補助金申請支援ってどうよ? by Yuma

筆記試験合格発表まであと日!
合格後の準備はできていますか?
タキプロ口述試験対策セミナー
開催
1月12日(木) 10:00 より申込開始

■はじめに

読者のみなさん、あけましておめでとうございます。
タキプロ13期のYumaです。

1/6、二次筆記試験合格発表まで数えるほどしかなくなってきましたね。
合格発表への緊張と共に、合格後の世界に対する期待が高まる時期でもあると思います。

二次筆記試験合格後は、口述試験準備に始まり、実務補習や協会、副業など、世界がひっくり返ったのではないのか?と思うぐらい、忙しい日々を過ごす事になります。

私はというと、もっぱら受験生支援活動にハマっていました。なので、診断士らしい事は、周囲に比べてできていないかもしれません。
ですが、一種類だけ手をつけたものがあります。ベタなのですが、補助金申請支援

本日は、補助金申請支援の経験談をご紹介したいと思います。
特に、制度といった表面的な情報ではなく、実際にどんなやり取りを事業者様と行っていたのか?という部分について、お伝えできればと思います。

なお、今回の補助金ですが、どこかの団体からの下請けではなく、とある会社様から直接受注した案件です。

■ひょんな事から補助金支援

突然ですが、私には、一風変わった、大学の先輩がいます。
その先輩は、私と同じ経済学部だったのですが、ロボットを作りが大好きで、最終的にはテック系の起業家になりました。
新進気鋭の会社で、みるみる成長を続けている。そんな先輩の会社に、私はビールを差し入れて、そして自分で全部飲む…といった交流があったのですが、診断士試験勉強やコロナにより、少し疎遠になっていました。

診断士試験も終わり、私の心に余裕ができた頃、ふと先輩の顔を思い出しました。

Yuma

先輩。突然ですが、診断士受かりました。
最近どうですか?

取り敢えず、久しぶりにメッセージを送ってみる。

先輩

お久しぶりです!
おお!国家試験受けるなんて、相変わらず熱心で素晴らしいですね!

先輩

…最近は、ぼちぼちといった感じです。

返事が返ってきたので、取り敢えず電話してみる事に。
電話に出た先輩の声は、どこか暗い様子でした。
他愛もない世間話をした後、ふと先輩が、会社の現状について、話し出しました。

先輩

実は…来月にでも会社を畳もうかと思って…

Yuma

え?

先輩

俺には、無理だったんだなぁ…と最近気付いてさ。いろいろ。

Yuma

いろいろって……

いつも、会社のことを熱く語っていた先輩から出て来る様な言葉に思えず、詳しく話を聞いてみると…

先輩の会社は、ある最先端技術を用いた装置を開発する企業で、大手企業から多く受注していました。
受注は年々倍増するペースであり、先輩は従業員を大急ぎで拡充しました。
2019年の事でした。

そして、コロナ発生。

各大手企業は、キャッシュ確保のため研究開発費を大幅削減。特に、戦略投資(既存設備保全を目的とする投資でなく、現状から生産効率を高めるといった+αの効果を狙った投資)は大幅に削られました。
先輩の会社が開発する設備は、既存設備稼働に必ずしも必要なものではなく、あれば生産性が向上するという類のものだった為に、その煽りをモロに受けていました。
最先端技術に目を輝かせて入社してきた若い従業員たちは、次々に退職。
気づけば先輩一人となり、そして精神を病むにまで至っていました。

Yuma

そっか…

でも、その後話す先輩はどこか悔しそうで、しきりに、こう言います。

先輩

うちにある技術はさ、今でも最先端を走っている。
現に、最近はまた、大手からオファーも来ている。

Yuma

じゃあどうして、そのオファー受けないんですか?

先輩

なんか…昔みたいに、やる気が…もう…起きないんだよね。

先輩

しかもそのオファー、今までやってきたこととは、違うことでもあるんだよね

詳細を聞いてると、以前私がセミナーで受けた「事業再構築補助金」に当てはまる案件の様な気がしました。そこで…

Yuma

先輩、補助金って知ってます?

先輩

聞いた事はあるけど…詳しくは知らない。なんか難しいんでしょ?

Yuma

簡単ではありませんが…その大手からのオファー、補助金使って挑戦してみません?

Yuma

補助金一回もやった事ないけど…調べてみようと思います。

先輩

そっか…

先輩

自分の為に働く事でやる気は起きないけど、Yuma君の診断士キャリアスタートにも繋がると思えば、やる気が湧いてきたよ。

先輩

ぜひ、よろしくお願いします

Yuma

え、良いんですか?

先輩

うん、やろう

こうして、補助金に取り組む事になりました。

■補助金って何?

補助金に関する概要は、セミナーなどで聞いていたのですが、実務が全く分かりません。
そこで、タキプロの先輩を頼って、取り組む事にしました。

教えていただいた事をザッとまとめると…

補助金とは、簡単に言うと、主に経済産業省が行う中小企業支援策の一つで、国が志向する経済成長のベクトルに合う投資等を中小企業が行う場合、その一部を事後的に補助する…と言ったもの。

診断士でなくとも支援はできる。が、事業計画提出を求められる事もしばしばあるので、経営に詳しい人でなければ、支援は難しそう(そういう意味でも、診断士にとって補助金申請支援は、主戦場の一つになっているのだと思います)。

補助金は、地方自治体が行なっているものまで合わせると、数えきれないほどの種類がある。
ただ「小規模事業者持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「事業再構築補助金」は4大補助金と呼ばれ、多くの中小企業診断士が取り組む補助金

補助金業務の話が舞い込んできた際はまず、この4大補助金のどれに当てはまるのかを確認する事が定番。
(確認は、各公募要領を読む事で確認できますが、経験者に聞ければ聞いたほうがいいと思います。お世辞にも、公募要領が分かりやすいと言えません)

今回の場合、①コロナにより売上が大幅に減少している事、②これまでの事業売上が無くなっていて、新規事業の売上が立つ事を主な理由として、事業再構築補助金を選択しました。

■事業計画策定

Yuma

先輩、事業再構築補助金に挑戦しませんか?

先輩

聞いたことあるけど、どんなものなの?

Yuma

カクカクシカジカで…

先輩

ふむふむ…つまり、今オファーを受けている新規事業の計画を立てるって事だね?

Yuma

そうです

先輩

でも、新規事業計画っていっても、どんなこと考えれば良いの?
どんな機械作るのか説明したって、専門家じゃない限りわからないと思うけど…

Yuma

まずは、会社の歴史を改めて教えてください。
それを基に、SWOT分析からやります。

会社に熱い思いを持つ先輩は、いろいろな事を事細かに説明してくださいました。
これが、よくヒアリングと言われる工程で、結構時間がかかる部分でもあるのですが、今回の場合は、私と先輩の付き合いが長く、前々から会社の事や、ビジョンに関する話を聞いていたので、とても円滑に進みました。
全部の要素を盛り込みたくなるけど、ここは二次試験と同じで、重視すべき要素に絞って、事業計画に盛り込む事が重要です。

分析の結果、以下のことがわかりました。

強み
大企業から発注を受ける程の(つまり評価されている)最先端技術を有していること。
また、日本に、この最先端技術を有する企業は10社もない程、模倣困難性が高い。

弱み
製品である装置は、顧客の各現場レベルで最適化する必要がある事から、最先端技術搭載装置ではあるものの、最適化に非常に手間がかかり、労働集約的である事。
従って、社長たる先輩は常に顧客先に常駐して製品作りに没頭する必要がある為、人を雇っても、なかなか育たない(OJTでも一人育てるのがやっと)。
顧客が大企業ばかりで、買い手の交渉力が強い。

機会
当該最先端技術は、多くの大企業から注目されていて、需要は伸びつつある。
あらゆる種類の製造業の生産効率を大きく高める可能性を秘めた製品であり、既存顧客以外での伸び代も大きい(ただし、大企業向け製品開発の中で生まれるベストプラクティスを、量産品として販売しなければスケールしない)

脅威
生産効率化には繋がるものの、設備保全などの絶対的に必要な設備である訳ではないので、不況の波といった特殊要因により、需要が急減しやすい。
人手不足。

先輩は当初「流石にSWOTは知ってるよ〜。」と言う反応でしたが、上記の情報整理した上で、クロスSWOTの形で示したところ「良いものを作れば、事業が上手くいくと信じていた。でも、そうではなくて、ここに、うちのボトルネックがあったのか…」と、興味深く聞いてくださりました。
(※ボトルネックの内容は、具体的業務内容にかかわる部分なので伏せます)

何度か打ち合わせを重ねて…

既存の強みを活かして、新たな機会を得る。
こうしてできあがる、新たなコアコンピタンスをテコに、弱みと脅威の克服を図る。

という、二段構えの納得できる事業計画ができあがりました。

その後、必要書類も揃えた上で、なんとか期日までに申請完了しました。

■本当にありがとう

申請から数日後、先輩からメッセージが届きました。

先輩

一人じゃ補助金申請なんて、絶対できなかったよ〜。ありがとう!

Yuma

いえ、お役に立てた様で何よりです。

先輩

打ち上げ行こう。焼肉奢るよ

Yuma

え、マジすか。すぐ行きます

数日後、某高級焼肉店で…

Yuma

うまっ、この肉

先輩

たくさん食べて〜

Yuma

では遠慮なく、ゴチになります〜

先輩

ところで、今回は本当にありがとうね

先輩

あの時『診断士に受かった』って連絡が無かったら、今頃本当に、会社たたんでたかもしれない

Yuma

でもそれ、どっちが良かったかなんて、今の段階じゃ分からないですよ。

Yuma

事業計画立てる時も度々話題に上がりましたけど、うまく行く保証なんてないし、下手すりゃ今より状況悪くなる可能性すらありますからね

Yuma

「あの時たたんどきゃ良かった!Yumaに騙された!」って言ってても、おかしくないっすよ

Yuma

そうなったって、焼肉代返しませんからね笑

先輩

ハハハハハ、確かに上手くいかない可能性はあるよね。

先輩

でもさ、たとえ上手くいかなかったとしても、それでも再起をかけた挑戦はしたいと思うんだ。

先輩

あの時、機会があるにも関わらず会社を畳んでたら、きっと将来、すごく後悔したんだと思う。

Yuma

やらずに後悔するより、やって後悔しろってやつっすね

先輩

そうそう。

先輩

人生全て賭けて、このスタートアップたてたわけよ。
他社から買収の話を持ちかけられた時も断り続けたのは、やっぱり、夢を追い続けたいからだったんだと思う。

先輩

だから、今回の補助金申請は、すごく良いきっかけだったと思う。
再度、頑張ろうと思えた。

先輩

あの時、声をかけてくれて、本当にありがとう

Yuma

某漫画の最終回みたいなこと言わないでください。
まだ始まったばっかりですよ。
上手くいったら、もっと焼肉奢ってください。

■血の通った経営支援を

今回は、知り合いの先輩とはいえ、間に会社や協会等がいない、事業者様との直接やりとりだったからか、密なコミュニケーションをとる事ができ、とてもやりがいを感じています

現在は、別の事業者様の経営支援も直接行っていますが、こちらもやはり、密にコミュニケーションがとれていて、非常にやりがいを感じます

下請けだったり、補助金申請の効率向上に傾注していると、事業者様とのコミュニケーションが減り、顧客との関係性が築き辛く、やりがいを感じづらいかもしれません。

人によっては「お金を稼ぐ事が目的だから、それでいい」という意見もあるかと思いますが、衛生要因に依存した行動は、長続きしないのかな?と思いますし、事業者様側にも「自分達の事情を理解してくれない」という不満が生まれ、お互いや、元請けにとって良くない結果をもたらす可能性もあります。

素晴らしい診断士ライフを送る為にも、経営支援先とは密にコミュニケーションをとり、血の通った経営支援を行う事が重要だな…と、一年目のヒヨッコながら、思いました。

■おわりに

如何でしたでしょうか?
稼げる…とか、大変だ…とか、経営支援じゃない…とか、色んなことが囁かれる補助金申請支援。
表面的な話ではない、中身の話が少しでも伝われば、幸いです。

合格後は、口述試験!
今からの時期、とにかく健康にだけは気をつけてお過ごし下さい。
そして、タキプロで行う、口述試験対策イベントや動画配信について、ぜひ参加・ご視聴のご検討をお願いします!!


次回はおぐさんの登場です。
お楽しみに!

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