今、受験を思い立った中高年はどうする?!/マッサン

皆さん、こんにちは!

今回で13回目の最終ブログとなる、タキプロ関東の50歳台後半、中高男のマッサンです。
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※なお、タキプロは、年中無休で、様々な診断士受験エピソードを発信し続けています。忘れずに「ブックマーク」もしてくださいね!

タキプロ9期が担当するブログも今日が最終日!マッサンの最終ブログも定番の「1年間有難うメッセージ」にしようかと考えていました。でもはっと、タキプロの家訓である「1%でも合格率を上げる」を忘れてはいけないと思いだしました。なので、今日も、受験生に少しでも役立つかなといった内容のブログにしたいと思います。

さて、中小企業診断でいうマーケティングの考え方の1丁目1番地は「ターゲットの設定」、言い換えると「誰に対して」と言われています。そう、ブログも同じです。ついては、本日ブログのターゲット「誰に」は、「いま突然、診断士を受けてみたいと思い立った、中高年のおじさん」としました。
で「何を」、「どのように」ですが、マッサンが考えるに「3月の今から診断士試験の勉強を開始し、できるだけ短期間で合格するならどう対策するのか」としたいと思います。形式はQ&Aとしました。

ところで、ターゲットの具体的な想定は、以下としましょう!
・現在50歳台の男性で、できるだけ定年までに資格を取得したい初学者。
・目的は、定年後に資格を活かせて、社会貢献がしたい。
・中高年なので、そこそこ勉強に費用を掛けてもいいとおもっている。
・家族は、自分と妻、大学4年生の息子の3人。
・勤務は都心の会社で通勤時間は1時間程度。電車はいつも満員で座れない。
・最近は、会社の残業規制も厳しいので7時迄には帰宅できる様になった。

なお、多分に私見がかなり入っているので、「50歳台の人間が診断士試験を受けたらこんな風になるかもね」くらいの軽い感じで、あくまでも、参考で読んでくださいね。

1.診断士試験の制度は?(知っている方は、2まで読み飛ばし)

【1次試験】

1次試験は8月のド暑い2日間で行われます。1日目の受験科目は、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理の4科目です。経済学を除いて、2次試験でも使うコアな科目が中心です。
2日目は、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の3科目となり、2次試験に直接関連しないが、「記憶3兄弟」と言われるほど、知識詰込み型の科目となっています。

【2次試験】

2次試験は、筆記口述が別々に行われます。メインの筆記が10月下旬にあり、8月の1次試験終了・自己採点後から2カ月強しかなく、これだけの時間では十分とは言えません。口述は、筆記合格者を対象に12月半ばに行われており、一説に出席して沈黙しなければ大丈夫の試験だと言われている。なので、筆記試験後の対策で大丈夫です。
逆に筆記は、事例Ⅰ~Ⅳまで、それぞれ、人事・組織、マーケティング、生産管理、財務会計の知識を80分の短い時間で4~7問程度の質問に、全体で500~800字で答えます。1次合格後の受験生が本気で臨む試験なので、診断士試験の本丸と言われています。

2.中高年受験生との質疑応答

中高年の受験生が、受験するにあたり疑問に思いそうなことを、8テーマのQ&A形式で書きました。

Q①:受験校のカリキュラムに1年間コースと1.5年間コースがあります。どちらがいいですか?

A:今から、1次試験の7科目をこなし、2次試験を受け、今年中の合格は、記憶力・判断力の減退している中高年には難しいかと思います。ついては1.5年間での合格を目指すのが現実的でしょう。なので、今から半年は、1次試験は2日目の「記憶3兄弟」の科目合格を目指す。余裕のある人は受験校のカリキュラムにはないと思いますが、1日目の経済学も独学で挑戦してもいいと思います。2年目は、残りの1日目の4科目+取りこぼし「記憶3兄弟」科目と、2次試験合格を目指すことになります。

Q②:マッサンだったら、独学ですか?受験校ですか?また、勉強方法はどんな感じですか?

A:私であれば、3月から始まる受験校TA〇などの1.5年本科生・通学コース(それなりの学費なので教育訓練給付金の利用を検討)に入り勉強を開始すると思います。多くの受験校は「記憶3兄弟」の科目合格を目指しているので、カリキュラムに従い勉強して問題ないと思います。
各科目授業直後の復習テストは8割以上の得点を目標に頑張って勉強した方よいでしょう。後は、基本カリキュラムに沿っての勉強です。

Q③:自宅では晩酌が待っているので、勉強場所はどうしたらいいですか?

A:自宅での勉強が苦手な人は、受験校の自習室を利用するといいと思います。
ただ、夕方は込み合っているので、予算が許せば「職場近くの有料自習室」を利用する方法を検討してみてはどうでしょう。私も2年目は借りました。費用は1万円前後/月が相場。職場と至近距離にある場合は、出勤前や昼休みにも利用可能で便利です。

Q④:財務・会計には馴染がないんです。どしたらいいでしょう?

A:財務・会計は、1次も2次でも使うので、基礎知識を仕込み、鍛錬をつんでおいた方がいいと思います。推薦は、簿記2級取得です。勉強開始は、1年目の8月の1次試験後からで、11月にある簿記2級試験の合格を目指すといいかもしれません。

Q⑤:2次試験はいつごろから勉強したらいいでしょう?

A:1年目は8月1次試験直後のタキプロの2次試験勉強会へ参加してはどうでしょう。2次試験とはどんな感じとのイメージが掴めると思います。
2年目も、1次合格は必須なので、本格的な2次試験対策は難しいと思います。ただ、2月から4月半ばまでは、1.5年コースは講義がないので(1年目に記憶3兄弟は履修済み)、タキプロの2次試験対策の勉強会(月4回開催)に参加して、大手受験校と2次専門受験校MM〇の2次試験模試を受けてみるのはどうでしょう。得点は気にしなくていいです。大手受験校と2次専門校のどちらが自分との相性が良いかを、この段階で、掴んでおくことが重要です。
1次試験の出来上がりに余裕がある人は、例えば、MM〇の6月にあるマスターコースDへの参加や、市販の2次対策本+タキプロの勉強会参加で、この時期から体系だった知識の習得をしても良いと思います。

Q⑥:2次試験事例Ⅳ(財務・会計)は早めに始めた方がいいですか?

A:事例Ⅳ(財務・会計)は、毎日勉強する、いわゆる「筋トレ」科目なので、2年目の1月くらいから、問題集を買い、1日1問程度、手を付けおいてもいいでしょう。所要時間は15分~30分程度で良いので、2次試験まで毎日継続してほしいところです。但し、1次試験の完成度と勉強に確保できる時間にもよりますが・・・
事例Ⅳの問題集は、TA〇の2次事例特訓のオプション講座か、MM〇の5月の連休中にある財務事例特訓口座のテキスト、もしくは私は使ったことがないですが「全知識&全ノウハ〇」を書店で買うなどして入手するといいと思います。

Q⑦:1次自己採点後の2次筆記試験対策

事例Ⅳは上記で触れたのでその継続、それ以外の事例Ⅰ~Ⅲは以下の方法で対応します。2次の勉強は、自分に合う解法を確定して、ブレずにやり続けることがポイントです。確定の方法としては、大手受験校の2次試験講師の解き方が自分にフィットすればそれも問題ありません。講師の中には結構面倒見よく、添削をしてくれる人もいます。
他方、2次については、以下のような他の方法に頼るのも一手だと思います。例えば、8月・9月にある直前対策コース様な2次専門校で特別講義があればその手法や、ふぞろ〇の様なノウハウ本などで、自分が一番しっくりくる解法を探すのもありでしょう。
いずれにしても、自分なりの解法を早期に確定させ、愚直に過去問や練習問題をPDCAで回し、精度を上げることです。解法に迷ったら、タキプロの勉強会へ出て、前年合格者や受験仲間の意見を聞いてみるのも良いと思います。
出来上がりの確認は2次の模試ですが、2つ程度は受けて受験慣れしてください。点数が悪くてもあまり気にせず、自分なりの解法や時間管理の試し場との認識でいいと思います。

Q⑧:受験勉強の情報ソースには何があるんですか?

A:時々に必要な情報を与えてくれるタキプロの様な受験生支援団体のブログを見るとか、セミナー、勉強会に参加してみてはどうでしょう。他には、開催や頻度は講師にもよりますが、受験校のクラス会に参加し、そこで情報を取るのもありです。また、私はスタディプラスのタイムラインなども時々見ていました。それから、診断士の月刊誌「企業診断」も受験生向けの記事を結構取り扱っています。

3.受験勉強を続けることの難しさ

中高年受験生は、仕事をしながらの勉強をする人がほとんどでしょう。中間管理職から経営者までの役職の人も多く、仕事で多忙を極めていると思います。また、わたくし的にも、思春期や受験、就職といった子供を抱えたり、パートナーとの会話が少なくなり擦れ違いも増えてくるなど、悩みを持っている人もいると思います。そんな中で、2年近く勉強を続けることのハードルは低くありません。
マッサンはというと、以下で、決して楽しいことばかりではない受験生活を乗り切れたんだと思います。
仕事と勉強の時間のメリハリをつけるため、早朝は仕事、夜間は勉強と決めていました。つまり、残業は早朝しても夕方は早めの帰社に心がけ、勉強時間を確保しました。一方で仕事のために始業2時間以上前から働いたこともありました。
勉強場所もメリハリをつけました。帰宅してしまうと、どうしても家族を完全に無視する訳にはいかないので、家ではあまり勉強しませんでした。主に平日は自習室で、休日は図書館で済ませていました。
・受験期の子供さんには逆に良い影響があります。口に出しては言いませんが、お父さんも勉強しているので「自分も頑張らねば」と思ってくれる子供も多いと思います。マッサンは、日曜日に復習テストや模試があった時の夕方に、結構スーパー銭湯へ妻と一緒に行っていました。自分の気分転換にもなるし、意思疎通のギャップ解消にも繋がったと思います。

4.お礼

冗長なブログ記事となりましたが、言いたいことは1つです。人生100年の時代、50歳台はその中間でもあり、ライフシフトのタイミングでもあります。診断士試験合格は、ライフシフトをうまく乗り切れる強力な武器の一つです。過去培った知見が活かせるので、中高年こそ診断士の仕事に非常に向いています。ぜひとも難関の受験を乗り切って我々タキプロの仲間となりましょう!勉強頑張ってください!

さて、本日夕方6時の記事が、タキプロ9期のトリとなります。トリ当然は、ブログリーダーのみさっちさんからです。お楽しみに!この一年マッサンのブログに、お付き合い頂きほんとうに有難うございました。

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