50代からの中小企業診断士試験1次・2次ストレート合格 Byかものしか

 読者の皆さん、こんにちは。

 タキプロ14期の50代以上ユニットTKPエイジレスの会員番号1番かものしかと申します。

 この記事が公開される令和5年6月30日は、令和5年度の1次試験まであと36日ということで、1次試験から受験の人は直前の追い込み時期に入るタイミングかと思います。

 また、2次筆記試験まであと121日ということで、2次試験から受験の人はご自分の学習スタイルを固めつつあるかと思います。

 今回は、令和5年度に中小企業診断士試験を受験される方のために、私の合格までの学習記録について二部構成で書かせていただきます。

 第一部 中小企業診断士受験までの学習歴

 第二部 中小企業診断士受験の学習記録

 いわゆる合格体験記は第二部のみです。第一部はいわゆる自分語りなので、時間のない受験生の人は第二部だけお読みいただければと思います。


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目次

■第一部 中小企業診断士受験までの学習歴

1.大学受験まで

 子供の頃は勉強が嫌いで、勉強に全く興味が湧きませんでした。

 ただし、日本史と地理だけは子供の頃から興味を持っていて、お城に行ったり、歴史小説を読んだり、地図を見たりするのが大好きでした。

 高校は、自宅から一番近いという理由により地元学区内(関西地方)で一番偏差値の低い公立の非進学校へ進学しました。高校に進学した時点では、将来のことなど全く考えていませんでした。

 高2までは全く勉強しませんでしたが、高3になって進路を決める必要が生じたので、ここで生まれて初めて真剣に受験勉強に取り組み、何とか現役で地方国立大学の工学部へ進学できました。

 高3で真剣に試験勉強に取り組んでいた時期には、非進学校の中にも同志と言える勉強仲間が2人いて、高校からの帰り道、3人で勉強の進み具合などの情報交換を頻繁に行っていました。その結果、私を含めた勉強仲間3人は全員が大学へ現役で進学できました。

2.大学時代

 高校時代の受験勉強は、あくまでも進路を決めるという目的のための勉強だったので、大学入学後は再び勉強への興味を失いました。

 この時期に今でも強烈に覚えているエピソードとしては、1回生前期の一般教養科目で日本史を選択しており、自分は子供の頃から日本史が好きなので日本史は得意だと思っていました。

 ところが、この科目の期末試験では事前に課題図書の指定があり、試験当日にはその課題図書の内容について論述するという問題が出され、恥ずかしながら何も書けませんでした。ここで初めて、大学に入るための勉強と大学に入ってからの勉強の違いを思い知らされました。

 その後も、勉強には全く興味を持てぬまま大学生活を過ごし、1年留年したうえで、工学部なのに大学院にも進学せず、5年かけて何とか卒業しました。こんな大学生活なら、どこの大学に進学していても一緒だったと今となっては思います。

 唯一の救いだったのは、たまたま大学生活を送った時期(昭和62年~平成3年)がバブル期だったおかげで、今の勤務先に縁あって就職できたことです。

3.就職後、20代から30代後半まで

 就職して初めて、勉強をすることで自分の仕事(アウトプット)の品質が上がることを理解し、試験のための勉強とは違う、勉強そのものの面白さに気付くことができました。

 20代の頃は、資格では電検三種とか第一種情報処理技術者(現在の応用情報技術者に相当)などを取得し、特に後者の勉強は当時の担当業務に大いに役立てることができ、勉強の面白さに開眼するきっかけとなりました。

 その後、30代後半までの10年くらいは、資格試験の勉強よりも読書の方が好きで、ビジネス書やロジカルシンキング・問題解決系の本を多数読みました。特に好きだったのが当時のカリスマコンサルタントである大前研一氏(元マッキンゼー日本支社長)と堀紘一氏(元ボストンコンサルティンググループ社長)の著書でした。

 また、歴史小説も大好きで、司馬遼太郎先生の著書では特に好きだったのが幕末期の長州藩をテーマとした「世に棲む日々」と「花神」の2作でした。

4.40代

 40代に入ると、担当業務が技術系から事務系(監査部門)へ変更となったため、会計や法務の勉強のためにビジネス会計検定1級ビジネス実務法務検定2級を受験して合格したりしましたが、その後は勉強へのモチベーションが低下してしまいました。

 また、若い頃から視力は良かったのですが、40歳過ぎから徐々に老眼が入ってきたため、読書量も減ってきました。

5.49歳で久しぶりの資格試験の勉強

 49歳の時、職場の上司から「公認内部監査人(CIA)」という資格を受験するという話を聞き、私も興味を持ちCIAを受験することにしました。

 CIAはアメリカのIIA(内部監査人協会)が主催している国際資格で、受験に実務経験が必要、過去問非公開で独学に向かない、受験費用が総額10万円ぐらいと、なかなか受験のハードルが高い資格ですが、難易度自体は必要学習時間300時間ぐらいなので中小企業診断士試験と較べると簡単です。

 この資格はITパスポート試験などと同じくCBT(Computer Based Testing)方式で、受験時期を自分で選択可能です。私は平成30年4月からCIAの学習を開始し、アビタス大阪校という教育機関に通学しながら勉強して、学習期間6カ月、学習時間300時間で一発合格しました。

 CIAの試験範囲には、経営戦略、組織・人事、情報システム、財務会計が含まれており、この資格の勉強を通じて経営学に興味を持ちました。

 ちなみに、この資格は資格維持の条件がシビアで、毎年継続教育を受け続ける必要があります。私はCIA取得直後に監査部門から転出したこともあり、継続教育を全く受講しなかった結果、現在ではCIAの資格を喪失しています。

6.50歳からの学び直し

 平成30年秋、50歳になって子会社へ出向し、約10年ぶりに情報システムを担当することとなったので、学び直しのため、自費でグロービスマネジメントスクール(GMS)の大阪校へ通学することにしました。

 GMSは1科目が3カ月間の全6回で、1年かけて思考系ばかり以下①~④の4科目を受講しました。

 ①クリティカル・シンキング

 ②ファシリテーション&ネゴシエーション

 ③ビジネス・アナリティクス

 ④ビジネス・プレゼンテーション

 GMSでの勉強は、いわゆる資格取得とか試験合格のための勉強とは別物で、「自分の思考の癖に気付く」「枠組みと因果関係で論理的に考える」「相手を動かすためにアウトプットを行う」など、仕事で成果を出すための基礎的な事項についての勉強でした。

 また、復習や振り返りの重要性についても学びました。

これらGMSでの学びは、中小企業診断士試験の2次試験合格にも大いに役立ちました

 また、50歳になってようやく老眼鏡を使用するようになりました。それまで老眼に悩んでいたのが一気に解決し、再び読書をするようになりました。50代になってからは、経営学やデジタル化に関する本をよく読むようになりました。

 令和3年に子会社から出向元の持株会社へ戻り、子会社の監査を担当するようになり、第二部へ続きます。

■第二部 中小企業診断士受験の学習記録

1.プロフィール

(1)受験当時の属性

 年齢/性別:50代/男性

 居住地:関西地方

 職種:持株会社で子会社の監査を担当

(2)中小企業診断士試験を受けようと思った理由

 直接的な理由は、令和4年から勤務先の会社が中小企業診断士登録者へ手当を支給することになり、手当が出るなら受験しようと思ったからです。

 また、コロナ禍の巣ごもり生活が続く中で、自宅でお笑い芸人さんの動画を視聴することを日々の楽しみとしていたところ、2021年(令和3年)のM-1グランプリでの錦鯉さんの優勝とその後の活躍に勇気付けられて、50代からでも新しいことに挑戦してみようと思い、中小企業診断士試験にチャレンジすることにしました。

(3)学習スタイル

 ●1次試験:通信教育(スタディング)が主で、独学も一部併用しました

 ●2次試験:独学が主で、スタディングの教材も一部併用しました

(4)2次筆記試験までの学習期間および学習時間(試験本番の時間を含まず)

 ●学習期間:令和4年3月~令和4年10月(8カ月間)

 ●学習時間:約1250時間(1次試験:約700時間、2次試験:約550時間)

 ※2次試験の学習時間内訳は、1次試験前:約40時間、1次試験後:約510時間

(5)受験回数および結果

 ●1次試験:1回(令和4年度)、536点(自己採点結果)
 (経済:88 財務:68 企業:80 運営:83 法務:80 情報:72 中小:65)

 ●2次試験:1回(令和4年度)、262点(得点開示結果)
 (事例Ⅰ:74 事例Ⅱ:59 事例Ⅲ:64 事例Ⅳ:65)

2.学習戦略

(1)目標

 3月の学習開始時点では中小企業診断士試験の全体像を把握できておらず、ストレート合格を狙うか2年計画にするかも決めていませんでした。

 5月頃に、1次試験の学習が進み全体像を把握できたので、1次試験は全7科目ストレート合格狙いで行くことに決定しました。

 6月頃に、2次試験の概要を把握した結果、1次・2次ストレート合格狙いで行くことに決定しました。

(2)戦略の決定

①1次試験の戦略
 受講していた通信教育(スタディング)以外の教材には極力手を出さず、効率よく勉強する。

 1次試験までの期間は2次試験の学習を必要最低限にして、1次試験のうち2次と関係の深い3科目(企業経営理論、財務会計、運営管理)の高得点を目指し、2次対策の土台となる1次知識を万全にする。

②2次試験の戦略
 基本的に独学とし、過去問事例を中心として勉強する。

 演習後の振り返りと復習に力を入れ、過去問の周回数を減らすことにより短時間で実力を付ける。

3.1次試験

3-1.総評

 得点6割以上で合格の絶対評価、科目合格ありのため、必要な勉強量(人によって異なる)を確保できればいつかは合格できると思います。

 各科目の試験範囲が広く、かつ7科目もあるので、各科目で必要な勉強量を確保するのが最大の難関です。

 そのため、仕事や家庭の事情で勉強時間の捻出が難しい人は、科目合格狙いで2年計画の方がよいかもです。

 ただし、7科目は大なり小なり相互に関連していることと、各科目の難易度が年によって結構変動していることから、できれば7科目一発合格を目指して、地雷科目や不得意科目のリスクヘッジを図るのがおすすめです。

 私の場合は、過去にCIA(公認内部監査人)の受験で7科目中3科目(企業経営理論、財務会計、経営情報システム)の範囲を学習した経験があり、実質的に初学の科目は4科目だけだったため、必要な勉強量は比較的少なめで済みました。

3-2.教材

(1)通信教育(スタディング)の教材

 1次試験では、主に通信教育(スタディング)の教材を使用しました。

 教材の詳細については省略しますが、良かった点は以下の3点です。

 ①基本テキストは内容がコンパクトであり、学習初期に試験範囲の全体像を短時間で把握するのに役立ちました。

 ②基本テキストに細かい事項が書かれていない分、問題集(スマート問題集、過去問セレクト)の解説が比較的充実しており、アウトプット→インプットの流れで効率的に勉強できました

 ③学習マップ(各科目の論点をマインドマップ風にまとめた教材)がPDFデータで提供されており、これをiPad miniに取り込んで、問題集や過去問を解いて間違えた箇所の解説等を学習マップに書き込むことでノート代わりにして、インプット教材を一元化できました。

(2)『一発合格する人は、「これ」しかやらない』(鬼頭政人著、PHP)

 中小企業診断士は必要な学習時間が1000時間と言われており、そのレベルの難関資格を受験するのは初めてだったので、難関資格の勉強法を知るために購入しました。

 この本の教えである「なるべく薄いテキストでインプットを済ませて、アウトプット中心で同じ問題集を繰り返し解く」に従い、1次試験ではスタディング以外の教材には極力手を出さないことにしました。

 2次試験ではこの本の勉強法は採用していません。

(3)スピード問題集 アプリ版(TAC出版)

 経営法務と中小企業経営・政策の2科目について、最新の傾向への対応を強化したいと思い、暗記三兄弟(情報・法務・中小)のみアプリ版で購入しました。3科目のバンドル販売だったので経営情報システムも買いました。

 基本的に外出中のスキマ時間にiPad miniで使用しました。アプリ版の(紙書籍版に対する)メリットは以下のとおりです。

 ①どこでも学習しやすく、電車の中で立った状態でも学習できました。

 ②解答の選択肢をランダムに入れ替える機能があり、答えを選択肢で覚えてしまうことを防げました

 ③学習履歴や正答率を自動で管理できました

 私はスピードテキスト無しのスピ問アプリのみでも大丈夫でしたが、人によってはスピテキが無いと厳しいかもです。

(4)LEC1次ファイナル模試(法務・中小の2科目のみ)

 模試の開催時期終了後に教材だけ購入しました。最新の法改正や制度変更を取り上げた問題が多く、最新情報の収集という意味で役に立ちました。

3-3.学習のプロセス

 スタディングの教材のうち、スマート問題集・過去問セレクトは5周、年度別過去問4年分は3~4周回しました。

 スタディングの教材に関する反省点は、本番直前まで問題横断復習(今のAI問題復習)を使わなかったことです。もっと早くから問題横断復習を使っていれば、もっと学習効率が上がっていたと思います。

 スタディングのAI実力スコアを上げるのをゲーム感覚で楽しんでいました。学習開始時のスコアは3月5日の206点で、自己最高スコアは8月4日の545点でした。

(1)スマート問題集・過去問セレクト(全7科目)1周目(3月5日~4月8日)

 1周目の目的は、1次試験の範囲の全体像をざっと把握することです。

 この時点では、分からない論点があっても気にせずどんどん先に進みます。

 各科目のテキスト分冊(講座)別に、以下①②を行いました。

 ①テキストを見ながら講義動画を視聴します。記憶フラッシュも実際にシャープペンシルで紙(ノート)に書きました。実践フォローアップ講座もあれば動画を視聴しました。

 ②スマート問題集、過去問セレクトを練習モードの一問一答で解きました。

 講義動画は基本的に1.75倍速で視聴しました。

(2)スマート問題集・過去問セレクト(全7科目)2周目(4月10日~5月3日)

 2周目の目的は、知識の定着と体系化でした。2周目から学習マップを使い始めました。

 各科目のテキスト分冊(講座)別に、以下①②を行いました。

 ①最初にテキストを読んでインプットします。講義動画は見ません。

 ②スマート問題集、過去問セレクトを練習モードの一問一答で解きます。解答の復習時には学習マップの関連する箇所を見て、必要に応じて学習マップに書き込んだりしました。これ以降の学習は、全て同様に学習マップを使った復習を行いました。

(3)直前対策講座+R3年度過去問(全7科目)(5月5日~5月14日)

 スタディングで直前対策講座がリリースされたので、科目別に以下①②を一通り行いました。

 ①直前対策講座の講義動画は内容がほぼ基本テキストと同じなので視聴せずに、いきなり論点チェックと予想問題を解きました。

 ②R3年度過去問を練習モードの一問一答で解きました。

(4)スマート問題集・過去問セレクト(全7科目)3周目(5月15日~6月3日)

 3周目の目的は、事前のインプット無しでも正解できるかの確認としました。

 各科目の講座別に、事前のインプット無しでスマート問題集、過去問セレクトを練習モードの一問一答で解きました。

(5)合格模試受験(全7科目)(6月4日)

 スタディングの1次模試である合格模試を自宅で受験しました。

 本来は2日間の模試ですが、1日で全7科目受験しました。

 問題と解答用紙を紙で印刷し、本番試験と同じ科目順で時間を測って解答用紙に解答をシャープペンシルでマーク記入のうえ、全科目終了後にまとめてスタディングのWeb画面へ転記入力しました。

 1次試験では4択と5択の問題が混在しているため、解答用紙でのマークミスの恐れがあります。
 そのため、模試を受けない人も、できれば解答用紙にシャープペンシルで正確にマークする練習は行っておいた方がよいです。私もこの模試で数問マークミスをしてしまったため、本番の試験では念入りにマークミスの確認を行いました。

 合格模試の結果は585点でした。

 (経済:88 財務:80 企業:81 運営:91 法務:80 情報:92 中小:73)

(6)年度別過去問4年分(6科目)R3の2周目+(5科目)R2~H30の1周目(6月6日~6月18日)

 H30~R3の過去問4年分を科目別にタテ解きしました。時間は測らずに、練習モードの一問一答で解きました。

(7)スマート問題集・過去問セレクト(全7科目)4周目(6月20日~7月6日)

 4周目の目的は、2次試験を見据えた知識と理解度の確認としました。

 各科目の講座別に、事前のインプット無しでスマート問題集、過去問セレクトを練習モードの一問一答で解きました。

(8)TACスピ問アプリ(情報・法務・中小の3科目)1~3周目(5月27日~7月5日)

 この期間は、スピ問アプリを自宅では一切使わず、通勤・出張時の鉄道での移動時間と昼休み中のスキマ時間のみで3周回しました。

(9)LEC1次ファイナル全国模試問題(法務・中小の2科目)1周目(7月9日)

 模試の実施時期後に購入した問題を、自宅で時間を測って解きました。

(10)年度別過去問4年分(5科目)R3の3周目+R2~H30の2周目+法務・中小の総復習1周目(7月6日~7月16日)

 法務・中小を除く5科目は、H30~R3の過去問4年分を科目別にタテ解きしました。時間は測らずに、練習モードの一問一答で解きました。

 法務は、R3年度過去問(3周目)+合格模試(2周目)+LEC1次ファイナル模試(2周目)+TACスピ問アプリ(4周目)を解きました。

 中小は、合格模試(2周目)+LEC1次ファイナル模試(2周目)+TACスピ問アプリ(4周目)を解きました。

(11)スマート問題集・過去問セレクト(全7科目)5周目(7月17日~7月23日)

 5周目の目的も、2次試験を見据えた知識と理解度の確認としました。

 各科目の講座別に、事前のインプット無しでスマート問題集、過去問セレクトを練習モードの一問一答で解きました。ただし、スケジュールの都合上、情報・経済・法務の3科目はスマート問題集のみを解き、過去問セレクトは省略しました。

 5周目終了後のタイミングで、初めて問題横断復習を行い、スマート問題集、過去問セレクトの4~5周目で間違えた問題(全105問)の復習を行いました。

(12)年度別過去問4年分(6科目)R3の4周目+(5科目)R2~H30の3周目+(全7科目)合格模試の2周目(7月24日~7月30日)

 H30~R3の過去問4年分と合格模試を科目別にタテ解きしました。時間は測らずに、練習モードの一問一答で解きました。

(13)最後の総復習(7月31日~8月5日)

 本番までのラスト一週間は、AI問題復習のほか、年度別過去問や合格模試のうち100点満点を取れていない分の復習を行いました。

 ちなみに、本番の約一週間前のタイミングで、いきなりAI問題復習の機能が新規導入されました。

3-4.学習のポイント(全科目共通)

(1)スタディングの学習マップを活用する

 問題の採点・復習時に、スタディングの学習マップへいろいろ書きこむことで、一次試験の全てのインプット情報を学習マップに一本化しました。

 学習マップは電子データでGoodNotes5を使ってiPad miniに取り込み、iPad mini上で書き込みを行いました。余白が足りない場合は自分でページを追加しました。

 問題を解いた後は、たとえ正解でも、できるだけ一問毎にテキストまたは学習マップの該当箇所を開いて内容を確認し、インプットの定着と体系化を図りました

(2)問題演習は紙に書いて行う

 直前期を除き、スタディング教材の問題演習は全て自宅の机上で行いました。紙のノートにア~エ(ア~オ)の選択肢を記入し、1つ1つの選択肢に○×を付けながら解答し、正解以外の選択肢も正解ではない理由を確認しました。選択肢がア~エとa~dの2段階になっている問題は、a~dの選択肢もノートに○×を付けながら解答しました。

 直前期にはスタディング教材もiPad miniでのスキマ時間学習の対象としましたが、その際もiPadのクイックメモ機能を用いて選択肢に○×を付けながら解きました。

3-5.学習のポイント(科目別)

 50代の年寄りということもあり、基本的に文字や数字の羅列を暗記するのが苦手なので、図やグラフなどでイメージ化して理解しながら記憶するよう努めました。

(1)企業経営理論

 企業経営理論では、6月以降は2次試験も意識した1次対策として、スタディングの学習マップを活用し、知識を理論(体系化された知識)として理解することに努めました。

出典:学習マップ(スタディング)

(2)財務会計

 仕訳は、借方と貸方にの矢印を書いて、どう増減するのかの理解に努めました。

出典:学習マップ(スタディング)

 なお、仕訳の勉強法については、タキプロのYoutubeチャンネルにも動画を投稿しています。

 当期費用の計算や原価計算は、紙にボックス図を書いて理解に努めました。

 ファイナンスについても、グラフを書いて理解しました。

(3)経済学・経済政策

 経済学の理論を本当に理解するためには数式での理解が必要ですが、診断士試験ではそこまで求められていないので、数式ではなくグラフを書くことで理解に努めました。

例1:インフレギャップとデフレギャップ
例2:総需要曲線・総供給曲線のシフトによる物価の増減

(4)運営管理、経営情報システム

 馴染みがなくイメージしにくい用語が多かったので、Googleの画像検索を駆使してネット上からイメージ画像を探し、学習マップの余白に貼り付けて理解に努めました。

(5)経営法務

 条文同士の共通する部分や異なる部分を意識して、論理的かつ体系的に全体の構造を理解するよう努めました。

筆者作成
筆者作成

(6)中小企業経営・政策

 この科目では、中小企業白書、中小企業政策ともに、学習マップを自分で1から作り直すぐらいの感じで学習マップに書き込みまくっていました。

筆者作成

3-6.学習結果の推移(年度別過去問演習)

3-7.1次試験当日に向けて

(1)目標得点

 7月1日時点で考えた学習ポートフォリオを基に、500点を目標得点に設定しました。

(内訳)企業・財務・運営:各80点、情報・経済:各70点、法務・中小:各60点

 1次試験の得点は2次試験の得点に加算されず、かつ6割(420点)以上で合格の絶対評価のため、基本的には無駄に高得点を狙う必要はありません。

 ただし、1次試験は毎年各科目の難易度が変動し、1次試験自体の合格率も一定ではないため、どの科目が難化しても足切りを回避して合計で6割以上取れるよう、得点の余力を確保しておくことが望ましいです。

 また、私が勉強の合間の息抜きでよく見ていたYoutubeチャンネル「まとめシート流!絶対合格チャンネル」で野網美帆子さんが言っていた「ストレート合格者には1次高得点者が多い気がします」というコメントの影響を受けて、2次試験と関連の深い3科目(企業経営理論、財務会計、運営管理)については高得点を狙うことにしました。

(2)禁酒期間の設定

 7月19日から1次試験終了の8月7日までの20日間、睡眠時間と健康確保のため禁酒しました。

(3)試験当日に持って行った方がよいもの

①傘
 試験時期が夏場なので、天気予報が晴でもゲリラ豪雨のリスクがあります。実際の例として、1日目(令和4年8月6日)の大阪会場(マイドームおおさか)では、朝の最寄駅から会場までの移動中にゲリラ豪雨が発生しました。

②会場が寒い時に羽織る用の服
 会場が大部屋の場合、席によっては冷房が直撃して寒いことがあります。

③ラムネ
 試験では脳が疲れるので、回復アイテムとしてラムネが非常に役立ちました。

(4)ファイナルペーパー

 学習マップをそのままファイナルペーパーとしました。

 試験当日の休憩時間中は、疲れた脳の回復を優先したため、ほとんど勉強せずに過ごしました。

(5)試験当日の応援歌

 1次試験当日は、朝からZARDの「負けないで」を聴いてテンションを上げました。

3-8.試験結果

 試験結果(自己採点)は、財務(68点)のみが目標未達で、それ以外の6科目は目標を達成できました。

 ちなみに、全員正解扱いとなった運営管理の第3問と経営情報システムの第6問は、両方とも元から正解しており、追加の加点はありませんでした。

科目自己採点結果コメント
経済学・経済政策88点最初の科目では良いコンディションで取り組め、目標(70点)以上の高得点を取ることができました
財務会計68点予想よりも難しく、目標得点の80点に届きませんでした
企業経営理論80点昼食を食べ過ぎたせいか、途中で集中力が落ち気味でしたが、何とか目標の80点は取れました
運営管理83点1日目最後の科目で、気合を入れ直して集中力を取り戻し、目標(80点)を上回る得点を取れました
経営法務80点予想外の易化で、目標(60点)以上の高得点を取れました
経営情報システム72点直前期に一番時間を割かなかった科目で、得意科目ながら72点に留まりましたが、目標得点(70点)通りなので結果オーライです
中小企業経営・政策65点前半の中小企業白書では勉強していた論点がほとんど出題されず50点中27点しか取れませんでしたが、後半の中小企業政策で50点中38点取れたので目標の60点は確保できました
7科目合計536点あくまでも自己採点ですが、7科目中4科目が80点台となり、合計でも目標を超える高得点となりました

4.2次筆記試験

4-1.総評

(1)2次試験の定義

 令和4年度の第2次試験案内・申込書には、2次試験について以下のように書いています。

第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。
(1)筆記試験:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例について、筆記の方法により実施します。
(2)口述試験:筆記試験において相当の成績を修めた方を対象に、口述の方法により実施します。

 すなわち、2次筆記試験の目的は「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかの判定」です。

 「中小企業診断士となるのに必要な応用能力」を私なりに解釈して言い換えると、「中小企業診断士に求められる知識を用いて、事例に合わせて論理的に思考して解答できる能力」だと思います。

(2)2次試験の実力とは

 2次筆記試験は、受験者の上位約18%の相対評価正解が非公開科目合格無しで、試験当日の運の要素が大きいです。ただし、運を掴むためには、最低でも受験者の上位5割に入る実力を付ける必要があります。

2次試験の実力とは、次の3つであると考えます。

知識・1次試験で学習した知識(1次知識)のほか、中小企業白書(受験する年に出た最新版)の内容、試験委員の著書の内容など、中小企業診断士試験に関連した知識
テクニック・80分で解くのは難しい2次筆記試験の問題を80分で解くための時短テクニック
・基本的に、2次筆記試験に合格する以外の役には立たないが、テクニックが無いと合格するのは難しい
スキル・論理的思考力、読み書き能力、数字を取り扱う能力など、ビジネス全般で求められるスキル

 2次対策の大きな流れとしては、知識のうち1次知識の体系的な理解に関しては1次試験までに終わらせておき、1次試験終了後に「テクニック→スキル」の順で実力アップに努めました。

 「テクニック→スキル」の順とした理由は、「『まとめシート』流!ゼロから始める2次対策」(以下「まとめシート流」)に書いてあった「80分の時間制限の中で、作れる解答の質を徐々に上げていくアプローチが望ましい」という考え方を採用したためです。

(3)2次対策の基本方針

 2次試験と1次試験とは別物であると考え、2次対策については1次対策の延長線上では行わず、以下①②の方針にて挑むこととしました。

①過去問演習を中心として行い、過去問の解答・解説は複数の教材を併用する
 1次試験の問題は正解があるため、1次対策ではスピ問やLEC模試のようなオリジナル問題は別として、過去問の解答・解説に関してはスタディングの教材のみを使用していました。

 一方、2次試験では正解が非公開であるため、過去問の解答・解説に関しても1つの教材を絶対とするのではなく、複数の教材を比較することで、自分の頭で何が正解(に近い)かを考えることにしました。

②過去問演習時には復習と振り返りを確実に行い、自分の解答プロセスの問題点とその原因を特定のうえ対策を立てる
 1次試験では解答プロセスという考え方を採用していませんでしたが、2次試験では解答プロセスに沿って解答を作成していくため、解答に問題がある場合は解答プロセスのどの部分に原因があるかを特定のうえ、その対策を立てて実行することにより着実に改善を図ることとしました。

4-2.解答プロセス

(1)解答プロセスの大きな流れ

 テクニックのうち「解答プロセスの大きな流れ」については、いろいろ情報収集のうえ試行錯誤した結果、最終的に次の4段階で定義しました。

プロセスアウトプット
①設問解釈問題文ページへの書き込み
②与件文解釈与件文ページへの書き込み
③解答骨子の作成解答メモへの書き込み
④解答作成解答用紙への書き込み

(2)事例Ⅰ~Ⅲでの80分間の解答プロセス

 学習前半期は「30日でマスターできる 解き方の黄金手順」(以下「黄金手順」)、後半期はまとめシート流のプロセスを主に採用して、自分流にカスタマイズしたものを自分の解答プロセスとしました。

 黄金手順からまとめシート流に乗り換えた理由は以下①②の2つです。

 ①黄金手順では、解答メモは使わずに解答骨子も問題文ページに書き込みますが、事例演習を繰り返す中で、解答の質を上げるためには解答メモを作ってそこに解答骨子を書き込む方が自分に合っていることに気付きました。

 解答メモを作る場合、黄金手順のプロセスでは解答作成の時間が圧迫されますが、まとめシート流なら解答骨子作成と解答作成の両方の時間をきちんと確保できるため、まとめシート流に乗り換えました。

 ②本来はまとめシート流を採用したかったところ、学習当初はまとめシート流では80分で書けず、黄金手順なら80分で書けたので黄金手順を採用しましたが、途中からまとめシート流のプロセスでも80分で書けるようになったため、まとめシート流に乗り換えました。ただし、どう頑張っても解答作成に40分確保するのは無理でしたので、解答作成は35分としました。

解答プロセス事例演習時の 目安時間2次試験本番 の実績時間
①最初にやること1分(累計1分)1分(累計1分)
②設問解釈9分(累計10分)4分(累計5分)
③与件文解釈10分(累計20分)10分(累計15分)
④解答メモへの解答骨子記入25分(累計45分)30分(累計45分)
⑤解答用紙への解答記入35分(累計80分)35分(累計80分)

4-3.教材

 2次対策では、スタディングの教材も使用しましたが、スタディング以外の教材を主に使用しました。

(1)スタディングのロジックマップ

 事例Ⅰ~Ⅲでは、まとめシート流をメイン教材としたうえで、スタディングのロジックマップをサブ教材として使いました。わざわざ2つの教材を使った理由は、前述の「2次対策の基本方針」にも記載のとおり、1つの教材の解答を絶対的な正解であると勘違いしないためです。

 事例Ⅳはまとめシート流が無かったので、ロジックマップをメイン教材としたうえで、「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」をサブ教材として使うことにしました。

 スタディングの事例Ⅳ解答は、他の予備校や事例Ⅳ全知全ノウの解答と較べると個性的な解答が多かった印象です。例えば、R2年度の第4問設問2では、スタディングの解答は4.02%でしたが、他の予備校や事例Ⅳ全知全ノウの解答は4.18%でした。

(2)スタディングの2次テキスト(事例Ⅳのみ使用)

 スタディングの2次対策教材は、基本的にはロジックマップしか使っていませんでしたが、事例Ⅳでロジックマップではどうしても理解できない場合のみ2次テキストも参照していました。

(3)「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策(野網美帆子、kindle電子出版)

 事例Ⅰ~Ⅲのテクニック解説本の決定版で、独学やスタディングだけの人にとって強い味方になると思います。

 個人的に一番刺さったのは第3章「2次試験の勉強方法」で、復習と振り返りの重要性を理解しました。

(4)「まとめシート」流!解法実況(野網美帆子、kindle電子出版)

 事例Ⅰ~Ⅲのメイン教材として、H24~R3の10年分をkindle unlimitedで利用しました。

 この本の良い部分は、解答プロセスの各アウトプットが全て書いてあることと、現実的に80分で書けそうな解答を書いていることです。

(5)30日でマスターできる 解き方の黄金手順(中央経済社)

 テクニックのうち、80分間の解答プロセスに特化した教材。過去問演習の初期にはまとめシート流では80分で解答できなかったので、この本のプロセスを利用しました。

 前述のとおり、途中からまとめシート流の解答プロセスに乗り換えましたが、「与件分のSWOTに印を付ける」と「6色マーカーを使う」だけ引き続き活用しました。

(6)ふぞろいな合格答案10年データブック(同友館)

 H19~H28年度の10年分の答案分析データ。私はH24以降の5年分しか利用していませんが、自分が必要としている部分(自己採点に必要な部分)だけに絞った内容で、コスパは高かったです。

(7)ふぞろいな答案分析5(同友館)

 H29~H30年度の2年分の答案分析データ。10年データブックと同様、自己採点に必要な部分だけだったのが良かったです。

(8)ふぞろいな合格答案12・13・14・15(同友館)

 「ふぞろいは1次試験前に買っておいた方が良い」という情報をネットで見て、よく分からずにamazonで12以降の4年分を買いそろえましたが、12は答案分析5と年度が被っていたため買ったまま一度も使いませんでした。

 13と14はR1とR2年度分で、答案分析の部分を自己採点に使用しました。私のようにふぞろいを自己採点のみに使う人には、「ふぞろいな答案分析6」の方を買うことをお勧めします

 15はR3年度版で、答案分析の部分を自己採点に使用しました。

(9)TBC速修2次テキスト(山口正浩、早稲田出版)

 もともと6月に「抽象化ブロックシート」だけを利用するために購入しており、それ以外の部分は「過去問事例のネタバレが嫌」という理由で読んでいませんでした。

 過去問演習を進める中で、私が解答の質を高めるためには「まとめシート流」と「ふぞろい」だけでは難しいと感じてきたので、9月下旬から1週間ぐらいの期間で、このテキストのうち事例Ⅰ~Ⅲの部分の動画視聴と演習に取り組みました。

 このテキストにより、SWOT分析と他の設問との一貫性とか、強みを更にVRIO分析する等の上級テクニックを試験本番1カ月前のタイミングでやっと理解できました。それにより、それ以降の解答の質的向上に役立ったと思います。

 抽象化ブロックシートも、単体で使っていてもなかなか覚えられませんでしたが、速修テキストを学習することで理解が深まりました

(10)TBC速修2次過去問題集Ⅶ令和元~3年度(山口正浩、早稲田出版)

 R1~R3の3年分の過去問解説。本の値段は高めですが、動画も含めれば高くないと感じました。2周目と3周目の事例演習後の復習時に、事例Ⅰ~Ⅲだけ動画視聴しました。

 動画とのセットで、設問解釈と与件文解釈の部分がとても参考になりました。

 80分の使い方については触れていませんので、その部分は他の教材と併用する必要があります。

(11)2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ(関山春紀、川口紀裕、同友館)

 想定問題集(100字トレーニング)の部分だけを利用するために購入しました。最初にWeb上の無料版想定問題集を使って良さに気付いたので、後から書籍版の方も購入しました。

 この教材の100字トレーニングが気に入った理由は、以下の2つです。

 ①2次筆記試験の解答構成に即した実践的なトレーニングができること。

 ②解答の文章(日本語)が上手で読みやすく、文章作成の参考になったこと。

(12)事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(関山春紀、川口紀裕、岩間隆寿、霜田亮、香川大輔、同友館)

 最初は事例Ⅳの問題集として購入しましたが、10問ほど解いてみた結果、問題集ではなくテキストとして利用することにしました。

 問題集として使わない理由は、本来第1問から第4問まで一式の筈の過去問事例をバラバラの単品で解くことに違和感を覚えたためです。そのため、過去問は事例Ⅳ一式で時間を測って解き、その復習用としてこの本を利用しました。

 スタディングのロジックマップをメイン教材、こちらをサブ教材として、スタディングの解答に納得が行かない時などにこちらを参照しました。

(13)中小企業診断士 第2次試験 事例IVの解き方(TAC出版)

 事例Ⅳについては、過去問より易しい問題でトレーニングをした方が良いと思い購入しました。「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」と同じ理由で過去問は解かずに、基礎問題と応用問題だけを2回解きました

 2次試験を受験する場合、少なくともこの問題集の基礎問題と応用問題をきちんと理解している必要があると思います。

(14)中小企業診断士試験独学ギリギリストレート合格した経験から伝えたいこと 2次試験編(中受準一、kindle出版)

 電子出版の合格体験記本。著者はR3年度合格のスタディング生の人で、個人的にはkindle出版の合格体験記の中で一番役に立ちました。

 一番役に立ったのは、過去問事例の日別実績スケジュールを公開していたことです。8月下旬頃、学習スケジュールを見直して事例数を増やす検討をしていた際に、とても参考になりました。

4-4.学習プロセス(1次試験前)

 1次試験前には主に情報収集と1次知識の学習を行い、過去問事例演習は1次試験後から開始しました。

 1次試験前にR1~R3の過去問を解いた分は、採点や復習をしていないため、過去問演習の事例数には含めていません。

(1)R2年度過去問(事例Ⅰ~Ⅳ)を、スタディングの教材を使って解く(4月9日)

 スタディングの1次試験教材のスマート問題集・過去問セレクト1周目が終わったタイミングで、スタディングの2次合格メソッド講座を受講のうえ、R2の事例Ⅰ~Ⅳにチャレンジしてみました。

 この時点での目的は、2次試験で何が問われるのかを知ることです。

 4事例とも、80分をオーバーしても全然解けませんでした。

(2)R3年度過去問(事例Ⅰ~Ⅳ)を、まとめシート流の教材を使って解く(5月4日)

 スタディングの1次教材のスマート問題集・過去問セレクト2周目が終わったタイミングで、今度はまとめシート流の解法を使って、R3の事例Ⅰ~Ⅲにチャレンジしてみました。事例Ⅳについては、スタディングの教材を使ってチャレンジしました。

 今回も全然解けませんでした。

(3)R1年度過去問(事例Ⅰ~Ⅳ)を、まとめシート流の教材を使って解く(6月5日)

 スタディングの1次試験のスマート問題集・過去問セレクト3周目が終わったタイミングで、まとめシート流の解法を使って、R1の事例Ⅰ~Ⅲにチャレンジしてみました。事例Ⅳについても、スタディングの教材を使ってチャレンジしました。

 今回も前回同様に全然解けませんでしたが、今後何をする必要があるか、少しずつ方向性が見えてきました。具体的には以下の2つです。

 ①事例Ⅰ~Ⅲは、1次試験の知識を使えるようになる必要がある。

 ②事例Ⅳは、過去問より易しい問題集でトレーニングした方がよい。

(4)2次試験の情報収集と基礎トレーニングの開始(6月7日~6月30日)

 スタディングの勉強仲間SNSやネットの情報から、今後買い揃えるべき教材の情報を収集し、TBC速修2次テキストなど、その時点で買える教材は先行して購入しました。

 この時期にGoodNotes5の存在を知り、iPad miniを活用したスキマ時間での100字トレーニングを開始しました。この時期は、まとめシート流の100字トレーニングを一通り実施しました。

 事例Ⅳ対策として、事例Ⅳ全知全ノウの問題を10問ぐらい解きましたが、きちんと正解できた問題が1問もなく、もっと易しい問題集の必要性を感じました。

4-5.学習プロセス(1次試験後)

(0)1次の学習法のアンラーニングと2次の学習法の情報収集(8月8日~8月10日)

 1次試験終了後、最初の3日間は勉強自体を行わずに、ネットを検索しまくって2次試験の学習法の情報収集を行いました。これにより、頭の中から1次試験の学習法を追い出して2次試験の学習法にアップデートしました。

(1)TAC事例Ⅳの解き方の1周目(8月11日~9月7日)

 過去問事例演習と並行して開始し、基礎問題と応用問題だけを解きました。

 過去問事例演習に思った以上の時間を取られたため、薄い問題集ながら1周するのに4週間近くかかりました。

(2)TAC事例Ⅳの解き方の2周目(9月9日~10月6日)

 1周目と同様、過去問事例演習と並行して実施し、基礎問題と応用問題だけを解きました。

(3)過去問10年分演習(事例Ⅰ~Ⅳ)1周目

 過去問事例演習については、H24~R3年度の10年分を年度別にヨコ解きすることにしました。

 演習のプロセスは以下のとおりです。

 ①問題用紙は中小企業診断協会のWebサイトからダウンロードしてB5で印刷する。また、解答用紙はAASのWebサイトからダウンロードしてA4で印刷する。

 ②時間を測って80分間で解答用紙に解答を記入する。80分以内に全問解答できない場合は、一旦80分で打ち切ったうえで、残りの部分を回答する。

 ③ふぞろいで解答をキーワード採点し、定量スコア化する。

 ④事例Ⅰ~Ⅲでは、まとめシート流の設問解釈、与件文のピックアップ、解答骨子、解答の全プロセスを読んで理解し、自分の全プロセスと比較して、自分は各プロセスでどこが出来ていてどこが出来ていないかを確認する。また、スタディングの解答とも比較する。
 事例Ⅰ~ⅢのうちH29~R3の5年分については、まとめシート流とスタディングの解答もふぞろいキーワード採点して、自分の採点結果と比較することで更に理解を深める。
 事例Ⅳでは、スタディングのロジックマップの解答解説を読んで理解し、自分の解答と比較してどこが出来ていてどこが出来ていないかを確認する。

【まとめシート流と自分の解答との解答プロセスの比較表(例:R1事例Ⅱ第2問)】

模範解答の出典:「まとめシート」流!解法実況(野網美帆子、kindle電子出版)、ふぞろいな合格答案13(同友館)、ロジックマップ(スタディング)

 ⑤振り返り結果を洗い出したうえで、エクセル表に問題点、原因、対策を書き出して記録する。

【例:R1事例Ⅱ第2問】

(3-1)当初計画ペース:H24~H26の3年分(8月13日~9月2日)

 1次試験の1週間前に立てた当初計画では、週4事例(事例Ⅰ~Ⅳの1年分)のペースで過去問を10週かけて演習し、合計40事例で2次試験に合格する計画でした。

 ところが、実際に事例演習を開始してみると、H24~H26の3年分12事例を解いても全然実力が上がった実感がなく、むしろ基本的な部分で躓いていて実力が上がるところまでたどり着けていないことに気が付いてきました。

 そこで、ネット上の合格体験記などの情報を収集して分析した結果、自分の実力では40事例で合格するのは無理だと判断し、9月以降は演習のペースを週6~8事例に増やして、2次試験までに合計80事例の演習を行う計画に修正しました。

(3-2)修正計画ペース:H27~R3の7年分(9月3日~9月26日)

 当初計画ペースでは、1事例あたり「80分の演習+その後の復習と振り返り」で平均6時間ぐらいかかっていました。

 修正後の計画では、1事例あたりの学習時間は6時間のままで、1日あたりの学習時間を増やすことで事例演習のペースを上げることにしました。

 9月以降の2カ月間の学習時間は、平日が1日あたり3~5時間(朝2時間、通勤中と昼休みで1時間、晩0~2時間(帰宅時間による))で、休日は1日あたり12~13時間を確保していました。

 また、通信教育(スタディング)の会員Webページ内にある勉強仲間SNSへの投稿も、8月までは割と活発に投稿していましたが、9月以降は最小限に控えることで、それまでSNSに費やしていた時間も勉強に充てることにしました。

 私は元々、家族以外の周囲の人には中小企業診断士試験の受験を伝えておらず、リアルでの勉強仲間はいませんでした。
 そのうえスタディングの勉強仲間SNSでの交流も控えて勉強に集中することで、この時期には本当に孤独な戦いの日々を過ごしていました。

 この時期に私の心の支えになっていたのが一発合格道場のブログでした。昨年ブログを執筆されていた一発合格道場13代目のメンバーの皆さんには、本当に感謝しています。

(4)TBC速修2次テキストの演習(事例Ⅰ~Ⅲ)(9月27日~10月2日)

 過去問10年分演習の結果、80分以内に全問解答できるようにはなりましたが、解答の質が合格レベルには至らないことを実感したため、6月に購入したまま放置していたTBC速修2次テキストを使って勉強してみました。

 事例Ⅰ~Ⅲについて、講義動画を視聴したあと演習問題を解き、演習問題の解説動画を視聴しました。

 過去問を10年分解いた後にTBC速修2次テキストの演習に取り組んだ結果、事例Ⅰ~Ⅲに対する理解のレベルが向上したと思います。

(5)過去問6年分演習(事例Ⅰ~Ⅲ)+10年分演習(事例Ⅳ)2周目(10月2日~10月18日)

 事例Ⅰ~ⅢはH28~R3の6年分を年度別にヨコ解きしました。事例ⅣはH24~R3の10年分をタテ解きしました。

 演習のプロセスは1周目と同じですが、事例Ⅰ~ⅢのうちR1~R3の3年分は復習時にTBC速修2次過去問題集とその解説動画を視聴して更に理解を深めました

 2周目では、1周目よりも復習と振り返りが効率的に行えたので、1事例あたりの学習時間はTBCの解説動画視聴を含めても4~5時間まで短縮できました。

(6)スタディング有志の勉強会に参加(10月9日)

 私の学習計画では各年度の過去問を解く順番を予め決めていたので、当初の計画では過去問のネタバレを防ぐため勉強会には参加しない方針でした。

 その後、過去問演習を進めていくうちに、独学における他者の視点を入れることの重要性に気付いてきました。

 そこで、過去問10年分を1周した後に、スタディング利用者が有志で開催しているオンラインでの勉強会へ参加させてもらうこととし、2次試験本番の3週間前である10月9日に開催された最終回の勉強会へ参加しました。

 勉強会のお題はR3年度事例Ⅱで、9月24日に過去問演習で書いた解答をそのまま提出しました。私のチームは優秀な方ばかりで、ふぞろい自己採点の点数は私が一番低かったです。

 当日は、お互いが提出した解答(第1問~第4問の全ての解答)を見ながら受験生4人で意見交換を行いました。普段一人で復習や振り返りを行っているのとは違い、自分が気付かなかった視点からの意見も聞けて、とても勉強になりました

 また、皆さんの2次試験に向けての意気込みを聞くことで、自分も残りの日々を最後まで諦めずにベストを尽くそうという気になり、モチベーションが高まりました

 ちなみに、この時に同じチームだった4人のうち私を含めた3人は、R4年度の2次試験に一発で合格できました。

 そのため、一回しか勉強会に参加していない私にとっては、スタディング有志の勉強会は合格率75%の勉強会でした

(7)過去問3年分演習(事例Ⅰ~Ⅲ)+8年分演習(事例Ⅳ)3周目(10月18日~10月28日)

 R1~R3の直近3年分は事例Ⅰ~Ⅳを年度別でヨコ解きしました。H26~H30の5年分は事例Ⅳのみをタテ解きしました。

 演習のプロセスは2周目と同じで。事例Ⅰ~ⅢのR1~R3では復習時にTBC速修2次過去問題集とその解説動画を再度視聴しました

 2次筆記試験の前週に岐阜県東部への2泊3日の宿泊出張が入ったので、この間に宿泊先で事例Ⅳを4事例(H27~H30の4年分)解きました。

(8)スキマ時間を活用した100字トレーニング(8月23日~10月28日)

 2次試験ではスキマ時間の活用が難しいですが、iPad mini、GoodNotes5、タッチペンを使うことで、移動時間や昼休みなどに100字トレーニングをやろうと思えばできます。

 1次試験後には、主に「全ノウハウ想定問題集」の100字トレーニングを行いました。自分でマス目入りのトレーニングシートを作り、以下のプロセスでトレーニングしました。

 ①トレーニングシートの設問文を設問解釈し、解答骨子をメモしたうえで、マス目に解答を書き込みます。

 ②模範解答と自分の解答を比較します。当初は内容の違いを気にしていましたが、後半は内容よりも文章の構成や読みやすさの方を気にするようになりました

 ③解答に関係する1次知識について、GoodNotes5に取り込んである抽象化ブロックシートやスタディング学習マップの関連箇所を復習することで、知識の定着を図りました。

設問の出典:『 2 次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ』2022年版 付録・Web 版 与件文ナシ!「アウトプット力向上・編集力向上・知識定着」に役立つ『想定問題集』(同友館)

(9)本番前日の最後の過去問事例演習(事例Ⅰ~Ⅲ)(10月29日)

 H27年度の事例Ⅰ~Ⅲ(2回目)を最後の総まとめとして解いてみました。

 その結果、事例Ⅰで41点を叩き出してしまい、翌日の試験本番は相当苦しい戦いになることを覚悟しました
 

過去問事例演習の日別実績

①②③は周回数 合計88事例(Ⅰ~Ⅲ各20事例、Ⅳ28事例)

4-6.学習のポイント

(1)過去問事例演習では、必ず時間を測って解答を作成する

 2次筆記試験では、事例Ⅰ~Ⅳの全てにおいて、初見の問題を十分に考えて質の高い解答を書こうとすると80分では足りないと思います。

 そのため、80分以内で問題を解く練習を重ねることで、80分で60点以上を取るためにはどれくらいの完成度を目指すべきか80分の時間配分をどのように行い、どこにこだわってどこを割り切るべきか、といったノウハウを自分で編み出して身に付ける必要があります。

 私の感想として、初見の問題で一番時間が不足しやすいのが事例Ⅳだと思います。そのため、事例Ⅳでも貴重な過去問は単品ではなく年度別の全問セットで時間を測って解き、タイムマネジメントのトレーニングを行った方が良いと思います。

 また、演習は80分で行う代わりに、復習と振り返りは時間をかけて行い、解答に至るプロセスをきちんと理解するよう努めました。

 過去問演習の1周目の復習では、模範解答教材の解答プロセスを理解する部分に時間をかけていたので、前述のとおり1事例あたりの学習時間に演習も含めて6時間ぐらいかけていました。

 2周目以降は、1周目よりも復習が効率的に行えるようになってきたので、1事例あたりの学習時間も2周目で4~5時間、3周目で3~4時間ぐらいまで短縮できるようになりました。

(2)事例Ⅰ~Ⅲの過去問事例演習では、2周目以降も必ず解答プロセスを意識して解答する

 事例演習の復習と振り返りでは、ふぞろいなどの模範解答そのものを覚えるのではなく、問題の与件文と設問文からなぜその解答に至るのかという、解答プロセスの理解の方が重要です。

 そのため、2周目以降の事例演習でも、模範解答を覚えて解答を出発点に書くのではなく、解答プロセスを踏んで設問文や与件文を解釈し、その解釈および1次知識から当たり前に言える解答を書くことを意識する必要があります。

 模範解答を覚える勉強法の場合、過去問を何周か回せばふぞろいキーワード採点で80点台や90点台の高得点が取れるようになるかもしれませんが、その勉強法だと本番の試験で傾向や目先を変えられた場合に対応できないリスクがあります

 一方、解答プロセスを意識した勉強法の場合、事例Ⅰ~Ⅲではふぞろいキーワード採点で高得点を取れませんが、むしろその方が初見の問題への対応力は身に付くと思います。

 ちなみに、私がまとめシート流とスタディングの模範解答をふぞろいキーワード採点したところ、大体が60点台~70点台でしたので、解答プロセスに沿った解答であればふぞろいキーワード採点は70点ぐらい取れていれば十分だと思っていました。

 ただし、正解のある事例Ⅳは話が別で、事例演習での得点は高い方が望ましいです。

 その場合でも、模範解答を覚えるのではなく、事例Ⅳの各論点の解答プロセスを理解することが重要です。

(3)書いた解答は、なるべく他人に読んでもらってフィードバックを貰うことが望ましい

 仕事で日常的に文章を書いて他人に読んでもらう機会の多い人はよいですが、そうでない場合、自分の文章が他人に伝わっているか、自分の文章が読みやすいか、を自分で判断するのはかなり難しいので、自分が書いた解答を他人に読んでもらってフィードバックを貰う機会を作ることが望ましいです。

 受験校で講師の添削を受けるのもよいですが、独学の場合は、勉強会に参加して参加者で互いに他人の解答を読み、率直な意見交換をできれば実力アップにつながりやすいと思います。

 私は、中小企業診断士の受験では1回だけ勉強会に参加しましたが、自分一人の勉強では気付かなかった多くの気づきを得ることができ、たいへん有意義な場でした。

 仕事や家事・育児などで勉強会への参加が難しい場合も、オンラインで勉強仲間を作って互いの解答に対してフィードバックしたり、それも難しい場合は互いの解答を共有したりするだけでも勉強になると思います。

4-7.学習結果の推移

過去問事例演習のふぞろい採点結果 合計88事例(Ⅰ~Ⅲ各20事例、Ⅳ28事例)

4-8.2次筆記試験当日へ向けて

(1)目標得点

 2次試験では、1次試験と較べると最後まで得点が安定せず、本番前日のH27年度事例Ⅰの演習(2回目)でふぞろい自己採点41点を叩き出すような状態だったので、とにかく合計で240点以上、全事例40点以上取れれば何でもよしとしました。

(2)禁酒期間の設定

 9月25日から10月30日の2次筆記試験終了までの35日間、睡眠時間と健康の確保のため禁酒しました。

(3)2次対策期間中の応援歌

 特に9月以降の孤独に勉強していた時期は、朝起きて勉強を始める前に、森高千里さんの「勉強の歌」を聴いてモチベーションを高めていました。

(4)当日の装備

 マーカーは、裏写りしにくいパイロットのフリクションライト蛍光ペン6色を使用しました。

 シャープペンシルは、三菱鉛筆のクルトガアドバンス(0.5mm)をメインで使用し、予備として普通のクルトガを用意しました。

 消しゴムは、普通のモノ消しゴムのほか、マス目の文字消し用としてモノスティックを用意しました。

 電卓は、カシオのJS-20DC-GBを用意しました。

 問題用紙からメモ用紙を切り離す用の物差しとして、クツワのハイラインアルミ定規を用意しましたが、手でも簡単に切り離せたので使いませんでした。

 赤ペン(ゼブラのSARASA)は、与件文に段落番号などを書き込む用に使いました。

4-9.試験結果

(1)試験当日(令和4年10月30日)

 試験本番では、一番苦手と思っていた事例Ⅰが過去問事例演習時よりもスムーズに全問解答でき、幸先の良いスタートとなりました。

 続く事例Ⅱと事例Ⅲについても、内容はともかく80分以内で全問解答できて、このまま事例Ⅳも乗り切れれば合格できるのではないかと思い始めました。

 ところが、最後の事例Ⅳでは、第1問でいきなり想定していなかった生産性の指標が出てきて面喰いました。そのため生産性の問題を後回しにして第2問に移ったところ、ここでも想定していなかったセールスミックスの問題に動揺し、すっかりペースが乱れてしまいました。その後も第1問~第4問の間をうろうろするなどして時間をロスしてしまい、第1問から第4問までどれ1つ完答できていない状態で80分が終了しました。

 過去問事例演習では一番点数の良かった事例Ⅳが一番書けず、事例Ⅲまでの合格気分も吹き飛んでしまい、会場である大阪アカデミアからの帰り道の足取りは重かったです。

(2)試験翌日から2次筆記試験合格発表日まで

 試験の翌日以降にネットから入手した受験校の事例Ⅳ模範解答を見たところ、何とか解答を書いた第3問の設問1と設問2も正解できていないことが判明し、その時点で完全に足切りを食らったと思い込んでしまいました。

 そのため、1月の結果発表までの間は中小企業診断士試験の事は一旦忘れることにしました。
 11月と12月の2カ月間は、仕事で泊まりの出張に4回行ったり、受験勉強中に見る時間がなかったお笑い芸人さんの動画を見まくったり、1月から録画していたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を第1話から一気に見たり、1年ぶりにUSJに行ったりして、勉強から離れた生活を過ごしていました。

 その結果、今年の正月明けの時点では、不合格が確定次第、中小企業診断士試験から撤退するつもりになっていました。

(3)2次筆記試験合格発表日(令和5年1月12日)

 合格発表日当日、不合格を確認するつもりで中小企業診断協会のWebサイトを確認したところ、私の受験番号が記載されていました。

 最初は受験番号の勘違いではないかと思いましたが、本当に合格していることが分かってくると、「事例Ⅳが全然解けなかったのに、何で合格なの?」という試験に対する疑問の気持ちが嬉しさよりも先に来ました。

 その後、スタディングの受講生有志のオンラインコミュニティへ合格した旨を報告したところ、そこで交流のあった人からお祝いのコメントをいただき、ようやく合格して嬉しいと思うようになってきました。

 ただし、本当に合格を実感できるようになったのは、2月の口述試験の合格発表後の後でした。

5.2次口述試験

5-1.総評

 2次筆記試験合格者を対象とした合格率99%以上の試験です。

 当日に発熱や体調不良が無く、受付指定時間に遅れずに会場へ行き、試験中に何か話せれば恐らく合格できると思います。

5-2.試験の内容

 面接形式で、自分が受験した年度の2次筆記試験の事例企業に関して口頭で質問され、口述で答えます。

 1人当たりの試験時間は10分です。面接官は2人で、各面接官が、それぞれ2次筆記試験の事例Ⅰ~Ⅳ(A社~D社)のうち1社の企業について2問程度質問し、2人合わせて2社4問の質問があります。1問あたりの受験生の解答時間は2分です。

 1問あたり2分の持ち時間が余った場合は、追加で質問される場合があるみたいです。そのため、できれば1問あたり2分ちょうどになるよう回答することが望ましいです。

 私への質問は以下の4問でした。

●1人目の面接官:事例Ⅰ(A社)
  ①A社の今後の事業展開をどうしていくか?

  ②大手中食業者との関係をどうしていくか?

●2人目の面接官:事例Ⅱ(B社)
 ①コロナ後に向けて、ホテル・旅館、飲食店との関係をどうしていくか?

 ②B社の直営店について、地元の競合他店舗とどう差別化していくか?
 

 私が回答した内容は記録していないので詳細は忘れましたが、確か、A社に関する質問でも事例Ⅱ的なマーケティング戦略の論点で回答してしまったことは覚えています。

5-3.口述試験対策

(1)事例企業のまとめメモの作成

 口述試験中は資料を見ることができないので、2次筆記試験の事例Ⅰ~Ⅳの与件文および問題文をよく読んで、各事例企業に関する情報を覚えておく必要があります。

 私は、事例企業ごとに与件文の内容をA4一枚ぐらいにまとめて覚えました。

【事例企業まとめメモのサンプル:A社】

(2)模擬面接

 できれば、どこかの受験支援団体が主催しているオンラインの模擬面接を受けておくことをお勧めします。

 私はタキプロの模擬面接を受けましたが、一発合格道場、ふぞろい等でも開催していました。

 模擬面接の申込は、基本的には筆記試験合格発表日に開始し、主催団体によっては速攻で受付終了となります。そのため、2次筆記試験に合格した場合、すぐに各主催団体の受付開始日時を調べた方がよいです。

 私は、口述試験の模擬面接がタキプロとの初の接点であり、この模擬面接の利用がきっかけでタキプロへ参加しました。

 他の受験支援団体の模擬面接のことは知りませんが、タキプロの模擬面接に参加して良かった事項は以下の3つです。

①タキプロは他の受験支援団体と較べて模擬面接の募集人数および開催日数が多く、参加しやすかったこと
 実は、私は一発合格道場の模擬面接に参加したかったのですが、そちらは受付開始後速攻で受付終了となり申込できず、その代わりに一発合格道場で紹介していたタキプロの模擬面接に参加したという経緯があります。

②模擬面接への参加者に対して、お土産資料として「口述試験想定問答集」を提供していたこと
 特に令和4年度は、前年までネット上で口述試験対策の資料を提供していた某受験校が資料を提供しておらず、手元に対策資料があることが安心感につながりました。

③タキプロのYoutubeチャンネルとのシナジーがあったこと
 タキプロではYoutubeチャンネル「タキプロチャンネル」を開設しており、そこで口述試験の演習動画を公開していますが、模擬面接を経験することで演習動画の使い方を理解しやすくなりました。

5-4.口述試験当日へ向けて

(1)健康管理

 試験当日に検温で引っかかると受験できず、来年もう一度筆記試験から受け直す必要があるため、試験当日までは健康管理に十分注意する必要があります。

(2)当日の装備等

 試験当日は、受付指定時間よりも早めに到着しておくことが望ましいです。私は、受付指定時間1時間以上前に到着し、会場近くのスターバックスで待機していました。

 服装はスーツにネクタイが無難です。私の受験会場である大阪ではほぼ全員がその服装でした。

 受験票には、口述試験中に時計のみ使用可能と書いてありました。
 面接会場では、パーテーションを置くためか、自席の前に机がありました。そこに腕時計を置いて、面接官と時計が同時に見えるようにした状態で口述試験を受けました。

5-5.試験結果

 試験結果の発表は令和5年2月1日で、中小企業診断協会のWebサイトを確認したところ、無事に合格していました。

 また、中小企業診断士試験の合格証書と2次筆記試験の得点が郵送で送られてきました。この得点を見て、ようやくこの試験に合格したことを実感できました。

 事例Ⅳの点数は40点ギリギリだと予想していましたが、その事例Ⅳに65点も付いていたことに驚きました。

 参考に、私の事例Ⅳ解答内容の骨子を再現すると、こんな感じでした。

●第1問設問1
 ①売上高総利益率 59.59% →○

 ②棚卸資産回転率 33.41回 →○

 ③労働生産性  276.38% →×

●第1問設問2
 (空白) →×

●第2問設問1
 (a)2,840,000円 →○

 (b)(空白) →×

●第2問設問2
 (空白) →×

●第3問設問1
 (a)675,000円 →×

 (b)何か書いたが内容は忘れた →×(部分点が付いてるかも?)

●第3問設問2
 (a)20,520,000円 →×

 (b)何か書いたが内容は忘れた →×(部分点が付いてるかも?)

 (c)4.60年 →×

●第3問設問3
 (空白) →×

●第4問
 ①円高による為替差損の発生リスク →○?

 ②(空白) →×

■おわりに

 中小企業診断士試験への合格後、タキプロに14期として参加したところ、タキプロには総勉強時間が私の半分以下でストレート合格された優秀な人が何人もおられました。その一方で、何年もかけてモチベーションを維持しながら合格された方々もおられました。また、年代などの属性も様々で、本当に人それぞれの合格ストーリーがあると思います。

 今年受験される皆さまが合格を勝ち取られて、来年合格体験記を書かれることを楽しみにしております。


次回はふぃっしゅんさんの登場です。
お楽しみに!

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