事例Ⅰは人と組織をカスタマイズ 大事故のおかげで学んだこと byヤマフリ

読者のみなさん、こんにちは。
3回目の登場 タキプロ13期のヤマフリと申します。

1回目:多年度受験生の方へ 大丈夫です!私のほうが長いです!!
2回目: ゴールデンウィークまでは第1章、ここから合格に向けて第2章が始まる

「合格体験記」と「ゴールデンウィークの過ごし方」を経て、ようやく実践的な内容がテーマとなりました。
事例Ⅰについて書くことになりましたが、6回にわたる2次試験受験歴の中で最も平均点が低いのが事例Ⅰなんです。
決して得意科目とは言えない事例Ⅰですが、合格年はA評価(60点)を取ることができました。
そんな私が、事例Ⅰについて何を理解して本試験に挑んだのかをお伝えしようと思います。

■6年にわたる悪戦苦闘の歴史

合格するまでの事例Ⅰ得点開示の結果です。
平成25年 59点(B)
平成26年 56点(B)
平成27年 25点(D)
平成28年 46点(C)
令和2年  55点(B)
令和3年  60点(A) av.50.17点
以上、おおむね50点後半は取れていますが、平成27年に大事故を起こしています💦

■大事故を起こした事例のレジュメ

その年の問題は、忘れもしないプラスチック製品メーカーの事例でした。

自社のコア技術である射出成型技術を活かしてバドミントンのシャトルコック製造で大成功。
高度経済成長を背景に、レジャーやスポーツへの関心の高まりの流れに乗り急拡大したが、オイルショックや代替品の登場で売上激減。
細々と続けていた自動車部品製造で採用していたブロ-成形技術に活路を見出し、全国行脚の営業でなんとか楽器収納用ケースの受注にこぎつけた。
顧客や技術、考え方がこれまでと異なるため同じA社内で取り組むことにリスクを感じ、関連会社を立ち上げスタートさせた新規事業で成功したA社グループはまたしても過去の体験を踏まえゲートボール市場で一定の成功を収めるが、それもまたブームの陰りにより衰退。
ただ今回はコアコンピタンスである成形技術を活かし、バスタブ製造でリスクヘッジしていたので、経営危機には至らなかった。
そしてまたスポーツ事業のグラウンドゴルフ市場に進出、これまでのスポーツ事業のノウハウが功を奏し、ここでもシェア60%の成功を収める。
しかし、ブームによる市場拡大の波に乗り技術とノウハウでシェア拡大させるビジネスモデルでは、継続的成長は見込めないことから、これまでの経営資源を健康ソリューション事業に投入する。事業が拡大するにつれて事業部間での評価制度の整備やモチベーションコントロールなど新たな課題が生じる中、プラスチック製造や自動車部品製造など主要事業でリスクコントロールを図りながら、グループ全体として継続的成長企業を目指していく…。


というストーリーが全く理解できず、ただただ冷や汗💦を流しながら何を回答していいのかわからず、試験時間終了を迎えるという経験をしました。

では、なぜ私がこの年の事例に手も足も出ず、冷や汗を流し続ける結果となったのか、思い返してみます。

■大事故の原因と対策 その1

回答プロセス未確立のまま本試験に挑んでいました。
設問分解~与件読み~回答検討~回答記述という流れだけは決めていたものの、それぞれの段階でかける時間や作業内容を決めていませんでした。
そのため、事例によっては設問分解に時間がかかりすぎて与件を読んだ段階で回答を検討する時間がなく用紙に回答を書き始めたり、与件文を何度も読み返してほとんど記述に時間を取れなかったりすることがありました。
大事故を起こした平成27年も与件文を1回で把握することができず、再度読み返した結果回答を検討する間もなく記述する羽目になり、結果何を書いたらよいのかわからず固まってしまったという流れになります。

対策として、その後は試行錯誤しながら回答プロセスを模索し、合格年はマイベストプロセスを構築し試験に挑みました。
0~1分  問題用紙の切断
1~10分  設問分解(時制の確認、設問タイプ、レイヤー確認、制約条件、題意、簡単な回答フレーム)
10~25分 与件読み(段落分け、時制、気になる記述に赤線、記述内容の抽象化、レジュメが描けるようポイント書き出し)
25~40分(45分) 回答検討(与件読みで引いた赤線と設問との紐づけ、設問分解時の回答フレームに内容をはめる)
※ 検討はどんなに迷っても45分まで
40(45)~80分 回答記述(回答フレームから読みやすさに配慮しつつ回答用紙に記入)※ 記述はどんなに遅くても45分から
プロセスを守ることで事例ⅠからⅢまでの作業は格段に安定し、あたかも機械のようにアウトプットすることができるようになりました。
ご参考までに令和3年度事例Ⅰのメモ書きです。

■ 大事故の原因と対策 その2

狭い知識範囲で事例を読んでいたため、記載内容について「要するにこういうことか」と正しく認識することができず、曲解し、設問間の一貫性・整合性を維持できていませんでした。
例えば、「木製ラケットが金属フレームに代替された」と記述があっても、5フォースモデルと紐づかないため、回答に代替品の脅威など思い起こせなかったり、「成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入しない理由」などと聞かれてもメリットやデメリットの知識があいまいなため、年功ベース給との対比ができなかったり、といった状況です。

対策としては、
① 1次試験を保険目的ではなく、1.5次知識の定着(1次試験の分野で2次試験との関連性が高い分野)を目的に受験すること。
合格年は、企業経営理論と運営管理、財務会計の該当する分野だけを勉強し、1次試験を受験しました。(結果は、企業経営理論:76点、運営管理:65点、財務会計:56点)
② 隙間時間は徹底的にyoutube(ダンシ君)視聴。
作業中の聞き流しや移動中、視聴しまくりました。その結果8~9割程度は短期記憶でカバーできていたかと思います。
③ 抽象化ブロックシートを製本、持ち歩き。
TBCの「速修2次 テキスト」を購入すると、2次試験で必要な1次知識をまとめた「抽象化ブロックシート」がついてきます。
そこをコピーしてホチキス止めして常に持ち歩き、すぐに調べるようにしていました。

■ 大事故の原因と対策 その3

事例問題を解くための道具を持ち合わせていないため、レジュメを描くことができませんでした。
道具とは、知識や回答プロセスのような回答に近づくために必要な持ち物です。
上に記したレジュメは今では与件文をさっと流し読みをし、それほど時間をかけることなく書くことができます。
おそらく与件文を読み、このくらいのものが書ければ、少し肉付けしながら回答をアウトプットすることは難しくないと思います。
事例問題を解くたびごとに実際にレジュメを書き出すことはしていませんでしたが、与件読みを終え回答検討段階では頭の中でこれに近いものは描いていました。
確立されたプロセスと知識、どれだけの事例企業に触れてきたかの場数をもってすれば、それほど難しいことではない気がします。

当たり前のことですが、事例企業は必ず課題が生じます。
いくら今まで順調に成長してきた企業であっても、外部環境の変化と内部環境との食い違いが生じ、分社化したりM&Aしたり、関連多角化したり事業集約化したりしながら成長を目指していく必要があります。
要するに事例Ⅰでは、成長のための全体戦略に合わせて現在の組織戦略や人事戦略をカスタマイズしていく必要があるんですね。
カスタマイズした結果、全体戦略を実行できる人と組織を創りあげるのです。
カスタマイズについての具体的なフレームは、まっぺさんのブログにまとまっていますよ。

■おわりに

2次試験は「紙上のコンサルタント」と言われています。
与件文に記されている内容は、診断先の事業主がお話ししてくださったことと捉え、たとえ理路整然と話されていなくても内容を整理し、悩みや要望に中小企業診断士として答えていく必要があります。
ヒアリング全体の中で、熱のこもった終盤の話に気を取られすぎて、最初の方にちょこっと話したことをすっかり忘れてしまうことがないように、思いのすべてをしっかりとすくい上げて整理されたレジュメをもとにアドバイスしてあげましょう!

次回はもっちさんの登場です。
お楽しみに!

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