あきらめたらそこで試合終了ですよ、事例Ⅲ。〜59点から学ぶ”崩れない”答案の作り方〜 by つーじー

タキプロ17期の つーじー と申します。
航空会社に16年、そこから自動車業界のシステム開発部門に転職してもうすぐ2年。今は生産や品質のデータを日常的に扱う仕事をしています。
そんな私が、令和7年度の2次試験で唯一60点を切ったのが事例Ⅲでした。
製造業に勤めているものの、私は事例Ⅲが苦手です(泣)
ただ点数は59点。大外ししたわけでもない。今日はこの「苦手だけど崩れなかった」経験から、事例Ⅲで足を引っ張らないための考え方をお伝えします。高得点を狙う記事ではありません。
私のように事例Ⅲが苦手な人向けに、守り切るための記事です。
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目次
■事例Ⅲ、設問回答の切り分けで迷子になりがち
事例Ⅲの答案を書いていると、こんな沼にハマりませんか。
・与件文から問題はたくさんあることはわかるけど、どの設問に何を書けばいいかわからない。
・結果違う設問に同じことを書きたくなる。
「あれこっちの設問にも多能工化って書きたい。こっちの設問にも標準化も書きたい、DB化も書きたい。……どの設問にどれを書けばいいか、切り分けがわからないぞ。。」
これ、私も毎回悩みました。
結論、私はダブりを許容し、本番もダブりありで書きました。
高得点を取りたいのならこのやり方は厳しいかもしれませんが、足を大きく引っ張らない程度であればダブりありの回答は許容されるのではないかと思います。
■大外ししないための3本柱
事例Ⅲの切り口は、大きく3つに整理できます。
- 生産計画:精緻化・短サイクル化・全社一元管理
- 生産統制:進捗管理・現品管理・余力管理の強化
- 生産業務:作業の標準化・マニュアル化・多能工化・段取り改善
ここに、もうひと工夫加えるだけで答案の骨太さが変わります。QCD、つまり「その施策は品質・コスト・納期のどれを改善するのか」を必ず紐付けること。そしてMan・Machine・Material・Methodの4M視点で、与件文の問題点がどこに起因しているのかを切り分けること。
この2つを意識するだけで、「なんとなく良さそうな一般知識」から「与件文の課題に効く提案」へと答案の質が変わります。
■与件文からの抽象化、実際どうやるか
一般知識をそのまま書くと、与件文を読んでいないと思われてしまいます。逆に、与件文の言葉をそのままなぞるだけだと、回答に偏りがでてしまいます。大事なのは、「抽象化」することです。
例えば与件文に「ベテラン作業者の勘と経験に頼っている」とあれば、これはMethod(方法)が属人化しているという問題点です。ここから「作業の標準化・マニュアル化」という一般知識につながります。「特定の設備でのみ生産できる」とあれば、これはMachine(設備)の制約。設備投資や生産ラインの見直しという方向に抽象化できます。
与件文の一文を見たら、まず「これは4Mのどれの話か」と自問する。このワンクッションが、知識と与件文をつなぐ橋になります。抽象化したうえで、回答はまた与件文に沿った形で具体化することがポイントです。
■鉄板の2大テーマ:技術承継とデジタル化
事例Ⅲで頻出するテーマが2つあります。
1つ目は熟練者からの技術承継。「作業を標準化・マニュアル化し、教育・OJTを通じて多能工育成。」という流れです。
2つ目はデジタル化。「情報をDB化して一元管理し、即時共有体制構築。」です。有名な語呂合わせにDRINKがありますが、このままだと使いにくい(特にNのネットワークの部分)ので、私は蛍光マーカーの部分を丸暗記していました。
もちろん、先の通り与件文ファーストであることが大前提です。
■設問またぎの”ダブり”を気にしすぎない
冒頭のお話に戻ります。
事例Ⅲを解いていると、「あれ、この知識さっきの設問とどちらに回答したらいいんだろう」という場面によく出会います。私自身、令和7年度の本試験で、多能工育成とDB化・一元管理を、それぞれ別の設問で2回書きました。設問の切り分けに自信が持てず、両方に効きそうだから両方書いてしまった、というのが正直なところです。
結果は59点。合格点には達しませんでしたが、大きく足を引っ張るような大外しもしませんでした。
事例Ⅲが得意で、高得点を狙いにいくなら、設問ごとに論点を切り分ける必要があるかと思います。採点基準的にも、同じキーワードを繰り返すより、設問ごとに違う切り口を見せたほうが加点は伸びやすいはずです。
ただ、私のように「事例Ⅲは得意じゃないから、せめて足を引っ張らないようにしたい」という受験生なら、多少ダブっても外さないほうを選ぶのはアリだと思います。的外れな解答を書くリスクより、確実性の高い知識を重複させるリスクのほうが小さく、少なくともどちらかの設問では点数をもらえる可能性は高いからです。
■おわりに
生産計画・生産統制・生産業務の3本柱に、QCDと4Mという2つの視点を重ねる。与件文の一文を4Mで抽象化して、一般知識とつなげる。技術承継とデジタル化という鉄板テーマは、遠慮せず使う。そして、ダブりを恐れすぎない。
事例Ⅲが得意でなくても、これだけ押さえれば私は大コケは防げました。
苦手な科目なりに点数を稼ぐコツとして、少しでも参考になれば幸いです!
次回は、まこはや さんの登場です。
お楽しみに!
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