【製造現場未経験向け】生産管理の参考書籍の紹介 by ゆの

■はじめに

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のゆのと申します。

昨日の口述試験を受けられた皆様、お疲れさまでした。
最後まで気を抜かず取り組まれたことと思います。
ここで一息つくもよし、実務補修や実務従事に向けた準備を行うもよし、です。
タキプロ15期として活動していただくことも御検討いただけると幸いです。


私の、タキプロ14期としての表に見える活動は、恐らくこれが最後になります。
facebook勉強会、ZOOM勉強会、タキプロブログを中心に活動してまいりました。何らかの形でかかわった皆様方に、改めて感謝申し上げます
自身の経験からの気付きを一つでも多く伝えることを目標にしてきましたが、受験生の皆様と関わる中で、私も多くの気付きを得た、そんな1年だったと感じています。

今回は、そういった気付きにも触れながら、メインの教科書での学習を補強するために使用した書籍を紹介したいと思います。
特に、工場など生産現場と縁遠い受験生の皆様に向けた記事になると思いますので、参考になれば幸いです。

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■メイン教材以外の書籍に関する私見

書籍紹介に移る前に、中小企業診断士の試験勉強を進める上で前提となる、私の考えを述べます。

【原則】どんなテキストでも構わないので、これと決めたメイン教材を、隅から隅まで、学び倒す。

過去の私の記事でも触れましたが、私は、みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書・問題集 | 資格本のTAC出版書籍通販サイト CyberBookStore (tac-school.co.jp)をメイン教材に、文字どおり、穴が開くまで周回しました。(穴が開いたのは、息子がいたずらしたせいですが。)
教科書を何周かして、過去問演習に移行してみて、「んなもん書いてなかったわ!」と思い教科書を振り返ってみると、注やコラムなどにしっかり書いてあって、「いやぁすんませんでした。」というのを繰り返していました。
そういったことを繰り返して、教科書に書いてあることは全て理解するよう努力するのが、私の教科書への向き合い方です。
これも過去記事で触れましたが、教科書に書いていないことであって、過去問で間違ったものは、復習はしますが、深追いしないようにしましょう。また出るとも限りません。時間は有限です。

その上で、教科書に書いてあることで、なかなか理解が追い付かない項目について、理解を深めるために使用するのが、メイン教材以外の書籍の立ち位置であると考えます。
私は、「簿記」と「生産管理」で書籍を活用しました。「経済学」でも書籍(速習!ミクロ経済学、速習!マクロ経済学 石川秀樹 著)を購入しましたが、時間切れで読み込むことを断念しています。

おすすめされた書籍を片っ端から読み漁る、という方法は、時間が無限にあれば、可能ですが、一次試験をパスすることを目標とする場合、遠回りとなることが多いです。

■参考書籍の選定に当たって

次のことをに注意して、使用する書籍を選定した方がいいと考えています。
 ①時間をかけずに読めること。周回できること。
 ②絵や図が多く、視覚的に理解できること。
 ③教科書の内容を平易に説明したものであること。マニアックな専門知識でないこと。

参考書籍は、診断士試験で求められているレベルにとどめておきましょう。知識の幅が増えることは、のちの人生には有用ですが、覚えた知識を使いたい!と考えることにより、二次試験であらぬ失敗を起こすおそれがあります。
診断士になった後も勉強は続きます。むしろ診断士になってからの方が勉強が必要です。

■ザ・ゴール(コミック版) エリヤフ・ゴールドラット 著

全体最適のマネジメント理論、制約理論(TOC:Theory of Constraints)を、漫画で理解できる、非常に読み物としても面白い一冊です。
最新の機械を導入して生産性は向上しているのに、工場は赤字。3か月で何とかしないと工場は閉鎖、従業員はみな解雇されてしまう、、、という導入から始まります。
二次試験の解答として、「在庫を減らす」、「ボトルネックの解消」、「生産の短サイクル化」といったワードを使用すると思いますが、それを視覚的に理解させてくれたのがこの本だと思います。
なぜ、作りすぎや前工程での過剰な生産がいけないのか、改善には、どのような取組が必要なのか、イメージを持ちたいという人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

漫画版は3まで出ています。3も面白かったですよ。

■[ポイント図解]生産管理の基本が面白いほどわかる本 田島悟 著

生産管理関係の知識の棚卸しができている人からすると、少々物足りないと感じるかもしれない本です。
一般的な生産計画や生産統制の方法を理解し、一次試験用に覚えた知識間の関連、つながりを理解するために使用しました。
例えば、大中小日程計画の一般的な機関や役割、対象などを横串で刺すような説明があったりと、いわゆる生産現場の「普通」の当て感を高めるためには、効果があったと思います。(現場に近い人からすると、笑われてしまいそうですが。)

あと、書籍ではないですが、ライン生産、セル生産などのイメージを持つために、Youtubeで工場の動画を流し見したりもしましたね。ながら視聴が許されるのであれば、何かのついでにできるので、おすすめです。

■現場経験者と未経験者の事例Ⅲの見え方の違い
(ZOOM勉強会のやり取りから)

ZOOM勉強会も後半の頃だったと思いますが、受験生3名(現場感覚あり(A,B)、現場縁遠い(C))と私(現場縁遠い)の4名で事例Ⅲの勉強会を行った時のお話です。だいぶ簡略化していますが、感覚の違いにここまで差があったのかと印象に残っているので、紹介します。

ゆの「事例Ⅲの与件文は、資材管理は○○が行っている、とか、月に○回定例の会議を行っている、とか、事実を淡々と描かれたときに、それが普通のことなのか、指摘すべき改善点なのか、一目で理解できないことが多い。なので、一元化、短サイクル化、情報共有といったような型に落とし込んで、少しでも多くの要素に触れて加点していきたい。」
C「わかる、何を拾ったらいいか迷う。」
A「逆に明らかに問題点は、分かりやすく与件文に書いてあるので、とっかかりはつかめるが、どう解答に落とし込むかが、難しい。」
B「明らかな問題点が示されているのだから、その要素を深掘りした解答にしていけばいいのではないか。広く書こうとすると、解答が薄まってしまうと思う。」

こういったディスカッションがあったと記憶しています。どちらが正しいというものではなく、解答作成に当たってのアプローチの違いですが、解答作成のスタート位置が大きく違うなと、特に印象に残っている出来事でした。

■おわりに

タキプロ14期として発信できる最後の機会ですので、これまでの振り返りを少しさせていただきます。
私は、受験年の4月2日から学習を開始し、1次試験、2次試験を走り抜けた者として、受験生の時に考えていたことをできるだけ詳細にお伝えすることを目標に活動してきました。
ブログ記事としてアウトプットしてみて、やはり重要だと再認識したことは、これらのことかなと思います。
①これと決めた教材をひたすらに深掘りして、他の教材に浮気しない、
②インプットは早々に切り上げ、1次試験の過去問演習を周回する、
③2次試験は、癖の強い与件文、多数派の解答の書き方(いわゆる診断士文学)に早く慣れる、
④2次試験突破に独創性は不要、合格レベルの解答を模倣し、与件に忠実に、
⑤診断士の学習を進める上での、家族や同志など支援者みんなに感謝。

私のブログを読んでいただいた方の、何か1つでも気付きにつながっていれば、良いなと思っております。
最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

次回はMIC_KUROさんの登場です。
お楽しみに!


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