【事例Ⅲ】善意の提案、余計なお世話 by いくら丼

タキプロ17期の いくら丼 と申します。5回目の投稿となる今回は、2次試験の事例Ⅲがテーマです。
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■はじめに
いつもの自己紹介です。
- 名前:いくら丼
- 年代:30代
- 性別:女性
- 職業:会社員(製造業)
- 受験歴:1次1回、2次1回
- 勉強時間:1次 0〜2時間/日×3〜4か月、2次 0〜3時間/日×約1.5か月
- 勉強方法:独学
■事例Ⅲのポイント
私が思う事例Ⅲのポイントは以下の2つです。
- 当たり前のこと当たり前に書く
- 「提案せよ」には提案しない
今回は、以上のポイントについてそれぞれどういうことなのか、受験当時の私が陥った思い込みと併せてご紹介します。
■得意科目になるはずだった事例Ⅲ
事例Ⅲは、C社という中小製造業を舞台に、生産管理や生産性向上について助言する問題です。
私は製造業で働いており、生産部門の経験もあるため、生産計画や現場のオペレーションにも馴染みがあります。1次試験ではその経験が功を奏したのもあり、2次試験でも事例Ⅲは自分の得意科目になるだろうと思っていました。
ところが、実際に過去問を解き始めて高得点の再現答案と自分の解答を並べてみると、拾うべき解答要素を外している感覚がありました。
なんとなく方向性は合っているが、肝心なところを外している・・・なぜそうなるのか、最初は理由がよく分かりませんでした。
■余計なお世話
振り返って気づいたのは、外している原因が「現場を知らないこと」ではなく、むしろ「現場を知っていること」だったという点です。
当時の私は、
- この規模の工場なら、実際はこういう問題も起きているはずだ
- 中長期的にはこのようなことも起こるはず
というように、与件文に書かれている以上の状況を勝手に描いてしまっていました。
加えて厄介なのが、余計な改善意識です。
与件文に登場するC社の社長は、特定の課題について助言を求めているにすぎません。
ところが無意識に、与件文の中の社長が望んでいるかどうかとは無関係に「私がやるべきだと思ったこと」を書いてしまっていました。これでは、出題者が拾ってほしい要素からずれていくのも当然でした。
■当たり前のことを当たり前に書く
そんな時に出会ったのが、一発合格道場の「だいまつが教える事例Ⅲ攻略の極意」という記事です。
当時はこれが有名な記事とは知らずに何となく読んでいましたが、たまたましっくりきて、参考にさせてもらっていました。
記事の趣旨をひとことでまとめると、事例Ⅲは与件文に書かれていることを素直に拾い、余計な想像やひらめきを挟まずに答案を組み立てる科目だ、ということです。
C社は「当たり前のことができていない」会社であり、受験生がすべきことは「できていないことを、できるようにしてください」と与件文の言葉に沿って書くだけ。
この考え方に触れて、切り口に沿って素直に答案をつくるようにしたことで、答案品質のコントロールがしやすくなりました。
■「提案せよ」には提案しない
合格後、ある先輩診断士からこんな話を聞きました。
2次試験は”助言せよ”と提案を求める設問形式だが、提案したら負けである
この言葉は、まさに自分がハマっていた罠を言い当てていると感じました。
2次試験で求められているのは、受験生独自のオリジナルな提案ではありません。与件文という限られた情報の中に、出題者が拾ってほしい要素はすでに埋め込まれています。
実務者としての引き出しが多いほど、その引き出しから「自分なりの提案」を持ち出したくなってしまいますが、それは出題者の意図とは別の方向に答案を運んでしまう行為だったのだと思います。
これは合格後に診断士として活動する中でも気をつけねばと、肝に銘じています。
■おわりに
今回は、実務経験がある領域の科目に向き合う際の注意点として
- 経験や知識は、与件文の状況を具体的にイメージするための「解像度を上げる道具」として使う一方で、答案に書く改善策や助言の”種”は、与件文の中だけから探す
- 「実務者としてやりたくなること」と「与件文の中の企業(社長)が求めていること」は、分けて考える
ということをご紹介しました。
皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。
次回は、おま さんの登場です。
お楽しみに!
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