今から中小企業診断士試験勉強を開始する人のための「経営情報システム退会ルート」 by zaki

一次:経営情報システム

タキプロ16期のzakiと申します。  

皆さんが中小企業診断士試験を受験しようと思ったのは、いつ頃でしょうか。すでに勉強を始めている方もいれば、まだ情報収集の段階という方もいらっしゃるかもしれません。本記事は今から中小企業診断士試験の勉強を始める方、受けようかどうしようかの情報収集中の方を対象にしています。

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■中小企業診断士試験に合格するために必要な勉強時間

中小企業診断士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に合計1,000時間程度が目安とされています

  • 1次試験:700~1,000時間(多くの予備校や合格者は800~1,000時間を推奨)
  • 2次試験:300~400時間(1次試験後に集中して対策する方が多い)

1日平均3時間(平日2時間・土日5時間)のペースで学習する場合、12月、できれば10月には勉強を始めておきたいところです。

■大日程計画:試験スケジュールと勉強期間

試験スケジュールを確認しましょう。

  • 1次試験:令和7年8月2日(土)・3日(日)(試験日まで約75日、約225時間の学習が可能)
  • 2次試験:令和7年10月26日(日)(1次試験から約83日、約250時間の学習が可能)

現時点(5月)から今年の試験に向けて勉強を始めるのは、厳しいタイミングです。
よって1次試験対策に「1年と75日間」と長めの期間を割き、2次試験にも着手するのが通常ルートです。しかし、来年8月までの15か月間、ずっと勉強を続けるのはモチベーション維持が難しいものです。
そこで、途中に「応用情報技術者試験」を中間目標として設定し、段階的に学習を進めるルートを提案します。特にIT系の会社にお勤めの方には、スキルアップやキャリア形成も兼ねた選択肢となるでしょう。

■応用情報技術者試験を受験するメリット

応用情報技術者試験に合格すると、中小企業診断士1次試験の「経営情報システム」科目が免除されます。この科目免除制度を活用することで、他の科目により多くの時間を割くことができ、全体の学習効率が向上します。

■応用情報技術者試験のスケジュール

応用情報技術者試験は年2回実施されます。秋期試験の日程がポイントになります。

  • 春期:令和7年4月20日(日)
  • 秋期:令和7年10月12日(日)

■新:大日程計画

応用情報技術者試験に合格するには、IT未経験者や初学者の場合は約500時間、基本情報技術者試験合格者やIT実務経験者の場合は約200時間の勉強が目安です。秋期試験に照準を合わせれば、令和7年10月12日までに約146日間で438時間の学習時間が確保でき、今からでも十分に間に合います。
秋期試験の合格発表は例年試験日から約2か月後。10月から中小企業診断士1次試験対策に集中し、12月に応用情報技術者試験の合格が判明したら、そのまま4月の1次試験申込時に免除申請が可能です。

■科目免除した方が良いのか

Tommyさんの記事【科目免除か得点源か?「経営情報システム」で迷うあなたへ】も参考にしてください。

免除された科目は合格点(60点)として扱われます。「科目免除できるほどの知識があるなら得点源にするべき」との意見もありますが、「勉強時間を掛けずに61点以上取れるか?」は慎重に考えるべきポイントです。勉強時間を他の科目に回し、全体の得点底上げを狙うのが本ルートの目的です。

■「経営情報システム」の学習開始タイミングの厳しさ

「経営情報システム」は暗記要素が多く、直前期に集中して学習するのが効果的とされています。早くから勉強を始めすぎると内容を忘れてしまうこともあり、6月~7月に集中的に取り組みたい科目です。

しかし、「中小企業経営・政策」も暗記中心の科目です。また明記はされていませんが、例年「試験実施年の4月1日現在で施行されている法令・制度」が出題範囲となるようです。そのため、これらの法令・制度変更が反映されたテキストが市販されるのは、4月以降。遅い場合6月になることもあります。よって本格的な勉強開始はそれ以降からとなるでしょう。そうでなくとも7月頃には2次試験を見据えて事例Ⅳの勉強も始めたい時期です。

「経営情報システム」を免除すれば、6月~7月に「中小企業経営・政策」や2次試験対策に多くの時間を割くことができるのです。

■2次試験に使わない「経営情報システム」

2次試験に直結する1次試験科目は「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」の3科目です。これらは2次試験の各事例問題と直接対応しており、1次試験で学んだ知識がそのまま活かされます。「中小企業経営・政策」は与件文の背景理解に役立つ間接的なメリットがあります。

しかし「経営情報システム」は2次試験で直接問われることはほとんどありません。期間が空いて細かい知識がうろ覚えになってしまっても、2次試験では大きな問題にはなりません。

■「経営情報システム」の難易度

「経営情報システム」は年度ごとに難易度のばらつきが大きい科目です。合格率が10%未満の年もあれば、20%台後半まで上昇する年もあります。

年度(西暦)合格率
2014(H26) 15.0%
2015(H27)6.4%
2016(H28)8.5%
2017(H29) 26.6%
2018(H30) 22.9%
2019(R1) 26.6%
2020(R2) 28.1%
2021(R3) 9.3%
2022(R4) 18.5%
2023(R5) 11.4%
2024(R6) 15.6%

運良く簡単な年であれば得点源になりますが、難関年度では足を引っ張るリスクも。IT分野の変化や新傾向問題が出やすく、「勉強時間を削って他の科目で高得点を狙う」のは難しい場合があります。

■おわりに

中小企業診断士試験は長期戦です。特に「経営情報システム」は難易度の変動が大きく、2次試験に直結しないため、免除制度を活用して他の科目や2次試験対策に時間を振り分けるのが効率的です。中間目標として応用情報技術者試験を設定し、段階的に学習を進めることで、モチベーションを維持しながら合格を目指しましょう。

次回は、あおたろ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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