【合格体験記】 〜あらたなコミュニティへのパスポート〜 by KEN

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のKENと申します。

今回は合格体験記をテーマに私自身の経験についてお伝えさせていただきます。

■はじめに

まずは自己紹介と診断士を目指した理由から

年代/性別:40代 男性

受験歴:1次3回、2次2回

勉強時間:1次400時間、2次300時間

勉強方法:独学

得意科目:財務会計

転職やいくつかの部署異動を経て、近年はマネージメントにも携わるようになってきましたが、まだまだ自身の知識のなさ、視野の狭さもあり、もっと勉強が必要だなと感じていました。他方、日々の業務内容に変化が乏しく感じることや自身の成長実感が低く感じることもあり、何か違ったことにチャレンジしたいと考えていたそんな時、以前から知ってはいた中小企業診断士の試験概要を確認してみると、財務・会計や企業経営理論、運営管理や経営法務等、これまでの自身の経験で得てきた内容と重複するところも多かったため、体系的な知識習得にもつながるだろうと考えたことから、勉強をすることにしました。

ちなみに、このタイミングでは初めから科目合格を活用しての1次試験突破を想定していたため、数年かけて合格できればよいかな、ぐらいのレベルでのはじまりでした。

■3度の1次試験

上記のような背景もあったので、当時の勉強のペースとしてはかなりゆっくりで、1年目、2年目はどちらもGW明けぐらいからできる時に試験勉強を行い、使用教材もスピードテキストのみという程度・・・

結果、1年目と2年目で経済学・経済政策、財務・会計、運営管理、経営法務までは科目合格できましたが、当然こんな勉強で受かるはずもなく、さらにはその後、仕事が多忙になったこともあってコロナの特例?を利用して令和2年は受験自体をしませんでした。

そして令和3年になり、1年目の科目合格免除の有効期限も迫っていたこと、その間の色々なヒトやコトからの学びから中小企業診断士資格取得へのモチベーションもあがってきていたことからいよいよ本腰を入れて合格を目指すことにしました。

過去の取得資格や業務経験もあって比較的財務が得意だったので、財務の再受験で点数を稼いで、あとの科目はとにかく60点を目指す!(足りなくても財務で補う)という方針で勉強を進め、結局、財務の点数でなんとか他科目の不足分をカバーし、ほんとうにギリギリながらも合格したという感じでした。

1次試験の科目合格を利用する方は、合格済みかどうかにかかわらず、得意科目を得点源としてトータルでの試験合格を目指すという方法がリスクヘッジには有効だと思います)

■1度目の2次試験

1次試験合格まで2次試験の対策は全くしていなかったので1次試験の自己採点後から以下の教材を順に購入し、並行してネットで情報収集を進めながら勉強を開始しました。

  • 2次試験合格者の頭の中にあった全知識
  • 事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
  • ふぞろい(10年データブックも)
  • 解き方の黄金手順
  • 30日完成!事例Ⅳ 合格点突破計算問題集
  • 速修2次試験対策 事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 2次テキスト(抽象化ブロックシート目的)

とりあえずはテキストで1次試験の知識の再インプットをした上で過去問を解いたところ、全く書けず、時間も足りず、という状況だったので、まず事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲについてはとにかく80分以内に回答を作成できるようになることを目標に過去問を解いてふぞろいで採点し、自分の解答と見比べて振り返りしながら解法を身につけていくということを行っていました。事例Ⅳについては30日完成を早めに1周やり終え、その後はできるだけ1日1問は解くというのが主な勉強法でした。

今考えるとこの時は解法の手順をなぞっていただけで、問題を解いていても1次試験の知識を元にした有機的な回答ができていたわけではなく、キーワードを与件文から探して文章をつくっていただけだったように思います。「落ちるべくして落ちた」というのが振り返ってみた実感です。

■2度目の2次試験

1度目の試験の反省点として、過去問周回〜ふぞろい採点という繰り返しだけではキーワードも記憶に残ってしまい、なんとなく点数が取れている気になってしまうように感じたため、試験の3ヶ月前ぐらいまでは過去問は一切解かず、事例Ⅰ〜Ⅲについては知識のインプットや整理を続け、事例Ⅳだけは30日完成を解くということを定期的に行っていました。2次試験では、与件文と設問から1次試験の知識をもとにした提案を言語化する瞬発力のようなものが求められる気がしていたので、そのための訓練として、キーワードから関連ワードを複数想起してみることや、設問だけを読んで解答イメージを膨らませてみるということもやっていました。

その後、ある時期から中小企業の業績回復や企業戦略の話をいろいろな場面で目にする際に、自然と1次試験の知識が想起されることが増え、徐々に知識定着が進んでいったような気がします。

過去問のやり直し時には、キーワードに拘らないこと、与件分をもとに考えついた施策を分かりやすく文章にすること、70分で解答を終えられる自分なりの手順を身につけること、をテーマにしていました。

一番ピンチだったことは、試験前に子供の風邪?に私も感染って全く勉強に身が入らず、1週間前には点滴も打ってもらいましたが、結局試験日までに完治しなかったことです。試験日はソフトパックのティッシュを持ち込み、席の横にゴミ袋をかけて1日中ひたすら鼻をかみながら受験することになりました。(周りの方は絶対気になったと思うので大変申し訳ないことをしました・・・)

そんな状況だったので正直余計なことを考える余裕は全くなく、繰り返してきた手順に沿ってとにかく解答用紙を埋めていくという流れでなんとか1日を乗り越えたという感じでした。

(本当に体調管理は大事ですね・・・)

自分は本当に運が良かっただけですが、やはり大事なのは日々の積み重ねなのだと思います。

与件文、設問を読んだときに理論的な対策がいくつかイメージできるようになること、時間内に試験を終えられる手順を身につけることができれば、本番はそれを実行するだけで受かる、という可能性が高まります。そのため、月並みですが、最後は今まで努力してきた自分を信じて、とにかく身につけてきたことを実行することに集中されると、過度に緊張することなく、良い結果につながるのではないかと思います。

■受験を通して

単にキーワードを並べて作る回答(ポイントだけをまとめた対策)では実際の企業診断や支援においては当然ですが意味のないものになると思います。表面的に理論をなぞるようなことではなく、事例(企業)に寄り添って、どうすれば良いかを考え抜いて、対策を立案することは実際の企業診断でも重要なことだと思います。個人的には試験を通じてその姿勢をあらためて感じることができたような気がしました。

■おわりに

私が合格後に感じたことの一つは、「診断士」というコミュニティへの参加権を得ることができたことが非常に大きかった、ということです。

実務補修では本当に優秀な方々と一緒に活動をさせていただきましたし、またそれ以外にも合格者の方やすでに診断士として活動されている方などとお話しさせていただくことで非常に勉強にも刺激にもなっています。年齢もバックグラウンドも異なる方々と同期もしくは診断士仲間としていろいろな話ができることは他では得られない学びとなります。今後は私自身もこのような学びを通して、中小企業支援や地域活性化のためのお手伝いをしていければと考えています。

おそらくみなさんも何らかの志をきっかけとして資格取得を目指された方が多いと思いますが、長い勉強生活の中ではモチベーションが維持できなくなったり、時には自分に厳しくしきれなかったりすることもあるかもしれません。そんな時は、あらためて資格取得を目指した時の想いを振り返り、またご自身の未来へのイメージを膨らませることで、あらたなモチベーションへと変えて勉強に取り組まれるとよいのではないかと思います。

そして、中小企業診断士になった自分を想像してみてください・・・ワクワクしませんか?


次回はあやくすさんの登場です。
お楽しみに!

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