☆事例Ⅰ☆『何を聞かれているのかすらわからずパニック』を無くそう byくぅ


こんにちは!産休育休中に診断士試験を受験しました「くぅ」と申します。私の前回ブログはこちらから是非ご覧下さい☆
今回は、二次試験の事例Ⅰがテーマです。後半に解答のポイントをまとめていますので、是非ご活用ください!

■人生救われたレベルで目から鱗だった組織論

事例Ⅰでは組織について問われるので、多くの働く受験生にとって身近なテーマだと思います。私自身、一次試験の企業経営理論の勉強をしていたときから、自分の職場と重ね合わせてイメージしやすいため組織論が一番好きでした。もはや好きというか人生救われたレベルで目から鱗だったので、本当に勉強できて良かったと今でも思っています。

私は新卒から同一企業で10年以上働いていますが、「なんで組織ではこんなすっとこどっこいなことが毎日起こるのだろう?」とよく酒を飲んでは嘆いていました。末端の立場で最前線の現場に立って働きながら、「私ですらわかる簡単なことなのに、一向に良くならないのはなんでだろう?」と思うことが多々ありました。でも考えても考えても頭の中にもやがかかったようになり、何もできませんでした。
しかし、中小企業診断士の受験勉強で組織論を勉強したとき、すーっとその頭の中のもやが晴れていくようでした。いわば、10年間の苦悩の答え合わせをしているといった感覚でした。「案外私が考えていたことは間違えてなかったんだな」とか、「なるほど!まさにこの学説は弊社の現状に当てはまっているな」とか考えていると、勉強が面白くて仕方ありませんでした。

■事例Ⅰの難しさ

組織論の勉強を私のように身近に感じて、一次試験で得意分野だった方も少なくないと思います。しかし、二次試験では好きがゆえにはまる落とし穴があると私は感じています。
例として実務補習で同じ班になった方の体験談があります。その方は最年長で常に班を引っ張ってくれる知識豊富な方だったのですが、なかなか二次試験に合格できなかった過去を教えてくださいました。その方いわく、「本業の経験から色々と言いたくなっちゃってたのがダメだったみたい」と仰ってました。
この方の経験のように、二次試験では与件文以外の自身が知っている情報が無意識のうちに足を引っ張ることがあるようです。おそらく、与件文の内容がその世界の全てであるといった認識で解答することが求められるからだと思います。加えて、事例Ⅰは他の事例と比べて問題が抽象的で、「何を聞かれているのかすらわからない」ということが良くあります。

この「身近なテーマ」であることと「問題文のわかりにくさ」が悪い相乗効果になって、組織論は好きだけど事例Ⅰの点数が伸びないということが出てくるのだろうと思います。私は、自分の過去問演習の経験からも、事例Ⅰは大崩れするリスクが他の事例より高いのではないかと感じています。

■事例Ⅰのくぅ流解答のポイント

以上のように、事例Ⅰは得意だと思っていると痛い目を見る科目だと思います。少なくとも『何を聞かれているのかすらわからずパニック』になることは無くした方が良いです。そこで私は事例Ⅰ対策として、事例Ⅰの問題の文言に対応する解答のポイントをまとめて、それらを頭に入れて試験に臨みました。

【解答のポイント】

①「組織管理上の課題と対応策」について聞かれたら、「経営課題」を「組織管理」に落とし込んで解答する
当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、私は与件から読み取れる経営課題をそのまま解答してしまうことがよくありました。この文言が出てきたら「組織に落とし込む!」とめちゃくちゃ意識して解答していました。ちなみに、「課題と対応策」という文言についての解答のポイントは私の前々回のブログを是非ご確認ください☆

②「最大の理由」を聞かれたら、「最大の理由は~である。具体的には、①~。②~。…」と解答する
与件に色々と理由が書かれているのに、最大の理由を聞かれると困りますよね。最大の理由をその中から無理して選ぼうとするのは危険だと私は考えます。なぜならそれを外したら一点も加点されない可能性があるからです。
私はこの場合、いくつかの理由の原因となるものを探してふわっと最大の理由としてまとめて、各理由を具体例として書いていました。また、理由を聞かれた際は、常に効果も意識して書くようにしていました。例えば、「理由は○○である」で終わらず、「理由は、○○により××できるから」といった感じです。

③「企業風土」について聞かれたら、内部環境と外部環境の両方から分析する
環境がどのような組織メンバーの価値観や規則を形成しているかを答えれば良いのですが、内部と外部の環境からバランスよく分析するのがポイントです。

④「留意点」を聞かれたら、「留意点=成功のために行うべきこと」と認識して、「~により~(効果)を図る」で解答する
例えば、「オペレータ教育による顧客対応力向上により、既存顧客の満足度向上を図る」とか、「ノウハウを駆使した宣伝広告により、認知度向上を図る」とかです。

⑤「施策」について聞かれたら「効果」を明確にして、「○○を行い、××を図る」を徹底する
②で書いた理由を聞かれたときも同じですね。また、④とを結果的に同じ解答パターンになっていることがわかると思います。特に施策を聞かれた際は、効果について記載が無いと全然点数が伸びません。例えば、「社員教育を行い、能力向上を図る」とか「時短勤務制度を整え、人材定着を図る」とかです。

⑥「市場特性」(特徴)を聞かれたら、とにかく機会と脅威を書く

■おわりに

このブログで少しでも、事例Ⅰの問題文を見た瞬間に泣きそうになる方が減ればと願っています。また、解答のポイントには入れませんでしたが、事例Ⅰの場合、「複数回答で可能性を広げる」ことが得点を上げるためには重要だと思います。理由、要因、留意点など聞かれた際は、「否定できないならなるべく解答に入れておく」ことを意識するのがおすすめです。

次回は団長さんの登場です。
お楽しみに!

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