【勉強方法】「ソファで寝転んで勉強して何が悪いんですか?」―自分の意思で合格を掴むための「生存者バイアス」攻略法 by おま

タキプロ17期の おま と申します。
突然ですが、聞いてください。
「ソファで寝転んで勉強して、何が悪いんですか?」
……いや、本当に聞きたいんですよ。
誰かに怒られたわけでも、後ろめたさを感じているわけでもありません。ただ、こういう問いを自分に投げかけたことのある人は、きっと少なくないと思うんです。
「自習室に行かなきゃ」
「予備校に通わなきゃ」
「合格者の勉強法を真似なきゃ」
——気がつくと、誰かの言葉に引っ張られて、自分の「やり方」を疑い始めていませんか?
今日は、そのモヤモヤに、ちょっと向き合ってみましょう。
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■「手段」がいつの間にか「目的」になっていませんか?
実は私、1次試験受験期の勉強時間の半分はソファで寝転んでいました。
スタディングをスマホで開いて、ゴロゴロしながら問題を解く。
「それは勉強とは言えない」と怒られそうですが、体がリラックスしているほうが頭に入るタイプなので、私にとっては最適な環境でした。
ちなみに一つだけ例外があって、財務・会計の計算問題だけは机に向かいました。
暗算で挑もうとした時期もありましたが、正直なところ効率は最悪でした。
電卓を叩いてナンボ、の科目はやはりきちんと机に向かうべきです。
さて、本題に戻りましょう。
「自習室に行くことで勉強が捗る」
——これは立派な方法論です。否定しません。
でも、自習室に行くこと自体がゴールになっていたら、どうでしょう?
[よくある思い込み]
- 自習室・予備校に通えば合格できる
合格させてくれるのは、あくまで自分自身。環境は「手段」に過ぎない - 勉強仲間がいると有利
モチベーション維持には有効。でも合格との因果関係は、実は直接的ではない - 合格者が薦める方法は正しい
これが一番危険かもしれません。生存者バイアスの話をしましょう |
■合格体験記は、氷山の一角である
「○○予備校で勉強して合格しました!」
「この参考書一冊で一発合格できました!」
受験生の皆さんは、こういった声を目にしたことがあるはずです。
そして、こう思いませんか?
「じゃあ、私も同じ方法でやれば合格できるかも」と。
ここで、ちょっと立ち止まってほしいのです。
診断士試験は、合格者よりも不合格者のほうが圧倒的に多い試験です。
1次試験の合格率はおよそ20〜30%、2次試験を経て最終的に合格に至る割合は、受験者全体の数%程度にとどまります。
つまり、あなたが目にする「合格体験記」は、同じ方法を試みた人たちの中の、ごく一部の成功例に過ぎないのです。
その方法で挑んで合格できなかった人は、体験記を書きませんし、書く場がありません。
結果として、インターネット上には「○○で合格した!」という声だけが積み重なっていく。
これが生存者バイアスです。
第二次世界大戦中、帰還した戦闘機の「被弾箇所」を分析して装甲を強化しようとした話をご存知でしょうか。しかし、統計学者のエイブラハム・ウォールドは言いました。
「帰還できなかった機体の被弾箇所を見ろ」と。
見えているデータだけを信じることの危うさ
——受験においても、同じことが言えると思います。
独学(通信教育含む)で合格される方は、受験生の約50%にのぼるというデータもあります。
(出典:資格GEEKS「中小企業診断士の勉強法アンケート」より)
予備校に通わなければ合格できない、なんてことは全くないのです。
■ 最後に選ぶのは、あなた自身でなければならない
ここまで読んで、「じゃあ何を信じればいいんだ」と思った方もいるかもしれません。
答えはシンプルです。
他者の経験は「参考」にしてよい。でも「判断」は、自分でする。
合格体験記を読む。
勉強法の動画を見る。
先輩受験生に話を聞く。
これらは全て有益な情報収集です。
でもその情報を受け取ったあとで、「これは自分に合うか?」という問いを必ず自分に投げかけてほしいのです。
「その方法が合わなかった」としたとき、誰かのせいにできますか?
できませんよね。
試験会場で問題用紙と向き合うのは、あなただけです。
そして、そもそも診断士は明確な答えがない中で否が応でも「指し示す立場」であります。
だからこそ、自分で選んだ道でなければならないのです。
将来診断士として活動する際に、覚悟を持ってリスクを取る経営者の方々に対して、「意思」を持って向き合うことは最低限のマナーだと思っています。
■「腹をくくる」ということ
私が受験期に気づいたのは、迷いを手放した瞬間から、勉強の質が変わったということです。
「これで本当にいいのか」「もっと良い方法があるんじゃないか」
——そういった雑念が消えた瞬間、スキマ時間の3分でさえ、集中した勉強の時間に変わりました。
ソファで寝転んでいてもいい。
スタディングだけで挑んでもいい。
予備校の仲間と切磋琢磨してもいい。
大事なのは、その選択を「自分が選んだ」と思えるかどうかです。
時間を何にかけて、コストを何に投じて、何を得るか
——それを決める権利も、責任も、すべてあなたの手の中にあります。
ぜひ、腹をくくってみてください。
その瞬間から、あなたの受験は本当の意味で始まります。
次回は、Hiko さんの登場です。
お楽しみに!
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