中小企業診断士の資格取得にまつわるコストby Mark

タキプロ14期の Mark と申します。  

今回は私の2回目の記事になります。
過去の記事はこちらからご参照ください。
1回目:「事例Ⅳ90点のみで一発合格by Mark」について 詳細はこちら

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■はじめに

 2次試験を終え1月の合格発表を待つ方も多いと思われます。テキスト、問題集の山が積み上がっていませんか?関連書籍は?それらの総額は?効果は?
 慌ただしい師走に入る前に、診断士の資格取得に要したコストを振り返ってみるのはいかがでしょうか。また、合格後に必要となるコストはご存じでしょうか?今回は、それらの総額を整理した上で、社内資格取得補助制度によりそのほとんどを回収できた私のケースをご紹介いたします。

■1次試験のコスト

 受験対策の方法には受験予備校を利用するパターンと独学の2通りがありますが、私は後者を採用しました。独学の場合、どのツールでインプットとアウトプットを行うか、その組み合わせを決めなければなりません。紙媒体の参考書と問題集を採用しました。また、それらが自分に合わない場合のリスクを考慮して、まずは中古本を購入するという手段を取りました。
 最初に手に入れた参考書は、「一発合格まとめシート(後編)」の中古本(¥575)です。経済、法務、情報システム、中小企業の試験範囲を対象とした図解が大変わかりやすく、特に経済の図やグラフとイラスト部分が秀逸。私の感性と相性ばっちりでした。その後、前編の中古品(¥575)と後編の最新版(¥2,970)を購入し、最後まで使い続けました。後編の最新版を購入したのは、中小企業動向・政策共に最新の統計や法律(補助金制度)をベースに試験が出される為、中古本では対応できないと判断したからです
 まとめシートに記載の過去問コーナーでアウトプットを繰り返していました。しかしながら、まとめシートも中小企業動向・政策の過去問コーナーが無く、アウトプットの手段を探す必要に迫られました。そこで「みんなが欲しかった中小企業診断士の問題集下」の中古本(¥550)を購入。同じシリーズの上巻の中古本(¥550)も追加購入し、問題集の入手は以上といたしました。直前期には、本試験の過去問を協会のホームページからダウンロードし(¥0)、繰り返し解く形でアウトプットのレベルを上げました。
 上記に受験費用(¥14,500)を加えた総額19,720円が1次試験のコスト合計です。ちなみに受験票に貼り付ける写真もスマホ画像を自宅プリンターでカラー印刷(¥0)で済ませました。

■2次試験のコスト

 2次試験も受験予備校と独学がありますが、おじさん世代はここでも独学で本に頼る作戦。手始めに解法を理解する為の電子書籍「「まとめシート流」!ゼロから始める2次対策」(¥880)を購入。その後、「「まとめシート流」!解法実況(Ⅰ~Ⅲ)令和3年度編」」(¥880)を追加購入し、実際の解答プロセスを把握しました。公式解答が発表されない中で模範解答を入手するには「ふぞろい」が良いとのネット情報から、「ふぞろいな答案分析6」(¥2,640)、「ふぞろいな答案分析2(2011~2013)」(¥550)、「ふぞろいな合格答案15(2022)」(¥2,640)、「ふぞろいな合格答案10年データブック」(¥4,400)を購入しました。新品、中古本が混在していますが、10年データブックは中古品もほぼ定価に近い価格で取引されており、人気が高いようです。
 事例Ⅳに関しては、「事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ」(¥1,700)の中古本と「意思決定会計講義ノート」(通称イケカコ)(¥2,200)のみでした。基礎的な内容を過去問中心に解く前者と応用・発展的内容の独自問題を解く後者は、結果的にバランスが良く他の問題集は不要でした。
 上記はアウトプット関連の書籍となりますが、過去問を解き続けるうちに、事例Ⅰ~Ⅲの再インプットの必要性を感じてきました。そこで、「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」の中古本(¥440)と「中小企業診断士速修2次試験対策事例ⅠⅡⅢⅣテキスト」の新品(¥4,180)を追加調達しました。「中小企業診断士速修2次試験対策事例ⅠⅡⅢⅣテキスト」は抽象化ブロックシートが良いということで、試験1カ月前に購入しましたが完全に使い倒すレベルまでは到達できませんでした。
 以上に受験費用(¥17,800)を加えた総額38,310円が2次試験のコスト合計となりました。ちなみに受験票に貼り付ける写真も以下同(¥0)。

■合格後のコスト

 中小企業診断士として登録申請するには、2次試験、口述試験後に更なるステップを踏む必要があります。すなわち、15日以上「実務補習を受講」するか「実務に従事」するかの要件を満たさねばなりません。
 いずれも一長一短ありますが、サラリーマンである私の場合、コンサルの王道手順を学びたいとの思いもあり、「実務補習を受講」にしました。実務補習の1回目は2月開催5日間コース(¥60,000)を選択。2回目は7月と9月に5日ずつ開催のコース(¥118,600)。これらに関し、2次試験の合否確定前の申し込み争奪戦や、実務補習期間中のエピソードなど多々ありますが今回は割愛します(実務補習のテーマで投稿予定)。
 実務補習15日間を完遂し、ようやく中小企業診断士としての登録申請が可能となります。登録に際し都道府県協会の会員になることは必須ではありませんが、コンサル経験や人脈を持たない私は入会しました。福岡県では入会金と月割り年会費(10月~3月)の合計は56,000円でしたが、都道府県によって金額は異なるようです。
 以上の合計234,600円が合格後のコストとなります。また、上述の1次、2次、合格後の全ての合計は292,630円となります。中小企業庁のホームページの「中小企業診断士の新規登録(令和5年11月1日)」の中に自身の氏名を確認した時、受験を決めて勉強を開始してからの長いようで短い1年6か月に区切りがつき、支出もこれで終わりと一安心しました。

■資格取得コストの回収

 時は遡り今年の3月頃、社内で人材育成担当の役割を拝命しました。程なく、私が所属する企画経理部に関する公的資格取得を推進する為のルールを作成するように、との業務命令が下りました。部門内のコンセンサスを踏まえ作成した規程には、税理士・会計士と並び、中小企業診断士を推奨資格として織り込み、上限25万円の範囲内で教材費、受験費、研修及び会費を補助する旨明記しました。自分自身の診断士正式登録が確認できた11月、上司に取得した旨を報告し、申請第1号として資格取得補助25万円を得ることができました。
 なお、社内規程上業務に直結する資格と認めても、安全衛生管理者等の法定取得必須資格以外への会社補助は個人所得と認定されるようです。よって今回の補助も会社員の立場では所得税が課税されてしまいます。ちょっと残念。

■おわりに

 これらの結果をまとめますと、中小企業診断士の資格取得の為に私が支出した教材費、受験費用、研修費用の総額292,630円に対し、会社からの資格取得補助は税金を控除した後で225,000円。よって、差し引き67,630円が純粋な支出額となります。皆さんのコストはどれくらいになりそうでしょうか?

 また、中小企業診断士関連コストを投資回収計算(NPV等)に即して考えるのも面白いかもしれません。

(例題:事例Ⅳ 設問3)
 あなたは中小企業診断士プロジェクトの投資責任者です。初年度期首の投資額は67,630円。初年度のキャッシュインフローはCIF1、キャッシュアウトフローはCIF2。2年目はNCF2、3年目以降は毎年NCF3円のネットキャッシュインフローを見込む。この場合の、(1)割引率をn%とした場合の割引現在価値(NPV)及び、(2)回収期間法による回収期間を求めよ。

(解法への道)
 初期投資はこれだけか?CIF1はどれくらいになりそう?CIF2がCIF1より多くならないか?NCF3は収入アップを考慮しないのか?値上げ、賃上げを加味したn%は?

 いかがでしょうか?このような予想(妄想)の先に見えるバラ色の将来に夢を感じませんか?受験を駆け抜けた先の世界を一緒に楽しみましょう。

次回は、おーちゃん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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