応用情報技術者でも64点だった――経営情報システムの”正体”と、今年の直前対策・来年の免除戦略 byあたりめ

一次:経営情報システム

タキプロ17期のあたりめと申します!4回目の投稿です!(少しネタ切れ笑)

勉強会開催!
★参加応募受付中★
詳しくは下記バナーをクリック!!

■はじめに

今回は一次試験「経営情報システム」について記載したいと思います。

令和8年度の一次試験は8月1日・2日。本番まで残り1か月ほどとなりました。
今回は特に、「IT系の仕事をしているからある程度できるだろう」「情報処理技術者の資格を持っているから大丈夫なはず」と思っていて、まだ経営情報システムの勉強が手つかずになっている方に向けて書きます。

先にお伝えしておくと、私自身が通信系会社勤務、応用情報技術者を持ちながら1回目をちゃんと勉強し受験して64点でした。 「得意科目のはず」「楽勝でしょ」と思っていた自分が、いかに甘かったか。同じ思いをしている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。順を追って説明します。

① 経営情報システムの過去5年傾向を分析する

まず客観的な事実から見ていきましょう。(以下の数値/表は生成AIを使い作成)

科目合格率の推移(過去5年)

年度科目合格率特記事項
令和3年10%台この年から難化傾向に転換
令和4年〜20%前後比較的安定
令和5年11.4%過去18年で5番目に低い水準
令和6年15.6%没問調整あり(1問全員正解扱い)
令和7年―(平均点 約50.9点)没問あり(第19問全員正解)

(出典:中小企業診断協会公表統計資料、TAC速報等より)

近年は科目合格率が10〜20%の範囲で推移しており、一見安定しているように見えます。しかし没問(全員正解扱い)が複数年で発生しているほど、問題の難易度は不安定です。令和3年からは出題傾向も変化しており、「以前は得意だったから大丈夫」という感覚は危険です。

出題分野と傾向(過去5年の特徴)

出題は大きく2領域・25問構成です。

領域①:情報通信技術に関する基礎知識(約12〜15問)

分野傾向
ハードウェア・ソフトウェア毎年出題。USB・メモリ・OSなど。選択肢を絞れれば解ける問題も多い
ネットワーク毎年出題。プロトコル、通信方式、クラウドなど
データベース・SQL毎年出題。SQL文の読み取り、正規化は鉄板
情報セキュリティ毎年2〜3問。3要素(CIA)、攻撃手法、対策
最新トレンド近年増加傾向。 DX、生成AI、ゼロトラスト、テレワークなど。過去問にない初見問題が出やすい

領域②:経営情報管理(約10〜13問)

分野傾向
経営情報システムの種類ERP・SCM・CRM・BIなど。経営視点での問われ方
システム開発・プロジェクト管理開発手法(アジャイル等)、EVM、外部委託管理
統計解析応用情報には出てこない。 相関・回帰・検定の計算問題
情報化投資の評価ROI、TCOなど

この科目の本質的な難しさ

ある予備校の分析によると、「経営情報システムは過去問だけで6割取らせない設計で作問されている」とされています。IT系資格の過去問とも組み合わせた幅広い出題がされており、過去問だけを回していても対応できない問題が一定数含まれています。


② 応用情報技術者でも苦戦する理由

「それでもIT資格を持っている人には有利でしょ?」

確かに有利です。でも「楽勝」ではありません。私自身がそれを証明しました。応用情報技術者を持ち、通信系でIT関連業務に携わっている私でも1回目の試験は64点でした。

なぜか、振り返ってみると理由は明確です。

[深さ]と[広さ]の方向が違う
応用情報技術者試験は技術を深く掘り下げて問いますが、経営情報システムは「広く浅く、経営視点で問う」科目です。「どの技術を選ぶか」という経営判断の視点に慣れていないと取りこぼします。

統計解析はほぼゼロから
相関係数、回帰分析、検定…これらは応用情報技術者試験ではほとんど出てきません。ここは別途対策が必要です。

最新トレンドは応用情報では網羅できない
DX・生成AI・ゼロトラストなど、出題年直近のトレンドが問われます。数年前に取得した資格の知識では足りない部分が出てきます。

最大の敵は「油断」
得意だと思って過去問演習を減らした結果、パターンに慣れないまま本番を迎えました。
25問×4点の試験で、1問の重みは重く、取りこぼしが命取りです。別の応用情報技術者保有者がノー勉で受けた実証データでも、令和7年度の得点は52点(科目合格ライン60点未満)でした。「持っているだけ」では足りない、というのが現実です。

③ 【今年受験する方へ】残り1か月の直前対策

科目免除の申請は受験申込時(例年4〜5月)に行うため、今年の試験については受験が前提です。残り1か月、どう動くか。結論は一次試験はとにかく過去問回しです。

STEP1:まず過去問で「自分の現在地」を測る(1週間目)

手をつけていない方は、まず直近3年分の過去問を時間を計って解いてみてください。

  • 60点以上取れる年度がある → 過去問中心の演習で問題なし。頻出論点の穴を埋めることに集中
  • 50〜59点が多い → 頻出論点の知識補充+過去問演習を並行。統計解析は早めに対処
  • 50点未満が多い → 基礎から抑え直しが必要。テキストの頻出箇所に絞って一周

STEP2:分野ごとに「捨てる・取る」を決める(1週間目終わりに検討)

全分野を完璧にしようとするのは時間的に非現実的です。残り1か月での優先順位はこちらです。

優先度分野理由
◎ 必ず取るデータベース・SQL、情報セキュリティ、ネットワーク基礎毎年出題。IT知識があれば短期間で固められる
○ 取りにいく統計解析(相関・回帰)、システム開発手法(EVM等)計算パターンが決まっており、練習すれば取れる
△ 過去問だけERP・SCM・CRM、ハードウェア知識の確認程度でOK
✕ 深追いしない最新トレンド系の初見問題対策コストが高い割に出題数が読めない

STEP3:統計解析を早めに片付ける(2週間目)

IT系の方が最も苦戦しやすいのがこの分野です。しかし出題パターンは限られており、以下を抑えればほぼ対応できます。とはいえ苦手な方は捨ての一手もありです。

  • 散布図と相関係数の読み取り
  • 単回帰・重回帰の基本的な計算
  • 仮説検定のステップ(帰無仮説・有意水準)

公式の意味を理解することより、「この問題ならこのパターン」という解法の型を先に覚える方が効率的です。

STEP4:直前2週間は「出題形式のクセ」に慣れつつ、とにかく苦手領域中心に過去問を回す

経営情報システムには、問題の作られ方に一定の型があります。選択肢の前半に用語、後半にその説明が来るパターンが多く、ひとつの問題内で前半の用語と後半の説明が入れ替わっていることがあります。完璧に正解がわからなくても、この構造を知っているだけで「明らかに違う選択肢」を消せる問題が増えます。過去問を解く際は、正誤だけでなく「なぜその選択肢が違うのか」まで確認する習慣をつけてください。あとはラストスパートに向けて苦手分野を中心に過去問を回しましょう!忘却曲線もあるので普段できている内容も忘れないように時間をみつけて回しましょう!


④ 【来年以降を考えている方へ】免除制度を戦略的に使う

ここからは、来年以降に受験を予定している方、または今年不合格だった場合に備えて知っておいてほしい話です。ちなみに私は一次試験を2回受けているのですが、2回目の一次試験では経営情報システムの科目免除を使いました。

科目免除とは?

応用情報技術者などの情報処理技術者試験の合格者は、経営情報システムの科目免除を申請できます(科目合格による免除とは別制度)。資格が有効である限り、期限なく使い続けられる点が特徴です。

私が免除を選んだ理由

1回目で64点を取ったあと、私は2年目以降の免除を決めました。理由はシンプルです。

経営情報システムの目安勉強時間は約80時間。
これを免除することで生まれた時間を、財務・会計(約180時間)・企業経営理論(約150時間)・運営管理(約150時間)といった二次試験にも直結する重要科目に充てることができます。

一次試験は7科目トータルの戦いです。得意科目の上積みより、弱い科目の底上げのほうが合格確率は上がります。免除で生まれる80時間は、財務・会計の演習時間に換算するとかなり大きい。そう考えると、使わない手はないと思いました。

ただしこういう方は免除しなくてOK

以下に当てはまる方は、むしろ受験して得点源にするのも合理的な戦略です。

  • ほぼ無勉強でも80点以上取れる自信がある
  • 他の科目が安定していて、経営情報システムで点数を上乗せしたい

「免除=正解」ではなく、自分の得点状況と残り勉強時間を見て判断することが大切です。

来年の申込に向けてやること

科目免除の申請は受験申込と同時に行います(例年4〜5月)。今年の試験を受けながら結果を見て、来年の戦略を考えておくと動き出しが早くなります。


まとめ

  • 経営情報システムは「IT知識があれば得点できる」ではなく、広い範囲を経営視点で問われる、かつ最新トレンドが出る難しい科目
  • 応用情報技術者保有者でもノー勉では50点台が現実(私も64点で思い知った)
  • 今年受験する方 → 残り1か月、頻出論点に絞って過去問演習。統計解析は早めに型を覚える
  • 来年以降を考えている方 → 免除を使って80時間を他の重要科目に回す戦略を検討してほしい

本番まで残り1か月、みなさんの合格を応援しています!

次回は、ほな爺 さんの登場です。 

お楽しみに! 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])

にほんブログ村

皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA