事例Ⅳの対策は各論点の整理から by うに

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のうにと申します。
登場は2回目になります。自己紹介等は前回のブログをご参照ください。↓↓
https://www.takipro.com/1jishikenknow-how/finance-accounting/104266/

今回は2次試験突破ノウハウとして事例Ⅳ(財務・会計)について記載します。

どんな人向けの内容??
まだ2次試験の学習に取り組んでいない方や、事例Ⅳをどのように学習すればよいかわからない、、という方向けです。

どんな内容のブログ??
事例Ⅳで問われる各論点を簡単に説明し、私が思うそれぞれの難易度・対策優先度を記載しています。

上記に当てはまる方、興味のある方は是非ご覧ください。

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■はじめに

事例Ⅳは、2次試験の中で最も努力が点数に現れる科目とも言われています。
というのも問われる論点がほとんど決まっているのです。

主に問われる論点は以下の5つです。
①経営分析
②損益分岐点分析(CVP)
③意思決定会計
④セグメント会計
⑤キャッシュフロー会計

この他の論点から出題されることもありますが、上記5つは出題頻度が高く、最低限この論点を完ぺきに抑えておけば合格点を取ることが可能だと思います。

この5つの論点について、それぞれの難易度や内容を説明していきます。

■①経営分析

難易度:低
対策優先度:高

こちらの論点は、平成13年度から令和4年度までの試験で毎回出題されており、対策必須の論点です。
難易度も他のものと比べるとあまり高くなく、受検者の相当数が得点してくるため落としたくない問題になります。

内容は、
事例企業と同業他社の貸借対照表・損益計算書がそれぞれ提示され、同業他社と比較して事例企業が優れている(or劣っている)と考えられる財務指標を答える
というものです。

各財務諸表から自己資本比率や営業利益率などの主要な財務指標を求める力が試されるので、計算式を覚える必要があります。
ただ、過去問をある程度解いていくと使われる財務指標がいくらかパターン化されていることに気が付いてきます。

・よく使われる財務指標の計算式を覚える
・どの指標で比較すればよいかの視点を身に付ける

この2つの対策ができればほぼ確実に得点できる論点です。
(2つめの視点も過去問の回数をこなすとコツがつかめてきます。)

■②損益分岐点分析(CVP)

難易度:中
対策優先度:高

この論点は2年に1度くらいの頻度で出題されていて、対策優先度が高めです。

内容は、
売上高、変動費、固定費などが提示され、それに基づいて損益分岐点売上高を求めたり、費用構造について分析する
など、様々な形で出題されます。

計算自体の難易度はそこまで高くないですが、複雑な条件を提示され短い時間で解答しなければならないため、慎重さと、条件を素早く正確に整理する力が求められます。

この論点のコツは、「現在の条件はなにか、変化する条件は何か」をしっかり把握することです。
本番落ち着いて回答できるよう、問題数をこなして要領をつかんでいきましょう。

■③意思決定会計

難易度:高
対策優先度:高

この論点は、平成15年度以降、平成21年度以外の全ての年度で出題されています。
出題頻度が非常に高く、経営分析と同じく対策必須の論点です。
ただ、問題の難易度が高い場合が多く、対策が難しい論点でもあります。

内容は、
ある投資案について、NPV法や回収期間法などを用いて検討する
というものです。

この論点の難易度が高い理由としては以下が主に挙げられると思います。
①NPV法の計算が難しい
②考慮する条件が多く、抜け漏れなく計算することが難しい
③計算量が多く、時間を多く費やしてしまう

この理由から、正確に正解を導き出すことは正直至難の業です。

「そんなに難しいなら捨て問にするしかないのか!」という声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
この論点は「ちょい捨て問」にしましょう。

どういうことかというと、2次試験事例Ⅳにはおそらく部分点が採用されています。
答えを導くまでの過程も点数として反映されるため、最終的な答えが間違っていても、点数を稼ぐことは可能なのです。

実際に私は、令和4年度の試験中、「この問題正確な答えにはたどり着けないな、、」という感覚があったので、気持ちを切り替えてその問題に使われるであろう公式や、わかる範囲での計算をひたすら記述しました。
案の定、試験直後の解答速報と私の解答は全く違いましたが、点数は自己採点よりも大幅に高いものでした。

というわけでこの論点のコツは、「答えがあっていたらラッキーで、まずは答えを導くまでの手順や計算式に意識を向けて対策する」です。

試験対策中も、この論点のせいでくじけそうになりますが、どの受験生もそうだと思います。
みんなにとっても難しいので、ちょい捨て問にする気持ちで潔く部分点を狙うのも対策の一つです。

■④セグメント別会計

難易度:低よりの中
対策優先度:中

この論点は、2~3年に一度くらいの頻度で出題されています。
毎回出題されるわけではないですが、難易度がそれほど高くないので、出題されたら得点源にしたい論点です。

内容は、
セグメントごとに収益性を分析し、あるセグメントを廃止すべきか、または最適セールスミックスを検討する
というものです。

難易度が高くない理由としては、
・計算のパターンが少なく、覚えるべき公式が少ない
というのが挙げられます。

覚えるべき公式はせいぜい以下の4つくらいです。
・限界利益
・限界利益率
・経営資源1単位当たりの限界利益
・貢献利益

これらの公式をどのような場合に使うのか、正確に計算できるかがポイントになるので、過去問をこなして慣れていくのが良いと思います。

■⑤キャッシュフロー分析

難易度:高
対策優先度:低

この論点は、数年に一度程度の頻度、難易度も高めなことが多いため5つの論点の中は優先度は低いです。

内容は、
財務諸表が提示され、それに基づいてCFの算出(主に営業CF)、CFの状況はどのようなものか説明する
というものが多いです。

貸借対照表と損益計算書からキャッシュフローの導き出し方をマスターする必要があります。
その計算では参照する数値が多い上に、足すのか引くのかを一つ一つ正確に見極めなければならないため、難易度が高めです。

財務諸表の数値から、企業がどのような行動をとったのかまでイメージを膨らませられるように、こちらも過去問をこなして慣れていくのが良いと思います。

■おわりに

ほかにも出題される可能性のある論点はありますが、まずは出題頻度の高いこの5つを抑えることをおすすめします。

今回は各論点の概要の説明になりましたが、その詳しい中身の理解にはたくさんアウトプットする(問題を解く)ことが効果的だと思います。

『中小企診断士2次試験 事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ』
という教材は今回ご紹介した各論点が網羅的に学べる内容になっていて、問題数も多くおすすめです!(回し者ではありませんが、、)
1次試験終了直後は2次試験用の教材が売り切れてなかなか手に入らない、、という声も耳にするので、早めに買って取り組んでおくのが吉だと思います。

また、過去のタキプロブログにも2次試験事例Ⅳの攻略法がいくつか載っているので、ぜひ参考にしてみてください。↓
https://www.takipro.com/?s=%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E2%85%A3


次回はえみたさんの登場です。
お楽しみに!

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