【4事例共通】一年目の私へ伝えたい二次試験攻略法~一度不合格だった私が、合格して初めて分かったこと~ by エイト

タキプロ17期の   エイト と申します。  

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■はじめに

この記事をご覧いただいている皆さんは、今まさに一次試験に向けてラストスパートの真っ最中ではないでしょうか。

今は、余計なことは考えず、一次試験に集中してください。

勉強開始が遅かった私自身、一次試験終了まで二次試験の勉強は一切しませんでした。今振り返っても、その判断は間違っていなかったと思っています。

ただ、一つだけ。
もし二年前の自分に声を掛けられるなら、こう伝えます。
「一次試験が終わったら、一日でも早く二次試験へ切り替えるべき。」

私は令和6年度の二次試験で不合格となり、令和7年度に合格しました。

今回は、一度不合格を経験したからこそ分かったことを、これから二次試験に独学で挑戦する皆さんへお伝えしたいと思います。

■最初にやるべきことは、「勉強」ではなく「現在地の確認」

一次試験では、多くの方が過去問を解き、自分の得意・不得意を把握しながら勉強を進めてきたと思います。
二次試験も全く同じです。

一次試験が終わったら、まず4事例を一年分解いてみてください。
最初は驚くほど書けないと思います。

でも、それで大丈夫です。
二次試験は、「最初から書ける人」が勝つ試験ではありません。
「自分は何ができて、何ができないのか」を正確に把握した人が強い試験です。

現在地が分からなければ、どこへ向かえばよいのかも分かりません。

私自身も、最初の過去問で自分の課題がはっきり見えました。


≪参考:私の点数推移≫

事例Ⅰ 事例Ⅱ事例Ⅲ事例Ⅳ
最初の実力(初めて解いた過去問※)62点50点39点10点
令和6年度
本試験
(不合格)
59点52点54点49点
令和7年度
本試験
(合格)
78点60点58点54点

※令和5年度の試験をふぞろいで自己採点

■一年目、私は「苦手克服」に偏りすぎた

最初の過去問で、事例Ⅳは壊滅的でした。
事例Ⅲも馴染みがなく得意ではありませんでした。

そこで私は、「まずは苦手を克服しよう。」と考えました。

この判断自体は、今でも間違っていなかったと思っています。
事例Ⅳを放置していたら、おそらく足切り不合格でした。

しかし、問題はその先でした。
私は事例Ⅳに時間をかけ、事例Ⅲにも重点的に取り組みました。

そして、限られた時間を有効に使うため「文章を書く練習は事例Ⅲで代用する。」
そう考えて、事例Ⅰ・Ⅱの学習時間を大きく減らしてしまったのです。

結果として、この考え方は間違いでした。

事例Ⅲで文章を書く練習はできます。
しかし、事例Ⅰ・Ⅱで求められる思考プロセスや切り口は、事例Ⅲとは全く別物でした。

私は、「文字を書く練習」と「事例ごとの思考を鍛えること」を同じものだと勘違いしていたのです。
そのことに気付いたのは、不合格になった後でした。

■私を変えた「残り5分」

令和6年度の事例Ⅳ。試験終了まで残り5分。
その時点で、私はその年の不合格を確信しました。
「5か月半で試験突破」という自分だけの密かな目標がもろくも崩れ去った瞬間でした。

そして同時に、
「この試験は、自分には向いていないのかもしれない。」
「このままでは、来年も受からない……。」
そんな思いが頭をよぎったことを、今でも鮮明に覚えています。

あの5分間は、悔しさだけではありませんでした。
積み重ねてきた努力が報われない現実を前に、自信を失い、自分には二次試験を突破する力がないのではないか――そんな気持ちにまでなりました。

しかし今振り返ると、足りなかったのは才能ではなく、勉強方法でした。
あの絶望感があったからこそ、「このままではいけない」と勉強の進め方を根本から見直すことができました。

■二年目は「4事例全体」を鍛えた

二年目も事例Ⅳは重点的に勉強しました。
でも、一年目とは決定的に違うことがありました。

4事例すべてに継続して触れること。
これを徹底したのです。

二次試験は、一科目で勝負する試験ではありません。
4事例の総合力で合否が決まります。

だからこそ、苦手を克服しながらも、全体のバランスを崩さないことを意識しました。

■過去問は「解く教材」ではなく「育てる教材」

二年目は、過去問との向き合い方も変えました。
年度ごとに、
・解いた日付
・得点
・気付いたこと
・次回改善すること
などを記録しました。

そして、一度解いたら次の年度へ進むのではなく、目標点に届くまで何度も同じ年度を繰り返しました。

さらに、二回目以降の演習は制限時間を60分に短縮しました。

本番では、緊張や想定外の設問で時間を失います。
だからこそ、普段から本番以上の負荷をかけることで、本番では時間に余裕を持てるようにしたかったのです。

過去問は「何年分解いたか」が大切なのではありません。
一つの事例から、どれだけ多くのことを学び取れたか。
それが重要だと思います。

≪使用した主な参考書≫
・ふぞろいな合格答案シリーズ
・30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集
・中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ

■一次試験終了後の時間は、思っている以上に短い

合格体験記では、「一次試験終了後からでも十分間に合いました。」という話を見かけます。
もともと事例Ⅳが得意な方、読解力や文章力に自信がある方。そのような方なら間に合うかもしれません。

しかし、多くの受験生にとっては、一次試験終了後から4事例を仕上げるのは想像以上に大変です。

だからこそ、一日でも早くスタートを切ること。
そして、勉強量だけではなく、勉強の質にもこだわること。
この二つが重要だと思います。

また、一次試験終了後は、過去の私がそうだったように、自己採点で合格ラインぎりぎりだと、どうしても自己採点ミスや没問の行方等が気になって、二次試験の勉強に身が入りません。
だからこそ、一次試験では「余裕を持って合格すること」にも大きな意味があります。

自己採点で安心して合格を確信できれば、翌日から気持ちを二次試験へ切り替えられるからです。

二次試験までの限られた時間を有効に使うためにも、一次試験は「合格すればよい」ではなく、「余裕を持って合格する」ことを目指してほしいと思います。

■おわりに

私は一年目、決して勉強不足だったとは思っていません。
足りなかったのは、勉強時間ではなく、「勉強全体を俯瞰する視点」でした。

私の反省を一言で言えば、
「苦手克服に偏りすぎて、二次試験全体を見失っていたこと」です。

もちろん、事例Ⅳを重点的に勉強した判断は間違っていなかったと思います。
しかし、「重点的に取り組むこと」と、「他の事例を後回しにすること」は全く違います。

もし今の私が、一年目の自分に一つだけアドバイスできるなら、「苦手だけを見ずに、4事例全体を見て勉強するように。」
と伝えます。

そして、その言葉を、そのまま今年二次試験に挑戦する皆さんへ贈ります。

初めて二次試験に挑戦する方にとっては、限られた期間で二次試験の全体像を理解し、自分に合った勉強方法を見つけることは決して簡単ではありません。
しかし、幸いにも、今は多くの合格者がブログやYouTube、SNSなどで、それぞれの経験に基づいた学習法や工夫を発信しています。

勉強法に「唯一の正解」はありません。

だからこそ、一つの情報だけを鵜呑みにするのではなく、さまざまな考え方に触れ、自分に合うものを取り入れながら、自分自身の戦略を組み立ててほしいと思います。

まずは、一次試験に全力を尽くしてください。
そして試験が終わったら、自分の現在地を知り、戦略を立て、一日でも早くスタートを切ってください。

その一歩一歩の積み重ねが、きっと合格への最短ルートになります。
皆さんが自分に合った学習スタイルを見つけ、納得のいく準備を重ねた先に、合格という結果が待っていることを心から願っています。


次回は、ポッキー さんの登場です。 

お楽しみに! 

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