【合格体験記】~反骨心から始まった診断士試験と、そこから得た大切な事~byあやくす

 読者の皆さん、こんにちは。

 タキプロ14期のあやくすと申します。

 今回は合格体験記をテーマとして、学習開始から二次筆記合格までの軌跡をお伝えします。


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■はじめに

まずは、自己紹介からです。

(1)受験当時の属性

 年齢/性別:アラフォー/男性

 居住地:北陸エリア

 職種:金融関係の仕事をしています。

(2)中小企業診断士試験を受けようと思った理由

 中小企業診断士については、金融業界にいることから、以前より存在をなんとな~くは知っていました。

 会社でも評価されている資格であり、過去に導入本を買ったりと興味はあったものの、「子どもが小さいから」「仕事が忙しいから」など、何かと自己都合理由をつけて、学習開始には至っていませんでした。

 しかしある日、これまであまり折り合いが良くなかった上司(資格取得に消極的な方)から、相当の低評価を下されました。明確かつ最高の成果を出したにも関わらず。それまで、上の世代(いわゆるバブル世代以前)と、中堅・若手世代(いわゆる氷河期世代以降)との間で、資格取得・自己研鑽に対する態度に大きな開きがあることに不満を抱いていた中、かなり頭に来て、

①その上司との違いを、難関資格を取得することで、周囲に明確に示したい

②会社(の上位層)に漂う、資格取得に消極的な空気を払拭し、自己研鑽をしている若手同士達を鼓舞したい

との理由から、中小企業診断士を目指すことにしました。

 具体的には、2021年4月3日(土)、TAC「スピード問題集」購入と過去問アプリDLにより学習を開始。その年は一次8月(期間4ヵ月)、二次11月(期間3ヵ月)でしたが、過去に他の難関資格(行政書士)を短期合格していた経験と自信から、迷わず、ストレート一発合格を必達目標に設定しました

(3)学習スタイル

 ●1次試験独学です。使用教材は、TAC「スピード問題集」と、過去問3年分に絞りました。

 ●2次試験独学です。使用教材は、「全知識」「全ノウハウ」「TBC2次テキスト」

      「事例Ⅳ全知全ノウ」の4冊と、TBCの過去問題集を使いました。

      定番の「ふぞろい」は買いましたが、余裕がなく結局使用しませんでした。

      タキプロの存在は知っていたものの手を出す余裕がなく、「診断士試験一発合格道場」

      の記事を参考に、学習方法の構築を行いました。 

■1次試験突破まで(受験回数2回)

【2021年度学習進捗】

 2021年4月3日に学習スタート。1次試験までの20週間(8月21日、22日)で1科目あたり2~3週間かけ、残1ヶ月で仕上げる計画でした。スタート時から得意だった(はずだった)科目は、

①財務(毎日仕事で財務分析)、②法務(行政書士持ち、特に民事は自信あり)、③情報(Excelマクロ組める)。

2次試験直結の1日目3科目に重心を置き、2日目は多少流しても足切りはないだろう、という(甘い)想定で学習を進めました。

【2021年度1次結果】

 経済:88 財務:64 企業:69 運営:70 法務:52 情報:28(足切り) 中小:60 合計:431点

 ・・・得点源と考えていた2科目で撃沈。財務も科目合格したものの苦戦し、完全に鼻をへし折られました情報システムの自己採点が終わった瞬間は、未だにトラウマです(笑)。一発合格を必達目標としていたため、数週間ショックで何も手につかない状態が続きました。

【2022年度学習進捗】

 トラウマを払拭すべく、2022年はITパスポート取得からスタートし、得点率90%で突破。調子に乗って受けた基本情報技術者も、結果PMアルゴリズムで撃沈はしましたが、AMは得点率80%を記録。診断士の情シスを取るには十分な基礎力を身に着け、2022年の5月から診断士の学習を再開しました。受験科目は、「トラウマ科目」に加え、プレッシャー緩和のため、前年88点で安定していた経済を選択しました。

【2022年度1次結果】

  経済:68 法務:68 情報76

 情シスリベンジに成功、一次合格はしました。・・・しかし、経済が前年から20点のダウンで貯金を作れず、法務も68点と思ったより伸びず。改めて1次試験の厳しさと、年度による難易度のムラを強く感じました。

 なお余談ですが、試験が終わった直後、一緒に受験していた会社の後輩に対し、先述の上司が受験生を非難する怪文書メールを送っていたことが判明。なおのこと「絶対に負けられない」と心が燃え上がりました

■2次試験突破まで(受験回数1回)

【学習進捗】

 8月の試験後、2週間ほど体調が良くなく、2次試験のテキストは眺めていたものの、本格的に勉強を開始したのは8月末頃でした。9月中頃にようやく自分なりの勉強法を構築し、9月末には有休を絡めて図書館で3日間の「勉強合宿」を敢行。この3日間、起きている時間は全て学習に費やしました。

 10月に入り、ようやく事例Ⅳに着手しました。スキマ時間を見ては電卓トレーニングをしていましたが、時間内に思ったように解けず、焦りが生じました。その後、事例Ⅰ~Ⅲも含め学習を続けましたが、試験一週間前まで手ごたえを感じなかったため、直前3日に思い切って有休を取得。3日間の「直前合宿」を敢行しました。

 この3日間の合宿中の事ですが、モヤモヤとして読めていなかった与件文が「はっきりと見える」瞬間がありました。例えるなら、ステレオグラム(立体的に飛び出して見える絵)が見えた瞬間とでも言うか。これが合格の決め手になったかは定かではないですが、少なくとも「これは、合格できるかもしれない」という意識にスイッチが切り替わり、その状態で本番に突入しました。

【試験前~当日】

 前日は名古屋市内で前泊。ゆっくり休み、万全の体制で試験に挑みました。

①事例Ⅰ:緊張はしましたが、冷静に対応し、6割超えの感触。「行ける!」という自信を持ちました。

②事例Ⅱ:同じく手順通りやり切り、6割超えの感触。「合格出来る!」と自信が確信に変わりました。

③事例Ⅲ:自信が慢心となったのか、何かがおかしい・・・原因はわからないが、手順通りに進まない。与件文の図すらまともに読めなくなり、ポエムな文章を書いている自分を止められない。解答はマス目を全て埋めたものの明らかな失敗で、ⅠとⅡの貯金を使い果たした・・と焦りを感じながら最後の事例Ⅳに挑みました。

④事例Ⅳ:いきなりの「生産性」収益性・効率性・安全性は完璧な準備をしていましたが、生産性指標は頭が白くなり、計算式が思い出せない。「有形固定資産回転率」が生産性指標である事を思い出し記載しましたが、ここで40分経過。最終問題も埋めましたが、残り20分で半分以上が空欄、という危機的状況に陥りました。

 正直、ここで終わりか・・・また来年か・・・と気持ちが折れかけました。しかし次の瞬間、一次試験後の、上司の後輩に対する怪文書が頭に浮かびました。

「何やってんだ!自分のためだけじゃない!絶対に負けられない!最後までやりきらなくてどうする!」

 ここから一気にギアチェンジ。結果、2問分(20点)は空欄として残りましたが、最後の瞬間まで集中を切らさず、手を動かし続けることができました。

【2次結果】

 事例Ⅰ:61 事例Ⅱ:63 事例Ⅲ:53 事例Ⅳ:66 合計:243点

結果は、ギリギリ合格でした。もし、事例Ⅳの最後20分で諦めていたら、間違いなく合格は無かったでしょう。

最後の瞬間まで、絶対に諦めず挑戦を続けること。その重要性を強く感じた試験となりました。

■おわりに

 中小企業診断士試験の合格後。しばらくは何も起きませんでした。孤独学だったため、診断士受験関連のコミュニティがある事もほとんど知りませんでした。

 しかしその数ヵ月後、会社外で診断士と知り合う機会があり、その勧めで積極的にコミュニティに参加してみたところ、心境も含め劇的な化学変化が起きました。当初は強烈な反骨心から始まった診断士へのチャレンジでしたが、今となっては小さな事と思えるようになり、何より毎日が楽しくなりました。そこで知り合った方の紹介により、今日タキプロさんにご縁あって参加させて頂いています。

 最後に。最近、プライベートでつらい出来事があり、今も続いています。しかし、診断士試験で得た、

①冷静な情報分析力

②絶対に諦めない気持ちと忍耐力

③この半年間で得た、楽しむことの大切さ

の貯金があるから今も耐えられており、しばらく続くであろう試練にも対処していけると確信しています。

 中小企業診断士は、自分が行動を起こせば、起こしただけのリターンがある資格です。

 皆様が来年、冷静な頭脳と熱いハートをもって合格し、その後の楽しさを経験されることを祈念しています。


次回はF田さんの登場です。
お楽しみに!

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