事例Ⅰ第1問で勢いをつけよう!!byもっち

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のもっちと申します。

今回で5本目のブログ投稿となります。
テーマは事例Ⅰです。

事例Ⅰは2次試験の最初に解答する問題です。ここでつまずくと後の3事例にも悪影響を及ぼしかねないので、そういった意味でも事例Ⅰ対策は重要です。

今回は事例Ⅰの中でも、多くの受験生が最初に解答するであろう第1問をスムーズにこなすための対策について書きたいと思います。

■はじめに

まず初めに、私の事例Ⅰの戦績を振り返りたいと思います。
過去2回事例Ⅰを受験した結果、
1回目・・・60点
2回目・・・70点
と一応2回とも安定して合格点を獲得することができました。
かといって事例Ⅰを得意としていたわけではなく、自分の型に沿って事例Ⅰの定石を外さずに解答を心がけていただけです。

は、自分が事例に対してどのように解答を進めていくかの手順のことです。
私の場合は、
①問題冊子を破る・・・1分
②設問解釈・・・4分
③与件文読解(&各設問文に対応する箇所をマーカーで線を引く)・・・15分
④解答下書き・・・30分
⑤解答清書・・・20分
⑥見直し・・・10分

を定めていました。

型には正解はなく、大事なことは自分の型を作っておき、それに本番も従う、ということです。

次に定石ですが、まずは中小企業の基本戦略を頭にセットしておくことです。こちらは事例Ⅰに限らず事例Ⅰ~Ⅳに共通して重要なことです。

中小企業の基本戦略・・・自社の強みや外部環境の機会を活かすために、限られたリソースをコアコンピタンスに集中&最大限活用し、差別化を図ることで競争優位性を確保し、市場において生き残りを図る

その上で、事例Ⅰの定石を考えます。

■事例Ⅰの定石(特徴)

事例Ⅰは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。

しかし、事例Ⅰでも経営戦略やマーケティング戦略に関して問われることもあるので、なんでもかんでも組織・人事に紐づけて解答する必要もありません。

事例Ⅰは4~5問出題される傾向があります。

かなりざっくりですが、
第1問でA社の強み弱み・取り巻く環境を答えさせ、
第2~4問でA社がこれまでに取り組んだ内容に関しての理由などを答えさせ、
第5問でA社がより発展していくために必要な組織・人事施策に関して答えさせる

という方向性があります。

事例Ⅰは設問文自体が回りくどかったり、そもそも何を聞いているか捉えずらいことがあったりと、解答に苦労することも多々ありますが、こと第1問に関しては聞かれることは年度に限らずあまり差はありません。

事例Ⅰの第1問を確実に解答することで、2問以降、ひいては事例Ⅱ~Ⅳに弾みをつけましょう!!

■第1問の定石(特徴)

では事例Ⅰの第1問への対処法を見ていきましょう。

先述したように、第1問は基本的にはA社の強み弱み・取り巻く外部環境に関して答えさせる問題です。つまりはSWOT分析がメインとなります。

実際に過去の試験問題を公式の出題の趣旨と共に見ていきましょう。

令和3年度
【問題】

2 代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100 字以内で述べよ。
【出題の趣旨】
ニッチ戦略、高付加価値分野への経営資源の再配分について、経営戦略の視点から分析する能力を問う問題である。

令和2年度
【問題】

以下は、老舗蔵元 A 社を買収する段階で、企業グループを経営する地元の有力実業家である A 社長の祖父に関する設問である。各設問に答えよ。
設問1)A 社の経営権を獲得する際に、A 社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
老舗蔵元 A 社を買収する段階で、買収側企業グループのトップマネジメントが、どのようなビジョンを描いていたかについて、分析する能力を問う問題である。

令和元年度
【問題】

A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
事業再建のための新規事業開発において、経営者が考えるべき戦略的課題に関する分析力を問う問題である。

2次試験全般的にそうですが、特に事例Ⅰは問題文が何を聞いているのかがわかりづらいという特徴もあるため、各問題文をもう少し詳しく見ていきます。

令和3年度問題
2 代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100 字以内で述べよ。
ファブレス化を行った理由を答えるためには、そこに至った外部環境の変化、およびそれに対して行ったA社の対応策や強みを与件文から拾い、考える必要があります。

外部環境の変化・・・
一般的な事務用印刷の分野においては、技術革新によって高度な専門的技術や知識が不要となったため、印刷業ではない他分野からの新規参入が容易になり、さらに印刷の単価が下がっていった(与件文より抜粋)
→技術革新による新規参入が増加し価格競争が激化した(①)

自社の対応策・強み・・・
 2 代目が社長に就任すると、保有していた印刷機、印刷工場を順次売却し、印刷機を持たない事業へと転 換した。制作物のデザイン、製版、印刷、製本までの工程を一括受注し、製版や印刷工程を、凸版、凹版、平版などの版式の違いに応じて専門特化された協力企業に依頼することで、外部にサプライチェーンのネットワークを構築し、顧客の細かいニーズ に対応できるような分業体制を整えることに注力した。
当時、新しい技術に置き換わりつつあった事務用印刷などの事業を大幅に縮小し、多工程にわたり高品質、高精度な印刷を必要とする美術印刷の分野にのみ需要を絞ることで、高度で手間 のかかる小ロットの印刷、出版における事業を幅広く展開できるようになった。その結果、イベントや展示に用いられる紙媒体の印刷物、見本や写真、図録、画集、アル バムなどの高精度な仕上がりが求められる分野において需要を獲得していった

(与件文より抜粋)
→製版や印刷工程を専門特化した協力企業に外部委託することで顧客の細かいニーズに対応し、高精度印刷に特化した(②)

①、②の要素に加えて、中小企業の基本戦略である「差別化」というキーワードを盛り込めば6割は得点できると思われます。

令和2年度問題
以下は、老舗蔵元 A 社を買収する段階で、企業グループを経営する地元の有力実業家である A 社長の祖父に関する設問である。各設問に答えよ。
(設問1)A 社の経営権を獲得する際に、A 社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100 字以内で答えよ。

「経営ビジョン」という単語に惑わされがちですが、要は外部環境や企業グループの状況を受けて、A社長の祖父が事業をどういう方向にもっていきたいと考えていたか、を解答すればいいのです。

当時の外部環境・・・
インバウンドブームの前兆期ともいえる当時、日本の文化や伝統に憧れる来訪者にとっても、200 年の年月に裏打ちされた老舗ブランドは魅力的であるし、それが地域の活性化につながっていくといった確信が買収を後押ししたのである(与件文より抜粋)

→インバウンドブームにより、日本の文化や伝統に需要あり。そしてそれが地域の活性化につながっていく(①)

当時の企業グループの状況・・・
飲食業を皮切りに事業をスタートさせ次々と店舗開拓に成功しただけでなく、30 年ほど前には地元の旅館を買収して娘を女将にすると、全国でも有名な高級旅館へと発展させた実業家である。蔵元として老舗の経営権を獲得した際、前の経営者と経営顧問契約を結んだだけでなく、そこで働いていたベテラン従業員 10 名も従来どおりの条件で引き継いだ
当時首都圏の金融機関に勤めていた孫の A 社長を地元に呼び戻すと、老舗酒造店の立て直しに取り組ませた。幼少時から祖父の跡を継ぐことを運命づけられ、自らも違和感なく育ってきた A社長は金融機関を退職し帰郷した(与件文より抜粋)
→飲食事業にノウハウあり、蔵元とのシナジー効果が期待できる。孫を後継者として育成するために、酒造店を任せた(②)

①、②をもれなく書けていたら6割は固いでしょう。

令和元年度問題
A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。
成功しなかったのは、利益をあげることができなかったからであるが、なぜ利益が上がらなかったかを外部要因、内部要因ともに考える必要がある。

外部環境要因・・・
しかし、1980 年代半ばに公企業の民営化が進んだ頃から向かい風が吹き始め、健康志向が強まり喫煙者に対して厳しい目が向けられるようになって、徐々にたばこ市場の縮小傾向が進んだ。さらに、受動喫煙問題が社会問題化すると、市場の縮小はますます顕著になった。しかも時を同じくして、葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、葉たばこの耕作面積も減少するようになった。(与件文より抜粋)
→民営化、健康志向の高まりによる市場縮小と、葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化に伴う生産量減少による売り上げ減少(①)

内部環境要因・・・
危機感の中でスタートした新体制が最初に取り組んだのは、長年にわたって問題視されてきた高コスト体質の見直しであった。減価償却も済み、補修用性能部品の保有期間を過ぎている機械の部品であっても客から依頼されれば個別に対応していたために、膨大な数の部品が在庫となって収益を圧迫していたのである。(与件文より抜粋)
→保有期間を過ぎている機械の個別対応による過剰在庫を原因とした収益圧迫(②)

こちらも①、②をもれなく書けていたら6割は得点できると思われます。

過去3か年の第1問を見ましたが、問われ方や答え方は多少違えど、やることは基本的にはSWOT分析です。

事例Ⅰ第1問の対策をまとめます。

■解答の型を確立し、本番でもそれに従って解答するべし

■中小企業の基本戦略を頭にセットするべし

■問われ方は異なれど、SWOT分析を基本路線とし解答すべし

■おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は、事例Ⅰの中でも一番最初に解答するであろう第1問の対策に関して書かせていただきました。
本番の試験では何が起こるかわかりません。

机が小さい!隣の人の独り言がうるさい!鼻かぜをひいてしまい鼻水が止まらない!

などなど。

そんなイレギュラーな状況でも落ち着いて事例Ⅰの第1問を解答することで、少しでも本来の自分を取り戻し、実力通りに受験できるようにしましょう!!


次回はたにけいさんの登場です。
お楽しみに!

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