中小企業診断士1年目の歩き方byリリィ

筆記試験合格発表まであと日!
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読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のリリィと申します。

■はじめに

読者の皆さん、こんにちは。

二次試験を受験した皆様、筆記試験の合格発表までもう少しですね。ここを突破すれば、もうゴールは見えたも同然。最後まで気を抜かず、走り切っていただきたいと思います。

さて、今回はフリーテーマということなので、合格後の人生がどのように変わるかという点からのお話をしようと思います。独立してプロコンを目指される方や、企業内でできることをやろうと考えている方など、色々かと思います。

私は独立診断士なので、少し独立に偏った内容になるかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。ご参考頂けることが少しでもあると嬉しく思います。

■独立して仕事はあるの?という不安

「足の裏の米粒」と揶揄されることもある中小企業診断士資格、合格したらどうなるの?という漠然とした疑問や不安を抱く方も多いと思います。ネットからの情報やYouTubeで発信されている情報は山ほどあって、色々な情報に触れられますが、本当にそうなの?と思うこともありますよね。私もそうでした。

私の場合は、キャリア変更のつもりで診断士試験を受験したので、受験生時代から独立することは決めていました。でも、独学受験生だったこともあり、診断士の知り合いや情報交換できる仲間もいなかったので、独立して本当に仕事があるかということについては何の確証もなく、常に不安を抱えたままでした。

まあ、すぐに仕事がなくても仕方ないね、というつもりというか覚悟ではいたのですが…コネなし、経験なしの私の1年目の今、本当に忙しくさせて頂いています!

コネなし経験なしの1年生ですので、任せてもらえる仕事はそれなりなのかなとは思っていますが、それでも補助金申請や、補助金審査業務、経営改善計画書の作成、各種研修の実施、公的機関での伴奏支援、事業者支援事業の事務局のお仕事など、多くのお仕事に携わりたくさんのご縁に恵まれていると思います。

既に専門性がある方はもちろん、私のようにコネも経験もないけど独立したいと思っている方も安心してください。お仕事はありますよ。決して食えない資格ではないということは声を大にしてお伝えしたいと思います。

じゃあ、試験に合格してから何をしていたの?ということをお話したいと思います。あくまで「私の場合」ですが。ご参考までに。

■スタートは実務補習から

試験合格後、登録に向けてまず取り組まないといけないのは、実務補習ですね。

通過儀礼ではありますが、この通過儀礼が振り返ってみるととても重要だったなと思っています。なぜなら、実務補習でお世話になった先生からお仕事を頂戴したり、一緒になった仲間と協力してお仕事をする機会に恵まれたりしたからです。

私が参加した実務補習は、合格後すぐに募集が始まる15日間コースです。5日間×3回のコースです。ご担当頂く先生は回によって変わりますが、仲間は15日間ずっと同じです。いきなり苦楽を共にするので、とても関係が深くなりますし、相談相手としてもとても大事な仲間になります。この時のチームメンバーは今でも様々な情報を交換していて、特に独立系の仲間とは一緒に先輩のお手伝いをさせて頂いています。

実務補習で出会う先生は、もちろんベテランの中小企業診断士で、補習が終わっても協会活動などでお目にかかる機会がたくさんあります。補習中にたっぷりお世話になるので、協会の中では師弟関係のように見られることも多く、色々なお手続きや診断士としての歩み方についても相談しやすい一番の先輩で親分的な存在です。

実務補習中にお仕事をお手伝いさせてくださいという話はあまりしない方が良いかと思いますが、良い関係を築いておくに越したことはありません。私たちのチームは、独学者が多かったこともあり、知り合いが少ないという悩みを打ち明けているうちに、お一人の先生からは他の診断士の先輩方と繋がる機会を頂戴しました。そして、実際にそこでご紹介いただいた先輩のお手伝いをするお仕事にも繋がりました。また、他の先生からは直接お仕事のお手伝いをするチャンスを頂きました。

要は、面倒見甲斐のある「可愛い後輩」として認識してもらうことが大事だったということなのかと顧みています。振り返って思うことではありますが、どのような姿勢で取り組んでいるのか、仲間とうまく関係を築くことができる人物なのか、などということについても先生方は見ていて、その後の関係が続いたりそうでなかったりするのかなと思います。

独立を目指す方は、実務補習からすでに独立に向けた活動が始まっていると思って取り組むと良いかと思います。

■診断士協会に加入しましょう

実務補習が終わって中小企業診断士登録手続きが完了したら、次に考えるのは中小企業診断士協会への入会だと思います。私も、2・3月の実務補習を終え、4月に協会に入会し、5月に登録が完了しました。

協会としても春は新歓の時期なので、地域によってはプレセミナーや歓迎イベント的なことを開催することもあるかと思います。私が所属している地域では、特に入会前の新入会員向けのイベントはありませんでしたので、何かに参加することはありませんでしたが、近隣府県の協会では盛んにイベント実施をされていたようなので、今思えば顔を出してみるのも良かったかなと思っています。機会のある方は、是非積極的に参加されると良いと思います。

他の士業と異なり、中小企業診断士は協会への加入が必須ではありませんので、必ず所属しないといけないということはありませんが、経験なしコネなし…といった私のようなタイプなら協会への加入はとてもおすすめです。

特に合格後すぐは右も左もわからず、参考になる診断士の働き方や動き方のサンプルも少なくて、何から始めればよいのかが分からない状態の方も少なくないと思われます。実務補習の緊張の日々を終え、手持ち無沙汰になったり不安を感じ始めたりする方もいるかもしれません。その不安を払拭し、いよいよスタートを切るのが協会への加入ということになります。

私の場合は、まずは協会加入後、すぐに青年部への入会をしました。実務補習で同じチームだった仲間も同時に入会したので、スタートダッシュは勢いがついていたようにも思います。入会当初の具体的な活動は、診断士登録完了前ということもあり青年部会に参加するだけというものでしたが、年齢の近い先輩方と親しくなれたということが、まずは大きな第一歩でした。前年の合格者の先輩からは1年目の過ごし方を、ベテランの域に達している先輩方には夢のある活躍の様子を伺い、だんだんと具体的なイメージを持てるようになったように思います。

そのうち、近々セミナーがあるのだけど補助に入りませんか、こんな勉強会があるよ、などとお誘いを頂けるようになります。

滑り出しとしてはこんな感じです。私の場合は青年部会でしたが、各種研究会や委員会活動などでもきっと同じような流れでだんだんと仲間入りさせてもらえる環境があると思います。まずは、思い切って協会に加入する。そして活動をスタートすることが大事だと思います。

■協会活動に参加しましょう

青年部会での活動からのスタートを紹介しましたが、協会活動にはいろいろなものがあります。協会によって異なることもあるかと思いますが、共通して大事なのは、様々な行事や提供される機会には積極的に参加することだと思います。

年に1回開催される協会の社員総会や、イベント、各種研修の機会がたくさんあります。協会に入会して驚いたのは、日々たくさんの案内を頂くことです。案内が届いたものは、1年生でも経験がなくても参加してOKです。総会やイベントも、知らない先輩ばかりで最初は本当に恐る恐るですが、思い切って参加してみると意外とウエルカムな雰囲気で迎えて貰えるものばかりでした。でもただ座りに行くだけでは行く意味がないので、出席したからには知り合いを増やす努力をすることが大事です。

まずは隣の席の人からでもいいと思います。見知った先輩に新たな知り合いを紹介してもらうのも良いでしょう。とにかく新人です!と挨拶をしまくって、自分の存在を知ってもらう積極性は大事にされると良いかと思います。なぜか?それは、1年生の最初のお仕事の機会にもなりうる受託案件の獲得にもつながるからです。

協会には、協会が窓口となって行政や公的機関から仕事を受注する受託案件というものがあります。入ってきた仕事を会員診断士に振り分けることをするのですが、受託案件に携わる委員会の人によると、「知らない人に受託した仕事を任せるのは不安」ということなのです。考えてみればその通りで、安心して任せられるかわからない人物には協会からの仕事は来ないというのは納得です。だから、勉強会に参加して姿勢を示したり、知り合いの先輩を経由して信頼に足る人物であることが伝わるような活動をしたりすることが大事ということです。

もちろん、挨拶しただけでその後に繋がらないご縁もありますし、闇雲に挨拶をするのはどうかという考え方もあろうかと思います。が、闇雲にでも多くの先輩と屈託なく挨拶できるのは新人の特権でもあります。どこにチャンスがあるかわかりませんので、全体像がなんとなく見えるようになるまでは1年生なりの動き方をされてはいかがでしょうか。

■おわりに

診断士登録をしてから8か月の新米ですが、ここまで走ってきて思うのは、一生懸命にやることに尽きるということです。多分これは、診断士に限ったことではなくて、どの分野のどの業界でも共通することだし、年齢にかかわりなく新人に求められることでもあるかと思います。

よく言われることですが「一生懸命にやっていると必ず誰かが見ていてくれる」を地で行くのが診断士の世界のような気もしています。活躍の幅が広い分、診断士同士でカニバリゼーションが起こりにくいのも要因かもしれません。新人を排除する雰囲気は殆どなく、後進の育成をしようと考える先輩が多いのもこの業界の特徴ではないかと思います。

独立を目指しているけど大丈夫かなと思っている受験生や、診断士資格を取得してその先があるかどうか不安で資格取得に踏み切れないでいる人も、安心して踏み出せる世界であるということを知ってもらえればと思います。


次回はまぁしぃさんの登場です。
お楽しみに!

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