「事例Ⅱ、何か微妙~」という方に by MIC_KURO

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のMIC_KUROと申します。(診断士界隈では「クロさん」と呼ばれています。)

少しでも皆様にお役に立てるような情報発信をしていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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■はじめに

まずは、「MIC_KURO」の自己紹介です。

性別・年代・・男性・50代
職種・・・・・化学メーカーの知的財産部 (弁理士資格保有)
受験歴・・・・1次:1回、2次:1回
勉強時間・・・1次:1,100時間、2次 500時間
勉強方法・・・1次:通信 (診断士ゼミナール)、2次:主に独学 (勉強会(ココスタ))
得意科目・・・1次:経営法務、2次:事例Ⅳ(と筆記試験までは思っていました)
苦手科目・・・1次:中小、2次:事例Ⅱ

年齢的に時間が経つと一気に忘れるのではないかという恐怖心と、20年前の弁理士試験受験生時代から、「勉強時間は嘘をつかない。」をモットーとしていたので、とにかく勉強に時間をかけました。

50代でも新しいことをいっぱい学べるんだよ、ということが、同世代の方々に響けば嬉しく思います。

■事例Ⅱ、何か微妙~と感じる典型パターン

事例Ⅱの得点が全然安定しないじゃないか!!!

事例Ⅱのストーリーは理解できるんだけど、全く得点につながらない!!!

このように感じたことはありませんでしょうか?

何を隠そう、私もその一人でした。

お恥ずかしながら、得点開示で60点を下回ったのは唯一この事例Ⅱ(59点)でした。 そんな私から、事例Ⅱのノウハウをお伝えするのはおこがましく思うのですが、60点に届くか届かないかのレベルは大体こんな感じ、というイメージを共有できればと思っています。

■事例Ⅱ、DON’Ts

事例Ⅱで事故を起こさないために、やってはいけないこと(DON’Ts)とやるべきこと(DO’s)を整理したいと思います。

やってはいけないこと(DON’Ts)

1)妄想を書かない。

2)自身の経験に寄せない。

当たり前のことと思われますが、緊張MAX、80分という限られた時間の中、これらを意識しなければ、ついつい妄想・自身の経験に流されてしまいます

ちなみに、本試験の1月前の模擬試験では見事に流されてしまい、13点(309位/319人)という見事な(⁉)スコアをたたき出した経験を持っています。

本試験でも何度か流されそうになりましたが、努めてこれらを意識し、何とか合格ラインぎりぎりに踏みとどまれたと思っています。

■事例Ⅱ、DO’s

やるべきこと(DO’s)

1)事例Ⅱの前提(1次知識)を念頭に置く。

2次試験は1次知識合格者のみが受験できる訳であり、当然に1次知識を備えていることが前提となります

以下、私のファイナルペーパーに記載していた、事例Ⅱの全体構成(1次知識)の概要を示します。

✓経営戦略

・成長戦略:市場浸透、新製品開発、新市場開拓、多角化

・競争戦略:差別化、集中化 (中小企業でコストリーダーシップ戦略はNG)

・環境分析:SWOT(VRIO)、3C、PEST、5Forces など

戦略的マーティング

・ドメインの決定:顧客機能(What)、顧客層(Who)、技術[リソース](How)

→市場細分化の変数 (標的顧客層の視点):ジオ(全国、県内など)・デモ(性別、年齢など)・サイコ(高級志向、健康志向など)

✓マーティング戦略 (4P)

・製品戦略 (Product):高付加価値化、品揃え戦略、ブランド戦略 など

・価格戦略 (Price):高価格戦略、会員割引(リピート率向上) など

・チャネル戦略 (Place):OEM、直販(直営店、ネット販売)、企業間連携 など

・プロモーション戦略 (Promotion):広告、パブリシティ、人的販売、販売促進

✓売上向上の要素

・売上=客数×客単価

・客数=来店頻度×顧客数、既存顧客+新規顧客

・客単価=買上点数×平均商品単価

2)与件文と設問に寄り添う。

60点付近の得点を確保するためには、いわゆる「事故」を回避する必要があります。そのため、

与件文を読む際に環境分析を意識する。→ 活用できる強み、外部リソースはないか?

ドメインを外さない。→ 標的顧客層を、ジオ・デモ・サイコの視点で与件文から拾う。

与件文と設問の情報を事例Ⅱの前提 (1次知識)に当てはめる。→例えば、売上向上のための助言が必要であれば、与件情報を売上向上の要素に当てはめる。

を意識するようにしてください。

事例Ⅱで貯金をつくろうと考えている方には物足りなく感じるかも知れませんが、以上を意識するだけで、少なくとも「事故」を回避でき、60点付近の得点を確保できるのではないかと思っています

なお、診断士界隈で有名な、「ダ・ナ・ド・コ」(特に、ダ・ナ・ド)は、事例Ⅱの前提 (1次知識)から導けますし、既に多くの方がブログで説明されていますので、ここでは割愛することにします。

■私の事例Ⅱの再現答案、自己分析

以下、(お恥ずかしながら・・・)令和4年事例Ⅱ(59点)の私の再現答案を示します。この程度の答案でも60点くらいはいくんだな、というイメージを持っていただければ、対策を立てやすくなるのではないかと思います。

自己判定は、A:6割超え、B:5割超え6割以下、C:5割以下 のイメージです。

第1問

顧客は①最高級品質の食肉や食肉加工品を扱う百貨店②カット肉やスライス肉を扱うスーパー③ニーズに合わせて販売する買物客。競合は①B社から周囲5km以内の全国チェーンスーパー3店②ネット販売をする食肉販売業者。自社は①クオリティの高い商品を扱い②様々な食肉機会に対応できるが③卸売事業に依存している。

→(自己分析)  3C分析の「自社」は強み、弱みの両面で記載できていますが、顧客、競合はその後の問題に繋がる分析になっていません。設問要求にある時系列もやや怪しいです。自己判定B。

第2問

車で移動する人に、地元の最高級品質の食肉を用い、B社の職人による高い技術力で製造した食肉加工品を地域ブランドとして付し、土産物店や道の駅で販売する。以上で第一次産業を再活性化させる。

→(自己分析)  地域ブランドだろうな、と思った以外は、ほぼ与件文と設問文の抜き出しです。但し、妄想や自身の体験は一切含まれていません。自己判定C。

第3問

巣籠もり需要の中料理の楽しさに目覚めた客を標的とし、調理の都合に合わせた形状のカットや、指定された個数でのパッキング等の品揃えをし、顧客ニーズを踏まえた商品も提供する。以上で関係性強化、売上向上を図る。

→(自己分析)  標的顧客層を、ジオ・デモ・サイコの視点で捉えきれず、「アフターコロナを見据えて」との設問要求に答え切れていません。結果、品揃えも不十分となってしまいました。但し、妄想や自身の体験は一切含まれていません。自己判定B。

第4問

献立の立案や調理方法と食材を提供するオンライン販売事業者と協業し家事の簡便化に応える。提案は①オンライン販売事業者に加工方法のコンサルテーションを行い②途中工程までの調理済み商品を提供する等、顧客から収集したニーズに合わせて開発した商品を提供する事。以上で、協業を長期的に成功させる。

→(自己分析)  本試験ではしばらく思考停止に陥りましたが、設問要求、与件文に記載のB社の強みやリソースを最大限に活用できる助言としました。妄想や自身の体験は一切含まれていません。自己判定A。

■おわりに

如何でしたでしょうか?

今回は、事例Ⅱで事故を起こさないために、やってはいけないこと(DON’Ts)、やるべきこと(DO’s)を整理し、私の再現答案を振り返ってみました。

事例Ⅱで60点付近の点数を得るイメージが伝わったならば、嬉しい限りです。


次回はりょおさんの登場です。
お楽しみに!

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