【2次試験事例Ⅳ】失敗から学ぶ勉強法~問題集を何周しても60点を超えなかった私からの反省~ by エイト

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目次
■1.はじめに
今回は、事例Ⅳが苦手な方、独学で取り組む方を対象に、私自身の勉強法と、その失敗についてお伝えします。
最初に申し上げておきます。
私は2次試験を2回受験しましたが、事例Ⅳは2回とも60点を超えることができませんでした。
令和6年度は49点、令和7年度は54点です。
令和7年度には2次試験に合格しましたが、事例Ⅳだけを見ると、決して「攻略できた」とは言えません。
だからこそ、この記事では成功談ではなく、
「私はこう勉強して、こう失敗しました。今振り返れば、こうすればもっと点数を伸ばせたのではないか」
という自戒と反省を中心にお伝えします。
ぜひ、私を反面教師として参考にしてください。
■2.簿記経験があるから余裕?――大いなる勘違い
私は15年以上前とはいえ、日商簿記2級に合格し、その後1級の勉強をしていた経験がありました。
そのため、2次試験の勉強を始めた当初は、
「簿記の知識がある分、事例Ⅳでは他の受験生よりアドバンテージがあるのでは?」
と、どこかで思っていました。
しかし、それは大いなる勘違いでした。
初めて過去問を解いたときの得点は、なんと10点。
さすがに「これはまずい」と思いました。
一方で、
「最初は問題形式に慣れていないだけ」
「慣れてくれば得点源になるはず」
「10点なら、逆に伸びしろしかない!」
と、なぜか前向きでもありました。
そこから事例Ⅳの勉強をスタートしました。
≪私が使用した教材≫
私が主に使用した教材は、次の2冊です。
『30日完成!事例IV合格点突破計算問題集』
• 令和6年度:STEP1 7.07回、STEP2 4.37回
• 令和7年度:STEP1 4.14回、STEP2 3.70回
『事例IVの全知識&全ノウハウ』
• 令和6年度:2.91回
• 令和7年度:5.28回
※数字は平均回転数です。問題によって回数にはかなりのバラツキがあります。
こうして数字にすると、かなりやり込んだように見えると思います。
実際、かなり繰り返しました。
ところが――。
■3.迎えた令和6年度本試験、事例Ⅳにたたきのめされる
迎えた令和6年度の2次試験。
私は事例Ⅳに、見事にたたきのめされました。
あまりにもできなかったため、試験終了5分前には、その年の不合格を確信しました。
「あれだけ勉強したのに、手も足も出ない……」
正直、ショックは大きかったです。
結果、本試験の得点は49点。
「49点も取れた」と考えることもできるかもしれません。
初めて過去問を解いたときの10点から考えれば、点数自体は大きく伸びています。
それでも、「勉強量に対して、本番で得点する力が十分に身についていなかった」というのが、1年目を終えたときの率直な感想でした。
■4.2年目――スキマ時間の活用と「教材を極める」戦略
令和6年度の不合格が判明してから、2年目の勉強を再開したのは5月中旬でした。
「仕事が忙しかった」というのは言い訳で、1年目ほどのモチベーションが湧かず、ブランクを作ってしまったのです。
しかし、少しずつ勉強を再開する中で、
「このままでは、また不合格になる」
という危機感が強くなっていきました。
そこで、勉強のやり方を見直しました。
① 細切れ時間を習慣化
特に事例Ⅳは、短時間でも取り組みやすい科目です。
そこで7月中旬から、
• 毎朝:出勤前に近所のドトールで勉強
• 昼休み:職場近くの図書館で勉強
というルーティンを作りました。
まとまった勉強時間を確保するのではなく、細切れの時間でも毎日触れる。
私の場合、少し間が空くと計算の感覚が鈍ると感じていたので、「勉強するかどうかを毎日考えない」状態を作ることを意識しました。
② 教材を徹底的に極める
1年目は、解説を読めば「なるほど、そういうことか」と理解できても、最後まで一度も自力で完答できない問題が多数ありました。
特に、意思決定会計などには苦戦しました。
ここで痛感したのが、
「理解できる」と「自力で解ける」は全く違う
ということです。
私が使っていた教材には役割の違いがあります。『30日完成!』は比較的易しい基礎問題が中心ですが、『事例IVの全知識&全ノウハウ』は過去問をベースにした論点別の参考書です。
しかし1年目は、後者を完全に消化しきれないまま本番を迎えていました。
その反省から、2年目は他の評判の良い参考書に浮気したい気持ちをグッとこらえ、「6年度に使った2冊を完璧に潰す」と決めました。
特に『全知識&全ノウハウ』の回転数を増やし、未消化だった論点を徹底的にやり込みました(令和6年度2.91回 → 令和7年度5.28回)。
1年目が「解説を読めば分かる」状態だったのに対し、2年目は「過去問であれば、自力で解ける」レベルまで持っていった――その強い手応えを持って本番に臨みました。
では、令和7年度の本番結果はどうだったのか。
54点でした。
……60点の壁は、またしても超えられませんでした。
2年目は、他の事例も含めて全体で合格点を取る戦略に変えていましたが、それでも事例Ⅳに最も時間を割いたのは事実です。
それでも54点。
この結果から私は、
「ただ勉強量を増やせば、自然と点数が伸びていくほど事例Ⅳは単純ではない」
と思い知らされました。
■5.【反面教師】私に足りなかったもの
では、私には何が足りなかったのでしょうか。
大きく2つあったと思います。
① 80分を通した本番形式の演習
最大の反省点は、80分を通した本番形式の演習が圧倒的に少なかったことです。
私が本番形式で解いた事例数は、
• 令和6年度:2事例
• 令和7年度:9事例
でした。
2年目には増やしましたが、それでも十分だったとは思っていません。
私は、個別の問題を解いて、
「この問題は解けた」
「この論点は理解できた」
ということに満足していました。
しかし、本番では、それだけでは足りません。
80分という限られた時間の中で、
• 最初に何をするのか
• どの問題から解くのか
• どこに時間をかけるのか
• どこで見切りをつけるのか
• 計算ミスをどう防ぐのか
• 最後にどれだけ見直し時間を残すのか
といった判断が必要になります。
つまり、
「問題を解く練習」と「80分間で事例Ⅳを戦う練習」は別物だったのです。
② 「解き方のプロセス」を身に付ける訓練
もう一つ足りなかったのが、解き方のプロセスを身に付ける訓練でした。
試験後、他の合格者の勉強法などを改めて読むようになり、
「皆さん、かなり戦略的に勉強しているな」
と感じました。
例えば、CVPやNPVなどの頻出論点についても、単に問題をたくさん解くだけではありません。
どのような問題が出ても、
「まずここを確認する」
「次にこの数字を整理する」
「このパターンなら、この順番で計算する」
といった自分なりの解法プロセスを身に付ける訓練をしているのです。
私は、問題集を何度も繰り返すことに一生懸命になりすぎて、こうした「プロセスを作る」という視点が不足していました。
いわば、ひたすら筋トレをしていたものの、試合形式の練習と、試合での戦い方の準備が足りなかったのです。
■6.おわりに――私を反面教師にしてください
改めて、私の事例Ⅳの得点を振り返ります。
初めて解いた過去問:10点
令和6年度本試験:49点
令和7年度本試験:54点
日商簿記2級の合格実績があり、1級の勉強経験もありました。
問題集もかなり繰り返しました。
2年目は勉強方法も見直しました。
それでも、最後まで60点の壁を超えることはできませんでした。
だからこそ、私から皆さんに「こうすれば高得点が取れる」とお伝えすることはできません。
ただ、
「これだけ勉強しても、やり方を間違えると点数が伸びないことがある」
ということは、身をもってお伝えできます。
私の反省点は、
「問題集を解くこと」だけに偏らず、「本番の80分でいかに貪欲に得点を重ねるか」まで考えるべきだった
ということです。
事例Ⅳが苦手な方は、まず自分の現在地を知り、何が足りないのかを考えてみてください。
そして、タキプロには私以外にも、さまざまな合格者が事例Ⅳの勉強法や本番での工夫を発信しています。
ぜひ、いろいろな記事を読んで、自分に合う方法を探してみてください。
すべてを真似する必要はありません。
自分の得意・不得意や使える時間に合わせて、自分なりの戦略を作ることが大切です。
この記事が、皆さんの事例Ⅳ対策の一助となり、私の失敗が皆さんの失敗を一つでも減らすことにつながれば幸いです。
皆さんの合格を心から応援しています!
次回は、ポッキー さんの登場です。
お楽しみに!
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