経営法務 受験生のリアルな悩み/あっきー

こんにちは、あっきーです。

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本日は多くの受験生が苦手とする経営法務について、
タキプロセミナーで聞いた受験生のリアルな悩みについて考えます。

 

<受験生のリアルな悩み>
・覚える事象が、普段の仕事や生活に関係ないのでイメージがわきにくい
・長文問題など、書かれている文章が複雑で理解しにくい
・「苦手な人は「知財」と「会社法」に力を入れ、60点を確保する」とアドバイスされるが知財と会社法の問題がすべて解けるわけでなく、分野を絞ることに不安が残る

 

 


経営法務…

私自身も苦労しました。
苦労した、というよりも「時間と労力をかけた」という方が正しいかもしれません。
この科目は、得点獲得力が上がる時間効率が低く、時間をかけても、50点後半から得点が伸びにくいところがネックです。

科目別の対策としてはズバリ

足切り回避」。
頻出論点を押さえて、10問実力(40点)解ける実力を身に着けたら残りの15問(60点)は、期待確率(25%)で良しとし、「運が良ければ科目合格」くらいのスタンスが良いのではないかと思います。
50点台後半から得点がなかなか伸びないので、限られた時間を有効活用するには他の得意科目で高得点を狙う方が戦略的には効果的だと思います。

一方、法務に時間をかける余裕がある方や、不安でどうしようもない方、また
残り科目が少なくなっている方は、実力を身に着け高得点を狙って下さい。
私の場合は「不安でどうしようもない」タイプでしたので、時間と労力をかけましたが
実際に実力で得点できたのは50点、残りは選択の確率で18点程度の結果でした。

 

 

悩みその1:イメージがわきにくい

受験生のリアルな悩みで、「なるほど」と思った意見です。
法務は、経営指導を行う上で最低限の知識は必要な科目です。

 

・経営コンサル … 会社法・組織再編、資金調達、倒産法制

・営業、開発コンサル … 知的財産権、独占禁止法・不正競争防止法

 

仕事の業種によって、なじみや事前知識の有無はあると思いますがそもそもの中小企業診断士の資格の性質からすると最低限の法務知識は前提条件のように思います。

 

本来は、具体的な事例を紐解きながら、一つ一つの法律の目的や意味するところを理解し知識を深めてゆき、実際の企業活動の中で問題になりやすいポイントを意識しながらコンサルタントとしての実力を蓄積するのがベストなのでしょうが、実際の資格試験としては、限られた時間幅広い範囲を習得することが求められるので、まずは現実の事象や理屈を横に置いて、頻出論点のみを暗記で乗り切るのがベターだと思います。

「イメージがわきにくい」の答えになっていませんが、

問題:イメージがわかない

課題:イメージをわくようにする

だと、独学で頑張る人は対応できず、資格学校の講師もイメージをわかせられる話術や事例経験を持っている人は少ないので、対策が無いのが現状です。

 

なので、根性論っぽくなってしまいますが、

暗記 = テキストをそのまま覚える。

特に図表は何度も眺めてテキストのページのまま覚え、どこに何が書いてあるかを位置で覚える。
そこに感情は存在しません。

「わかりにくい」とか「なんでこんなことやらなきゃいけないんだ」と思ったら負けです。
覚える理由はただ一つ。出題されたときに4点を獲得するためです。
加えて、日頃の行いを良くして、神様を味方につけ、当日のサイコロを振った時の運を高める努力をしてください(笑)。

 

 

悩みその2:問われ方が複雑でわかりにくい

法務が最も難しくなる原因の一つに、覚えた通りに出題してくれない、ということがあります。
一つの論点にいくつかの方向から問われてしまい、語句としては知ってはいるものの、別の角度から聞かれて論点を外されると太刀打ちできない、というものです。

これは、過去問と向き合い、出題者が何を試しているのかを考える必要があります。

<聞かれていること>
・単なる知識なのか
・いくつかの組み合わせの応用力なのか
・法的な思考力
・国語の読解力(情報を整理する力)なのか

私は、6月から7月上旬にかけて、苦手だった法務の得点を何とか稼ぎたいと思い、
隙間時間と寝る前のベットの中で15分程度はいつも法務のテキストを眺めていました。
また、法務の集中ウィークを作り、過去問を1日1年分ずつ解いていました。
解く時間は60分ですが、採点と見直しは120分かけます。

・「○」だった問題は実力で正解したのか、運もあったのか。

・出題者は何を試した出題なのか。

・解けない問題の原因(知識不足、応用力、国語力)は何か

など過去問に向き合いながら過ごしていました。

 

法務を苦手とする受験生は、できないことを「知識不足」の一言で片づけてしまうため、知識を増やすことだけに努力しようとしがちですが、知識獲得以外でも得点を伸ばせるケースがあります。文章を正しく解読できない場合などは、どんなに知識を増やしても得点は上がりません。本当の原因をつかみ、課題とそれに対する自分なりの対策を検討してください。
この科目、「知識」を追求したら時間はいくらあっても足りませんので、自分なりの目標(戦略)を定めて取り組むのが良いと思います。
今ならまだ、間に合います。

 

 

・「知財」と「会社法」で60点確保、って無理なんじゃね。

法務に限らず、診断士の1次試験は、上位20%が60点を超えるように出題者が問題の構成、難易度を調整します。
私見ですが、以下のような構成になっていると思います。

基本問題 1択に絞れる問題 … 40%

応用問題 2択に絞れる問題 … 20%

発展問題 3択に絞れる問題 … 20%
※1択消せる問題

難解問題 解答不明な問題  … 20%
※1択も消せない問題

問題構成は上記の割合で、受験生の解答精度が80%くらいだと、ほとんどの学生が50点前後の点数になります。

受験生が不安になる通り、「知財」と「会社法」だけを行い、他の分野に全く手をつけないとしたら、恐らく科目合格は無理です。
「「知財」と「会社法」を中心に学習しろ」というアドバイスは、それだけで科目合格できることを意味しておらず、法務は時間効率が悪い科目だから、全科目での総得点を上げることに視点をおき、法務の時間をなるべく少なくし、他の科目に勉強時間を割り当てる戦略です。
「知財」と「会社法」のみを学習することで、最低限の実力をつけ、あとは選択の確率での得点を期待して足切りを回避することを意味しています。
具体的には、知財・会社法の60点のうち、実力で40点(10問)程度の正解をむしり取り、残り40点分を期待確率25%で10点獲得、50点程度を確保します。

もちろん、時間を捻出できる場合は、民法 → 独占禁止法・不正競争防止法 → 消費者法制、倒産法制、資金調達、など出題確率をベースに優先順位をつけながら、学習の幅を広げ実力を蓄えると良いと思います。

 

 

この時期、思っているよりも学習がはかどらず、焦りがでてくる季節です。
その焦りや不安は、これから本試験を迎えるまでに日増しに大きくなって行きます。

それは、受験生のほとんどが感じることだと思います。
合格に向かって愚直に学習を重ねれば、合格の神様はきっと微笑んでくれます。
本年8月に1次試験を合格し、楽しい2次試験の学習に進めることをお祈りしています。

 


さーて♪今夜もう一本のタキプロブログさんは♪きらさんです♪

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