合格体験記(合格のご褒美はなにを買う?)by うじょん

読者のみなさん、受験生のみなさん、こんにちは。

タキプロ14期の うじょん です。

今回で5回目の投稿になります。僕が中小企業診断士に合格するまでの体験記を記載します。

そして、最後に試験勉強中、合格するまで我慢してずっと欲しかった「ご褒美」について書きたいと思います。どうぞ最後まで楽しんでお読みいただけるとうれしいです。

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■合格までの道のり

私の合格までの道のりは4年と長く、受験歴は1次試験を3回、2次試験を3回受けています。多年度生の悔しさやモチベーション維持の難しさ、勉強の継続方法などいろんなことを受験を通じて学ぶことができました。

こちらに私の合格までの道のりを記載します。

 R1年度R2年度R3年度R4年度
1次試験不合格合格受験せず合格
2次試験なし不合格不合格合格
受験会場名古屋名古屋東京東京
勉強方法独学独学通信独学
表:受験結果

R4年度に合格した3回目の受験では、1次試験も2次試験もいずれも独学でした。

独学は孤独との闘いです。勉強方法が合っているのか不安になったり、周りの人との学習状況の差も分からず本当に試験に受かるのかどうか不安になりながら学習するのは本当につらい状況でした。

合格までの4年間。いろいろ試して自分なりの方法で最後に合格することができました。

人それぞれの方法で向き不向きはあるかもしれませんが、私なりの勉強方法の失敗談と成功談を参考にしていただければと思います。

■合格の秘訣

まずは結論ということで1次試験の合格のコツと2次試験の合格のコツを記載します。

1次試験合格の秘訣

・ 過去問完全マスターによるヨコ解き3回転以上する

・ 得意科目をもつ。得意な問題(ジャンル)を増やす

・ 暗記系(情報、法務、中小政策)は最後まであきらめずに復習する

2次試験合格の秘訣

・ 1次試験知識を大切にして復習する

・ 100字トレーニングを繰り返し、問題をみたら解答を連想できるようにする

・ オンライン勉強会などでアウトプットと比較の場をもつ

これらの秘訣は1次試験と2次試験をストレートで合格した4年目に意識して実施したことです。みなさんは4年もかける必要はありません。私の失敗から、1年間で合格できるコツを知って試験勉強の時間を削って効率的に学習してください。

■失敗から学んだこと

1次試験の失敗談

インプット重視で非計画的な勉強

最初に受験した1次試験の結果は、運営管理、経済、情報システムの3科目合格。 

残り4科目は不合格でした。 

このとき中小企業経営・政策は全く勉強せずに受験しています。 

財務・法務もほとんど勉強できていません。 

敗因は、1次試験を1回で受かる気がなく2回くらいはかかるだろうと

最初からあきらめていたこと

気持ちから計画的に全科目合格するスケジュールを組んでいませんでした。 

受験も最初なのでインプット中心の勉強方法になってしまいました。

試験科目7科目をストレートで合格できるとは到底思えず、勉強をして知識が増えているちょっとだけ成長している自分にうれしく酔っている状態。インプットの魔力にかかってしまっていました。これではアウトプットが大切な中小企業診断士試験にとって大きな勘違いでした。 

良かったこととしては、すべての科目を勉強していなくても受験したことです。全7科目の勉強が追い付いていないから「今回は受験しないでおこう」と考えてしまうこともありました。同じように考えている方がいらっしゃったらぜひ、途中でも受験にチャレンジしてください。1科目でも合格していると次の受験が楽になります。また、試験会場の雰囲気を知ることができます。勉強ゼロだったけど最後の1か月の追い込みで、合格になるケースもありますので最後まであきらめずにトライしてみてください。

過去問を解く問題数が少なかった

1年目はスタディングのアプリで過去問題を解いていたのですがスタディングの過去問題だけでは問題数が少ないと思います。アウトプットが非常に重要になりますので、スタディングをやられている方も苦手な科目については、過去問完全マスターを追加するなどして徹底したヨコ解きをおすすめします。 

(※ヨコ解きとは、カテゴリ毎の類似問題を徹底的に学習を繰り返すこと。一方、タテ解きとは、過去問題のように問題をタテにランダムに学習することです。)

2次試験の失敗談

1次試験の知識の重要性に気が付かなかった

前年度に1次試験合格していた科目の運営管理は2次試験の事例Ⅲに大きく関連します。ただ私は1次試験で科目合格していたので2次試験前にはまったく勉強しませんでした。2次試験の知識は1次試験の用語を説明できるレベルまで応用することが求められます。1次試験が合格済みで2次試験のみを受ける場合は特に、2次試験のために1次試験の復習が重要なんです。

私は、1次試験合格後に2次試験を受験する場合はとにかく期間が短いので、運営管理の基礎知識を振り返ることが2次試験勉強期間ではできずに結局2次試験でも事例Ⅲは点数を伸ばせず不合格でした。 

仲間がいなくて自分の実力がわからなかった

2次試験を独学で実施している方も多いのではないでしょうか?

独学の方は特に、自分の解答案を他の方に見てもらう機会がほとんどないと思います。2次試験1回目の私はほとんど自分の解答案を添削してもらうことはありませんでした。

 自分の解答が「ふぞろい」のみんなの答えと同じであればOKとしていませんか?

過去問のキーワードにだけ注目してしまうと、文脈やストーリーが問題の題意と大きくずれてしまうという大きなワナがありますので注意が必要です。ふぞろいの正解は受験生が緊張している中、通常の状況とは異なるピリピリ環境での試験本番の解答です。実力としてはもう少し落ち着いて解答できるはずの受験生が初めて見る問題で解く結果だということを覚えておきましょう。

そのため、ふぞろいでも自分には書けない解答と思わず、この解答は素晴らしいなと思う解答をぜひマネできるようにキーワードの引っ張り方やまとめ方などの型をうまく覚えていきましょう。

予備校のオンラインスクールを受講すれば受かるだろうという甘い考え

1年目の2次試験で独学の限界をすぐに悟り、2年目は予備校の力を借りようと考えました。 

当時、石川県在住だったので予備校に通うという選択肢はなく、通信講座の中から自分に合いそうな予備校の講座を探しました。

予備校のカリキュラムをある程度こなせば受かるのでは?

と安易に考えていたことが甘かったのです。 

特に2次試験特化の予備校ですと、1次試験の知識補填などはほとんどやらないので、1次試験の知識が忘れかけている2年目は特に注意が必要です。予備校のカリキュラムに沿って勉強をしてきましたが、予備校の講義のインプット中心となってしまいました。

勉強会への参加など自分の解答をアウトプットして評価してもらう機会が少なく、結果、ボキャブラリー不足と質問への答えをすらすらと書けるレベルまでにはなれず対応力不足で失敗しました。 

事例Ⅱが2年連続で足切りになった

事例Ⅱは与件文や出題の意図から大きく外れた、自分の経験や意見を書いてしまう、いわゆるポエム化しやすく、与件文に沿わない解答をすると足切りになります。 

私は過去問ではある程度どんな問題も題意に沿って解けるのに、本番では情報整理ができず出題者の意図の解答ができない結果、2年連続、意味不明なポエム的解答を書いてしまって失敗しました。 

初めての問題でもSWOT分析で内部・外部環境を明確に分析し、その中でも何がその会社の持続的な強みなのかを見極める力がなかったこと、解答にストーリー性を持たせるパターンをある程度、持っておけなかったことが敗因でした。 

■合格した年に変えたこと

合格したR4年度は1次試験からやり直しの年になります。 

前年度の試験合格発表から2か月くらい全くやる気が起きず、結局、勉強を開始したのは3月。

ここまでの3年間を無駄にしたくない。合格しないと一生後悔する。 

その思いが再度、チャレンジするモチベーションになりました。 

ただ、今まで通りの試験勉強ではいけない。1年間で合格するためには1次試験をまずしっかり知識から学習しなおし、特に2次試験科目は2次試験知識として重点的に学習するように心がけました。

100字トレーニング 

最近、予備校でも独学の勉強法でもよく実施しているのを聴くようになりました、100字トレーニング。2次筆記試験は100字で書かせる問題が多いので、100字の感覚をつかむのに最適な勉強法です。

私はこのトレーニングを初めてR4年度から開始しました。

まとめシートの特典だった100字トレーニングの問題集、全知全ノウの問題集を参考にしました。毎日こつこつと1日1問以上100字トレーニングをしました。

質問に対する答えの方向性を一貫して覚えることで、ある程度、初見問題でも答えの方向性を見いだせることができるようになります。

勉強会に参加

R4年度から初めて勉強会に参加しました。

勉強会に参加する価値は、指摘をもらうことよりも自分の意見を伝えることで自分の意見に自信を持てることです。

自分の言葉で問題の理解や意見を伝えることが自分の理解を深めることになるのです。

初めての方は勉強会ってちょっと緊張しますよね?

大丈夫です。

最初は緊張するかもしれませんがファシリテートしてくれる方がいて初心者でも始めやすい環境ですよ。

2次筆記試験の答えはみんなと同じ答えをわかりやすく記載することが重要とよく言われます。

独学で自分の答えが合っているのかどうか心配になっている方はぜひ勉強会に参加してみてはいかがでしょうか?自分の答えを説明すること、自分の答えを指摘してもらうこと、勉強仲間と比較できる場をもつことが自分の答えを客観的にみることになりますのでとてもお勧めします。

勉強会はタキプロも開催していますし、オンラインやリアル、Facebook活用などいろんな形式で開催していますので、ご自身の都合に合わせた勉強会への参加をぜひおすすめします。

ファイナルペーパー作成 

ファイナルペーパーって聞いたことはあるでしょうか?

ァイナルペーパーとは、試験直前や試験日に事例ごとの特に大切なことをまとめた資料です。

最終的に何が大切なのかポイントを整理することができます。

2次筆記試験は、自分の解答方法(解法)を体にしみ込ませることが、本番の緊張を和らげて自信につながります。ファイナルペーパーにも事例ごとの解法を記載して、呪文のように繰り返し唱えることで、精神面含めて安定させるためのおまじないとなります。

最初からゼロから作る必要がありません。

自分自身で良いと感じた人のファイナルペーパーをパクり、カスタマイズして自分のものにしましょう。

きっと試験日のお守りになるはずです。 

■やっておけばよかったこと

模擬試験の受験 

模擬試験を実際に受けるべきかどうか悩みませんか?

実は合格年度は模擬試験0回でした。

一方、試験不合格だった2年目は模擬試験を3回ほど受けています。

模擬試験は受けなくても大丈夫ということではないんです。

模擬試験は本番当日の全く見たことがない与件文に慣れる意味でも受けておくべきです。

試験当日は本当に久しぶりに初めてみる問題を解くため、「初見の問題になれる」ことで

落ち着いて自分の解法で解くことができると思います。

私は試験本番の事例Ⅱでたくさんのキーワード攻めでどれがB社の持続的な強みで課題が何か?本当にあせってしまってあやうくC判定になるところでした。

模擬試験で本番当日の解法で冷静に解く練習をやっておけばよかったと後悔しています。

30日マスター事例Ⅳ 

財務・会計の科目や事例Ⅳに苦手意識をもっていませんか?

実は僕もそうでした。でも大丈夫。

そんな方も毎日コツコツと1問だけでも財務・会計問題に触れておくことで実力は強化できます。

私は、2次試験勉強としては「事例Ⅳ(財務・会計)の全知識・全ノウハウ」を毎日コツコツ勉強していました。こちらの問題集も非常に有効ですが、過去問中心でちょっと最初からだととっつき難い人もいるかと思います。

そこでおすすめは、「30日マスター事例Ⅳ」です。

私は試験を受ける前にこの問題集を買いませんでした。

2次試験終了後に私は不合格と思っていたので、次年度のために事例Ⅳだけは知識を落とさないように復習をしようと思い、試験後に初めて「30日マスター事例Ⅳ」を購入しました。

その際見返すと、なんと「経営分析の問題の生産性の問題」に触れていました。

なんということでしょう。事前に触れていればもしかすると解けていたかも。

試験後だったので目に触れただけで、試験前でも気が付かないことはたくさんありますが、非常に悔しい気持ちでした。 

過去問だけではなく、過去問以外の応用が利く学習をすべきでした。 

■合格したときのご褒美は?

中小企業診断士の試験に合格したときの自分へのご褒美、家族へのご褒美は考えていますか?

僕は、何度も試験の失敗を経験し、勉強期間も長かったので、合格したら〇〇を買おうとか、〇〇に行こうとか、○○をしようとかいろんなことを考えてモチベーションを高めてきました。

僕の場合ですと、ずっとミニクーパー(イギリスの輸入車)が欲しいと思っていました。合格したら車を買うと決めて、目に見えるように紙に書いて頑張ってきました。

しかし、合格後、1年経った今、ミニクーパーは買っていません。

合格したご褒美としては、家族と焼肉を食べに行きました。合格後に必要となるノートパソコンを買いました。それだけです。中小企業診断士に合格したことは嬉しかったので約束として自分にご褒美をあげたかったのですが、それでもまだミニクーパーは早いかな?と思って結局止めました。やっとスタート地点に立ったのでもっとがんばってからにしようと思い、新たな目標を設定してご褒美にしました。ミニクーパーが買える日は来るのでしょうか?いつになるか分かりませんが、その日が来ることを楽しみにしながら、今後も自身の中小企業診断士の活動を広げていこうと思います。

ご褒美を買わない方がよいと言っているわけではありません。自分や家族へのご褒美の考え方はそれぞれ個人差がありますので、一つの目に見える成果として買ってあげてください。振り返ってみると自分へのご褒美は何にしようか?合格して買ったことの喜びを想像しながら、モチベーションを上げることも含めて試験に臨んでいたことすべてが大切なできごとだったと感じています。

長い文章を最後までお読みいただきましてありがとうございました。

もし興味をもっていただけたら、自己紹介はこちらの第1回目のブログに記載していますので詳細はこちらをご覧ください。他に過去のブログも載せておきます。

2回目のブログ:1番たいせつなこと(事例Ⅰ)

3回目のブログ:【お土産付】ファイナルペーパーの作り方

4回目のブログ:合格のためのこだわりの道具

次回は、うに さんの登場です。 

お楽しみに! 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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