【事例Ⅲ】優先順位、理論と現場では見え方が違う by うえぬ

事例Ⅲ

タキプロ17期の   うえぬ と申します。  

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■はじめに

事例Ⅲ、私は製造業に勤めながらも最後まで苦手意識を拭えませんでした。問題がいっぱい、全然整理できていない、しかしキーワード詰め込み対策からか要素数に対して解答欄が少ない。私の想定ですが、出題側の意図は「優先順位をつけて答えろ」だと考えています。

製造業の現場には、常に優先順位をつけながら仕事を回している感覚があります。QCDのどれを優先するか、工程のどこに手を打つか。しかし、現場が感じている優先順位と会社が目指している優先順位にギャップがあり、それが問題として露出しているようです。

診断士の助言する理論としての優先順位と、現場が感じているだろう優先順位を比較してみます。

■QCDのうちどれを優先するか?

答えは「S(Safety・安全)」です。いや、選択肢にないんですけどね。QCDよりも優先すべき「安全第一」と教えられ、理論・現場ともに共通かと思います。安全管理は試験にはあまり出ないですが。

気を取り直してQCDですが、理論としてはバランスが重要、ただ品質を重視する考え方も強いです。品質をおろそかにすれば信頼を失います。

とはいえ、実態はD優先と感じています。間に合わなければ周りに迷惑がかかるし、取り戻すためには残業。目先の納期のために将来のQが後回しになります。Qが大事なのは分かっていますが、納期優先で評価されがちな仕組みもあり、結果的に後回しになりがちに思えます。

品質保証の体制整備や品質基準のルール化などで、後回しにしないよう仕組みづくりを提案するのが良いかと考えています。

■生産性を上げるために対策する工程は?

TOC(制約理論)でいうと、ボトルネックを優先的に改善すべきです。他をいくら改善してもボトルネックを解消しなければ全体のスループット向上につながりにくくなります。

しかし実際には、そもそも何がボトルネックかを特定するのが一苦労です。特に多品種少量生産では、受注した製品・生産する量・設備の混み具合など不確定な要素で工程の流れが変わります。使う設備やロットサイズも毎回違い、それによってボトルネックが変わることもあります。さてどこに手を付ければいいのか…まずは見えている問題から優先的に対応することが多いように感じます。限られた情報の中での現実的な判断として、理にかなっている部分も大きいと思います。

試験では文章を読めばある程度ボトルネックのあたりがつくようになっているはずですが、現実には、ボトルネックを特定すること自体が難しいと感じます。特定の工程だけを改善するのではなく、IoTで稼働状況をリアルタイムに可視化・分析し、その時々の制約に応じて施策を打つことも考えられます。また、多能工化によって柔軟な人員配置ができる体制を整えることも重要と考えています。

■おわりに

私が思う優先順位のギャップをまとめてみました。1つの視点なのでみんなこの感覚かは分かりませんが、ご参考にしてください。

次回は、こう さんの登場です。 

お楽しみに! 

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