実務従事とは? 〜診断士登録のもう1つの道〜 by きむにぃ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のきむにぃと申します。

簡単に自己紹介をさせていただきます。

ハンドルネーム: きむにぃ
年代/性別:40代 男性
職種:IT系
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次150時間、2次100時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、2次/事例Ⅱ


これまでに掲載したブログはこちらとなっています。

4月からでも間に合う!1次試験短期合格に向けて

2次試験で指定された文字数に収めるコツ!

直前期と当日の過ごし方

1ヶ月で間に合う事例Ⅱ対策

診断士としての投資改修を考える

■試験お疲れ様でした!

少し遅くなりましたが、令和4年度の中小企業診断士試験を受験された皆様、大変お疲れ様でした!
二次筆記試験を合格された方は、口述試験の結果待ちをしつつ、本格的な診断士活動に向けてプランを膨らませているタイミングでしょうか。既に実務補習を申し込まれた方も多いのではないかと思います。
また、残念な結果になり、来年こそは!ということで気持ちを切り替えて次の試験に向けて勉強を始められている方もいらっしゃると思います。
今日は、合格された方には直近に役立つお話、来年度チャレンジの方は1年後の合格に向けてモチベーションの上がる話ができればと思います。
(実務補習15日コースを申し込まれた方は有益な情報はないのですがご参考まで・・・)

■実務従事って・・・?

1年前に合格の通知を頂き、いよいよ診断士登録を!と思い方法について調べていたところ、登録までは
①実務補習
②実務従事
のどちらかで実務を15日間経験することが求められることを知りました。

どうしたら中小企業診断士になれるの?(中小企業診断協会WEBサイト)

ざっくり説明しますと、
①実務補習
中小企業診断協会が主催するもので、実際の中小企業をケースとして、先輩診断士と二次試験合格者がチームになり先輩診断士の指導のもとでコンサルティングを行う研修(OFFJT)
②実務従事
実際に中小企業向けに基本的には対価をいただきコンサルティングを行う(OJT)
というものになります。

結論から申し上げますと、

私は15日間全て実務従事を行い、診断士登録を行いました。

今まで周りでそういう人に会ったことがないので、結構珍しいタイプかもしれません。なのでやる前は流石にマイノリティの方に進んでいくことに多少不安を感じていましたが、やってみたら特に困ったこともなく、これでよかったかなと感じている次第です。
何となく、二次試験に合格したら実務補習だよね!という流れはあり、昨今は合格者が多いことから初日で枠が埋まり申し込み終了となり、登録が遅れていく人も多いと聞いています。せっかく試験受かったのにそれは勿体無い気がするんですがいかがでしょうか。

■実務従事のメリット・デメリット

選択には常にメリットデメリットがあるものです。
ここでは一般論ではなく、実務従事を100%実施した私きむにぃの視点でメリット/デメリットを挙げてみたいと思います。

<メリット>

①お金がかからない!
一番わかりやすいメリットはこれでしょうか。当然ながら、実務従事は実際のコンサルティングを提供するものになりますので、実施することに伴う出費はありません。
得られるものも多い実務補習ですが、15日間受講するとすると費用は178,600円。高いか安いかはそれぞれの感覚により異なると思いますが、投資としてそれ以上の効果が期待できるかどうかを判断して決断すべき金額感かなと思います。

②実際にお金を稼げ、診断士として働くイメージができる
「独立」、「副業」、「地域貢献」などなど、それぞれ診断士試験を受験する目的はそれぞれあったかと思いますが、少なからず「稼ぐ」ことが大きな目的の1つだったのではないでしょうか。一方で、診断士試験合格者のうち9割方は初年度の収入はゼロと聞きます。
なぜでしょうか?
金額の大きさに限らず、
経験としてゼロかイチか
は雲泥の差があり、診断士として稼ぐ経験を早くに積めたことは大きなメリットだと思います。

③時期に縛られない
実務補習は実施時期が限られており、またかなりの激戦倍率ということで、これを待っていると登録までの期間がかかってしまいます。特に、試験合格直後にやる気MAXのタイミングで当面申し込める日程がない、というのは急にモチベーションが下がります・・
私は割合せっかちな性格なので、すぐに申し込めない、やこの時期は仕事で忙しい・・という理由で後ろ倒しになるのが嫌で、試験合格したら早く名刺にも入れたかったので、自分の予定でクリアできる実務従事を選びました。

<デメリット>

①仲間ができない
ここは実務補習を推される方々の最大の価値のように思います。指導される先生との関係や同期診断士とのネットワークが得られないのはデメリットではあると思います。私はこれを認識した上で、いくつかのネットワークに入り、人脈は他の形で得られるよう活動することで補完しました。

②コンサルティング実践方法を学べない
難関のテストをクリアしてきた皆様ですので、この点をデメリットに感じる方は少ないかもしれませんが、実務従事だと当然ながら誰かに教わりながらということはありません。ですので、もう少し助走期間が必要、という方にとってはデメリットになるでしょう。

③実務従事案件を探してくる必要がある
実務補習は激戦ではあるものの、受講に向けてはしっかり申し込めば受講することができます。対して実務従事は案件を自分で獲得してくる必要があり、そういう案件や人脈に出会えないとやりたくてもできない、逆に言えば案件を探す労力が必要になります。

■実務従事案件の探し方

実務従事に興味がある方の中で、何だかんだたどり着かないのは
実務従事として認められる案件を探すことが難しいということだと思います。

打開策として代表的な例としてはこんなところでしょうか。

①知り合いの中小企業経営者に営業をかけてみる(元請)
②知り合いの診断士や税理士などに案件紹介の相談をしてみる(下請け)
③クラウドソーシングのサービスに登録してみる(マッチング)


ちなみに、私は①と②の合作で15日間達成できました。
①は一見ハードルが高いように思えますが、我々が思っている以上に中小企業の社長は手が足りなくて困っています。自分の得意領域を明確にして売り込めば、そこまで打率の低い話ではないと思いますし、中小企業の社長さんは横のつながりもあるので、紹介をしてくれるケースもあります。今後、この領域で事業を拡大するつもりなのであればやって損はないかと。
②も、今は補助金申請がかなり増えてきており業界全体的に人不足感があります。大事なのはそれらの情報を持っている人が誰か、ということなので、異業種交流会などを通じて診断士や税理士とのパスをつくることをおすすめします。

■おわりに

いかがでしたでしょうか?令和4年度合格者の方の中には、
・実務補習を受けるかどうか悩まれている方
・実務補習の申込みが終了して困っていた方
・登録に向けた今後の計画を立てようとしていた方
もいらっしゃると思います。そんな方々に少しでも参考になる情報になれば幸いです。
あくまで実務補習だけが登録の道ではないよ、ということですので、例えばミックスして実務補習5日+実務従事10日間みたいな形でもOKです。

ぜひ皆様にとってベストな選択肢を選んで頂ければと思います。

次回ははなねこさんの登場です。
お楽しみに!

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