【事例Ⅰ】階層と紐づけとメモ書きと byとんす

事例Ⅰ

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■はじめに

中小企業診断士2次試験の学習を進める中で、「事例Ⅰは抽象度が高くて何を書けばいいのか分からない」「設問ごとに答えがバラバラになって一貫性が保てない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

事例Ⅰを攻略するためには、「経営戦略と組織・人事施策の階層性」を意識し、設問ごとの位置づけをマッピングすることが重要です。

今回は、ブレない解答骨子を組み立てるために私が意識していた3つのことについてお話します。

■階層を意識してみましょう

事例Ⅰの解答を作成する際、もっとも重要なのは「どの階層の問いなのか」を見誤らないことです。
組織人事の論点は、「企業理念(最上位概念)」→「経営戦略(上位概念)」→「組織構造(中位概念)」→「人事施策(下位概念)」という階層ピラミッドで捉えられます。
この階層に合わせて設問は作られており、設問にリンクした視座で解答することが非常に重要になると考えられます。

例えば、診断士受験生の間でよく使われる有名なフレームワークに「さちのひもけぶかいねこ」があります。これは、組織・人事施策の重要切り口を漏れなく網羅するための語呂合わせですが、企業理念や経営戦略等の上位の概念が求められる最終問題で下位概念の施策を記述しても階層のズレが生じてしまいます。

戦略のない人事はあり得ません。上位の戦略方針に沿った組織・人事施策になっているかを常に意識することが、説得力ある記述の第一歩です。

■設問と階層を紐づけてみましょう

事例Ⅰで点数が安定しない原因の一つに、設問が求めている「階層(視座の高さ)」と解答の階層がズレてしまうことがあると思います。

出題者は各設問を通じて、企業の「理念」から現場の「人事施策」までのピラミッド構造を問うています。設問文のキーワードからどの階層に属する問いなのかを特定し、割り当てるべき論点を明確に切り分けることが重要です。
設問と階層は、概ね以下のような対応関係になっているはずなので、過去門演習を通じて確認してみてください。
【最上位】経営理念・組織風土 ⇔ 最終問題
【上 位】全社・事業戦略 ⇔ 最終問題
【中 位】組織構造・体制 ⇔ 第2問・第3問
【下 位】人事施策 ⇔ 第2問・第3問

紐づけにより、次のようなメリットを得られるはずです。
設問間での重複を防止できる
設問と階層を対応づけることで、同じ施策を複数箇所に書いてしまう文字数の無駄をなくせます。
出題者の要求に直球で答えられる
上位概念の問いに対して下位概念の施策を答えてしまう(逆も同様)ようなズレを防ぎ、確実に加点対象のキーワードを配置できます。

■構造が見えるメモを作成してみましょう

紐づけのためには、構造的なメモを作成し、思考を整理することが効果的です。
私は、横軸にSWOT、縦軸に設問番号を配したマトリクス式のメモで思考を整理していました。

第1問では、SWOTがダイレクトに問われることも多いのでSWOT毎にマスを作成します。
第2問以降は、与件文からSWOTに対応した記述を書き込んでいきますが、機会と脅威は判別しにくいことも多かったため、OとTは区分せずフリー記入欄も兼ねた方式です。
マトリクス式のメモにすることで抜け漏れや重複に気づきやすくなり、設問ごとの関連もわかりやすくなります。
この結果、設問と階層の紐づけが容易になり、思考の整理に余裕ができました。

■おわりに

事例Ⅰで高得点を取る受験生は、単に知識が豊富なだけでなく、「ピラミッドのどの階層について書いているのか」を常に自覚して記述しています。

普段の過去問演習から、まずは構造化メモのように1枚の紙に設問と階層を整理するトレーニングを重ねてみてください。ブレない安定した記述力が身につくはずです!

次回は、フジサン さんの登場です。 

お楽しみに! 

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“【事例Ⅰ】階層と紐づけとメモ書きと byとんす” に対して1件のコメントがあります。

  1. ten より:

    お世話になります。
    マトリックスの中へのメモの仕方は、具体的にどのような感じでしょうか?
    R7などは情報が多くてメモするだけでもかなり時間を消費するかと思います。
    よろしくお願いします。

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