事例Ⅲ頻出!「課題」と「問題点」の違い、説明できますか? by nagai

読者のみなさん、初めまして。
タキプロ14期、nagaiです。

1年間よろしくお願いいたします。

ここ最近花粉、ひどいですね。花粉症の方は花粉のせいで目は痒く、鼻水ダラダラ、頭もなんだかぼーっとしてしまい、なかなか勉強に集中できない季節かもしれません。

私も目と鼻がとても辛いです。。。

■はじめに

この記事では、タイトルの通り事例Ⅲでよく問われる、「課題」と「問題点」について解説します(事例Ⅲ以外でも問われることもあります)。

タイトルの問いをそのまま質問します。

「課題」と「問題点」の違い、説明できますか?

普段使う場合、どちらも同じような意味で使うことが多い2つの言葉ですが、実は、中小企業診断士試験では明確に区別して使われます。

この2つの言葉の違いを理解しなければ、課題を問われているのに、問題点を答えてしまうことになり、試験で大きな失点をすることになります。

設問の要求に応えられていないのですから、設問が0点になってしまうことも覚悟しないといけません。

そんな悲劇を防ぐため、しっかりと押さえておきましょう。

■自己紹介

本題に入る前に、お前誰よ?ということで、自己紹介となります。

・職業: 日系IT企業勤務のITコンサルタント・エンジニア

・大学専攻:経済学部経済学科、公共政策大学院修了。公共ミクロ経済学を研究していました。

・受験遍歴:1次2回、2次2回。令和元年5月の申し込み直前に診断士の存在を知り、まずはお試し受験。大学の専攻の貯金のおかげで、経済学・経済政策のみ科目合格。(令和2年次は試験の存在を忘れていましたw)令和3年合格を目指して、令和2年の10月から受験校に通い、令和3年1次試験残り6科目合格、2次敗退→令和4年に2次リベンジ合格、という流れになります。

・独学 or 予備校:TAC通学+TBC通信の2刀流でした。

■過去の事例Ⅲの問われ方

さて、本題に戻ります。まずは、過去問から事例Ⅲにて「課題」・「問題点」を直接問われた設問要求を抜粋します。

ふーん、どちらの言葉も問われてるんだなあと思っていただければと思います。

<課題>

「2020 年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C社の販売面、生産面の課題を80字以内で述べよ。」(令和4年 第1問)

「C社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。C社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120字以内で述べよ。」(令和4年 第2問)

「バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な⒜課題2つを20字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を80字以内で助言せよ。」(令和3年 第2問)

「C社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を120字以内で述べよ。」(令和3年 第3問)

「CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を140字以内で述べよ。」(平成29年 第1問)

「C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120字以内で述べよ。」(平成29年 第2問)

<問題点>

「C社の大きな悩みとなっている納期遅延について、以下の設問に答えよ。

(設問1)C社の営業部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。

(設問2)C社の製造部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。」(令和2年 第2問)

「C社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。」(平成30年 第2問)

「第問配点20点C社の設備投資は、鋳造工程が優先されてきた。これによって生産工程に生じている問題点と、その改善策を100字以内で述べよ。」(平成27年 第2問)

■課題と問題点の定義〜JISを覗いてみよう

運営管理ではよく参照されるJIS(日本産業規格)に実は、課題と問題(点)が定義されています。中小企業診断士試験は国家試験ですから、国家規格に則っていると考えてよいでしょう。

実際にJISの定義を確認していきます。

※JISの定義は日本産業標準調査会WEBサイトのJIS検索で確認することができます。会員登録が必要ですが、一度ぜひ確認してみてください。

課題とは、「現状とあるべき姿のギャップ」とよく表現されます。実際にJISの定義を確認すると、「課題(issue)」とは「設定しようとする目標と現実との、対処を必要とするギャップ」(JIS Q9024-3.6)とあります。

一方で問題点は、「問題(problem)」として「設定してある目標と現実との、対策して克服する必要のあるギャップ」(JIS Q9024-3.2)として定義されています。

両者を比較すると、課題のほうが未来志向的であることがわかります。

具体的には、「設定してある在庫量が10個で実際の在庫量が12個と過剰である」場合は「問題」に当たり、「設定してある在庫量が10個でこれを8個に減らそうとする」場合は「課題」に当たります。

具体例からもわかるように問題点はネガティブに、課題はポジティブに表現されます。

また、課題は達成するものです。※「課題達成(issue achiving)」とは「課題に対して、努力、技能を持って達成する活動」(JIS Q9024-3.7)

一方、問題は解決するものです。※「問題解決(problem solving)」とは「問題に対して、原因を特定し、対策し、確認し、所用の置をとる活動」(JIS Q9024-3.5)

この2つの表現からも、課題はポジティブに表現し、問題点はネガティブに表現することがわかります。

■事例で見る課題の具体例

問題点は問題というくらいですから、ネガティブに表現するものであることは普段の使い方と同じですが、課題の場合はポジティブに表現することにちょっと慣れない人もいるかもしれませんね。

JIS定義的には間違いですので、試験対策上は意識して使い分けてみてください。

ここで平成28年度の事例Ⅲ第2問をみてみましょう。

「現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を160字以内で述べよ。」

確かに、課題がポジティブに表現されています。

試験出題委員がこのように表現しているという事実からも、明確に課題と問題点は違う表現をすべきということを理解しましょう。

■おわりに

今回は事例Ⅲで頻出の「課題」と「問題点」がどう異なるのかについて解説しました。

普段の会話のなかで、「課題を解決する」となんとなく言ってたりしませんか?試験まで普段から意識して使い分けるとだんだん慣れてくるかもしれませんね。


次回はしのさんの登場です。
お楽しみに!

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