2次試験学習Q&A (初回受験者向け) by szhiro

こんにちは。szhiro(すずひろ)です。

過去記事はこちら↓
時間対効果考えて効率的に合格!(1/29)
「企業経営理論」は1次・2次の土台です!(3/3)
しっぽを仕舞え!!(4/2)
2次試験は満遍なく♪(5/5)
事例Ⅰ,Ⅱ,Ⅲとは? 自分の言葉で表してください (6/5)
1次試験前日の過ごし方 (7/10)

ブログを中心にタキプロの活動をしているszhiroですが、オンライン勉強会やオンラインセミナーにも最近参加させて頂きました。受験生の方から感謝のお言葉を頂くこともあり、少しは貢献できているのかな、と嬉しく思います。

接した受験生は2次試験が初めてという方が多かったのですが、皆さん一様に戸惑いや不安を感じているようでした。そこで今回は主に2次試験初回の方を想定したQ&A形式でまとめることにしました。

・勉強会やセミナーで実際に相談を頂いたけど、その場で伝えきれなかったこと
・私が受験生の時に、合格者やTACの講師に実際に聞いたこと
・試験勉強中に自問自答して悟ったこと

などを8個ほどまとめました。
なお、あくまでもszhiro個人が思うところですのでご了承ください。ではどうぞ!!

Q:初めての2次試験で、何から手を付けたらいいのか分かりません。どんな勉強が必要でしょうか。
A:過去問研究と、解答手順作成の2つが必要です。

何を目的とした学習をするのかをはっきりさせましょう。

2次試験に対応するには2つの能力が必要です。「①設問文や与件文の内容を正しく理解する能力」「②解答を時間内に作成する能力」です。この2つの能力を身に付け、磨くことを目的に、過去問や受験校の模試・演習などを活用して学習することになります。

過去問も受験校の模試・演習も、いずれも①②の目的のために使いますが、①のためには何といっても過去問です。模試や演習は本物に似せて作ってはあるものの本物ではありません。では模試や演習は意味がないかというとそんなことはありません。「初見の事例に対して80分で解答できるか」の練習には、模試や演習が必要です。過去問は繰り返すうちに覚えてしまうので。

過去問は戦う敵の分析のために、模試や演習は敵を倒すシミュレーションのために使いましょう。

Q:苦労して1次試験を突破したのに、2次試験があまりに1次試験と違うので戸惑っています。どういう意図の試験なのでしょうか。
A:1次試験・2次試験は「中小企業診断士株式会社への入社試験」とイメージしてください。

入社後に業務能力を吸収していってくれる人でないと困るわけです。入社希望者全員を面接するのは大変なので、まず「学識」の面で選考します。会社で扱う領域から7つの科目を設定し、「60点取れるなら先輩社員の話にもついていけるし、分からない点があっても自分で調べてキャッチアップできるでしょう。」「40点取れないようだと、何が分からないかも分からないような状態であり、入社してもついていけないでしょう」という視点で試験問題を設計して選考します。これが1次試験。

この選考を通過した人に対して次に「応用能力」の面で選考します。「入社していきなり『診断・助言レポート』を作るのは無理だが、先輩社員が作ったレポートを理解できてほしいし、先輩社員のサポートを受けながら、早期にレポートを自分で作れるようになってほしい。」「その能力があるかを短時間で判定するために、実際の診断・助言レポートを、与件文と設問文と解答の3つに分解したものを用意した。与件文は元のレポートを一部簡略化したり、時系列をわざと変えて分かりにくくしたりした。この与件文と設問文から解答を推定すること、いわば『元のレポートを復元すること』ができるなら、早期に自分でレポートを作れるようになるはず。」という想定で、4つの事例問題が用意されました。これが2次試験筆記。

ここまで通過した人は、学識面と応用能力の面で問題はありません。あとは「対人コミュニケーション能力」を確認します。コンサル先の社長さんから「これってどういうこと?」「こういう場合はどうなるの?」と聞かれた時に、何も答えられずに固まってしまうようでは困ります。2分くらいでコンパクトに、整理された受け答えができてほしいです。誠実な受け答えができればOKです。ただし、社長とのアポをすっぽかすようなことは言語道断ですので、いかなる理由でも試験への遅刻はNGです。これが2次口述試験。

解答作成手順とかキーワードとか定型文とか、テクニカルなところに意識が行きがちになりますが、案外こういう「何が求められているのか/何が期待されているのか」というメタなイメージが大事だったりすると思います。(テクニカルな面の準備を否定するわけではありません。テクニックを磨くことで解答が安定するということは確かにあります。ただ、テクニックだけに走るのは少し危険だと思います。)

Q:2次試験はオリジナリティが求められているのでしょうか。他の人が思いつかないような凄い解答を書かないと合格できないのでしょうか。
A:前述のように、この試験は「実在するレポートに復元できるか」が求められている試験です。オリジナリティは求められていません。

極論すると「あなたがどう考えるか」は聞いていません「元はどういう話だったのかを当てて下さい」「作問者が用意した答えを当てて下さい」というテストです。実在する中小企業についてのレポートが元になっているので、突拍子もないストーリーではありませんし、中小企業の持つ経営資源の範囲でできる内容のはずです。

Q:過去問の模範解答をみても、受験校によって解答が異なります。正解は一つなのでしょうか。
A:恐らく、作問者が用意した答えは一つだと思います。が、結果的に別の回答も得点になり得ると思われます。なので、確証が持てなくても何かしら書くのが大事です。

前述のように、「実在する企業についてのレポートを改編して作った問題から元のレポートを復元するテスト」ですので、予定された答えは一つだと思われます。ただ、改編する段階でストーリーを足したり引いたりした結果、合理性のある別の回答も生まれてしまうこともあります。本来「A」という回答を用意していたのに、多くの受験生が「B」という回答をした場合、それが与件文と設問文から合理的にたどり着ける内容ならば、それも別解として配点される可能性はあります。その意味で、みんなはどう考えるだろうか」という想定をすることは大事です。

Q:「ふぞろいな合格答案」の効果的な使い方を教えて下さい。
A:  過去問を解いて採点する。合格者の答案をまねる。切り口を学ぶ。などです。

キーワードだけで採点されているとは考えにくいですが、正解や配点方法が公開されていない以上、キーワード採点を基準に対策を立てるのが有力な対策の一つかと思います。過去問を解いて、ふぞろい流採点基準で採点する。解答ランキングと自分の解答を照らして、自分が書けなかった切り口についてなぜ書けなかったかを振り返る。次回書けるように自分の解答プロセスを修正する。合格者の答案やふぞろい流ベスト等案を参考に、自分が現実的に書けそうな解答を考え、その解答が導き出される思考プロセスを具体化する。といった使い方になろうかと思います。

例えば事例Ⅰであれば「さちのひほ」(採用/配置/能力開発/評価/報酬)、「けぶかいねこ」(権限/部門/階層/NW/コミュニケーション)などの切り口は王道ですから、設問文から人事系の問いなのか組織系の問いなのかをサッと想定して、「この切り口で解答できそうではないか。この切り口に合う内容が与件文にあるのではないか。それを探しに行こう。」とマインドセットできるようになりたいです。

その他にお勧めすることの一つは「気づいたことや思ったことを、日付と共にテキストに書き込む。日付ごとにペンの色を変える。」です。例えば「この3つの切り口は思いつかなかった。切り口リストに加える必要がある。8/11」とメモしたとして、1週間後に同じ事例を復習したときに3つの内の2つは思いついたのなら、その間の自分の進歩を感じられます。2次試験の学習はつかみどころがなく、自分の進歩を実感できない不安が付き纏います。こういう記録を残しておくと、ささやかではありますが進歩を実感でき、自分を励ますことができます。モチベーション維持にもこれは大事です。

Q:80分内に解答が書けません。80分以上かけて、徐々に短くしたほうがいいのでしょうか。
A:まずは80分で解く想定で進めた上で、必要に合わせて時間を追加し、自分の課題を確認しましょう。

本番は80分で対応しなければならないわけで、80分で解く感覚を掴む練習は大事です。80分で解くつもりで当たって、結果的に間に合わずに追加時間をかけて完成させるのと、最初から120分で解くつもりで当たるのとはプロセスが違いますし、貴重な初見問題を80分で解く練習に充てないのはもったいないです。まず80分で対処し、終わらなかったら、何ができて何ができなかったかを記録します。その上で、模範解答を見ずに時間を追加してそのまま続けます。80分で書いた解答から修正があるなら修正後の解答も書き残します。(80分版も消さない) 設問解釈や大枠把握、各設問の編集にかけた時間をメモに残します。私は解答作成前にいつも問題用紙の余白に数直線を書いて10分ごとの目盛りを振りました。そして、解答作成しながら、開始何分から何分まで何をしていたかを書き込んでいました。

その上で採点してプロセスを振り返ると、「時間をかければ何とかなること」「時間をかければ解決することではないこと(時間以外に原因があること)」が分かってくると思います。時間を追加することで文章の因果関係が改善したなら、定型的な文章構成のパターンを用意するのが効果的かもしれません。一方、時間を追加しても回答の多面性が改善されないなら、ふぞろいなどを参考にたくさんの切り口を覚えたり、設問文から複数の切り口を想定する訓練をしたりするのが効果的かもしれません。

Q:与件文は、たくさんのペンで色分けしたほうがいいのでしょうか。
A:自分にとって、後の工程がやりやすい方法が正解です。

最終的に解答用紙に解答を書き込みますが、その前にどんな解答要素をどんな順序でどんな配分で書くか、文章の構成を決める必要があります (骨子作成)。 その前に、与件文の中からどの要素を解答に使うか、どの設問にどの部分を割り当てるかを決める必要があります (対応付け)。 与件文へのマーキングは主にこの「対応付け」のために行うことなので、自分にとってその工程がやり易い方法であればシャーペン1本でも多色マーカーで塗り分けでも、どちらでも構わないと思います。

私は1回目の2次試験に向けては準備にかける時間がなく、「気になるところに赤線、これは解決必要な課題だと思うところに黄色マーカー」くらいのマーキングで対処しました。2回目の受験に向けては、解答要素の明確化と設問と与件文との対象関係の明確化のために多色マーカーによる塗分けを導入。結果、左手側に8本のフリクションマーカー、右手側に4本のフリクションペン+シャーペンという塗り絵職人になりました。ただ、ペンの持ち替えや塗分け作業に時間がかかっていることに悩み、8月半ばに一度かつてのシンプルな方法を試してみました。結果、赤ペンと黄色マーカーだけの与件文では、自分はその後の作業が進まないことが分かったので、「これは自分には必要な作業方法なので、この方法のまま時間を削減する方向を模索する」としました。この辺は人によって異なるので、実際に自分で試して選択するのがよいでしょう。

Q:勉強会には参加したほうがいいのでしょうか。
A:目的と照らして、必要であれば参加しましょう。私は参加して良かったです。

過去問を使った学習では、ふぞろいを使って採点したり、受験校の模範解答と照らしたりして、自分の解答の出来を判定することになりますが、どうしても自分に甘くなりがちですし、自分の思い込みでの判断になりがちです。勉強会では自分の解答を他の人に評価してもらったり、逆に他の人の解答を評価したりする中で、一人では気づけなかったことに気づくことができます

私は2回目の受験からタキプロ勉強会に参加しましたが、こんなことがありました。

私の解答を読み上げ、どのように考えてそのように解答をまとめたのかを説明したところ、一人のメンバーからこう言われました。「なるほど! szhiroさんがどのように考えたのか、お話を聞いてよく分かりました。でも、解答を読んだ時には、そのような考えで書かれていたとは分かりませんでた。」

そういわれて私は愕然としました。自分では、今話したことをまとめたのがその解答だったのですが、読む人には全然伝わっていなかったのです。当たり前ですが、本番の試験は書いたことでしか判断されません。採点者は「こうは書いているけど、きっとこういうことを言いたかったんだろうな」と思いを巡らしてくれるはずはありません。

「これで読む人に伝わるはず」というのは思い込みに過ぎなかったことに気づき、勉強会ではその点の改善に努めました。伝わるかどうかは自分では分かりませんから、私にとって勉強会は必須でした。ご自身の解答や解答プロセスについて具体的に不安があったり、何かヒントを得たかったりするならば、他の人の意見に触れられる勉強会に参加する価値はあると私は思います。

 

それでは本日はここまで。

次回は『しのちゃん』の登場です。お楽しみに!

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