事例Ⅳは全て置いてくる!byかもすた

事例Ⅳ 財務・会計

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のかもすたと申します。

いよいよ2次試験本番まで25日です!!
気力、体力ともに充実するとともにかなりお疲れの受験生の方も多いと思います。

中にはもう仕上がりすぎて25日も待てないという方、今年はもうあきらめて来年に照準を合わせている方、いろんな状況があると思います。

ここでは細かい数字ではなくて、自分の経験を踏まえ、事例Ⅳの直前期の勉強について書かせていただきます。

■はじめに

ここまでいろんなものを犠牲にして頑張ってこられたと思います。
皆さん、もう少しです。
もう少しで終わります!

という最後の最後の試験が事例Ⅳです!

本番当日は
事例Ⅰ  9:40~11:00
事例Ⅱ 11:40~13:00
事例Ⅲ 14:00~15:20
事例Ⅳ 16:00~17:20
というスケジュールになります。

夕方16時からの試験なんですよね。
ただでさえそこまで3科目受けて疲労困憊の頭を最後まで休ませてくれません。
中小企業診断士の2次試験は集中力と体力が必要です。

最近の事例Ⅳの難易度が上がっていることは皆さんご存知だと思います。
私も銀行員のはしくれとして事例Ⅳは得意な方だと自分では思っていましたが、2年連続で絶望に近い気持ちを味わいました。


診断士試験の結果は
1次財務92点(令和3年度)→2次事例Ⅳ70点(令和3年度)→2次事例Ⅳ66点(令和4年度)
です。

あら?2次試験に関して言えば60点は超えているけどそんなに得意とか言っちゃいけないんじゃないの?って点数ですね。

そうです。本番の事例Ⅳは全くの別物でした。簡単に言えばとっても難しかったです。過去問や予備校の問題集を解いていても初見で見る事例Ⅳの試験は本当に難しい。1問目の経営分析を少しひねられるだけでその後のペースを狂わされます。

でも合格点は取れます。そのコツは・・・
「今まで勉強したことをすべて解答用紙に置いてくる」
です!

何もわからなくてもNPVかCVPかくらいはわかります。
だとすればそれぞれ勉強してきたことをなんとか解答用紙に書きましょう。

点数が出ないのはNPVを聞かれているのにCVPを答えたり、全く的外れな解答だと思います。数字が違っていても考え方さえ合っていれば加点されるな・・・が私の感想です。

簡単に以下でそれぞれについて説明します。

■経営分析

令和3年度は4つ、令和4年度は3つのうち1つは生産性に関する指標を求められるなど、少し従来とはパターンを変えて問われる傾向が見えてきました。

今年は?

わかりません。

ただし、何かを書くということと、それに基づいた問題が第2問以降で問われるということを念頭において、先に第2問以降から解いてしまうというのもやり方です。

もちろん最初に収益性、安全性、効率性の代表的な指標は簡単に算出しておけばいいと思います。

でもあまり時間をかけるべきではありません。

ここが優れていて、ここが劣っているんだな・・・
くらいが何となく見えたらさっさと第2問以降を見に行きましょう。

■CVP

この手の問題は絶対に正解したいですね。
最近のNPVの問題が非常にやっかいなことを考えると、それ以外をいかに落とさないかが合否の分かれ目になっている気がします。

基本に忠実に。。。

いくらひねられてもCVPはひねり方が限られていると思います。
どんなパターンが来ても

売上-変動費=限界利益 と 固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高

だけでどうにかなります。

本番は疑い深くなるものですがそうなると相手の思うツボ。真実は意外に単純なものです。

そう割り切って問題に取り掛かりましょう

■NPV

問題はこれですね。

ほとんどの受験生の気持ちを折り、絶望感を植え付ける根源です。

かといって、最初から手を付けないということだけは無いようにしてください。
皆さんはここまで事例Ⅳの中でもNPVに多くの時間を割いてきたはずです。

過去問は一通りできるという方も多いと思います。
去年までもそうです。

本番で初見で見たときにきちんと正解できた人は極めて少ないと思います。

だから、どんなに訳わからない問題が出ても、パターンは一緒です。

その覚えこんだパターンのどこかが少しひねってあるだけです。

なのでまずは普段通りの取り組みをしてみてください。

ここで大事なのは、普段通りの計算過程を解答用紙に残すということです。
部分点狙いとも言いますが、それだけではありません。

普段のペースを問題を解きながら思い出してください。

パターンが自分が勉強してきたものと違うと感じたら、その原因がどこにあるかを考えられたら最高です。

案外非常に単純なことかもしれません。

そのためにも、本番までは毎日事例Ⅳに触れ合う時間を作ってください。

NPVの基本は
①設備投資金額÷耐用年数→年度ごとの減価償却費
②営業利益×(1-税率)+減価償却費→営業CF
③各年度の営業CFを現在価値に引き直し合計して初期投資をマイナス
④取替投資であれば以前との差額で計算
⑤以前の設備の時価を出して損が出ていれば損失額×税率が翌年度のCFにプラス、益が出ていればその逆

以上です。
これに運転資本増減などが絡んできますが、上記に基づいて何か書けば点数もらえると思います。今年は1次試験で200%償却が問われているので一応確認を。
私も令和3年事例Ⅳ、かの有名なセミセルフレジ事件は基本だけ書いて、数字が全然違ってましたが70点ありましたから。

■文章問題

多くの受験生が得点源にしているのが最終問題の文章問題ですね。

ここで留意すべきは

「素直に考えること」です。

2次試験を勉強していると、特に事例ⅡやⅢあたりで深読みしすぎて迷宮に迷いこんでしまう人が続出です。

私もそうでした。

こんなに簡単なはずはない・・・って思ってしまいがちですね。

特に多年度の方はその傾向が強いと思います。

自分なりに分析してあえてこういうこと書いてみた・・・

そんなことが多くないですか?

簡単なんです、単純なんですよ。

聞かれたことに素直に答えることが高得点への近道です。

デリバティブやリスクマネジメント、ひょっとしたらSDGsやESG投資、リースもそろそろ来るかもしれませんね。

それは最低限押さえておいて、当たり前すぎる解答、面白みのない普通の解答が実は得点になるものではないかと思っています。

■おわりに

本番まであと25日となりました。
焦りも出てきますよね。

事例Ⅳも大事だけど事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲも不安・・・
私もそうでしたし、おそらく受験生みなさんがそう思われています。

その中で今すべきこと。。。

それは何より体調管理ですね。
去年の受験生はコロナに怯えながら、今年はインフルエンザなども流行っています。
ここまで来て受験することが出来ないのは本当につらいですよね。
あと少しですから、もう少し我慢しましょう。
飲みに行ったり、遊びに行ったり・・・
終わったらいくらでもできます!
今年はコロナ禍も明け、年末に向けて今まで自粛されていたイベントや忘年会もフルに行われるでしょう。
だからあと少し、勉強に集中していきましょう。

悔いのない2次試験の受験をお祈りいたします。

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次回はかさゐさんの登場です。
お楽しみに!

セミナー開催のお知らせ

読者の皆さんにお知らせです。

10月15日(日)20:00~21:00 「2次試験直前相談会」を開催します!!

今回は二次試験を初めて受験される受験生に向けたセミナーとなっており、

・試験の全体の流れのご説明
・合格者によるオススメの勉強法等が聞ける「科目別座談会」
・個別のお悩みにお答えする「よろず相談会」

の構成で実施いたします。

2次試験を直前に控えたこの時期、

「合格者は2次試験当日まで、どのように考え・過ごしたのか?」
「2次試験当日に気をつけておいた方がいいことを知りたい!」

・・・など、不安を抱える方が多くいらっしゃると思います。

今回のセミナーは、そんな皆様に向けて、「よろず相談会」を開催し、受験生の皆様の「直前期の」お悩みやご質問に全力でお答えするセミナーになります!

下記、セミナー情報となります。

・日時:2023年10月15日(日) 20:00-21:00
・場所:Zoomでの完全オンライン開催
・参加費:無料
・申込期間:2023年9月30日(土) 〜2023年10月8日(日)

参加をご希望の方は、上のバナー、または以下の「こくちーず」リンクより申し込みをお願いいたします。皆様のご参加をタキプロメンバー一同お待ちしております!

参加申し込み「こくちーず」リンク
https://www.kokuchpro.com/event/de05b74a0e81d77c4e2d373ec04ee9ae/

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