【経営法務】「比較」で整理する学習法 by エイト

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目次
■はじめに
今回は、経営法務が苦手で勉強方法に悩んでいる方や、これから学習を始める方向けに、私なりの「経営法務の整理の仕方」をお伝えしたいと思います。
私自身、法務の専門知識が豊富だったわけではなく、キャッチアップしながら学習を進めてきました。
そんな私が経営法務を勉強して感じたのは、
「この科目は、丸暗記で押し切るより、“比較”で整理した方が圧倒的にラク」
ということです。
■学習方法と使用教材
経営法務の学習には、TAC出版のスピードテキストと問題集を使用しました。
基本スタイルとしては、まず問題集を中心に解き、分からない箇所や理解が曖昧な部分をテキストで補う、という進め方です。
いわゆる「テキストを読み込む勉強」ではなく、「問題を起点に知識を補強する」形で進めました。
また、補助的なインプットとして、YouTubeの「ダンシ君のサブノート」も活用しました。
テキストや問題集だけでは定着しにくい論点について、スキマ時間に“聞き流し”することで、知識の補強や記憶の維持に役立てていました。
学習期間は約1か月と短期間でしたが、経営法務は短期集中でも十分戦える科目だと感じました。
むしろ、直前期に一気に伸びやすい「追い込みが効く科目」という印象です。
■経営法務は「知識量勝負」に見えてしまう
初めて経営法務のテキストを開いた時、多くの方が感じるのは、
「似たような言葉が多すぎる……」
「こんなの、とても覚えきれない……」
ということではないでしょうか。
例えば、知的財産権だけでも、
・特許権
・実用新案権
・意匠権
・商標権
・著作権
と並びます。
会社法でも、
・監査役会設置会社
・監査等委員会設置会社
・指名委員会等設置会社
など、名前だけで混乱しそうになります。
私自身、最初は「これを全部丸暗記する必要があるのか……」と感じていました。
ただ、問題集を解いていくうちに、経営法務は単独知識を問うというより、
「何が違うのか」
を問う試験なのだと気づきました。
■「比較」で整理すると、一気に覚えやすくなる
私が特に効果を感じたのは、「横並び」で整理する方法です。
例えば、産業財産権なら、
| 権利 | 保護対象 | 存続期間 | 国内優先権制度 |
| 特許権 | 発明 | 20年 | あり |
| 実用新案権 | 考案 | 10年 | あり |
| 意匠権 | デザイン | 25年 | なし |
| 商標権 | マーク | 10年(更新可) | なし |
のように整理します。
すると、
「何が同じで、何が違うのか」
が頭に入りやすくなりました。
会社法も同じです。
例えば、
・誰が決議するのか
・特別決議か普通決議か
・取締役会が必要か
・監査役が必要か
など、「比較軸」を固定すると整理しやすくなります。
経営法務は、知識をバラバラに覚えようとすると苦しくなりますが、「比較表」で整理すると、かなり負担が減る科目だと思います。
■重要なのは「正解」より「違い」
私の勉強法は、基本的に問題集中心でした。
ただ、経営法務では、
「なぜその選択肢が誤りなのか」
を意識していました。
例えば、
・善意と無過失の違い
・原則と例外
・義務規定と任意規定の違い
などです。
経営法務は、「それっぽい日本語」で選択肢が作られていることが多く、曖昧な理解だと2択で迷いやすい科目です。
逆に言えば、
「どこが違うのか」
を意識すると、記憶にも残りやすくなりました。
■民法は“広く浅く”でよいと思う
経営法務で苦戦しやすいのが民法だと思います。
診断士試験の民法は範囲が非常に広く、深追いすると時間が足りなくなると感じました。
そのため、
・意思表示
・代理
・時効
・契約
・相続
などの頻出分野を中心に、「誰を守るルールなのか」を意識して勉強しました。
診断士試験全体で考えると、民法を完璧に仕上げるよりも、
・会社法
・知的財産権
を優先した方が、短期間では得点効率が良いように感じます。
■短期独学だからこそ、「全部やらない」
私が経営法務の勉強を始める前の実力は、令和5年度再試験の過去問で36点でした。
そこからスピード問題集を2周し、令和5年度の過去問では52点まで上昇。さらに、間違えた問題を中心に復習を重ね、最終的には問題集を平均4周ほど繰り返しました。
その結果、約1か月後の令和6年度本試験では64点を取ることができました。
もちろん、年度ごとの難易度差もありますし、本番で合格点を超えられたのは運の要素もあったと思います。
ただ、振り返ってみると、短期間で点数を伸ばせた理由は、
・「全部を理解しよう」としなかったこと
・手を広げすぎず、一冊の問題集・参考書を繰り返したこと
この2点だったと感じています。
経営法務は範囲が広く、毎年のように初見論点も出題されます。
しかし、本試験では多くの受験生が同じように初見論点で苦戦しています。
だからこそ重要なのは、
・頻出論点を確実に取る
・似た制度や論点を“比較”で整理する
・問題集を通じて「問われ方」に慣れる
この3つだと思います。
完璧を目指すよりも、「取るべき問題を落とさない」。
短期独学では、その割り切りがむしろ大切だったと感じています。
■おわりに
経営法務は、最初はとっつきにくく感じる科目です。
私自身も、勉強を始めた頃は、範囲の広さを前に「全部は到底覚えきれない……」と感じていました。
ただ、問題集やテキストを通じて、
「この科目は、“比較”で整理すると覚えやすい」
と気づいてから、バラバラだった知識が少しずつ整理されていきました。
多くの参考書には、まとめの図表(比較表)が掲載されていると思います。
もし現在、
「用語が多すぎて整理できない」
「全部暗記しようとして苦しい」
と感じている方がいれば、一度「違い」に注目し、図表(比較表)を活用してみてください。
問題を解くたびに図表(比較表)を確認する癖をつけることで、自然と頭に残りやすくなると思います。
少しでも皆さまの参考になれば幸いです。
次回は、ポッキー さんの登場です。
お楽しみに!
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