実務補習ドタバタ体験記 byハルカ

こんにちは、冬場は湯たんぽが手放せない12期ハルカです。

私は企業内診断士ですが、診断士協会の研究会にいくつか所属しています。入会後数か月になりますが、研究会での学びが本業に、そしてタキプロ活動にも生かせている手ごたえを感じるようになりました。第2次試験(口述試験)に合格していれば、診断士登録前・協会入会前でも見学までは受け入れているところもありますので、皆さんもぜひ積極的に検討してみてください。

実務補習について

診断士登録申請のためには、15日以上の実務への従事、もしくは実務補習の受講が必要です。私自身は実務補習5日間コースを3回受講しました。その経験の中で数例、自身やグループメンバーがしてしまった失敗、またしそうになった失敗をご紹介したいと思います

記事をご覧の皆さんは、頭の片隅に留めておいていただき、いざ実務補習に参加される際、反面教師としていただけましたら幸いです。なお、個人や企業の特定を防ぐため、記載しているエピソードは多少脚色しております。どうぞご了承ください。

先に、5日間の実務補習のスケジュールを簡単に確認します。診断先の都合、指導員の進め方等により多少異なるものの、おおむね次のような流れで進行します。

失敗1:経営者に寄り添いすぎて時間切れ

初日に診断先を訪問し、経営者ヒアリングを行います。このヒアリング内容が、経営課題の分析の主なベースとなりますが、基本的にはヒアリングを行えるのはこの1回です(診断先によっては、複数回の訪問がスケジューリングされていたり、後日メール等で応じていただけたりする場合もあるようです)。

とある補習にて、ヒアリングは中盤まで順調に進んでいました。ところが、過去の事業展開について話が差し掛かったあたりで、雲行きが怪しくなります。社長の口ぶりに明らかに熱が入り、ノンストップ状態に。私はうなずき耳を傾けつつ、『社長、そのお話、お伺いしたい気持ちはやまやまながら、お時間が……!』と内心ではパニックになりました。ひょっとすると5日間の実務補習の中で、最もメンバー同士の気持ちが重なった瞬間かもしれません。

この時は、途中で指導員の先生が「ところで社長、」と軌道修正してくださったお陰で、何とか確認したかった項目の大半を聞き取り損ねずにすみました。

当然ながら、ヒアリングは「情報収集」であり、「傾聴」や「関係性構築」は目的でありません。社長の想いに寄り添うことは重要ですが、筋道だって聞き取りを行う姿勢が必要です。

失敗2:メンバーの意見がまとまらない

2日目、ヒアリングを終えたのち、その結果やメンバーが事前に調べてきている業界研究・診断先情報などを持ち寄って打ち合わせを行います。ここで、SWOT分析などを用いながら、課題を抽出し、報告書の大筋を固めていきます。このあと、3日目までは個人作業になり、各自で担当パートの報告書をほぼ完成状態まで作成しておくことが求められますので、2日目で方向性を合わせておくことは必須です。

ただし、グループメンバーは原則、実務補習で初めて顔を合わせるメンバーで、知識や経験、判断基準も多種多様です。ある実務補習では、借り入れを積極的に行う拡大路線か、手元資金を現状維持路線かで、どうにも意見の折り合いがつかず、とうとう3日目に突入してしまいました。

3日目の打ち合わせで何とか方向性を一つにまとめ、最終的に一本筋の通った報告書を診断先へ提出することはできましたが、メンバーによっては徹夜で報告書を書き直すことになったと聞いております。

2日目で意見をまとめておくのが理想的ではありますが、実際間に合わないケースも出てくると思います。その場合は、2~3日の間の早い日取りで打ち合わせ(リアル・オンライン問わず)を設け、そこで調整してしまいましょう。ちなみに、メール等でやり取りをしても良いのですが、経験上、集まって話す方が認識齟齬も生じづらく、短時間で済む印象です。

失敗3:評価マイナス判定

最終日、診断先へ報告書を持参し、報告会に臨みます。報告書をすべて読み上げていては時間が足りませんので、要点を絞りつつ、先方の反応を伺いながら説明していくことになります。説明後に、経営者側から感想や質問をいただく場合もあります。

その報告会では各担当が説明を終えるごとに経営者からコメントを頂くスタイルでしたが、いずれの報告もダメ出しをいただいてしまいました。せっかく貴重な時間を割いて受け入れ頂いたにも関わらず、期待に沿える成果を上げられなかったことに、今でも後悔でいっぱいです。
蛇足すると、その診断先はヒアリング時点から情報開示に消極的なタイプで、後で指導員の先生に聞いたところでは、当該診断先は事情があって実務補習を受け入れざるを得なかった(受け入れに好意的でなかった)という背景もあったようです。

最後に

本記事ではあえてネガティブな事例を紹介しましたが、参加したどの実務補習も今の自分の糧になっています。また、中小企業診断士資格を目指される方は、前向きで課題解決思考の方が多いので、一緒に課題に取り組むのがほんとうに楽しかったです。
皆さんが実務補習に参加される際、その経験がどうぞ有意義なものとなることを祈っています。

次回はくぅさんの登場です。
お楽しみに!

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