事をしており『運営管理』の半分は実感に基づく知識の裏付けができた

などなど、ざっくり400時間程度アドバンテージはあったように思います。
ただ、合計しても900時間と平均1,000時間と言われる診断士の勉強時間よりは短く終えられたのと、1次試験の結果は全科目60点越えの合計489点なので、こんな記事を書いても罰は当たらないだろうと思いました。どうぞ、よろしくお願いします。

■1次試験はどのような試験か?

孫子の言葉「彼を知り」にあるように、どのような試験か理解してから勉強を始めることは非常に大事なことだと考えています。
いきなりここで質問ですが、診断士の1次試験はどんな試験ですか?と問われたらどう答えますか?
過去問に取り組まれた方であれば、このような答えをされるのではないでしょうか。

  • 4択または5択の択一マーク形式で、設問数は試験時間60分の科目で24問程度、90分の科目だと42問程度である
  • 全部で7科目あってトータル6割以上で合格。ただし1科目でも40点を下回ると不合格となる
  • 全体的に出題範囲が広く、毎年数問は参考書に載っていない問題が出題される

このレベルの理解で止めずに、どんな問題なのかどんな選択肢なのかもう一歩踏み込んで考えると、以下のような気付きがあると思います。

  • 正しい選択肢の組み合わせを選びなさいなど、全選択肢の細かい理解が必要な意地悪な択一
  • 言葉の定義や数字を問うような、専門家としての細かな知識を問われる択一 
  • 選択肢の文章があまりにも長すぎて、読むだけで心が削られる社労士試験のような択一

診断士の試験には、このような問われ方の難しい択一はほぼありません。
多少知らない選択肢があったとしても、広く浅い知識があればおよそ2択までは絞れる択一ほとんどです。

この広く浅い知識でおよそ2択まで絞れるというのは戦略を立てるうえで非常に重要です。
なぜなら合格ラインの60点を取ること=出題範囲の60%をきちんと理解していることにはならないからです。は?何を言ってるんだこいつ、60点は60%だろうと思ったかもしれません。数字で説明します。

■60点を取るために必要な理解度とは?

試験問題を自信度という尺度で、①自信満々②若干怪しい③全然わからない、の3つに分類してみます。

そこそこ勉強している科目の場合
①自信をもって答えられる問題30%  : 期待値30点(100%正解)
②怪しいけど2択まで絞れる問題60% : 期待値30点(2つに1つで50%正解)
③初見で全然わからない問題10%   : 期待値 2点(5つに1つで20%正解)
およそ参考書の全範囲を網羅し、全体像を把握しながら問題集を2・3周解けば、これぐらいの感覚が得られるでしょう。
これで期待値62点。およそ合格点に達する理解度はこの程度と言えます。

勉強が十分にできてない科目の場合
①自信をもって答えられる問題20% : 期待値20点(100%正解)
②かなり怪しいが3択まで絞れる問題45% : 期待値15点(3つに1つで33%正解)
③初見で全然わからない問題35%     : 期待値 7点(5つに1つで20%正解)
不勉強の分野が残っており、学習した範囲もうろ覚え。どうにも覚えが悪くて困っている科目はこんな感じでしょうか。
それでも合計42点。一発不合格は免れそうです。

私の体感値で根拠がなく恐縮ですが、かなりざっくりした理解でも40点や60点といったボーダーに達することがわかると思います。もっとも、問題数が少なく時の運に左右されるため、ボーダー+10点を取りに行くそろばん勘定は必要だと思います。ここで伝えたいことは1次試験は簡単だということではありません。多少うろ覚えでも60点は取れる試験だということです。

以上をまとめると、1次試験の対策としては、出題範囲の隅から隅まで舐めるように理解する必要はなく、まずはざっくりと全体を捉えて全くわからないをなくすことそして広く浅く理解しながら徐々に知識を深めつつ、確実に点が取れる問題/パターンを増やす勉強手順が望ましいと言えます。

■勉強時間を減らすためのコツ

全体を捉えて広く浅く勉強すればよいということは理解いただけたと思いますので、ここからは勉強時間を減らすためのコツを書きます。
あくまで私のやり方なので、これが絶対解というつもりはありませんが、それなりに勉強法の本を乱読して自分に合うものを実践してきたので、使えそうなものがあれば試してみてください。この記事では参考書・問題集に関することに絞って書きます。

■参考書・問題集の選び方

独学でかなり大切になのは参考書選びだと思っています。あれやこれやと手を出すよりは一つの参考書・問題集を繰り返し解く方が良いと考えています。年末に診断士受験を決意して紀伊国屋書店に向かい、各社の参考書をパラパラめくりながらどれを買うか選びました。私は以下の3点がポイントだと考えています。

 ・とにかく安くて薄い
 ・そこそこ売れている
 ・本を開きたくなる


1つ目は最も大事です。合格に必要十分な情報をプロが厳選しているわけですから、覚えることは少なければ少ない方が良いです。広く浅くやればいいのですから迷ったら安くて薄いものを選びましょう。2つ目はダメな参考書を選ばないために重要です。売れているのはそれなりの理由があります。3つ目はフィーリングです。勉強するのは他の誰でもない自分ですので、少しでも開きたくなる本が良いと思います。
私はなんとなくこっちの方が好き!を大事にしつつ、一番薄くて安い『みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(上下)』と『みんなが欲しかった! 中小企業診断士の問題集(上下)』を選びました。

■問題集の使い方

参考書を読む前にまず最初に問題を解きましょう。まずできないことを思い知ることが必要です。独学ではボロボロな点を取っても周りから揶揄されることはありませんので、恥はかきません。ドラゴン桜の桜木先生も勉強ができないことを悔しいと思う心大切だと言っていました。

次に、問題集は解いたら必ず解説文を読みます正解か不正解で一喜一憂するのは無意味です。というのも解説文には問題のポイントが凝縮されており効率的に学べます。悔しいと思いながら読むとより効果的です。また、解説文には参考書に書ききれなかったことがシレっと書いてあります。これ本に載ってなくない?みたいな過去問も、解説文で触れられていることが割とあります。

「問題集を解いて、解説文を読む」これを繰り返すことが基本の学習サイクルです。何回も解くと答えを覚えてしまうのでは?という疑問が湧くかもしれません。が、気にしなくても大丈夫です。このことについては次の記事でもう少し突っ込んで書きます。

■参考書の使い方

とりあえず一回読んで全体を理解しよう。今日はこの章だけゆっくり読もう。これはやめた方がいいです。漠然と読むと漠然としか理解できません。
大体何が問われている科目なのか、自分がどの程度理解できているか、あの時間違えた問題はどこを勘違いしていたのか、など明確な目的をもって読む方が記憶に定着します。勉強当初は問題集を解いてからの振り返りに、中盤は不得手な分野の熟読に、後半は曖昧な単語の逆引き辞書として使っていました。

また、参考書に書いてあることを自分で書いてノートにまとめることは、広く浅くの診断士の1次試験においては費用対効果が非常に悪いと考えています。ことさら1次試験においては書くよりも繰り返し見る方が良いと思います。

私の実体験に基づくと、平日は仕事で疲れて頭もあまり働きませんでしたので、1科目およそ200ページの冊子を30分で見ると決めて眺めていました。速読法はよくわかりませんが、その日の気分と自分の理解度に合わせて見る場所の濃淡を変えつつパラパラ拾い読みする感じです。最初はできる限り問題集を解くことが大事だと考え、読む工数に時間を割きませんでした。およそ合格点が近くなる程度に理解が進むと、どうにも覚えられない分野が自覚できますので、そこで初めて参考書を熟読しました。直前には「いい加減覚えろ!」と書きこまれたページが十数ページ耳折りされた状態になっており、そこを最終確認(直前の詰め込み)しながら試験会場に向かいました。

■おわりに

次週は連載2回目として、「己を知れば編」について記載します。

次回は受験生時代ともに勉強していた戦友のあらこうさんの登場です。
お楽しみに!

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