その不良、見逃しません。〜QC七つ道具 捜査ファイル〜 by つーじー

タキプロ17期のつーじーと申します。
いつもタキプロブログをご覧いただき、ありがとうございます!
1次試験まで残りわずかですね。これまでたくさん頑張ってきたと思います。
体調にはくれぐれもお気をつけください。
今日はQC七つ道具と新QC七つ道具のお話をしようと思います。合わせて14個あります。
直前期のこの時期は、全部を完璧に覚えるより、よく出るものだけをイメージで押さえるのが正解です。
今日はそのコツを整理していきます。
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目次
■QC七つ道具は「鑑識」、新QC七つ道具は「推理」
この2つ、見た目も役割もけっこう違います。QC七つ道具(旧7)は「鑑識」、新QC七つ道具(新7)は「推理」とイメージすると分かりやすいです。
- 鑑識ツール(旧7):主に数値データを「見える化」して、事実・ばらつき・重点をつかむ現場派
- 推理ツール(新7):主に言語データを使い、複雑に絡んだ因果やアイデアを整理する頭脳派

このイメージがあると、どの道具がどちらの仲間か迷いにくくなりますし、後で見る最頻出トラップも防げます。
実務でも、まず鑑識で事実を集め、次に推理で原因を整理する、という順番で使われることが多い2チームです。
■鑑識ツール(QC七つ道具=旧7)
データという「物証」で事実を突き止める7つです。
- パレート図 — 重点課題はどれかを多い順に並べる
- 特性要因図 — 原因を「魚の骨」で洗い出す
- ヒストグラム — ばらつきの分布を見る
- 散布図 — 2つの量の相関を見る
- 管理図 — 時系列で異常を見張る
- チェックシート — 記録・点検する
- 層別グラフ — 層(かたまり)に分けて傾向を見る
鑑識ツールの代表格が、パレート図です。原因を多い順に並べ、累積比率を折れ線で重ねる図で、ABC分析とも相性抜群です。狙われるのは「並び順」。令和元年 第11問では「昇順に並べた図」という選択肢が出ましたが、これは誤り。多い順=降順が正解です。パレート図は令和4年でも令和5年(再試験)でも正解の主役で、看板スターと言えます。
もう1つの鑑識ツールがヒストグラム。ばらつきの分布を見る棒グラフです。左右対称の山型(釣鐘型)が正常な状態で、そこから外れた「形」が手がかりになります。令和2年 第6問は、まさに形から原因を当てる問題でした。ふたこぶ(二山型)なら2つの機械の製品が混在、規格値で切り落とされたような絶壁型なら規格を超えた品を手直し、ぽつんと離れ小島なら一部の工具が破損——というように、形が現場の真相を語ります。

■推理ツール(新QC七つ道具=新7)
数値になりにくい言語情報や、複雑に絡んだ因果を整理する7つです。
役割で4タイプに束ねると覚えやすくなります。
束ねる
- 親和図法 — 似た言語データをグループ化
- 連関図法 — 複雑に絡む因果を解きほぐす
展開する
- 系統図法 — 目的→手段を多段階に展開
- アローダイヤグラム法 — PERT。工程の段取り
表で整理
- マトリックス図法 — 行列で関連を整理
- マトリックスデータ解析法 — 新で唯一の数値派
先読み
- PDPC法 — 想定外に備えた回避ルートを用意
新QC七つ道具で特に押さえたいのが連関図法です。複雑に絡み合った要因を矢印でつなぎ、主要因をあぶり出す図です。ちなみに新7で唯一「数値」を扱うのはマトリックスデータ解析法。ここは定番の引っかけどころなので、あわせて押さえておくと効きます。
では、鑑識ツールと推理ツールの中でも、受験生が最も取り違えやすい「重要参考人」を見ていきましょう。
■直前期に一番効く一手:特性要因図 ⇔ 連関図

さて、ここで「鑑識か、推理か」が効いてきます。運営管理で最頻出のトラップが、特性要因図と連関図のすり替えです。
令和4年 第11問では、こんな細工が仕込まれていました。
- 「特性要因図は、複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図」→ これは連関図の説明。誤り
- 「連関図は、原因と結果を魚の骨のように表した図」→ 魚の骨は特性要因図。誤り
2つの説明を、まるごと入れ替える手口です。どちらも「原因」を扱うので、印象だけで解くと引っかかります。
ここで「鑑識か、推理か」。特性要因図は鑑識(旧)の道具で、見た目は「魚の骨」。連関図は推理(新)の道具で、要因同士が矢印で複雑につながった「クモの巣」。魚の骨か、クモの巣か。鑑識か、推理か。この2つの目で見れば、すり替えは一瞬で見抜けます。実際、令和元年 第11問でも「魚の骨=特性要因図」が正解の決め手でした。
■出題マップ(令和元年〜令和7年)
QC七つ道具・新QC七つ道具は、令和元年から令和7年までの7年中5年で出題されています。
- 出題あり:R1第11問・R2第6問・R4第11問・R5第12問・R5再試第9問・R7第5問
文字どおりの常連論点です。そして手口の中心は、計算ではなく「各道具が何をする図かの定義をすり替える」やり方。だからこそ、図を1つずつなんとなく眺めるより、「鑑識か、推理か」で仕分けて、頻出のパレート図・ヒストグラム・連関図と、すり替えトラップの見分け方を押さえるのが、直前期の一番の近道です。
■おわりに
直前期は、新しい知識を増やすより「こんがらがった頭を整理し直す」ほうが、得点に直結します。
本試験で選択肢を見た瞬間、「この図は何だろう」と考え込む必要はありません。「あの魚の骨だ」「あのクモの巣だ」「あの形だ」と、パッと思い出せれば十分です。
今日紹介した14個、あなたは「鑑識か、推理か」で仕分けできるようになりましたか。その不良のサインを、本試験でも見逃さないでくださいね。
次回は、まこはや さんの登場です。
お楽しみに!
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