中小企業経営・政策 5月末からの対策は byたーりー

こんにちは!タキプロ16期の たーりー です。2回目の投稿となります。
1次試験まであと70日ほど。今回は、1次試験の中で「隠れた山場」になることもある中小企業経営・政策の勉強方法について書いていきます。
実は私、この科目はやる気がなかなか起きずにかなり苦労しました。でもどうにか、5月末からの対策で本番60点をクリアできました。
そのために考えたこと・行ったことをお伝えします。少しでもご参考になれば幸いです。
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■はじめに
前回の投稿が2か月半ほど前になりますので、改めて自己紹介します。前回の記事では、「運営管理」について書きました。
名前:たーりー
年齢:40代
職種:経営企画
受験歴:1次試験1回、2次試験1回
勉強時間:1次600時間、2次200時間
勉強方法:1次 スタディング、TACのスピード問題集/2次 独学
得意科目:企業経営理論
苦手科目:財務・会計、経済学
■地味だけど難易度が高い「中小企業経営・政策」
中小企業経営・政策の科目では、日本の中小企業の実態や、国の支援制度が問われます。2次試験との関係が薄いこともあり、受験生の中ではこの科目を一番後回しにする戦略を取る人も少なからずいるようです。
そのせいもあるのか、科目別の合格率は非常に低くなってしまうことがあります。昨年、令和6年の1次試験では、この中小企業経営・政策の科目別合格率が唯一10%を下回り、5.6%という低さでした。年による変動も大きく、令和元年以降は最低が5.6%、最高が20.6%です。ただ、令和元年、令和3年、令和6年は10%未満と、難易度が高くなることの多い科目だといえます。足切りを回避するためにも、一定の対策が必要です。
■人によってはモチベーションを上げづらい科目
中小企業経営・政策は、名前の通りまさに中小企業をテーマにした科目です。1次試験のなかで、もっとも中小企業診断士らしい科目とも考えられます。でも、昨年の自分を振り返ってみると「もっともモチベーションを上げづらい科目」でもありました。試験後に知り合った同期合格者に聞いても、同じ感想を持つ人が少なからずいます。
その理由は、「この科目で学ぶことをどのように生かしていけるのか」というイメージがつかみづらいからだと感じます。
中小企業経営・政策の対策は、シンプルに「暗記」です。でも、特に「中小企業経営」のパートにおける「業種別の売上高や付加価値額の順位」や「売上高経常利益率や自己資本比率の違い」などは、しっかり暗記しようとすると量が膨大になります。そして、「暗記のための暗記」という無味乾燥な勉強になりがちです。
例えば、「財務・会計」の科目における WACC(加重平均資本コスト)の求め方は、「負債コストと株主資本コストを重みづけして平均する」という仕組みがつかめると覚えやすくなります。2次試験でも出題される可能性があるので、「今後のために使いこなせるようにならなくては」という意識も強まります。しかし中小企業経営・政策における暗記はなかなかそういう要素がなく、暗記のモチベーションが上がらないのです。
■それでも「やる気」を出すためには
とはいえ、対策をしないと点数は上がりません。
では、どうやってモチベーションを上げるのか。それはやはり、「今後」と結びつけていくことだろうと思います。2次試験とは関連が薄い科目なので、もう少し視点を先に置いて診断士に合格した後のことを考えるのです。
私が1次・2次試験と実務補習までを経た今の立場で感じるのは、「中小企業政策のパート、特に各種の優遇施策や補助金は、詳しくなっておいて損はない」ということです。補助金の支援やM&A関連をメイン業務としている独立診断士の方もいますし、私も実務補習で補助金について触れる機会がありました。中小企業政策の出題範囲は、診断士としての実務にかなり結びつくはずです。
それがわかると、少なくとも「中小企業政策」はちょっと勉強しようかなとやる気が出てきませんか?
■勉強法を考える
実際に私は、昨年5月末以降に「中小企業政策のパートを徹底的に学ぶ」という方法を取りました。補助金がどれほど診断士の実務に結びつくのかは当時あまりわかっていませんでしたが、作戦自体は間違えていなかったと今も思います。
具体的には、こんなことを考えていました。
「中小企業経営・政策」の科目で、小問の数を数えたときに「中小企業経営」と「中小企業政策」が大体半分ずつ出題されると仮定します。「中小企業政策」のうち80%正解できれば、100点の半分、50点 x 80%=40点です。まずここで、40点の足切りラインをクリアできるようにします。
残り半分、中小企業経営をどうするか。もしこちらはすべての問題を勘に頼って5択から選んだ場合、確率的に正答率は20%です。50点 x 20%=10点となります。
これで科目としての得点は40+10=50点となります。ここを目指す最低ラインに設定しました。
そしてもうひとつ、できれば目指したいラインも作りました。「中小企業政策」で85%(42.5点)、「中小企業経営」で35%(17.5点)の正解を目指し、合わせて60点に到達するという目標です。
その上で、6~7月は「スピード問題集」と過去問で勉強しました。
「中小企業政策」はしっかりと繰り返して。「中小企業経営」はできる範囲で。その結果、ギリギリではありますが本番では60点をクリアすることができました。
この作戦を取るうえで、ひとつ心に留めておいた方がよい点があります。それは、本番では「中小企業経営」の問題が先に来ることです。
ほどほどの対策しか行っていない部分なので、わからない問題が続いたりします。でも、それで焦ったりパニックになったりしないよう心の備えをしておいてください。
「前半は、わからない問題が多くても仕方ない。後半の『中小企業経営』で得点を伸ばすのだ」と。落ち着いて後半の「中小企業経営」に入ることができれば、学んだ成果を発揮できるはずです。
■おわりに
今回は、私が昨年なかなかモチベーションを上げられなかった「中小企業経営・政策」に5月末以降どのように取り組んだか、自分なりの勉強法をご紹介しました。
すべての人にこの方法が向いている、とは思いません。でも、昨年の私と同じようにやる気の問題に悩んでいる方がいたら、「中小企業政策、特に優遇施策や補助金のことはちゃんと知っておくと試験合格後も役立ちますよ」とお伝えします。
次回は、イッズ さんの登場です。
お楽しみに!
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